short story
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目を覚ませば、まだ明け方だった。
東の空が白んで来たものの朝日はまだ少し遠い時間帯。
朝というには早すぎて、深夜というには遅い時間。春先とはいえ、この時間帯は少し肌寒い。
腕の中にある温もりに、幸せそうに笑みがこぼれる浦原。
寝間着が肌蹴た胸板に額を寄せて、丸まって寝ている名無しを見たら、自然と頬が緩んだ。
すやすやと静かに寝息を立てる様はまるで子供のようだった。
(いやでも脱ぐとすごいんっスよ、ホント)
着痩せするタイプらしい。
死覇装の上からは分かりにくいが、意外と胸がある。
腰が細く背丈がお世辞にも大きいとは言えないから、尚更そう見えるのかもしれない。
浦原の手のひらから少しこぼれる大きさは、中々どうしてこんなに魅力的なのか。
勿論、夜一のような大きい胸は好きだし、小さい胸も悪くないが、如何せん名無しの大きさが丁度いい。
好きになった人がタイプ・というわけではないが、ついつい手が伸びてしまう。魅惑的とはこういうことを言うのだろう。
寝起きは悪いが、何だかんだで早起きの彼女が起きる気配がないのは珍しい。
数時間前まで身体を重ねていたから仕方ないといえば仕方ない。
瞼の縁をなぞる長い睫毛。
口吸いを誘ってるかのように僅かに開かれた桜色の唇。
極めつけは浦原の寝間着を小さく握るその手だ。可愛すぎる。
(…あー勃ちそうっス)
これは自分の我慢が足りないからなのか、彼女の仕草が罪深いのか。…まぁ両方だろう。
少し昨晩は無理をさせてしまった。
名無しが起きていれば『無理させなかった日なんかありましたっけ…』と抗議されるに決まっているが。
花束を抱えるようにそっと抱きしめれば、幸せそうに擦り寄ってくる身体。
一挙一動が小動物のようで、可愛いという言葉以外が出なくなる。これが語彙力の喪失というやつか。
ぬくぬくとした微睡むような体温に、規則的な穏やかな寝息。
温もりに体を預け、寝息に耳を傾けていれば次第に眠気がじわじわと這い寄ってくる。
どれ、甘んじて二度寝と洒落込むことにしようか。
愛しのお姫様はまだ眠りの世界の住人なのだから。
たからものをだきしめて、
世界最高の安眠枕。
誰にもあげられない、誰にも渡せない。
これは全部ぜんぶ、
(ボクの宝物、)
東の空が白んで来たものの朝日はまだ少し遠い時間帯。
朝というには早すぎて、深夜というには遅い時間。春先とはいえ、この時間帯は少し肌寒い。
腕の中にある温もりに、幸せそうに笑みがこぼれる浦原。
寝間着が肌蹴た胸板に額を寄せて、丸まって寝ている名無しを見たら、自然と頬が緩んだ。
すやすやと静かに寝息を立てる様はまるで子供のようだった。
(いやでも脱ぐとすごいんっスよ、ホント)
着痩せするタイプらしい。
死覇装の上からは分かりにくいが、意外と胸がある。
腰が細く背丈がお世辞にも大きいとは言えないから、尚更そう見えるのかもしれない。
浦原の手のひらから少しこぼれる大きさは、中々どうしてこんなに魅力的なのか。
勿論、夜一のような大きい胸は好きだし、小さい胸も悪くないが、如何せん名無しの大きさが丁度いい。
好きになった人がタイプ・というわけではないが、ついつい手が伸びてしまう。魅惑的とはこういうことを言うのだろう。
寝起きは悪いが、何だかんだで早起きの彼女が起きる気配がないのは珍しい。
数時間前まで身体を重ねていたから仕方ないといえば仕方ない。
瞼の縁をなぞる長い睫毛。
口吸いを誘ってるかのように僅かに開かれた桜色の唇。
極めつけは浦原の寝間着を小さく握るその手だ。可愛すぎる。
(…あー勃ちそうっス)
これは自分の我慢が足りないからなのか、彼女の仕草が罪深いのか。…まぁ両方だろう。
少し昨晩は無理をさせてしまった。
名無しが起きていれば『無理させなかった日なんかありましたっけ…』と抗議されるに決まっているが。
花束を抱えるようにそっと抱きしめれば、幸せそうに擦り寄ってくる身体。
一挙一動が小動物のようで、可愛いという言葉以外が出なくなる。これが語彙力の喪失というやつか。
ぬくぬくとした微睡むような体温に、規則的な穏やかな寝息。
温もりに体を預け、寝息に耳を傾けていれば次第に眠気がじわじわと這い寄ってくる。
どれ、甘んじて二度寝と洒落込むことにしようか。
愛しのお姫様はまだ眠りの世界の住人なのだから。
たからものをだきしめて、
世界最高の安眠枕。
誰にもあげられない、誰にも渡せない。
これは全部ぜんぶ、
(ボクの宝物、)