やっぱりキミがすき
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「傷、結構残っちゃってるね」
目覚ましをセットするために、銀時がもそりと背中を向けた時だった。
カーテンの隙間から僅かに漏れる人工光ですら見える傷跡。
未だに慣れない情事の後、ぽそりと名無しが呟いた。
「まぁな、別にいいんじゃねーの」
「…新しい傷も増えてるし。」
「仕方ねーだろ。つーかよく覚えてるな」
「銀時のだもの」
剥ぎ取られた寝巻きの甚平を着て布団にくるまっている名無し。
じっと見てくる赤い双眸に、少し居心地悪そうに銀時は苦笑いした。
「ま、あんま見た目がいいもんじゃねェわな」
「んーん、そうじゃなくて、」
上半身裸のまま布団に身体を滑り込ませる銀時。背中だけではない、胸板や脇腹にも古傷は刻まれている。
名無しはそれをそっと指先でなぞる。
ぷくりと軽いケロイドのように残った傷もあれば、少し皮膚がへこんだもの、うっすらと跡だけ残ったものまであった。
「いつも誰かの為に頑張ってるんだなぁ、って思って」
えらいね。
そう言ってふわふわの髪を撫でれば、気恥ずかしそうに銀時は口元を少し尖らせた。
まるで褒められなれていない子供のようだ。
「そりゃあ怪我されるのは嫌だけど。銀時が頑張ってる証拠なら、怪我の跡も嫌いじゃないよ」
胸板に額を寄せてそっと頬擦りをする。
温かくて、小さく鼓動している胸板。
それは生きている何よりもの証で、自然と頬が綻んだ。
「…なんだ?もう一発、って誘ってんの?」
「違うよ、もう。…褒めたらすぐこれだもんなぁ」
「褒め言葉も嬉しいけど、俺は現金なヤツだし。ご褒美が欲しいんだけど。」
折角温まってきた布団を剥いで、名無しの上で馬乗りになる銀時。
拗ねた子供のような表情はどこへやら、ニヤリとそれはそれはイヤらしい笑顔を浮かべていた。
「ちょ、ちょっと待って、さっきしたでしょ!?」
「まだ足りねー」
まだ熱が残る首筋に吸いつくように口付けを落とす。もうこうなってしまったら抵抗も無駄だ。
恐らく彼の気が済むまで無茶苦茶にされるのだろう。
(…たまには、いっか)
明日は名無しの仕事は休みだ。多少腰が痛くても…まぁいいだろう。
むき出しの背中へ抱きつくように手を回し、そっと傷跡をひと撫でした。
やっぱりキミがすき#傷跡
願わくば、貴方の信念が命尽きるまで輝いていますように。
目覚ましをセットするために、銀時がもそりと背中を向けた時だった。
カーテンの隙間から僅かに漏れる人工光ですら見える傷跡。
未だに慣れない情事の後、ぽそりと名無しが呟いた。
「まぁな、別にいいんじゃねーの」
「…新しい傷も増えてるし。」
「仕方ねーだろ。つーかよく覚えてるな」
「銀時のだもの」
剥ぎ取られた寝巻きの甚平を着て布団にくるまっている名無し。
じっと見てくる赤い双眸に、少し居心地悪そうに銀時は苦笑いした。
「ま、あんま見た目がいいもんじゃねェわな」
「んーん、そうじゃなくて、」
上半身裸のまま布団に身体を滑り込ませる銀時。背中だけではない、胸板や脇腹にも古傷は刻まれている。
名無しはそれをそっと指先でなぞる。
ぷくりと軽いケロイドのように残った傷もあれば、少し皮膚がへこんだもの、うっすらと跡だけ残ったものまであった。
「いつも誰かの為に頑張ってるんだなぁ、って思って」
えらいね。
そう言ってふわふわの髪を撫でれば、気恥ずかしそうに銀時は口元を少し尖らせた。
まるで褒められなれていない子供のようだ。
「そりゃあ怪我されるのは嫌だけど。銀時が頑張ってる証拠なら、怪我の跡も嫌いじゃないよ」
胸板に額を寄せてそっと頬擦りをする。
温かくて、小さく鼓動している胸板。
それは生きている何よりもの証で、自然と頬が綻んだ。
「…なんだ?もう一発、って誘ってんの?」
「違うよ、もう。…褒めたらすぐこれだもんなぁ」
「褒め言葉も嬉しいけど、俺は現金なヤツだし。ご褒美が欲しいんだけど。」
折角温まってきた布団を剥いで、名無しの上で馬乗りになる銀時。
拗ねた子供のような表情はどこへやら、ニヤリとそれはそれはイヤらしい笑顔を浮かべていた。
「ちょ、ちょっと待って、さっきしたでしょ!?」
「まだ足りねー」
まだ熱が残る首筋に吸いつくように口付けを落とす。もうこうなってしまったら抵抗も無駄だ。
恐らく彼の気が済むまで無茶苦茶にされるのだろう。
(…たまには、いっか)
明日は名無しの仕事は休みだ。多少腰が痛くても…まぁいいだろう。
むき出しの背中へ抱きつくように手を回し、そっと傷跡をひと撫でした。
やっぱりキミがすき#傷跡
願わくば、貴方の信念が命尽きるまで輝いていますように。
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