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アラビアの春祭りが帰ってきた!今年はジャファーを倒して復帰したハイサム国務大臣が開催する春祭りにて、四人のマジシャンがマジック対決を繰り広げます。
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♪市場のテーマ
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アシーム
サラーム!そして、ハッピースプリング!
マジーク、今年もアラビアの春祭りがやって来たね! -
マジーク
そうだな、アシーム。
今年はハイサム様が国務大臣を再任されてから、初めての春祭り。みんなで、最高の春にしよう! -
アシーム
うん!
でも、僕ちょっと心配なんだ。マジークとフリードのマジック対決は良いんだけど、クロちゃんとシャバーン様は…… -
マジーク
おっと、噂をすれば。
今日のマジシャンたちの入場だ! -
♪スプサプメインテーマ
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フリード
サラーム!
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フリードとナウラが入場。ナウラが踊りながら、青い花弁を撒いている。
二人は中央まで進むと、次の入場者に合図をした。 -
クロちゃん
サラーム!クロちゃんです
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続いて、クロちゃんとレイハーネが入場。謎のポーズを取っている。紫の花弁を巻きながら2人が楽しそうに入場し、間奏へ。
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クロちゃん
いや〜!とうとう春にまで進出しちゃったね
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フリード
進出ってなんだ
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マジーク
おっ、フリードじゃないか!!元気にしてたか?
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フリード
マジーク!私は元気だったよ。……ところで、あいつはどこだ?
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アシーム
あっ、みんな後ろを見て!
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歌が2番目に突入。
同時にシャバーンとラティーファが入場。
歌詞)たった一つの 愛に満ちてる
春を見つけよう 大好きな君のため
夢と希望が待っている -
踊りながらもちょっと距離感の近い2人。ラティーファが踊る度に、赤い花弁がステージに広がる。彼女はシャバーンの手を取り、階段を駆け下りた。
ここで全員揃ったので、全員でダンスし歌が終わる。 -
マジーク
よぉし、全員揃ったね。それじゃあ、マジック対決の始まりだ!
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シャバーン
そんなんやらんでも、わしが一番だろ
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ラティーファ
まーた、あなたはすぐそういうことを言う!
ちょっとはゲストの皆様を楽しませようとか、そういう考えにはならないの? -
マジーク
……なんか君たち、夫婦みたいだね
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シャバーン
おお、季節限定マジシャン・マジークじゃないか。
そうなんだ、実は…… -
フリード
(シャバーンを無視して)
さ。それじゃあ早速マジック対決を始めよう!アシーム、クジを持っておいで -
シャバーン
ちょっ、わしの話を聞い……
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アシーム
はーい!それじゃあみんな、くじを引いて!
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シャバーン
あれっ?このクジ三本しか無いけど?
ってかアシーム、お前はわしのアシスタントだろ -
アシーム
シャバーン様はハードルが上がると可哀想なので、問答無用でトップバッターです。
あと僕、今日はマジークのアシスタントなんです。
これで不公平じゃ無くなったでしょ? -
どうもカスバマジックのアトモスで、クロちゃんのアシスタントがレイハーネに決まった際の「不公平」発言を根に持っているらしい(当然である)
舞台の端っこで膝をついて泣いているシャバーンを慰めるラティーファ。しかし、シャバーンには態度を改める様子はない。 -
シャバーン
アシームに楯突かれた!!このわしが!!召使いにっ!!反抗された!!わしのプライドが傷ついたぞ。
ってか可哀想だからトップバッターってどういうことだ!? -
ラティーファ
え、そのままの意味だと思うけど。
……それから、あなたはちょっとそこで反省してなさい。自己中な性格が治るまで、今日は一人でなんとかすることね -
シャバーン
ええっ!?ラティーファっ!!?えっ、ちょっと?
……冗談だよね?
ラティーファちゃん!!? -
ラティーファを追ってシャバーン退場。
残された三人はとりあえずくじを引くことに。 -
フリード
……とりあえず、くじを引こうか
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クロちゃん
そうだね……
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マジーク
なぁ、あの二人って……
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アシーム
(マジークをスルーして)
はーい!じゃあみんなくじ引きしましたね。せーのでオープンしましょう!
せーの! -
クロちゃん
(ガッツポーズを取りながら)やったー!!2番目!!
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レイハーネ
良かったね、クロちゃん。ハードルが低い人の次で。
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クロちゃん
ホントそうだよ〜
アラビアンコースト最強のマジシャンと国王が認めたマジシャンの次とかだったら、バイタリティ無くなっちゃうよ -
フリード
私はマジークの次か。つまり、トリということだな
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マジーク
みんな、なんかシャバーンに冷たくないか……?
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ナウラ
これでも優しくなったほうだよ
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マジーク
そうなのか……
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アシーム
シャバーン様!トップバッターですよ。そろそろ戻ってきてくださ〜い
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アシームに呼び出され、シャバーンが再登場。一応仲直りしたらしく、ラティーファが道具を持って後ろについている。
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シャバーン
お待たせしました。それでは、世界一の偉大なるマジシャン・シャバーンのマジックをご覧に入れましょう!
褒美はわしがゲットする! -
ラティーファ
……まだ言ってるわ、この人
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シャバーン
改めまして、自己紹介といこうじゃないか。
わしの名前はシャバーン!世界一のマジシャンでございまーす!
趣味はガーデニングです。(と言いながら、ローブから花輪を出してラティーファに投げようとする。しかし思いとどまり、頭に乗せて上げるシャバーン)
それじゃ、ラティーファ!
あれ出して -
ラティーファ
はいはい、アラビアの布ね(仕方がなさそうに布を出す。頭には花冠が乗ったままだ)
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シャバーン
この布……えっこれアラビアの布!?ホントに?なんかペラッペラだし、ちっちゃい白い布付いてるよ。
何か30%とか書いてるよ -
ラティーファ
あーもう、いいから早く!
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シャバーン
……すみませんでした
それじゃ参ります。
ハイ、タネも仕掛けもあません!タネも仕掛けも有りません!
手拍子! -
手拍子を強要するシャバーン。
渋々全員協力することに。 -
シャバーン
おっ、おっ!!?
なんか出てきた!!?おっと!!?これは!!?
愛らしいお花です!
はい拍手ぅ! -
見慣れた例の白い花束が現れ拍手が起きる。
珍しく成功しているシャバーンに、フリードが「いつもにしては、まぁまぁだな……」と感嘆している。 -
シャバーン
さて、花出すだけで終わるマジシャンなんて三流です
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ラティーファ
急に喧嘩を売り始めた……
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クロちゃん
自虐ネタ?
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シャバーン
しかぁし!このシャバーンは超一流。超一流!今からこの花束を……
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アシーム
いつもみたいに枯らすんですか?
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レイハーネ
えっ、枯れちゃうの?
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ナウラ
そうなの、いつもは枯れちゃうの
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シャバーン
ちょっとそこ。別に枯らそうと思って枯らしてるわけじゃないんだけど!?
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クロちゃん
じゃあ今日は、枯らす以外のことをするってこと?
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シャバーン
枯らすネタから一回離れよっか。
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フリード
そんなことより早くマジックを
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シャバーン
はいはいやりますよ。
では、今からこの花の色を……それぞれのマジシャンたちの色に変えていきます -
アシーム
おおーっ!
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シャバーン
それでは参ります。まずはこの私、シャバーンから!
(ラティーファが布を被せる)
それでは参ります。
1、2、3! -
ラティーファが布を取ると、赤と青に色が変わっている。拍手と感嘆の声が起こる。
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シャバーン
はい次々行くよ!
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ラティーファ
忙しい忙しい!
はいっ!はいっ!はいっ! -
布をかぶせて取る度に次々色が変わる花束。
順に、青と白のフリード、紫と緑のクロちゃん、青と緑のマジークと変化していく。
さすがに疲れたのか、二人共肩で息をしている。 -
シャバーン
……ちょっと疲れたね、ごめんね
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ラティーファ
あはは……これ以上は……もう無理かも……
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二人共疲労気味だが、ウケは良さそうだ。普段は辛口なフリードも珍しく褒めている。
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ナウラ
綺麗!!すごいすごーい!
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フリード
まぁまぁだな。
……いや、シャバーンということを考えると十二分か -
シャバーン
そして、これはラティーファちゃんに
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そう言うと、シャバーンは後ろをくるっと向く。もう一度白い花束に変えると、ラティーファに差し出す。
嬉しそうなラティーファに微笑みながら、シャバーンたちはクロちゃんたちに交代する。 -
クロちゃん
(謎のポーズを取りながら)それでは、クロちゃんが参りますよ。私がお見せする黒魔術は!!
この邪悪な縄を飛びながら、春限定のラクダの牛乳を飲みます -
シャバーン
だから、ラクダの牛乳っておかしいからね!?
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クロちゃん
ラクダの牛乳なの!
さて、シャバーンとラティーファ。ちょっと来て -
と言いながら、縄を持たせるクロちゃん。
レイハーネが「ラティーファ!がんばって〜!」と他人事のように応援している。
クタクタの2人は、顔を見合わせて渋々縄を回し始める。掛け声なしで息ぴったりに回しているのは良いが、ちょっと速いようだ。 -
クロちゃん
ちょっ、ちょっと速くない!!?
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シャバーン
うるさい。つべこべ言わず飛ばんか
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クロちゃん
はいはい分かったよもう。
じゃあ、飛びますよ! -
クロちゃんが縄を飛びながらラクダの牛乳(?)を飲む。飲み終わると、彼は縄飛びから抜けて何やら苦しそうに俯いた。
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シャバーン
……見ない方がいいと思うぞ
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ラティーファ
えっ?
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次の瞬間、クロちゃんがリバース。
女性陣の悲鳴が響く。男性陣も引いている。
シャバーンはラティーファの顔を自分の袖で覆っているが、相変わらず距離が微妙に近い。
しかし、今日は白い紙ではなく綺麗な花柄が口から出てくる。 -
フリード
またこれか……すごいけど……
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レイハーネ
ぎゃーっ!!
なんか濡れてる〜!!汚い!! -
マジーク
後片付けはちゃんとしようね、クロちゃん
ということで、次は私のマジックかな。アシーム、準備はいいかい? -
アシーム
うん!バッチリだよ!
マジーク、今日はどんなマジックをするの? -
マジーク
今日は、アシームが縄から脱出します
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アシーム
えっ僕そんなこと出来たっけ……?
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シャバーン
そんな能力ないだろ!!ってか昔失敗してたよね?
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ラティーファ
そういうことを言わないの!
(シャバーンの髭を引っ張りなから) -
シャバーン
いたたたた痛い痛い!髭を引っ張らないで!
あーん、ごめんなさいぃぃ -
フリード
……あれは置いといて、マジックを始めようか
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マジーク
あー、うん……
では、この縄で今からアシームを縛っていきます。暫しお待ちを -
クロちゃん
結構きつく縛ってない!!?
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アシーム
くっ、苦しい……
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レイハーネ
アシーム大丈夫!?
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ナウラ
アシーム頑張って〜!
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マジーク
それでは準備が整いました。アシーム、1.2.3で出来そう?
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アシーム
いやいや無理だよ無理無理!
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マジーク
出来る!君なら出来る!何故なら、今日は春だから!!
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フリード
何を言っているんだ
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アシーム
僕にもわからないよ……
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マジーク
それでは参りましょう!皆さんもご一緒に、さぁ
1
2
3! -
マジークが縄を引っ張ると、アシームが縄を抜ける。大成功にゲストの拍手が巻き起こる。
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シャバーン
おーっ!!?えっ!?これ、えっ、どうやってんの!?
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ラティーファ
……。
(冷たい視線を送る) -
シャバーン
……勉強不足☆
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フリード
今日は珍しく素晴らしいマジックばかりだから、私も負けていられないな!
ナウラ、準備を。 -
シャバーン
珍しく、ってなんだ!?
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フリード
そのままの意味だ。
特にお前のマジックについてだが -
シャバーン
ガーン!
あいつ……!! -
フリード
(シャバーンを見て笑ってから)
さて、今日はこの何も入っていないカゴの中に花を咲かせてみせましょう -
クロちゃん
えっ本当に何も入ってないけど!?
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フリード
それでいいんだ。
さて、ナウラ。準備は良いかな? -
ナウラ
はーい!
(ハンカチを被せる) -
フリード
それでは、参りましょう。
1、2、3!
春にふさわしい、花籠の完成です -
ハンカチを除けると、そこには沢山の花が入っている。全く仕掛けが分からない一同は驚いている。しかし、フリードのマジックは続く。
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フリード
では今度は、こちらの花籠の花を全て、花冠にしましょう。ナウラ、こちらへ。
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ナウラ
はーい!
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フリード
それでは、1.2.3!
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フリードがハンカチを籠から除けると、そこには花冠が出来上がっている。それをナウラの頭の上に載せてやると、彼女は嬉しそうにはしゃぎはじめた。
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ナウラ
わーい!
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レイハーネ
いいなー!クロちゃん、私にもなんか作ってよ
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クロちゃん
えっ!?いやっ、ちょっ、ちょっとそれは難し……難しいかな……
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マジーク
黒魔術で作ればいいじゃないか
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フリード
マジーク、黒魔術で作った花冠ってちょっとおどろおどろしくないか?
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ラティーファは自分の手に持っている花冠をまじまじと見ている。そしてシャバーンに何か言うと、徐ろにクロちゃんに近づいた。それから、こっそり花冠を渡した。
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クロちゃん
えっ、いいの?
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ラティーファ
シャバーン様が、あげていいよって言ってくれたから。それに私はもう、花束貰っちゃったし……
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クロちゃん
シャバーン、ラティーファ、ありがとうーっ!
(レイハーネに近づき)
レイハーネちゃん、これあげる! -
レイハーネ
えっ?いいの?ありがとう、クロちゃん!
……だけど、なんかどっかで見たことある気がする……(ラティーファとシャバーンを見るレイハーネ) -
シャバーン
気のせいだよ!
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ナウラ
気にしない気にしなーい!
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ラティーファ
そっ、そうそう!
良かったわね、レイハーネ。とーっても似合ってるわ! -
フリード
では、これですべてのマジックが終わったことになるな。
あとは、誰が一番のマジシャンになるかだが…… -
シャバーン
そりゃぁもちろん!この偉大なる……
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シャバーンの言葉を遮り、鳴り響くファンファーレ。
中央から見るからに高貴そうな男性が現れる。その人を見るやいなや、フリードとマジーク、そして少し遅れてクロちゃんも恭しく頭を下げて膝をついた。 -
アシーム
あーっ!
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マジーク
ご足労いただきありがとうございます
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フリード
これはこれは、ハイサム様!
アラビアンコーストへようこそおいでくださりました -
ハイサム国務大臣
おぉ、マジークにフリードではないか。それからクロイツも。
いやはや、実に愉快なマジックを見せてもらったぞ! -
レイハーネ
ハイサム様?
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ナウラ
こっ、国務大臣様ぁ!?
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クロちゃん
レイハーネちゃん、ナウラちゃん、頭下げて!
ほら、シャバーンも! -
しかし、特に頭を下げる気が無さそうなシャバーン。
むしろあっさり大臣の近くに歩いていく。 -
シャバーン
あっ、どうも。
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ハイサム国務大臣
おお、シャバーンではないか。そなたにしては大義であったぞ。
しかしこのハイサム、決して特別扱いはせぬぞ -
マジーク
えっ、大臣様は今なんて言った?
シャバーンを特別扱い? -
ラティーファ
(小声で)お父様、もういいから
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ハイサム国務大臣
そうだな!
すまんすまん、我が娘よ。今日はこのマジシャンたちから一人、アラビアンコーストで最も素晴らしい者を選ばねばならぬ。
無論、どの者も実に素晴らしい。そうであるがゆえに心苦しいが…… -
シャバーン
(小声で)もちろん、このわしのことね
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ラティーファ
静かにしなさい
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ハイサム国務大臣
それゆえに、此度は平和なアグラバーを取り戻した祝賀として誰も選ばぬことにした!
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シャバーン
えーっ!?どゆこと!?
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ハイサム国務大臣
今日ここにいる全員が、アグラバーの民とゲストの皆様を楽しませた。
その事実だけで、十二分に皆素晴らしいマジシャンだ! -
ナウラ
そりゃまぁ嬉しいけど……
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クロちゃん
褒美はどうなるのーっ!!?
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レイハーネ
そっち!?
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ハイサム国務大臣
ははは!案ずるな。
無論、褒美はここにいる全員分あるぞ! -
クロちゃん
やったーっ!!
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マジーク
アシーム、何か食べに行こうか!
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アシーム
うん、僕カレーが食べたい!あと甘いもの!
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フリード
身に余る光栄。有り難き幸せにございます
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シャバーン
なんか複雑だけど……ま、いっか
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ハイサム国務大臣
……ああ、言い忘れていた。
シャバーン、そなたの分は無いぞ -
シャバーン
ガーン
なんで……?なんでっ!!? -
ハイサム国務大臣
では、私は王宮へ戻る。あとは頼んだぞ、最高のマジシャンたちよ!
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ハイサム国務大臣が退場する。ショックで立ち直れないシャバーンを置いて、全員が「承知しました!」と答えた。
フィナーレのテーマソングが流れ始める。 -
マジーク
さぁみんな!
アラビアの春祭りのフィナーレだ。みんなで魔法の言葉を唱えて、花を咲かせようじゃないか! -
フリード
ああ、そうしよう。
みんな、魔法の言葉は「春、ハズ・カム!」だ。私たちが合図をしたら、全員で唱えてくれ
いいかな、みんな! -
元気良く返事する仲間たち。
ダンスの位置につくと、ラティーファもシャバーンの手を取ってダンスに誘う。
そして全員がスプリングタイムサプライズの歌に合わせて踊り、間奏となる。 -
フリード
それではいくぞ、最後の一仕事だ
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マジーク
準備は良いかな?
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クロちゃん
魔法の言葉は一斉に、1、2、3のカウントの後で唱えるよ〜!
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シャバーン
はいはーい!
このシャバーンが1、2、3、と唱えるので、その後に全員で「春・ハズ・カム」でお願いしますよ。よろぴくね!
それでは参ります!
1!2!3!
春・ハズ・カム! -
クロちゃん
春・ハズ・カム!
さんはい! -
会場が一体となって「春・ハズ・カム」と唱える。すると、ステージから花が咲き始める。
やがて間奏が終わり、ダンスが再開しフィナーレへ。
最後に全員で「ハッピー・スプリング!」と声を揃えて終了。
ステージには花吹雪が舞っている。 -
フィナーレソングが流れている中、シャバーンは花吹雪を手で掴もうと試みながらぴょんぴょん飛んでいる。
それを見ながら笑う一同。
花弁をつかまえたシャバーンは、嬉しそうに全員に見せるが、無視される。しょんぼりする彼に、ラティーファがにこりと微笑んで肩にそっと手を置いた。 -
やがて全員がそれぞれ客席近くを一周し、手を振りながら退場していく。
これにて、アラビアの春祭りは終了するのだった。
END
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