BLEACH
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「で、名無しサン。」
「はい?」
「これは据え膳・ってとらえたらいいんっスよね?」
浦原の自室。
夜。
プレゼントだ・と言わんばかりに巻かれたリボン。
これを据え膳と言わず、何と言うのだろう。
手をついて前のめりになり身を乗り出せば、恥ずかしそうに視線を逸らす名無し。
ぎゅうっと瞼を閉じてひとつ頷けば、浦原の目元がとろりと蕩けた。
for promise#17.5(前篇)
万年床になりかけている布団へそっと横たわらせるように押し倒されれば、ぐるりと世界が回った。
名無しの視界には木目の天井と、寝間着用の浴衣を着た浦原の姿。
「…は、初めてって、鼻からスイカ出すくらい痛いって聞いたんですけど、」
「それ出産の話じゃないんっスか?」
恥ずかしいやら緊張やらで完全に身体が縮こまっている名無し。
そんな彼女を見下ろしながら思わず浦原は苦笑を零した。
「大丈夫っスよ、最初は優しくするっスから」
『最初』という言葉が引っかかるが、もうそこは大人である彼に任せよう。
恐らくこの手のことは慣れているはずだろうから。
降ってきた柔らかい口付けと同時に、部屋の明かりがカチリと消えた。
***
リボンがまだ巻かれたままの首筋にひとつひとつ唇を落としていけば、擽ったいのか僅かに身を捩る名無し。
白く細い首は、歯を立てれば呆気なく血が吹き出てしまいそうなくらいだ。
滑らかな薄皮の皮膚は唇を這わせば甘く、絹のような感触だった。
普段の生活で彼女に触れることは何度もあったが、こんな風に熱情をもって触れることは初めてだ。
まるで事を初めて行為をする時の感覚に似た、緊張と高揚感が浦原の中でぐるぐると渦巻いていた。
「ひ、えっ!」
真っ赤になった耳を不意に食めば、名無しの驚いたような声が上がる。
自分でもそんな声が出たことに驚いたのだろう。
慌てて口元を抑えて目を白黒していた。
「名無しサン、耳弱いンっスか?」
耳の後ろへ舌を這わせれば、抑えている手の下でくぐもった小さな声が漏れる。
小さくイヤイヤと首を振るが、赤く熟れた柔らかな耳はいとも容易く捕えられる。
やわやわと歯を立てたり、形を確かめるように舌を這わせたり。
小さく縮こまる目の前の生娘が初々しい反応をするものだから、あまり最近表に出ていなかった加虐心にも近い感情がジワジワと煽られた。
「ダメっスよぉ、名無しサン。声抑えちゃ。」
片手を取って指を絡め、布団に縫いつければ真っ赤な顔の名無しと視線が絡む。
恥ずかしさと、戸惑いと、不安と。様々な感情の色が混ざった表情で見上げられれば、何とも言えない感情が浦原の奥からフツフツと沸いてきた。
「へ、変な声、でるから離してください」
「えぇー。嫌っス」
困ったような顔で見上げてくる彼女の要望を叶えてあげたいのは山々だが、そうもいかない。
ピシャリと断った後、部屋に着ていた名無しのTシャツを捲り上げれば、淡いピンクの下着が露わになった。
「わ、う、浦原さん!?」
「前から思ってたんっスけど、名無しサン着痩せするタイプっスよねぇ」
あお向けだというのに柔らかそうな双丘がまろんでいる。
下着の上からやわやわと揉めば、布の感触と柔い肉の感触。
よくもまぁ細い身体に、つくとこはちゃんとついたものだ。
片手には名無しの白い手。
もう片方はいたずらに胸の感触を楽しんでいる。
「それじゃ、まぁ外しましょっか」
「へ、」
前触れもなく、いとも簡単に外される下着ノホック。
冬のひんやりとした冷気と不意に楽になった胸元で、僅かに身震いをしてしまった。
緩くなったブラジャーを無遠慮に上に上げれば、初めて見る名無しの胸。
薄暗い部屋の中でもぼんやりと浮かび上がるような白き肌がやけに艶かしい。
片手でやわやわと揉みながら、顔が沈んでしまうのではと錯覚する程に柔らかな胸に啄むように口付けを落とす。
触れる度に無防備な嬌声が僅かに零れるのを聞いて、浦原は小さくほくそ笑んだ。
自分色に染める楽しさ、と言えばいいのだろうか。
柔らかな開きかけの花をそっと摘むような、繊細な包み紙を破らないように開けるような、えも言えぬ感覚だった。
「ふや、あ!」
「おやぁ、どしたんっスか?名無しサン。」
柔らかい胸の感触を楽しんでいた手が淡く色づいた中心に触れる。
指でやわやわと転がすように弄べば、柔らかかった先端がぷっくりと硬くなった。
「う、浦原さん、それやだ、変、」
顔を真っ赤にして訴えてくる名無しに、ムクムクと意地の悪い加虐心が膨らんでくる。
初めて与えられる快楽に怯える姿も可愛いと思ってしまう辺り、浦原自身重症である自覚はあった。
「どう変なんっスか?」
「へ…ぅ、あっ、ああ!」
掠めるように触れたり、軽く爪を立てたり。指の腹で柔らかく押し潰せば、繋がれた手が僅かに震えた。
まだ柔らかいままの乳首を口に含めば、細い身体が電流がはしったように飛び跳ねる。
「や、う、ああっ!」
「そんなにここ、気持ちいいんっスか?」
「うらは、ら、しゃ・や、やだ、からだ変に、なる…っ」
泣きそうな顔でグイグイと浦原の肩を押す名無しの腕は、力が入らないのか大して強くなかった。
とろとろにとけてた表情は浦原の情欲を煽るには十分だ。
胸を愛撫するのを止める訳がなく味わうように舌で転がせば、あられもない名無しの啼き声が途切れ途切れに響いた。
与えられる快楽に溺れかける姿は、可愛いの一言に尽きる。
それが浦原自身が与えている快感ならば、尚更。
名無しがはいていたズボンを脱がせば、ブラジャーとお揃いの下着。
それすら一緒にはぎ取ってしまえば、未開拓の秘部が冷えた空気に晒される。
薄い茂みを分けて指を這わせれば、緊張故か思っていた以上に濡れていなかった。
まぁ初めてならこんなものか。
「よっ、と。」
胸から少し名残惜しそうに口を離せば、ひやりとした空気に触れて名無しが僅かに身震いする。
やっとひと息つける・と思ったのだろうか。
蕩けていた表情にかすかに安堵の色が浮かんだ。
まぁ、一瞬の間だけだったが。
「ふあっ!?」
「あーあ、名無しサン。動いたらダメっスよぉ」
脚を掴まれ、秘部に顔を埋める浦原。
どういう、状況なんだ。
ふわふわと朦朧としていた思考回路が、一気に明瞭になった瞬間だった。
ヌメリとした何かが、誰の目にも触れたことがない場所を、這っている。
それが浦原の舌で、本来舐めるような場所じゃないところを愛撫していることに気づいたのは一瞬だった。
「う、うらはらさ…っそこ、きたない、から、あっ!」
「どこがっスか?綺麗なピンクっスけど」
そうじゃない。そういう意味じゃない。
抗議したいのに、再びぐずぐずと思考がとけていく。
腰から背筋へ、背筋から脳髄まではじめての感覚がぞわぞわとはしる。
寒気に似ているが、寒いどころか身体は熱くなるばかりだ。
「やっ、あ、あぁっ、」
耳を塞ぎたくなるような水音と、情けない自分の声。
こんな悲鳴のような甲高い声、私は知らない。
片手では口を塞ぎながら耳を閉じるなんて芸当は到底出来ない。
熱に浮かされたような思考回路では、空いた片手で必死に布団のシーツを掴むことしか出来なかった。
受け止め切れない、ひたすら与えられる感覚に意識がとけていく。
浦原の舌が這うたびに下腹部の奥が疼いて、頭がおかしくなりそうだった。
「は、名無しサン、大洪水っスよ」
「ふ…はっ、あ…っ」
すっかりしとどに濡れた秘部から顔を離せば、朦朧とした表情で必死に息を整えようとする名無しが視界に入った。
服が中途半端に脱がされ、くしゃくしゃに乱された姿。
熱が溜まったような頬で、半泣きになっている顔は正直下半身にクる。
まさに絶景だった。
(いやでもここは、もう一息我慢。)
しっかり解して、慣らさなければ痛い思いをするのは彼女だ。
両手で足りないような年数を我慢したのだ。これ位は朝飯前だ。…今は。
「さてと。そろそろイく感覚、覚えましょっかぁ」
いつも通り、まるでどこかに出かける時のようなのんびりとした口調で浦原が言う。
声音とは裏腹に指先が捉えたのは、先程散々嬲られていた箇所の、少し上。
すっかり真っ赤に熟れてしまった秘豆を捏ねるように軽く押し潰した。
「ひあっあ、あぁあっ!」
細腰が快感に戦慄く。
突然の、先程よりも強い刺激に名無しの小さな身体が弓形に反った。
指先に当たるコリコリとした感触を楽しめば、まだ未開通の蜜壷からとろとろと愛液が溢れる。
浦原の仕業も勿論あるのだが、処女とは思えない程にすっかり濡れぼったそこはモノ欲しげにひくひくと震えるばかりだ。
「や、やだ、うらはらしゃ、っあ、ああっ!なんか、きちゃ、」
縋るような涙目で見上げてくる名無し。
初めての感覚に怯えているのだろうか、情欲に溺れた嬌声は僅かに震えていた。
「大丈夫っスよ、」
何がどう大丈夫なのか。具体的に言えないが気休めになればいい。
啄むような優しい口付けとは逆に、クリトリスを弄ぶ指は早くなるばかりだ。
「やっ、あ、ああぁぁ、っ!」
一際甲高い声を上げて、名無しの身体が大きくビクリと震えた。
途端、糸が切れたように力が抜けていく身体。
呼吸が出来ない魚のように、はくはくと息を必死に吸おうとする。
まぁ残念ながら、これがスタートラインのようなものなのだが。
「名無しサン。これがイくって感覚っスよ」
先程まで彼女に固く握られていた手が解け、手汗のせいでしっとり濡れた指先で頬を撫でる。
その感覚が心地いいのか、とろりと目元をトロかせる表情は恍惚というにピッタリだった。
「じゃ、あと何度かイってみましょっかぁ」
「へ……」
浦原の死刑宣告にも近い言葉に、名無しの朦朧とした意識が思わずフリーズする。
待ってほしい。
こんな快楽をまだ味わされるのか。
「名無しサン。まだ夜は長いっスから。」
獣のように舌舐めずりする目の前の店主を見上げながら名無しは思い出した。
そうだ、この男は根っからのドSだった、と。
「はい?」
「これは据え膳・ってとらえたらいいんっスよね?」
浦原の自室。
夜。
プレゼントだ・と言わんばかりに巻かれたリボン。
これを据え膳と言わず、何と言うのだろう。
手をついて前のめりになり身を乗り出せば、恥ずかしそうに視線を逸らす名無し。
ぎゅうっと瞼を閉じてひとつ頷けば、浦原の目元がとろりと蕩けた。
for promise#17.5(前篇)
万年床になりかけている布団へそっと横たわらせるように押し倒されれば、ぐるりと世界が回った。
名無しの視界には木目の天井と、寝間着用の浴衣を着た浦原の姿。
「…は、初めてって、鼻からスイカ出すくらい痛いって聞いたんですけど、」
「それ出産の話じゃないんっスか?」
恥ずかしいやら緊張やらで完全に身体が縮こまっている名無し。
そんな彼女を見下ろしながら思わず浦原は苦笑を零した。
「大丈夫っスよ、最初は優しくするっスから」
『最初』という言葉が引っかかるが、もうそこは大人である彼に任せよう。
恐らくこの手のことは慣れているはずだろうから。
降ってきた柔らかい口付けと同時に、部屋の明かりがカチリと消えた。
***
リボンがまだ巻かれたままの首筋にひとつひとつ唇を落としていけば、擽ったいのか僅かに身を捩る名無し。
白く細い首は、歯を立てれば呆気なく血が吹き出てしまいそうなくらいだ。
滑らかな薄皮の皮膚は唇を這わせば甘く、絹のような感触だった。
普段の生活で彼女に触れることは何度もあったが、こんな風に熱情をもって触れることは初めてだ。
まるで事を初めて行為をする時の感覚に似た、緊張と高揚感が浦原の中でぐるぐると渦巻いていた。
「ひ、えっ!」
真っ赤になった耳を不意に食めば、名無しの驚いたような声が上がる。
自分でもそんな声が出たことに驚いたのだろう。
慌てて口元を抑えて目を白黒していた。
「名無しサン、耳弱いンっスか?」
耳の後ろへ舌を這わせれば、抑えている手の下でくぐもった小さな声が漏れる。
小さくイヤイヤと首を振るが、赤く熟れた柔らかな耳はいとも容易く捕えられる。
やわやわと歯を立てたり、形を確かめるように舌を這わせたり。
小さく縮こまる目の前の生娘が初々しい反応をするものだから、あまり最近表に出ていなかった加虐心にも近い感情がジワジワと煽られた。
「ダメっスよぉ、名無しサン。声抑えちゃ。」
片手を取って指を絡め、布団に縫いつければ真っ赤な顔の名無しと視線が絡む。
恥ずかしさと、戸惑いと、不安と。様々な感情の色が混ざった表情で見上げられれば、何とも言えない感情が浦原の奥からフツフツと沸いてきた。
「へ、変な声、でるから離してください」
「えぇー。嫌っス」
困ったような顔で見上げてくる彼女の要望を叶えてあげたいのは山々だが、そうもいかない。
ピシャリと断った後、部屋に着ていた名無しのTシャツを捲り上げれば、淡いピンクの下着が露わになった。
「わ、う、浦原さん!?」
「前から思ってたんっスけど、名無しサン着痩せするタイプっスよねぇ」
あお向けだというのに柔らかそうな双丘がまろんでいる。
下着の上からやわやわと揉めば、布の感触と柔い肉の感触。
よくもまぁ細い身体に、つくとこはちゃんとついたものだ。
片手には名無しの白い手。
もう片方はいたずらに胸の感触を楽しんでいる。
「それじゃ、まぁ外しましょっか」
「へ、」
前触れもなく、いとも簡単に外される下着ノホック。
冬のひんやりとした冷気と不意に楽になった胸元で、僅かに身震いをしてしまった。
緩くなったブラジャーを無遠慮に上に上げれば、初めて見る名無しの胸。
薄暗い部屋の中でもぼんやりと浮かび上がるような白き肌がやけに艶かしい。
片手でやわやわと揉みながら、顔が沈んでしまうのではと錯覚する程に柔らかな胸に啄むように口付けを落とす。
触れる度に無防備な嬌声が僅かに零れるのを聞いて、浦原は小さくほくそ笑んだ。
自分色に染める楽しさ、と言えばいいのだろうか。
柔らかな開きかけの花をそっと摘むような、繊細な包み紙を破らないように開けるような、えも言えぬ感覚だった。
「ふや、あ!」
「おやぁ、どしたんっスか?名無しサン。」
柔らかい胸の感触を楽しんでいた手が淡く色づいた中心に触れる。
指でやわやわと転がすように弄べば、柔らかかった先端がぷっくりと硬くなった。
「う、浦原さん、それやだ、変、」
顔を真っ赤にして訴えてくる名無しに、ムクムクと意地の悪い加虐心が膨らんでくる。
初めて与えられる快楽に怯える姿も可愛いと思ってしまう辺り、浦原自身重症である自覚はあった。
「どう変なんっスか?」
「へ…ぅ、あっ、ああ!」
掠めるように触れたり、軽く爪を立てたり。指の腹で柔らかく押し潰せば、繋がれた手が僅かに震えた。
まだ柔らかいままの乳首を口に含めば、細い身体が電流がはしったように飛び跳ねる。
「や、う、ああっ!」
「そんなにここ、気持ちいいんっスか?」
「うらは、ら、しゃ・や、やだ、からだ変に、なる…っ」
泣きそうな顔でグイグイと浦原の肩を押す名無しの腕は、力が入らないのか大して強くなかった。
とろとろにとけてた表情は浦原の情欲を煽るには十分だ。
胸を愛撫するのを止める訳がなく味わうように舌で転がせば、あられもない名無しの啼き声が途切れ途切れに響いた。
与えられる快楽に溺れかける姿は、可愛いの一言に尽きる。
それが浦原自身が与えている快感ならば、尚更。
名無しがはいていたズボンを脱がせば、ブラジャーとお揃いの下着。
それすら一緒にはぎ取ってしまえば、未開拓の秘部が冷えた空気に晒される。
薄い茂みを分けて指を這わせれば、緊張故か思っていた以上に濡れていなかった。
まぁ初めてならこんなものか。
「よっ、と。」
胸から少し名残惜しそうに口を離せば、ひやりとした空気に触れて名無しが僅かに身震いする。
やっとひと息つける・と思ったのだろうか。
蕩けていた表情にかすかに安堵の色が浮かんだ。
まぁ、一瞬の間だけだったが。
「ふあっ!?」
「あーあ、名無しサン。動いたらダメっスよぉ」
脚を掴まれ、秘部に顔を埋める浦原。
どういう、状況なんだ。
ふわふわと朦朧としていた思考回路が、一気に明瞭になった瞬間だった。
ヌメリとした何かが、誰の目にも触れたことがない場所を、這っている。
それが浦原の舌で、本来舐めるような場所じゃないところを愛撫していることに気づいたのは一瞬だった。
「う、うらはらさ…っそこ、きたない、から、あっ!」
「どこがっスか?綺麗なピンクっスけど」
そうじゃない。そういう意味じゃない。
抗議したいのに、再びぐずぐずと思考がとけていく。
腰から背筋へ、背筋から脳髄まではじめての感覚がぞわぞわとはしる。
寒気に似ているが、寒いどころか身体は熱くなるばかりだ。
「やっ、あ、あぁっ、」
耳を塞ぎたくなるような水音と、情けない自分の声。
こんな悲鳴のような甲高い声、私は知らない。
片手では口を塞ぎながら耳を閉じるなんて芸当は到底出来ない。
熱に浮かされたような思考回路では、空いた片手で必死に布団のシーツを掴むことしか出来なかった。
受け止め切れない、ひたすら与えられる感覚に意識がとけていく。
浦原の舌が這うたびに下腹部の奥が疼いて、頭がおかしくなりそうだった。
「は、名無しサン、大洪水っスよ」
「ふ…はっ、あ…っ」
すっかりしとどに濡れた秘部から顔を離せば、朦朧とした表情で必死に息を整えようとする名無しが視界に入った。
服が中途半端に脱がされ、くしゃくしゃに乱された姿。
熱が溜まったような頬で、半泣きになっている顔は正直下半身にクる。
まさに絶景だった。
(いやでもここは、もう一息我慢。)
しっかり解して、慣らさなければ痛い思いをするのは彼女だ。
両手で足りないような年数を我慢したのだ。これ位は朝飯前だ。…今は。
「さてと。そろそろイく感覚、覚えましょっかぁ」
いつも通り、まるでどこかに出かける時のようなのんびりとした口調で浦原が言う。
声音とは裏腹に指先が捉えたのは、先程散々嬲られていた箇所の、少し上。
すっかり真っ赤に熟れてしまった秘豆を捏ねるように軽く押し潰した。
「ひあっあ、あぁあっ!」
細腰が快感に戦慄く。
突然の、先程よりも強い刺激に名無しの小さな身体が弓形に反った。
指先に当たるコリコリとした感触を楽しめば、まだ未開通の蜜壷からとろとろと愛液が溢れる。
浦原の仕業も勿論あるのだが、処女とは思えない程にすっかり濡れぼったそこはモノ欲しげにひくひくと震えるばかりだ。
「や、やだ、うらはらしゃ、っあ、ああっ!なんか、きちゃ、」
縋るような涙目で見上げてくる名無し。
初めての感覚に怯えているのだろうか、情欲に溺れた嬌声は僅かに震えていた。
「大丈夫っスよ、」
何がどう大丈夫なのか。具体的に言えないが気休めになればいい。
啄むような優しい口付けとは逆に、クリトリスを弄ぶ指は早くなるばかりだ。
「やっ、あ、ああぁぁ、っ!」
一際甲高い声を上げて、名無しの身体が大きくビクリと震えた。
途端、糸が切れたように力が抜けていく身体。
呼吸が出来ない魚のように、はくはくと息を必死に吸おうとする。
まぁ残念ながら、これがスタートラインのようなものなのだが。
「名無しサン。これがイくって感覚っスよ」
先程まで彼女に固く握られていた手が解け、手汗のせいでしっとり濡れた指先で頬を撫でる。
その感覚が心地いいのか、とろりと目元をトロかせる表情は恍惚というにピッタリだった。
「じゃ、あと何度かイってみましょっかぁ」
「へ……」
浦原の死刑宣告にも近い言葉に、名無しの朦朧とした意識が思わずフリーズする。
待ってほしい。
こんな快楽をまだ味わされるのか。
「名無しサン。まだ夜は長いっスから。」
獣のように舌舐めずりする目の前の店主を見上げながら名無しは思い出した。
そうだ、この男は根っからのドSだった、と。