Vivid Colors 第3話



輝く大きな瞳。
くるくる変わる表情。
嘘のない真っ直ぐな性格。
人を嬉しくさせる笑顔。

彼女の総てに引き付けられた。


気がつけば24時間、彼女のことを考えてしまっている…。





<Vivid Colors 第3話>





あれからカガリという名を聞かない日はなかった。


彼女は本当に人気者で顔が広いらしく、
後ろでクラスメートが話してる中で名前が出てきたり、
廊下でカガリと呼ぶ声が聞こえたり……。

そんなこと今まで気付きもしなかったけど、
名前を知ったとたん耳が反応してしまうようになった。



彼女は男女問わず友達が多かった。
隣のB組ということもわかったが、学校で見かける彼女はいつも人の輪の中心にいて
人見知りの激しい俺にはとてもじゃないけど話しかけることなんてできなかった。


ディアッカは女版アスラン・ザラとか言っていたけど
俺なんかとは全然違うじゃないか……。
俺は交友関係は極端に狭いし、あんな風に人を引き付ける力なんてない…。



名前を知って近づけたと思っていた彼女が、
今はすごく遠くに感じる。

それでも。
遠い存在だと再認識することが分かっていても。
彼女の姿を探してしまう。


そして笑顔を振りまく彼女から目が離せない…。




―――重症だ…


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