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憐
今日は何時ぐらいに帰ってくるの?
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玲於
18時ぐらいかな。
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憐
了解
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憐
寄り道せずに帰ってらっしゃいね
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玲於
その発言、何だかお母さんみたいだね
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憐
まぁ、半分合ってるかな。
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玲於
??
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憐
お母さんと私からの伝言だからね
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玲於
なるほどね……でも、わざわざ寄り道せずに〜って言ったのは何か理由が?
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憐
私とお母さんでシチュー作ってみたんだけど、今日のは美味く出来たんだよ〜
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憐
だから玲於や青子にも早く食べてもらいたくて!
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玲於
へぇ〜そうなんだ。姉さんにしては珍しいね。
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憐
わ、私だって!本気を出せばこんなもんよ……青子には劣るけど……。
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玲於
今までの流れを青ちゃんに見せたら喜んでたよ
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玲於
青ちゃんからのアドバイス
「憐はちゃんとレシピ通り作れば作れるのに、面倒くさがって勝手に調味料の量とか変えちゃうから良くないんだよ…!」
だって -
憐
うっ……分かってるよ……!正論が耳に痛い……
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玲於
あとさ……いつもだったら快くんに連絡入れてるのに、何で今日は僕なの?
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玲於
それにさっき僕と青ちゃんの名前はあげてたのに、快くんの名前入ってなかったし
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憐
……
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玲於
快くんも不貞腐れてるし……またなんか喧嘩したの?
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憐
……ふん!知らないわね、そんな変態なんか……。
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玲於
快くんから
「俺こそ知らねーよ……あんな分からず屋……。」
だって -
憐
……あぁ、そう、分かったわ! バ快斗がその気なら、もう知らないから!
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憐
玲於!快斗に伝えておいて。アンタにはぜぇ〜ったいデザートのチョコアイスはあげない!って
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玲於
(快くんの好物じゃないか……。)
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玲於
また喧嘩しちゃったんだね💧
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玲於
今回の喧嘩の原因は何?
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憐
……今朝の別れ道の時、私が段差につまづいちゃって、咄嗟に快斗が助けてくれたんだけど、運悪くアイツの手に私の胸が当たっちゃったの。
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玲於
あっ⋯⋯(察し)
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憐
そしたらアイツ、残念そうな顔して
「オメーの胸は成長しねぇな。」
って…… -
憐
ほんっとに失礼じゃない!?!?ありえないよね????
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玲於
あー……それは、快くんが悪いね。
でもなんで快くんはわからず屋なんて……。 -
憐
私がドジ踏んだとはいえ、女の子の胸に触れたのだから謝って欲しかったのに、言うに事欠いてあの発言……いくら私がドジ踏んだから快斗は悪くないにしても、そんな失礼なこと言わなくて良いでしょ💢💢
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玲於
快くんがね
「わざと触れた訳でもねーし、転びそうになってたお前を助けてやったのに、なんで怒鳴られなきゃいけないんだよ」
だって -
憐
ふ〜ん……女の子の下着目当てでスカート捲りしてるような男が言っても説得力ないわね
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玲於
うーん、確かに姉さんに失礼な発言をしたのは快くんが悪いけど、快くんだってわざとじゃなく、本当に助けようとして姉さんに手を伸ばしたことは、姉さんだってわかってるんでしょ?
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憐
……。
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玲於
だから、失礼な発言をしたことを快くんが謝ったら、許してあげてね。姉さんを助けるために、不可抗力で胸に触ってしまっただけで、悪気はなかったんだから
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玲於
それに今日の姉さんは、夕食だけじゃなくデザートまで作っていて、しかも快くんの好物のデザートを作っている。
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玲於
それって姉さんなりのお礼と謝罪なんでしょ?
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憐
それはその……
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玲於
なら素直に快くんに伝えなよ?きっと快くん喜ぶから
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憐
……分かったわよ
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憐
もう、玲於には何もかもお見通しね
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玲於
二人の仲裁役はいつだって僕でしょ?
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憐
それもそうね
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玲於
じゃ、僕達もうすぐ家に着くから
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憐
おっけ〜
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憐
……快斗にも気をつけて帰ってきてって言っておいて
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玲於
分かったよ〜
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