星空を見る理由(凪×夢主)
午後十時時過ぎ。
夢主は寮をこっそり抜け出し、歩いて十分先にあるサッカーグラウンドにやって来た。
サッカーグラウンドの周囲には明かりがないため、スマホのライトを頼りに夢主はグランドの中心部へ進んだ。
「わぁ……綺麗……!」
空を見上げると満点に輝く星空が広がっていた。
(……周りに明かりがないから凄く綺麗に見える。寮だと見えにくからこっちに来て良かった……!)
***
それから三十分後。
「くしゅん!」
夢主のくしゃみが響いた。
(もうちょっと厚着してくれば良かったかも……)
「はっくしゅん!」
「あー!夢主いたー!」
くしゃみをした後、夢主にライトが当たった。
「えっ?凪くん?」
ライトを当てながら夢主に近づいてきたのはサッカー部に所属している凪だった。夢主はサッカー部のマネージャーをしている。
「どうしてここに?」
「それはこっちのセリフ。夢主の部屋行ったのにいなかったから探しに来た。
なんでここに来たの?」
「わ、笑わないでね?
星が見たかったの。寮からだと全然見えなくてここならよく見えると思ったから来たんだ」
「ふーん。オレは星空の良さが分からないけど夢主は好きなの?」
凪も星空を見上げながら尋ねた。
「うん。星空を見てると考えごとがまとまったり、悩みがなくなる気がするの」
「それはやだー。夢主の相談役は星空じゃなくてオレだからー!」
星空に向かって凪は叫んだ。
「な、凪くん?どういうこと?」
「夢主が困ったらオレに相談するってコト。あ、これからも星空を見に行くのはいいよ。そん時はオレも一緒に行くけど。……ダメ?」
夢主の手を握りながら凪は言った。
「! だ、大丈夫だよ。でも星空を見てる間はスマホを控えてほしいな」
「ん、分かった」
(えっ、ゲーム中毒者の凪くんがあっさりオッケーした……!?)
「どうしたの?あ、ねぇねぇ。オリオン座ってどれ?」
夢主に尋ねながら、凪は横から背後へと移動し彼女に抱きついた。
「(な、凪くん!近い、近い!)えぇっと、オリオン座はね……」
ぎゅっと手を握る凪に夢主も恐る恐る握り返した。
(…………今まで夢主が部屋にいなかったのは星空を見に行ってた。
知らない男に会ってるじゃなくて良かった)
凪は「はー。安心した」と小さく呟いた(終)
夢主は寮をこっそり抜け出し、歩いて十分先にあるサッカーグラウンドにやって来た。
サッカーグラウンドの周囲には明かりがないため、スマホのライトを頼りに夢主はグランドの中心部へ進んだ。
「わぁ……綺麗……!」
空を見上げると満点に輝く星空が広がっていた。
(……周りに明かりがないから凄く綺麗に見える。寮だと見えにくからこっちに来て良かった……!)
***
それから三十分後。
「くしゅん!」
夢主のくしゃみが響いた。
(もうちょっと厚着してくれば良かったかも……)
「はっくしゅん!」
「あー!夢主いたー!」
くしゃみをした後、夢主にライトが当たった。
「えっ?凪くん?」
ライトを当てながら夢主に近づいてきたのはサッカー部に所属している凪だった。夢主はサッカー部のマネージャーをしている。
「どうしてここに?」
「それはこっちのセリフ。夢主の部屋行ったのにいなかったから探しに来た。
なんでここに来たの?」
「わ、笑わないでね?
星が見たかったの。寮からだと全然見えなくてここならよく見えると思ったから来たんだ」
「ふーん。オレは星空の良さが分からないけど夢主は好きなの?」
凪も星空を見上げながら尋ねた。
「うん。星空を見てると考えごとがまとまったり、悩みがなくなる気がするの」
「それはやだー。夢主の相談役は星空じゃなくてオレだからー!」
星空に向かって凪は叫んだ。
「な、凪くん?どういうこと?」
「夢主が困ったらオレに相談するってコト。あ、これからも星空を見に行くのはいいよ。そん時はオレも一緒に行くけど。……ダメ?」
夢主の手を握りながら凪は言った。
「! だ、大丈夫だよ。でも星空を見てる間はスマホを控えてほしいな」
「ん、分かった」
(えっ、ゲーム中毒者の凪くんがあっさりオッケーした……!?)
「どうしたの?あ、ねぇねぇ。オリオン座ってどれ?」
夢主に尋ねながら、凪は横から背後へと移動し彼女に抱きついた。
「(な、凪くん!近い、近い!)えぇっと、オリオン座はね……」
ぎゅっと手を握る凪に夢主も恐る恐る握り返した。
(…………今まで夢主が部屋にいなかったのは星空を見に行ってた。
知らない男に会ってるじゃなくて良かった)
凪は「はー。安心した」と小さく呟いた(終)
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