令和の始まりを、祝して。

 あー、アルフよ、どうしたー。

「アンちゃん、アンちゃん」

 伊勢神宮、アマテラスさまの宮、内宮までも遠いぜー。

 今日は、ここでバスと待ち合わせでい。イルミナさんに、また会いてえんだ。

「アンちゃん、アンちゃん、必ず、アンちゃん、を超えてやりたいけど、たぶん無理だと思えるアルフレッド・ティラーさ!」

 アンちゃんは言った。

「超えてな」

 アルフは見た。

「アンちゃん、昨日の地震大変だったね」

 アンちゃんは泣いた。

「うん、ひとごとでないほど恐い。イルミナさん、みんなのこと守ってな(爆)」

 伊勢神宮。内宮。天照大神の宮。

「イルミナさんに、マジでちょうどで会いてえんだ。地震止めてくれイルミナさん」

 そんなこと、神で出来れば不自由ないよね。

「あ、ラルさんだ」

 あたし、ラディール・イリシタでい。

「イルミナさんに、また会いてえんだ」

「イルミナさん、海で遊ぶときは気をつけろよ。これが俺らの合言葉だった」

「いじけたときは、海で体育座りが、アンちゃんの真骨頂よね」

「その日は違った」

「ラル、あたくしはなかなかのすべてですのよ」

「アンちゃん、レーズンブレッドもいいそうだよ」

「こないだ、パスコの買ったからね」

「さすがラルさんだ」

「冷凍庫の特番品だったやつ(見切りの)」

「早く食べたいね、ラルさん」
9/18ページ