禅院と桜蘭
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「恵の術式。悠仁は何度か見たことあるよね」
「あーうん。なんか式神?呼ぶんでしょ」
「そう。あれはね、呪術界の御三家って言われてる【禅院家】相伝の術式、『十種影法術』ってね。恵は禅院家の血筋を引いてる上その術式を継いだ将来有望エリート君ってワケ。まあ入学して既に2級なんだから、実力は見ての通り。自慢の生徒さ」
五条の説明をなんとなく感覚で聞いて、「伏黒ってそんなスゲエ奴だったんだ。いや強いとは思ってたけど」と感心する。
地方にいたとはいえ呪術師。呪術師やってりゃ【五条】【禅院】【加茂】は超有名である。釘崎はえッと口を開けて、「え〜マジか。アイツがッ?」と驚いて、玉犬を使い的確に呪霊を祓っていく伏黒をモニター越しに見る。
そして、「じゃあコイツは?」と、無数の呪霊に追われて見事な夜桜柄の傘を差しながらギャーギャー騒いでる月詠の映像をトントンと指さした。
「親が凄いだけ?めっちゃ逃げてるけど」
「いやいや誘夜自身も凄いよ〜。僕は誘夜の術式大好き。見てても〜すッごい爽快だからね」
「月詠の術式か〜。どんなんなの?」
「誘夜もね、ある呪術師の家系の血筋。御三家程有名じゃないし、もう今となっては苗字も変わっちゃったんだけど。誘夜は【桜蘭家】相伝の呪術を、120年ぶりに発現させた期待の新人なんだよ」
釘崎が「桜蘭家?」と首を傾げる。経験者の釘崎も聞いたことは無いらしい、マイナーな家系のようだ。
「そう。術式は……、見てからの方がいいかな。多分そろそろ撃つよ」