本命(凪→夢主)
夢主とは幼稚園からの幼馴染でいつも俺の世話をしてくれた。玲王とは違って夢主はしょっちゅうお小言言ったり叱ったけど褒めてくれる時はきちんと褒めてくれた(頭なでなでしてくれた)
褒めてくれる時もだけど夢主が笑ってる時が一番好き。高校も一緒って言われた時、俺は内心ガッツポーズを決めていた。ただ、クラスは違うから夢主に会う機会は中学校に比べたらだいぶ減ってしまった。けど夢主を見かけた時は声掛けして彼女には俺がいることをアピールし続けた。
そんなこんなでバレンタインがやって来た。
玲王は校舎に着く前から女子生徒達からチョコを沢山もらっていた。中には違う高校から渡しに来た女子生徒もいた(俺が言うのもアレだけど遅刻するよね?)
玲王の隣で見てたけどみんな必死な表情だった。
バレンタインのチョコには義理チョコ、友チョコとかあって本命チョコが一番大事らしい(玲王から聞いた)
彼が持っている沢山のチョコは彼女達にとって本命=玲王が好きってコトなんだ。
……そう言えば、今まで夢主からチョコを貰ったけど全部本命だったのかな?
でも夢主に好きな人がいるって聞いたコトないしいたら気がつくし。うん、夢主には俺がいるんだから要らないよ。
「どうした凪。変な顔してるぞ」
不思議な生き物を見るかのように玲王が言った。
「別に。何でもない」
変な顔って言われたよりも夢主のコトが気になってそれどころじゃない。
(夢主に会わなきゃ)
昼休みになった瞬間、俺は最速ルートで夢主に会いに行った(玲王が後ろから何か言ってたけど無視)廊下ですれ違う女子生徒達は紙袋を持っていた。夢主の教室に到着して中に入ったけど彼女はいなかった。
(……いない?)
「ねぇ、夢主はどこ?」
近くにいた女子生徒に声をかけた。
「夢主? あぁ、夢主ね、保健室にいるよ」
「保健室?」
「うん。さっきの授業中に目眩で倒れちゃって―」
まだ話している女子生徒の言葉を聞かずに俺は保健室に向かった。けど保健室なんて利用したことがなかったから迷ってしまった。ちょうどチョコを渡している女子生徒がいたので、睨まれながらも保健室の場所を聞き出して目的地へ急いだ。
あと少しで保健室に辿り着く―その時ガラッと保健室の扉が開いた。
「無理するなよ」
見知らぬ男子生徒が出てきた。
「ありがとう。もう大丈夫だよ」
続いて保健室から出てきたのは夢主だった。
(!?)
「昼ご飯は食べれそうか?」
「うん。お腹は空いてるから食べれるよ」
にこっと笑う夢主。
「そっか。それは良かった。昼飯は教室で食べるか?」
「うーん……中庭で食べない?」
「中庭? オレは構わないけど教室から離れてるけど大丈夫か?」
「そうだけど……今日何の日か知ってる?」
「……! あっ! そ、そうか。今日はバレンタインだったな」
男子生徒が照れながら答えた。
「目眩で倒れちゃったけど×××君にチョコ渡せて良かった」
「別に今日じゃなくても良かったのに……」
男子生徒と夢主は談笑しながら保健室を後にした。
「……………はっ?」
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで―
「意味分からんないんだけど」
夢主には俺がいるのに。誰だよアイツ。誰だよ誰だよ誰だよ誰だよ―ムカつく。
ムカつくムカつくムカつくムカつく―
腹の底から怒りが湧いて来るのが分かる。
こんな気持ち初めてだ。
「夢主の本命はアンタじゃない。俺だよ」
拳を握りしめながら俺は夢主の元へと向かった。
☆彡
どこかで騒ぎになっている。
1人の生徒が顔を真っ青にしながら玲王に話しかけてきた。
「―はっ? 凪が暴行? ははっ。冗談やめろって」
苦笑いを浮かべながら玲王は言った(終)
褒めてくれる時もだけど夢主が笑ってる時が一番好き。高校も一緒って言われた時、俺は内心ガッツポーズを決めていた。ただ、クラスは違うから夢主に会う機会は中学校に比べたらだいぶ減ってしまった。けど夢主を見かけた時は声掛けして彼女には俺がいることをアピールし続けた。
そんなこんなでバレンタインがやって来た。
玲王は校舎に着く前から女子生徒達からチョコを沢山もらっていた。中には違う高校から渡しに来た女子生徒もいた(俺が言うのもアレだけど遅刻するよね?)
玲王の隣で見てたけどみんな必死な表情だった。
バレンタインのチョコには義理チョコ、友チョコとかあって本命チョコが一番大事らしい(玲王から聞いた)
彼が持っている沢山のチョコは彼女達にとって本命=玲王が好きってコトなんだ。
……そう言えば、今まで夢主からチョコを貰ったけど全部本命だったのかな?
でも夢主に好きな人がいるって聞いたコトないしいたら気がつくし。うん、夢主には俺がいるんだから要らないよ。
「どうした凪。変な顔してるぞ」
不思議な生き物を見るかのように玲王が言った。
「別に。何でもない」
変な顔って言われたよりも夢主のコトが気になってそれどころじゃない。
(夢主に会わなきゃ)
昼休みになった瞬間、俺は最速ルートで夢主に会いに行った(玲王が後ろから何か言ってたけど無視)廊下ですれ違う女子生徒達は紙袋を持っていた。夢主の教室に到着して中に入ったけど彼女はいなかった。
(……いない?)
「ねぇ、夢主はどこ?」
近くにいた女子生徒に声をかけた。
「夢主? あぁ、夢主ね、保健室にいるよ」
「保健室?」
「うん。さっきの授業中に目眩で倒れちゃって―」
まだ話している女子生徒の言葉を聞かずに俺は保健室に向かった。けど保健室なんて利用したことがなかったから迷ってしまった。ちょうどチョコを渡している女子生徒がいたので、睨まれながらも保健室の場所を聞き出して目的地へ急いだ。
あと少しで保健室に辿り着く―その時ガラッと保健室の扉が開いた。
「無理するなよ」
見知らぬ男子生徒が出てきた。
「ありがとう。もう大丈夫だよ」
続いて保健室から出てきたのは夢主だった。
(!?)
「昼ご飯は食べれそうか?」
「うん。お腹は空いてるから食べれるよ」
にこっと笑う夢主。
「そっか。それは良かった。昼飯は教室で食べるか?」
「うーん……中庭で食べない?」
「中庭? オレは構わないけど教室から離れてるけど大丈夫か?」
「そうだけど……今日何の日か知ってる?」
「……! あっ! そ、そうか。今日はバレンタインだったな」
男子生徒が照れながら答えた。
「目眩で倒れちゃったけど×××君にチョコ渡せて良かった」
「別に今日じゃなくても良かったのに……」
男子生徒と夢主は談笑しながら保健室を後にした。
「……………はっ?」
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで―
「意味分からんないんだけど」
夢主には俺がいるのに。誰だよアイツ。誰だよ誰だよ誰だよ誰だよ―ムカつく。
ムカつくムカつくムカつくムカつく―
腹の底から怒りが湧いて来るのが分かる。
こんな気持ち初めてだ。
「夢主の本命はアンタじゃない。俺だよ」
拳を握りしめながら俺は夢主の元へと向かった。
☆彡
どこかで騒ぎになっている。
1人の生徒が顔を真っ青にしながら玲王に話しかけてきた。
「―はっ? 凪が暴行? ははっ。冗談やめろって」
苦笑いを浮かべながら玲王は言った(終)
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