一年生編

第九章 灼熱の警告

新学期が始まる一日前に、ハティはホグワーツへと舞い戻った。男子寮にはすでに馴染みのある顔ぶれが揃っており、それぞれ皮肉混じりの挨拶を交わした。

クリスマスはどうだったんだい?ねえ、教えてよ。そんな言葉とともにルームメイトたちに囲まれた時は不思議な気持ちになった。入学してから三ヶ月とちょっと。ようやくスリザリンの仲間入りを果たすことができたらしい。

フォウリーはマグル贔屓だが、聖28一族の家系の息子である。グリーングラスやザビニとのやり取りが、みなにその事実を思いださせたようだった。

「その月の置き物、綺麗だね。ご両親が下さったのかい?」

ルームメイトの一人が、月球儀を指差した。

「いいや、友人からだよ」

ハティは、意味ありげに目配せをしてみせた。

「ほとんどの人は、僕の名前の由来を知らないんだ。こんなプレゼントを贈ることができる人間は限られてる」

ノットはみなから離れたところで、ベッドの柱にもたれかかっていた。どっしりとした表紙の、いかにも難しそうな分厚い本を開いている。
きっと、クリスマスもそうして過ごしてきたのだろう。生きた二十日ねずみが出てくるクラッカーなど、彼の家では無用に違いない。

「やあ、ノット」

色の薄い瞳が、ハティの姿を認めた。柔らかそうな暗い髪が一筋、額の上にかかっている。

「いいクリスマスを過ごせたかい?僕はこの通りさ」

ハティはみぞおち辺りを押さえて、顔をしかめた。

「当分、脂の乗ったターキーは見たくないね。ミンスパイもトライフルもごめんだ、気分が悪くなる。ところで、その……。クリスマスプレゼントをありがとう。とても気に入ったよ」

後半部分はほとんど早口だった。

「家族にも見せたんだけど、すばらしいプレゼントだってさ。母さんなんて、『思い出の中の月みたい』って感激してたね。ちょっと独特な褒め方ではあるんだけど」

ハティは気まずい思いで、言葉を途切らせた。素直な気持ちを口にすると、なぜだかベッドに潜りこんで隠れたくなってしまう。とりわけ無口で、にこりとも笑わない子が相手ならなおさらだ。

対して、ノットはいつもと変わりなかった。

「喜んでもらえたようで何より。僕からも礼を言おう。君がくれた本は興味深い。図書館でも見かけたことがない代物だけど、どこから手に入れたんだ?」
「マルフォイがよく言ってるだろう。『何をしたかではなく、誰と知り合うかが大事』って」

神経質そうな顔に、うっすらと不可解な色が滲む。ハティはふっと微笑んだ。

「簡単な話さ。僕の両親は研究者だろう?だから、ちょっとばかりツテがある。専門的な本を読みたくなったら、父さんの変人仲間に聞けばいい。『誰も知らないような、とっておきのおすすめの本はないですか?』ってね」

贈った本の表紙は、黒いドラゴンの革でできていた。フォウリー邸の書斎に収まっているような、気難しい専門書だ。

「いつか君を、僕の家に招待したいよ。うちには埋もれそうなくらい本があるんだけど、僕はその半分も理解できないんだ」

ノットは興味なさげに頷くと、再び本の世界へ戻っていった。お互いのプライベートな話題には深く立ち入らない。それがここ数ヶ月、彼とハティとの間にできた暗黙の了解だった。

同寮生たちとの世間話をすませると、ハティは真っ先に図書館へ出向いた。例の「命の水」について手がかりを得るためだ。
答えはすぐに見つかった。賢者の石は金属を黄金に変える力を持っており、そこから得られる「命の水」は飲む者に永遠の命を約束する。

つまり、グリンゴッツの侵入者の目的は不老不死だ。

そうなると、ますますスネイプ犯人説はありえないように思えた。先生の視線はいつも虚ろで(魔法史のビンズ先生よりはマシだが)、特に生きることに執着しているようには見えなかったからだ。

しかし、この事実を誰に伝えればいいのだろう。普通に考えればダンブルドアに話すのが妥当だが、証拠がないので訴えようがない。

ハティは色褪せた表紙を閉じた。そもそもの始まりが、ハリーたちの決めつけに近い推測なのだ。グリンゴッツに押し入った無法者がホグワーツにいるのかどうか、それすら怪しいのに、偉大なる校長先生に申し出ることなど何もないのではないか。

ところが、運命の巡り合わせというものは奇妙なもので、ハティはかのアルバス・ダンブルドアと偶然にも出会ってしまった。背の高い、とんがり帽子の姿は見間違えようがない。校長はスプラウト先生の温室の前で、何やら熱心に見入っていた。

「ダンブルドア先生、こんにちは」
「おお、こんにちは。ハティ」

ダンブルドアは極めて機嫌がいいように見えた。腰まで伸びた髪と顎髭が、深い銀色に輝いている。ふんわりとしたローブの色も相まって、まるで紺碧の星空をまとったような風采だ。

「こんな所で会うとは、まことに奇遇じゃのう。『薬草学』の授業の帰りかね?」
「散歩をしていたんです」

ハティはマフラーの結び目を整えながらいった。

「談話室だと、滅多に日の光は見れませんから。僕の考えでは、スリザリン寮生はもっと外に出るべきです。他の人たちが何と言おうとも」
「その通りじゃ。ホグワーツでは、全ての生徒が太陽の光を存分に浴びる権限を持っておる」
「先生は何をしに、ここへいらっしゃったのですか?」

ハティは辺りを見回しながら聞いた。せっかくの晴れの日だというのに、温室の周りには誰もいない。この場にいる二人だけを残して、みなきれいに消えてしまったかのようだ。 

ダンブルドアは静かに微笑んだ。

「君と一緒じゃよ。眠った思考を呼び覚ますために、散策をしておった。ところが不思議なことに、図書館の近くを歩いていたら道に迷うてしまってのう。何やら、大きな鏡がある部屋に入ったはいいが、たまげて出てきてしもうた。鏡には強力な魔法がかかっていたのじゃ……。そこに映ったわしは、厚手のウールの靴下を持っておった」

半月型のメガネが、きらりと光った。

「いかにも。ウールの靴下じゃよ、ハティ。カシミヤは、年寄りの足にはちと高すぎるでのう。とはいえ、靴下はいくつあってもいいものじゃ」

ハティは息もつかずに相手を見つめていた。この人には、何もかもがお見通しなのだ。だとすれば、この出会いも偶然ではない。
一方、ダンブルドアはうれしそうに、うねうねとひとりでに動き回る蔓を観察していた。

「先生は僕の両親をご存知ですよね?」
「もちろんじゃ。ガルムの選ぶ蜂蜜酒には外れがない。そして、マーナ──。君の母君じゃが、クリスマスに大量のゴキブリ・ゴソゴソ豆板を下さった。わしはあれが好きでのう……」
「父さんと母さんが何の研究をしているのか、知りませんか?」

ハティは思いきって問いかけた。

「僕はずっと二人が、魔法生物か何かの研究をしているのかと思っていました。山トロールをスケッチする時にはいつも連れて行ってくれましたし、ボウトラックルやディリコールを見せてくれたこともあります。でも、錬金術については一度も聞いたことがありません。父と母はなぜ、そのことを隠すのでしょう」

所在なさげに揺れていた蔓が、急にくいっと頭をもたげた。どうやら、人の声に反応するらしい。ハティはローブの内ポケットに手を滑りこませた。

「僕がこのことを聞くと、あまりいい顔をしませんでした。……ニコラス・フラメルの賢者の石についても、ほとんど教えてくれなかったし」
「ご両親は賢明じゃ」

ダンブルドアは優しげな笑みを崩さなかった。

「わしが思うにのう、ハティ。愛する者を守るためには、沈黙を貫かねばならぬ時があるのじゃよ」

鎌首をもたげていた茎が、鞭のようにしなる。ハティが反応するよりも先に、ダンブルドアがひょいっと杖をひと振りした。出鼻を挫かれた蔓は意気消沈し、人間にちょっかいを出すのをやめて、大人しく鉢の中へと戻っていった。

「守るって……。両親は危険なことに手を出しているのですか?」

ダンブルドアは射抜くような眼差しをハティに注いだ。

「今は分からずともよい。いずれ君にも、理解できる日がくるじゃろうて。…….さあ、大広間に戻って昼食をとりに行ってはいかがかな。スプラウト先生のお気に入りを怒らせてしまう前にの」

午後、ハティはクィレル先生の教室で羊皮紙を広げた。
ニコラス・フラメルの名前を出しても、ダンブルドアは動じなかった。最初から全てを知っていたかのように──。いや、知っているのだ。おそらく彼は、ホグワーツで起きている異変に気付いている。

にも関わらず、手出しをしないのはなぜだろう。不老不死を実現させる石。その命の水を欲しがっているのは、いったい誰なのだろうか。

思考を働かせながら、退屈しのぎに呪文を復習していると、斜め前に座っていたザビニが振り返った。

「フォウリー、気を悪くするかもしれないけど。君、ちょっと臭うよ」
「ザビニ、気を悪くするかもしれないけど。僕、君からもらった香水をつけてるんだよ」

服装によって香りが変わる香水は、教室の猛烈なニンニクの臭いと交わって、カオスな異臭を放っていた。

「本当か?じゃあ、君の着こなし方が悪いんだな」

ザビニは意地悪な顔で、ハティのローブの裾をちょっとだけ引っ張った。

「僕のあげた香水は洒落た人向けなのさ。それなのに、君の格好ときたらどうだ?ハッフルパフのマクミランそっくりじゃないか」
「貴族的な装いだと言ってもらいたいね。アーニー──。アーノルド・マクミランだって、由緒正しい一族のご子息だろう」
「君たち、鼻がひん曲がっているのか?」

ハティに負けず劣らず、かっちりした格好のマルフォイが口を挟んだ。

「ふざけた香水なんか問題じゃない。まったくこの教室ときたら!酷い臭いじゃないか。クィレルは吸血鬼よけだと言っていたけれど、どうだか怪しいねえ。マグルの発明品を教室に置いていたような人間だ。くさくても仕方がないだろう」

教室中に嘲笑の波が広がった。ハティは、ノットが薄ら笑いを口元に浮かべているのに気付いて、複雑な気持ちになった。初めて見る笑顔がこれだとは。せっかくなら、もっとポジティブな状況で拝みたかった。

「クィレルがマグル贔屓?」

ザビニが嫌悪感を丸出しにしていった。

「マルフォイ、確かなのか?」
「父上がおっしゃっていたんだ、間違いない。何でも『闇の魔術に対する防衛術』の前は、『マグル学』を教えていたそうだ。ゾッとしない話だろう」

マルフォイは気だるげに、サンザシの杖を弄んだ。

「鬼婆のやつめ。どうせなら、あいつをつま先まで食べてやったらよかったのに。おや、噂をすれば。ご本人の登場だよ」

クィレル先生はいつも通り、怯えながら教室に入ってきた。紫のターバンに持ち物の全てを詰めこんできたかのような有様で、歩くたびにグラグラと大きな頭が危なっかしく揺れた。

「み、み、みなさん、そ、揃ってますね?」

まつ毛の長い目が、生徒たちを見渡した。今にも泣き出しそうな顔だ。

「ええ。そ、そ、揃っていますとも」

ザビニが小さな声で、彼の口調を真似ている。押し殺した笑いが、いくつか沸き起こった。

ハティは教科書を開きながら、落ち着かなげにローブの襟を正した。何だか、鎖骨の辺りがほんのりと温かい。幼い頃に怪我をしたリスを懐に匿ってやったことがあるが、それと同じ温度だ。ペンデュラムが何かに反応している。

クィレルは赤くなりながら、つっかえつっかえ話し続けた。

「き、今日は狼人間にか、噛まれた場合、どのような処置をとるべきなのか話します」

先生は自らが魔法で出した、ボードの方を振り返った。

「噛み跡をほ、放置した場合、普通なら失血死しますが──」
「痛っ!」

クィレル先生が説明を中断し、今度は何かと問いたげに生徒たちを見た。珍しいことに、怯えよりも苛立ちの方が勝っている。他の人たちは、今しがた大声を出して飛び上がった、ハティの方に注目していた。

「ミ、ミスター・フォウリー、何か?」
「いえ」

ハティは曲がったネクタイを直しながらいった。

「ローブに山嵐の針が刺さっていたみたいです。すみません」

クィレル先生はいそいそと授業の説明に戻った。近くに座っていた、グリーングラスが顔を覗きこんできた。

「ねえ、大丈夫?」
「ああ」

ペンデュラムは熱された鉄のようだ。ハティが痛みのせいで、ますます無表情になっているのを見て、ダフネは心配そうな顔になった。

「医務室に行った方がいいわ。『魔法薬学』で使う材料は、どれも毒のあるものばかりだもの」
「ダフネったら、放っておきなさいってば」

隣に座っていた、パンジー・パーキンソンが顔を出した。

「この人なら、狼人間に噛まれたって平気よ。びっくりするくらい面の皮が厚いんだから」
「どうもありがとう。パーキンソン」
「でも、医務室には行った方がいいと思うな」

ザビニが妙に真面目くさった顔でいった。

「おできを直す薬の時の、ロングボトムみたいになってみろよ。もう誰も、君のことを見向きもしなくなるだろ。僕ならマダム・ポンフリーのお世話になるね。ただでさえ今の君は、ちょっとくさくて近寄りがたいんだから」

授業が終わったあと、ハティはゆっくりと荷物を片付け始めた。鎖骨の間の窪みが、焼けつくように痛い。クィレル先生の後ろ姿を見てからというものの、ペンデュラムはひっきりなしに熱を発している。

普段の姿を見るかぎりでは、クィリナス・クィレルは臆病な善人だ。ゾンビを倒すために、闇の魔術を研究しているのかもしれない。教えている科目が科目なだけに、そういったものにあえて触れた可能性もある。

「フォウリー、シャツの襟が乱れてるよ」

たまたま席を通りかかった、トレイシー・デイヴィスが指摘した。

「らしくないなぁ。ここのところ、ずぅっとこんな感じじゃない。クリスマスの天使に脳みそでもやられたってわけ?それともまだ、グリフィンドールに負けたのが悔しいの?」

ハティは首を横に振った。

「いや。そこまでクィディッチに興味はないから」
「なら、この機会に興味を持つべきだね。今度、グリフィンドールとハッフルパフで試合があるでしょ。みんなで、どちらが勝つか賭けようって話になってるの。フォウリー、君もどう?」

茶目っけのある誘いを断るのはひと苦労だった。ディヴィスの勧誘をかわし、「闇の力──護身術の入門」を鞄にねじこんだ時、ハティの頭の中で何かがぱちんと音を立てて繋がった。

クィディッチ!そうだ、すっかり忘れていた。クィレル先生は箒呪いの容疑者の一人だった。

思えば、ハロウィーンのトロール騒ぎも彼が発端だった。「禁じられた廊下」を調べるために、彼がわざとトロールを引き入れたのだとしたらどうだろう。近くでうろちょろしていたハリーたちは、さぞかし目障りだったはずだ。

賢者の石を求めているのなら、彼にもハリーを痛めつけたいという動機が生まれる。ハーマイオニーがスネイプのローブに火をつけた時、彼はスタンドで倒れていた。クィレルもまた、ニンバス2000から目を離していたのだ。

ハティは教室を飛び出した。もし、ハリーたちの仮説が間違っているとしたら……?スニッチ並みに飛躍した発想が、革靴の足を突き動かしていく。

「先生!クィレル先生!」

ハティは大声を出しながら、廊下を突っ切った。先生は呼び止められるのに慣れていないようで、二、三歩ほど左によろけたあと、おそるおそる振り返った。

「み、ミスター・フォウリー。何か?」
「先生。僕、聞きたいことがあって──」

考えろ。興味を惹くものでなければだめだ。クィレルの食いつきそうな話題、ハティ自身と共通点があって、深く話したいと思えるもの……。

「──トロールについてなのですが、人の手で鍛えることによって、どれだけ知能が向上するかご存知でしょうか?」
「トロールの知能?そ、それはまあ、研究結果もなくはないですが……」

ハティがまっすぐに目を見つめると、クィレルはもじもじし始めた。

「き、君たちの年齢なら、もっと別のものに興味があるのでは?河童や赤帽鬼レッドキャップはどうでしょう」
「僕、トロールについて知りたいんです」
「そ、そうですか。では、来週の授業でお話ししたのでかまいませんか?」
「できれば、もう少し早く教えて下さるとありがたいのですが」

ハティは慎重に切り出した。

「父と母に約束しているんです。クィレル先生の見解を手紙に書くって。外はこんな天気でしょう?ふくろう便だと遅くなる場合があるから、できるだけ早く書きたいんです」

もちろん、口から出たでまかせに過ぎなかったが、これが功を奏した。クィレルはゆらゆらと揺れるのをやめ、ハティの顔を食い入るように見つめた。

「フォウリー……。ああ、そうか。ご両親は研究者だったな。君がガルム・フォウリーと、マーナの……」

小声でひそやかに呟いたあと、彼は頷いた。

「い、いいでしょう。あとで私の部屋に来て下さい。今夜の八時はどうですか?」

ペンデュラムの熱が警告を発する。だめだ、主導権を握らせるな。やるのなら短時間で、相手が好き勝手にできないよう制限をかけなければ。

「それが、スネイプ先生から罰則を言いつけられているんです」

ハティはとっさに嘘をついた。

「よろしければ、七時でどうでしょう。美味しいマフィンをお持ちしますよ」

話はすぐにまとまった。去りゆく姿を見送りつつ、ほっと一息をついたハティの後ろから、聞き慣れた声が耳を撫でた。

「あんな臆病者にとりいるなんて、何が目的なんだ?」
「ずいぶんと酷い言いようだね。君も一緒に来たかったのかい?」

ノットはにこりともしなかった。

「スネイプ先生から、罰則を受けたのか」
「……うん」
「君はそれなりに要領がいい方だと思っていたけど」
「嘘は世の宝って言うだろう。スネイプ先生の名前はいい牽制になる……。クィレル先生には悪いけど、僕、あまり長居はしたくないんだよ」

ノットは、呆れたようなため息をついた。

「やっぱり、何か企んでいるな」
「大したことじゃないさ」

ハティは友人の隣に並んで、歩き出した。

「そんなことより君、魔法薬の研究に興味はないかい?」
「ないと言えば嘘になるけど、面倒ごとはごめんだぞ」
「大丈夫、君に迷惑はかけないよ」

ハティは数字の書かれていない腕時計を見た。多く見積もっても四時間。優秀な友人の助けがあれば、どうにかなるかもしれない。

「少し気になることがあってね。今の僕は、ちょっと罠に引っかかってみたい気分なんだ」
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