short story
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「珍しいですね、浦原さんが薬局に行きたいだなんて。」
安売りしていたトイレットペーパーをカートの下段に乗せて、名無しが無遠慮にこちらを見上げてくる。
確かにボクから買い物に誘うのは珍しいかもしれない。
大体二人で買い物に出かける時は、彼女が食材の買い出しに出かけようとして、ボクが荷物持ちを申し出る時が殆どだ。
「ちょっと切らしたものがありまして。」
「浦原さんなら薬でもなんでも自分で作っちゃいそうなのに。意外ですね。」
彼女の中のボクの認識って。
いや。なんでも作れる凄い人・と思われているのだろう、と自身に頑張って言い聞かせた。
「ボクにだって作れない物くらいありますよぉ…
お、あったあった」
エチケットコーナーにある0.01と書かれた箱を5箱ほど掴んで名無しが押していたカートへ無造作に入れる。
何を入れたのか瞬時に理解したのか、彼女の顔が茹で上がったかのように一気に紅潮した。
「なっ…こ、これ!」
「いやぁ、すぐなくなっちゃうから大変っスよ、ホント。」
「これ持って、私がレジに並ぶんですか!?」
まぁ入れたものは、有り体に言えばコンドームだ。
人間時代だった頃の年齢も加算すれば、そろそろ二十歳を越すくらいの年齢の彼女。
が、相変わらず細いし小さいし、それに加えて童顔だ。
年齢確認される程ではないだろうが、訝しげな顔で見られるのは間違いないだろう。
「だから付いてきたんじゃないっスかぁ」
「なんだろう、嬉しいような嬉しくないような、この気遣いぶり…」
「でなきゃ生でしちゃうことになりますけど?」
以前勢いでしてしまったことを思い出したのか、落ち着きかけていた頬の赤みが最高潮に染まり上がった。
いわゆる危険日ではないのは承知の上だし、出来たら出来たで既成事実としてボクは万々歳…って考えてしまうあたり、ずるい大人だと自覚している。
まぁ貴重な青春時代を彼女はドブに捨ててしまったようなものだ。
少しでも独身時代を謳歌できるように・と結婚はまだ迫らないものの、ボクにだって我慢の限界はある。
あぁ、凄いジレンマ。
「…する回数を減らすっていう選択肢は、」
「ないっスね」
キッパリと即答すると、彼女は少し困ったように苦笑いを浮かべた。あぁ、困った顔も最高に可愛い。
エチケットXXX
「というか名無しサン、この間の女の子の日しんどかった日からお薬飲んでるじゃないっスか。」
「なんで知ってるんですか!?」
「そりゃまぁ。まぁでも極力ちゃーんとつけますよ。エチケットっスから」
「……………………ん?極力?」
安売りしていたトイレットペーパーをカートの下段に乗せて、名無しが無遠慮にこちらを見上げてくる。
確かにボクから買い物に誘うのは珍しいかもしれない。
大体二人で買い物に出かける時は、彼女が食材の買い出しに出かけようとして、ボクが荷物持ちを申し出る時が殆どだ。
「ちょっと切らしたものがありまして。」
「浦原さんなら薬でもなんでも自分で作っちゃいそうなのに。意外ですね。」
彼女の中のボクの認識って。
いや。なんでも作れる凄い人・と思われているのだろう、と自身に頑張って言い聞かせた。
「ボクにだって作れない物くらいありますよぉ…
お、あったあった」
エチケットコーナーにある0.01と書かれた箱を5箱ほど掴んで名無しが押していたカートへ無造作に入れる。
何を入れたのか瞬時に理解したのか、彼女の顔が茹で上がったかのように一気に紅潮した。
「なっ…こ、これ!」
「いやぁ、すぐなくなっちゃうから大変っスよ、ホント。」
「これ持って、私がレジに並ぶんですか!?」
まぁ入れたものは、有り体に言えばコンドームだ。
人間時代だった頃の年齢も加算すれば、そろそろ二十歳を越すくらいの年齢の彼女。
が、相変わらず細いし小さいし、それに加えて童顔だ。
年齢確認される程ではないだろうが、訝しげな顔で見られるのは間違いないだろう。
「だから付いてきたんじゃないっスかぁ」
「なんだろう、嬉しいような嬉しくないような、この気遣いぶり…」
「でなきゃ生でしちゃうことになりますけど?」
以前勢いでしてしまったことを思い出したのか、落ち着きかけていた頬の赤みが最高潮に染まり上がった。
いわゆる危険日ではないのは承知の上だし、出来たら出来たで既成事実としてボクは万々歳…って考えてしまうあたり、ずるい大人だと自覚している。
まぁ貴重な青春時代を彼女はドブに捨ててしまったようなものだ。
少しでも独身時代を謳歌できるように・と結婚はまだ迫らないものの、ボクにだって我慢の限界はある。
あぁ、凄いジレンマ。
「…する回数を減らすっていう選択肢は、」
「ないっスね」
キッパリと即答すると、彼女は少し困ったように苦笑いを浮かべた。あぁ、困った顔も最高に可愛い。
エチケットXXX
「というか名無しサン、この間の女の子の日しんどかった日からお薬飲んでるじゃないっスか。」
「なんで知ってるんですか!?」
「そりゃまぁ。まぁでも極力ちゃーんとつけますよ。エチケットっスから」
「……………………ん?極力?」