short story
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おぬしは本当に愛いのう、名無し」
満足そうに笑いながら、彼女を撫で回す夜一。
ボクとしては喜ばしいと言えばいいのか、不本意と言えばいいのか。
――名無しは、夜一のお気に入りだ。
美味しい食事はもちろん、ひたむきで真っ直ぐ、そして努力家なところもきっと好きなのだろう。
作りたての『勉強部屋』で彼女に『鬼ごっこ』を教えたこともあって、弟子のような感覚でもあるのだろうけど。
そりゃまぁ、旧知の仲である夜一と、可愛い恋人である名無しとの仲がいいのは、いい事だ。分かっている。
それでもやっぱり、
「夜一サン。名無しサン窒息しそうっスけど。」
豊満な谷間へ名無しを埋めていた夜一は、少しばかり『興が削がれた』と言わんばかりにジトリとボクを見遣った。
「なんじゃ、喜助。たまには儂だって名無しを可愛がっても良かろう」
夜一の細腕からは想像出来ない程、力一杯抱きしめていたのだろう。
浦原の小言を渋々と聞き入れれば、夜一の胸の谷間から「ぷはっ!」と名無しが顔を出す。
本当に息が苦しかったのだろう、白く健康的な頬はすっかり紅潮していた。
――あー…ムラムラする。
「夜一サンのスキンシップは過激なんっスよぉ」
「おぬしがそれを言うか。夜の『すきんしっぷ』はもっと過激なくせに。のぅ、名無し?」
「な、なんで私に振るんですか!黙秘権を行使します!」
名無しの赤くなっていた頬が更に朱に染まる。
直近の出来事である、昨晩の情事を思い出したのか。
…表情に出過ぎていて黙秘権の意味はあまりないような気がする。そんなところも可愛いのだけれど。
「第一、男の嫉妬はみっともないぞ喜助。」
「みっともなくて結構っス。」
するりと夜一の腕から愛しい愛しい彼女を抱き寄せる。
ふわりと香る石鹸と、彼女の匂い。それとほんの少しだけ匂う夜一の匂い。
(別に嫌いじゃないっスけど、なんかマーキングされてるみたいで)
ちょっとだけ嫌だ。
まさか己がこんなにも独占欲剥き出しになるとは。
きっと自分自身はおろか、誰も予想していなかっただろう。
「ほーら、名無しサン。夜一サンの胸もいいでしょうけど、ボクの胸だって捨てたもんじゃないでしょ?」
「硬いです、浦原さん。」
ジェラシー&ジェラシー
(やれやれ。当て馬ならぬ、当て猫じゃの)
尸魂界・現世。世界ひろしといえど、この目の前の男とは一番長い付き合いだ。
研究以外に、こんなにも執着するものが出来るなんて、誰が予想しただろうか。
「えー。『立派な胸筋!素敵、抱いて!』ってならないんっスか?」
「普段からチラチラチラチラ見えてるから、ありがたみがないです。」
儂から取り上げた名無しを満足そうに腕に収める姿は、まるで宝物を抱える童のようだ。
生意気な口を叩いている名無しはといえば、
(満更ではなさそうな顔をしよって。)
恥ずかしさ半分、照れ半分。といったところか。
デレデレと上機嫌になった喜助は、正直『気色悪い』の一言に尽きるが……まぁ、
(ご馳走様、というやつじゃの)
さて、今度来る時は邪魔者……もとい喜助がおらぬ時に愛でるとしようか。
満足そうに笑いながら、彼女を撫で回す夜一。
ボクとしては喜ばしいと言えばいいのか、不本意と言えばいいのか。
――名無しは、夜一のお気に入りだ。
美味しい食事はもちろん、ひたむきで真っ直ぐ、そして努力家なところもきっと好きなのだろう。
作りたての『勉強部屋』で彼女に『鬼ごっこ』を教えたこともあって、弟子のような感覚でもあるのだろうけど。
そりゃまぁ、旧知の仲である夜一と、可愛い恋人である名無しとの仲がいいのは、いい事だ。分かっている。
それでもやっぱり、
「夜一サン。名無しサン窒息しそうっスけど。」
豊満な谷間へ名無しを埋めていた夜一は、少しばかり『興が削がれた』と言わんばかりにジトリとボクを見遣った。
「なんじゃ、喜助。たまには儂だって名無しを可愛がっても良かろう」
夜一の細腕からは想像出来ない程、力一杯抱きしめていたのだろう。
浦原の小言を渋々と聞き入れれば、夜一の胸の谷間から「ぷはっ!」と名無しが顔を出す。
本当に息が苦しかったのだろう、白く健康的な頬はすっかり紅潮していた。
――あー…ムラムラする。
「夜一サンのスキンシップは過激なんっスよぉ」
「おぬしがそれを言うか。夜の『すきんしっぷ』はもっと過激なくせに。のぅ、名無し?」
「な、なんで私に振るんですか!黙秘権を行使します!」
名無しの赤くなっていた頬が更に朱に染まる。
直近の出来事である、昨晩の情事を思い出したのか。
…表情に出過ぎていて黙秘権の意味はあまりないような気がする。そんなところも可愛いのだけれど。
「第一、男の嫉妬はみっともないぞ喜助。」
「みっともなくて結構っス。」
するりと夜一の腕から愛しい愛しい彼女を抱き寄せる。
ふわりと香る石鹸と、彼女の匂い。それとほんの少しだけ匂う夜一の匂い。
(別に嫌いじゃないっスけど、なんかマーキングされてるみたいで)
ちょっとだけ嫌だ。
まさか己がこんなにも独占欲剥き出しになるとは。
きっと自分自身はおろか、誰も予想していなかっただろう。
「ほーら、名無しサン。夜一サンの胸もいいでしょうけど、ボクの胸だって捨てたもんじゃないでしょ?」
「硬いです、浦原さん。」
ジェラシー&ジェラシー
(やれやれ。当て馬ならぬ、当て猫じゃの)
尸魂界・現世。世界ひろしといえど、この目の前の男とは一番長い付き合いだ。
研究以外に、こんなにも執着するものが出来るなんて、誰が予想しただろうか。
「えー。『立派な胸筋!素敵、抱いて!』ってならないんっスか?」
「普段からチラチラチラチラ見えてるから、ありがたみがないです。」
儂から取り上げた名無しを満足そうに腕に収める姿は、まるで宝物を抱える童のようだ。
生意気な口を叩いている名無しはといえば、
(満更ではなさそうな顔をしよって。)
恥ずかしさ半分、照れ半分。といったところか。
デレデレと上機嫌になった喜助は、正直『気色悪い』の一言に尽きるが……まぁ、
(ご馳走様、というやつじゃの)
さて、今度来る時は邪魔者……もとい喜助がおらぬ時に愛でるとしようか。