やっぱりキミがすき
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「迎えに来てくれる、とは言ったけど、どうして傘が一本なの?」
「そりゃオメー、ウチに傘が一本しかねーからだ。」
この間銀時が買ったビニール傘は何処にやったのだろう。
…大方、コンビニかパチンコ店に忘れて行ったのだろうけど。
「もう、勿体無いなぁ」
「勝手に消えるんだから仕方ねー」
子供みたいな言い訳に思わず苦笑いが零れる。
淡い花柄の傘を銀時が差している姿は些か滑稽だった。
それすら可愛いな、と思ってしまう辺り、中々重症かもしれない。照れくさいから言わないけど。
「お迎え、ありがとうね」
「おう」
傘の中に入れば持っていた手荷物を自然と取り上げられた。
そういう気遣いを誰にでもしたら自然とモテるのでは?という疑問が浮かぶが、あえて黙っておこう。
「肩濡れるぞ、こっち来い」
「わっ、」
不意に肩を抱き寄せられれば危うくバランスを崩しそうになる。
掴まれた肩が、妙に熱く感じた。
「ち、近い」
「今更気にするような間柄でもねェだろ?」
「そう、だけど。」
幼馴染が恋人になる、なんて変な感じだ。
元々距離感があったわけではないけど、それでも明らかに関係がなかった時よりも、近い。
彼の指先の体温にすらドキドキしてしまうなんてどうかしている。
「何意識してんだ?」
ニヤニヤと不意に顔を覗き込まれれば、頬にかァっと熱が集まった。
顔が、近い。
死んだ魚のような目と揶揄されることがあるが、私はこの青が好きだ。
ふわふわとした銀色のくせ毛も、楽しそうに歪んだ口元も、全部ぜんぶ。
「銀、時。近い、」
あまりにも照れくさくて、つい顔を俯けた。
…絶対耳まで赤くなってる。その事実すら恥ずかしい。
「オイオイ、こんなので近いとか言っちゃって〜。昨日の夜だって合体し、」
昼間からなんて事を言うんだ!
慌てて手で口を塞げば、言葉は途中で遮られる。
が、目は口ほどに物を言うというか。細められた目元が実に楽しそうだった。
やっぱりキミがすき#相合傘
それでも嫌いになれないのは、きっと惚れた弱み。
「そりゃオメー、ウチに傘が一本しかねーからだ。」
この間銀時が買ったビニール傘は何処にやったのだろう。
…大方、コンビニかパチンコ店に忘れて行ったのだろうけど。
「もう、勿体無いなぁ」
「勝手に消えるんだから仕方ねー」
子供みたいな言い訳に思わず苦笑いが零れる。
淡い花柄の傘を銀時が差している姿は些か滑稽だった。
それすら可愛いな、と思ってしまう辺り、中々重症かもしれない。照れくさいから言わないけど。
「お迎え、ありがとうね」
「おう」
傘の中に入れば持っていた手荷物を自然と取り上げられた。
そういう気遣いを誰にでもしたら自然とモテるのでは?という疑問が浮かぶが、あえて黙っておこう。
「肩濡れるぞ、こっち来い」
「わっ、」
不意に肩を抱き寄せられれば危うくバランスを崩しそうになる。
掴まれた肩が、妙に熱く感じた。
「ち、近い」
「今更気にするような間柄でもねェだろ?」
「そう、だけど。」
幼馴染が恋人になる、なんて変な感じだ。
元々距離感があったわけではないけど、それでも明らかに関係がなかった時よりも、近い。
彼の指先の体温にすらドキドキしてしまうなんてどうかしている。
「何意識してんだ?」
ニヤニヤと不意に顔を覗き込まれれば、頬にかァっと熱が集まった。
顔が、近い。
死んだ魚のような目と揶揄されることがあるが、私はこの青が好きだ。
ふわふわとした銀色のくせ毛も、楽しそうに歪んだ口元も、全部ぜんぶ。
「銀、時。近い、」
あまりにも照れくさくて、つい顔を俯けた。
…絶対耳まで赤くなってる。その事実すら恥ずかしい。
「オイオイ、こんなので近いとか言っちゃって〜。昨日の夜だって合体し、」
昼間からなんて事を言うんだ!
慌てて手で口を塞げば、言葉は途中で遮られる。
が、目は口ほどに物を言うというか。細められた目元が実に楽しそうだった。
やっぱりキミがすき#相合傘
それでも嫌いになれないのは、きっと惚れた弱み。