お返し(凪×夢主)
3月14日 昼休み。
夢主は図書室で借りた本を返しに向かっていた。
途中、すれ違った女子生徒達が紙袋を持ちながらにこにこと会話をしていた。
(……何だろう?)
夢主が疑問に思っているとー
「ー夢主はっけーん」
「わっ!?」
背後からギュッと抱きつかれた。
「捕まえたー。
ねぇ、なんで教室にいなかったのー?
夢主探すの大変だったんだけどー」
頭上から質問攻めにされる。
「え、えーっと、凪くん?」
見上げながら尋ねるとふわふわの銀色の髪が揺れた。
「そうだよー。夢主にコレあげる」
凪は片手を離しポケットから紙を取り出した。
「……何これ?」
渡された紙はルーズリーフを破り、凪の字で『夢主限定。何でもいいよ券』と書かれている。
「何って。なんでもいいよ券。
あ、回数書いてないや。でもめんどくさいから何回でも使っていいよー」
「えっ? どういうこと?」
「えー。コレの凄さが分からない?
玲王達に言ったら心配されたぐらいだよ。
この券、夢主が俺に何でもお願い事してもいいってコト。俺が勉強手伝うし、買い物も付き合うし、ゲームも手伝ったり……あとは夢主に任せる。どう? 凄いでしょ?」
「そ、そうだね。で、でも何で?」
「マ? 夢主、今日ホワイトデーだってコト忘れてない?」
「! あっ、そういうこと!」
先程の女子生徒達を思い出す。
(……お返しをもらったから嬉しかったんだ)
「? えっ。もしかして他の奴からお返しもらった?」
凪の顔が真横に来た。
「(顔近っ!)も、もらってないよ。
凪くんからもらったのが初めてだから。
ありがとう」
「ホント? あー良かったぁ。
じゃあさ、夢主。早速使ってよ」
「い、今から? そう言われても……えーっと、えーっと……」
「何も浮かばない?
じゃあ特別サービスしちゃいまーす」
「へっ? な、何をー」
言いかけている途中で凪の唇が夢主の唇を塞いだ。
「…………」
「…………」
ぎゅぅぅと凪の抱く力が強くなる。
昼休み終了のチャイムが鳴るまで凪からのキスは終わらなかった(終)
夢主は図書室で借りた本を返しに向かっていた。
途中、すれ違った女子生徒達が紙袋を持ちながらにこにこと会話をしていた。
(……何だろう?)
夢主が疑問に思っているとー
「ー夢主はっけーん」
「わっ!?」
背後からギュッと抱きつかれた。
「捕まえたー。
ねぇ、なんで教室にいなかったのー?
夢主探すの大変だったんだけどー」
頭上から質問攻めにされる。
「え、えーっと、凪くん?」
見上げながら尋ねるとふわふわの銀色の髪が揺れた。
「そうだよー。夢主にコレあげる」
凪は片手を離しポケットから紙を取り出した。
「……何これ?」
渡された紙はルーズリーフを破り、凪の字で『夢主限定。何でもいいよ券』と書かれている。
「何って。なんでもいいよ券。
あ、回数書いてないや。でもめんどくさいから何回でも使っていいよー」
「えっ? どういうこと?」
「えー。コレの凄さが分からない?
玲王達に言ったら心配されたぐらいだよ。
この券、夢主が俺に何でもお願い事してもいいってコト。俺が勉強手伝うし、買い物も付き合うし、ゲームも手伝ったり……あとは夢主に任せる。どう? 凄いでしょ?」
「そ、そうだね。で、でも何で?」
「マ? 夢主、今日ホワイトデーだってコト忘れてない?」
「! あっ、そういうこと!」
先程の女子生徒達を思い出す。
(……お返しをもらったから嬉しかったんだ)
「? えっ。もしかして他の奴からお返しもらった?」
凪の顔が真横に来た。
「(顔近っ!)も、もらってないよ。
凪くんからもらったのが初めてだから。
ありがとう」
「ホント? あー良かったぁ。
じゃあさ、夢主。早速使ってよ」
「い、今から? そう言われても……えーっと、えーっと……」
「何も浮かばない?
じゃあ特別サービスしちゃいまーす」
「へっ? な、何をー」
言いかけている途中で凪の唇が夢主の唇を塞いだ。
「…………」
「…………」
ぎゅぅぅと凪の抱く力が強くなる。
昼休み終了のチャイムが鳴るまで凪からのキスは終わらなかった(終)
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