禅院と桜蘭
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「祓えましたか?」
月詠が夜桜誘夜を下ろして、伏黒の方に振り返る。
術式を使った後だから、呪霊がまるで見えないのだ。今の月詠は本当に呪力がゼロなのである。
伏黒が目を伏せてハアとため息をついてから。両手で翼の形を組んで、「鵺」と唱えた。伏黒の影から巨大な妖鳥が空に飛び上がる。
月詠が「あ……」と飛び上がった鵺を見て、気まずそうに後頭部に手を回してポリポリと頭をかいた。
また今日も残党が残ってたらしい。鵺は月詠の介護に飛んだのだ。
「お前、もう少し丁寧に呪力扱えるようになれよ」
「いや難しいんすわ……、アタシ恵くんと違って才能ないし……」
「そもそも掠りゃ祓えんだから、呪力を中央に集めんのやめろ。一点に溜めんな、無駄だろ」
「アッス……、ホント……。ウッス……」
頭を擦りながら伏黒にペコペコと頭を下げる。介護をして貰った後の月詠はいつも伏黒に腰が低い。
確かに強力な術式はなのだが、精度がまだ低いのである。
それに発動タイミングをミスって無駄打ちをしてしまって、殆ど使い物にならないで伏黒任せになってしまった任務もあった。その日はずっと伏黒に敬語を使ったし、クソ高いラーメンを奢った。月詠はずっと水を飲んでた。
すると階段から人が降りてくる足音が聞こえて、「や!お疲れ2人共」という五条の声が響く。五条の後ろにはキラキラした顔の虎杖と、つまんなそうな顔した釘崎がいた。
「誘夜の術式久々に見たよ。やっぱ気持ちいいね、あれ。そんで恵はいつも尻拭いお疲れ様〜」
「伏黒も月詠もスッゲエんだなやっぱ!俺もあーなれっかな〜!術式カッケエな〜、使いてえな〜!」
「ようブス。お前今4級なんだってな、敬語使え」
思い思い、個性的な労いの言葉がかかる。
伏黒と月詠がチラ、と顔を見合わせてから「とりあえず腹減りました」「あーし帰って風呂入りたいかなあ」と、3人の元に向かって歩いたのだった。
月詠が夜桜誘夜を下ろして、伏黒の方に振り返る。
術式を使った後だから、呪霊がまるで見えないのだ。今の月詠は本当に呪力がゼロなのである。
伏黒が目を伏せてハアとため息をついてから。両手で翼の形を組んで、「鵺」と唱えた。伏黒の影から巨大な妖鳥が空に飛び上がる。
月詠が「あ……」と飛び上がった鵺を見て、気まずそうに後頭部に手を回してポリポリと頭をかいた。
また今日も残党が残ってたらしい。鵺は月詠の介護に飛んだのだ。
「お前、もう少し丁寧に呪力扱えるようになれよ」
「いや難しいんすわ……、アタシ恵くんと違って才能ないし……」
「そもそも掠りゃ祓えんだから、呪力を中央に集めんのやめろ。一点に溜めんな、無駄だろ」
「アッス……、ホント……。ウッス……」
頭を擦りながら伏黒にペコペコと頭を下げる。介護をして貰った後の月詠はいつも伏黒に腰が低い。
確かに強力な術式はなのだが、精度がまだ低いのである。
それに発動タイミングをミスって無駄打ちをしてしまって、殆ど使い物にならないで伏黒任せになってしまった任務もあった。その日はずっと伏黒に敬語を使ったし、クソ高いラーメンを奢った。月詠はずっと水を飲んでた。
すると階段から人が降りてくる足音が聞こえて、「や!お疲れ2人共」という五条の声が響く。五条の後ろにはキラキラした顔の虎杖と、つまんなそうな顔した釘崎がいた。
「誘夜の術式久々に見たよ。やっぱ気持ちいいね、あれ。そんで恵はいつも尻拭いお疲れ様〜」
「伏黒も月詠もスッゲエんだなやっぱ!俺もあーなれっかな〜!術式カッケエな〜、使いてえな〜!」
「ようブス。お前今4級なんだってな、敬語使え」
思い思い、個性的な労いの言葉がかかる。
伏黒と月詠がチラ、と顔を見合わせてから「とりあえず腹減りました」「あーし帰って風呂入りたいかなあ」と、3人の元に向かって歩いたのだった。