禅院と桜蘭
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祓除申請:東京都八王子市旭町1丁目 八王子駅
ここ数ヶ月に渡り、異例な数の人身事故が起こっている。最初は人為的なものではないかと思い警察に通報。そちらで調査が進められていたがある女性の証言(音声データ1参照)により、呪術事件として取り扱う方向に。事前の窓の調査により呪いが原因であることが判明。推定危険度は【2級】と判断。
直ちに2級以上の呪術師の派遣を要請する。
音声データ1:『ええと、信じてもらえないかもなんですけど。あの日飲み会で、ギリ終電に間に合って、ホームで電車待ってたんです』
『で、電車が来たんです。そのときに電車に向かって背中押されて。隣にいた友達がよろけた私を支えてくれて、た、助かったんですけど』
『文句のひとつ言ってから駅員に突き出してやろうと思って、振り返ったら誰もいなくて』
『逃げた足音も聞こえなかったし、駅のホームに他にいた人なんて全然いないし。いたとしても、ほんと向こう側っていうか。絶対に無理な位置で。確かにあのとき凄い酔ってたし、じ。自分で転んだだけなんじゃないのって、友達にも言われたけど……』
『あれ、絶対人の手なんです』
*
「と、言うことで〜何か質問は?」
「特にありません」
「言い残すことは?」
「鬼ねみイ〜〜。お前のことが許せねえわ」
「ヨーシ大丈夫そうだね、行ってらっしゃい!」
そう答えてサクサクと五条の横を通り過ぎて八王子駅に歩いて行った伏黒と月詠の背中に、「大丈夫なのかなあ!?」と虎杖が突っ込んだ。
終電もとうに過ぎ、従業員も出払った正真正銘の無人駅である。
心配そうに2人の背中を眺める虎杖と眠そうに欠伸を零す釘崎をさてと見て、「僕らも行こうか」と五条が言った。
「何処に?」
「見学って言ったでしょ。事情説明して解放して貰えたんだよ、事務室。カメラの映像で2人のこと見ようか」
そういうことで、伏黒月詠に続いて3人も駅内に入る。
事務室に入ってお目当ての監視モニターの前に腰を下ろした。少しワクワクした調子で「こういうことやってないと、こんなとこって入れなくね?」と虎杖が言ったのに「不謹慎な野郎ね」と釘崎が呆れる。
釘崎はハアとため息をついてから、2人が映るモニターを眺める五条に向かって話しかけた。
「あの2人って2級なのね。意外とやるじゃん」
「ン?そそ。凄いよ、2人揃って2級入学だからね」
「つーか俺まだあの2人が話してるとこ想像できないんだけど。仲良いの?」
「いいよ〜、2人が来る前もこうやって一緒に任務行ってたし。恵が上手く誘夜を使ってる。パートナーって感じ」
と。教師ヅラした後、「後僕も今日知ったんだけど、あの二人一緒にゲームとかしてる仲らしいの。僕1回も誘われたことないんだけどね」なんて拗ねた声で話した。
まあともあれ。本当に戦闘時の息は合ってると思う。3ヶ月でよくぞここまで完成したな、と思う。月詠が昼間ふざけて『相棒』なんて言ってはいたが、正直よく似合ってる。
虎杖がハイハイと手を挙げて「あ。後さらに質問」と言った。五条はそれに「ハイ虎杖君」と教師ヅラして答える。
「月詠が持ってる傘、あれも呪具?」
「お、御明答。そうだよ。しかもあれは特別、誘夜の為に作られた特級呪具さ」
モニターの中で閉じた黒の和傘を、ヤンキーみたくかたったるそうに肩に打ち付けてる月詠を指して虎杖が聞いた。
釘崎も「へー、傘が呪具なんて変わってる」と頬杖をつきながら呟く。
「誘夜のお父さんは呪術界でも貴重な呪具職人。月詠舞去さんッてね、呪術師やってて更に呪具使ってるんだったら一度は絶対お世話になる人さ。あれは呪術師になる娘の為に3年かけて作った代物らしい。『妖刀・夜桜誘夜』」
「月詠の名前入ってんだ!愛されてんな」
「ていうか、傘なのに妖刀って可笑しくない?刀ではないでしょ」
「それは後ほど。見てればわかるよ」
*
祓除申請:東京都八王子市旭町1丁目 八王子駅
ここ数ヶ月に渡り、異例な数の人身事故が起こっている。最初は人為的なものではないかと思い警察に通報。そちらで調査が進められていたがある女性の証言(音声データ1参照)により、呪術事件として取り扱う方向に。事前の窓の調査により呪いが原因であることが判明。推定危険度は【2級】と判断。
直ちに2級以上の呪術師の派遣を要請する。
音声データ1:『ええと、信じてもらえないかもなんですけど。あの日飲み会で、ギリ終電に間に合って、ホームで電車待ってたんです』
『で、電車が来たんです。そのときに電車に向かって背中押されて。隣にいた友達がよろけた私を支えてくれて、た、助かったんですけど』
『文句のひとつ言ってから駅員に突き出してやろうと思って、振り返ったら誰もいなくて』
『逃げた足音も聞こえなかったし、駅のホームに他にいた人なんて全然いないし。いたとしても、ほんと向こう側っていうか。絶対に無理な位置で。確かにあのとき凄い酔ってたし、じ。自分で転んだだけなんじゃないのって、友達にも言われたけど……』
『あれ、絶対人の手なんです』
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「と、言うことで〜何か質問は?」
「特にありません」
「言い残すことは?」
「鬼ねみイ〜〜。お前のことが許せねえわ」
「ヨーシ大丈夫そうだね、行ってらっしゃい!」
そう答えてサクサクと五条の横を通り過ぎて八王子駅に歩いて行った伏黒と月詠の背中に、「大丈夫なのかなあ!?」と虎杖が突っ込んだ。
終電もとうに過ぎ、従業員も出払った正真正銘の無人駅である。
心配そうに2人の背中を眺める虎杖と眠そうに欠伸を零す釘崎をさてと見て、「僕らも行こうか」と五条が言った。
「何処に?」
「見学って言ったでしょ。事情説明して解放して貰えたんだよ、事務室。カメラの映像で2人のこと見ようか」
そういうことで、伏黒月詠に続いて3人も駅内に入る。
事務室に入ってお目当ての監視モニターの前に腰を下ろした。少しワクワクした調子で「こういうことやってないと、こんなとこって入れなくね?」と虎杖が言ったのに「不謹慎な野郎ね」と釘崎が呆れる。
釘崎はハアとため息をついてから、2人が映るモニターを眺める五条に向かって話しかけた。
「あの2人って2級なのね。意外とやるじゃん」
「ン?そそ。凄いよ、2人揃って2級入学だからね」
「つーか俺まだあの2人が話してるとこ想像できないんだけど。仲良いの?」
「いいよ〜、2人が来る前もこうやって一緒に任務行ってたし。恵が上手く誘夜を使ってる。パートナーって感じ」
と。教師ヅラした後、「後僕も今日知ったんだけど、あの二人一緒にゲームとかしてる仲らしいの。僕1回も誘われたことないんだけどね」なんて拗ねた声で話した。
まあともあれ。本当に戦闘時の息は合ってると思う。3ヶ月でよくぞここまで完成したな、と思う。月詠が昼間ふざけて『相棒』なんて言ってはいたが、正直よく似合ってる。
虎杖がハイハイと手を挙げて「あ。後さらに質問」と言った。五条はそれに「ハイ虎杖君」と教師ヅラして答える。
「月詠が持ってる傘、あれも呪具?」
「お、御明答。そうだよ。しかもあれは特別、誘夜の為に作られた特級呪具さ」
モニターの中で閉じた黒の和傘を、ヤンキーみたくかたったるそうに肩に打ち付けてる月詠を指して虎杖が聞いた。
釘崎も「へー、傘が呪具なんて変わってる」と頬杖をつきながら呟く。
「誘夜のお父さんは呪術界でも貴重な呪具職人。月詠舞去さんッてね、呪術師やってて更に呪具使ってるんだったら一度は絶対お世話になる人さ。あれは呪術師になる娘の為に3年かけて作った代物らしい。『妖刀・夜桜誘夜』」
「月詠の名前入ってんだ!愛されてんな」
「ていうか、傘なのに妖刀って可笑しくない?刀ではないでしょ」
「それは後ほど。見てればわかるよ」
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