恋唄 第1話 <第一部>
君を好きになってから
世界の色が変わった
まるで今までの人生が
全てアルバムの中のモノクロ写真になってしまったかのように
【恋唄 第1話】
「あれっアスラン!?なんで大学に来てんだ!?」
「ディアッカ…!」
大学内のベンチに座っていると、そこを通り掛かったディアッカに声をかけられた。
しまった…
誰も通らないようなところで待ってれば良かった…。
「お、お前こそどうしたんだよ」
「俺は朝まで飲んでてさ、アパート帰る途中に忘れ物取りに寄ったんだよ」
「今まで飲んでたのか…;」
「今日はウチの大学の入学式だろー?用もない限りそんな日に誰も来ねーよ」
俺はチラッと腕時計を見た。
もうすぐ式が終わる…。
早くこいつを帰らせないと…!
「で、お前はこんなとこで何やってんだ?」
「アスラーン!お待たせ!」
「!」
そこに走って現れたのは、金色の髪の少女、カガリだった。