風邪をひいたら(遊星×夢主)

「へっくしゅん!」
夢主のくしゃみがガレージ内に響いた。

「大丈夫か夢主!?」
遊星が慌てて夢主に近づいた。
「だ、大丈夫。ちょっとくしゃみが出ただけだから……」
(……ガレージが寒いからかも)
「……そうか。ここは暖房が使えないからな。寒いならオレの上着を羽織るといい」
言いながら夢主に上着を渡した。
「えっ、でも遊星が寒くなっちゃうよ?」
「オレは寒いのに慣れてるから問題ない。それにあと少しでメンテナンスが終わりそうだ。終わったら温かい物でも飲みに行こう」
「う、うん。わたしも早く終わらせるように頑張る」
「あぁ、分からないことがあったら遠慮なく聞いてくれ」

―それから10分後。

「はっくしゅん! へっくしゅん! はっ、はっ、はっくしょん!!」
連発するくしゃみと併せて鼻水も垂れてきた。
(えー……風邪ひいた?)
「はっくしゅん!」
「大丈夫か夢主!?」
遊星が慌てて夢主に近づいた。
「(あれ、さっきと同じことが起きてる?) だ、大丈夫……へっくしゅん! うぅ、へっくしゅん!」
「…………夢主、顔が赤いぞ。熱があるのか?」
遊星は自身の額と夢主のおでこを合わせた。
「!? だ、大丈夫だよ」
「いや熱い。風邪をひいてしまったか……困ったな。今風邪薬が手元にない……」
「大丈夫だって、遊星。先にメンテナンス終わりにしちゃ―」
ちゅっと遊星が夢主にキスをした。

「……………………」
「……………………」

「………………んッ」
そっと遊星が唇を離した。
「…………な、な、何!? どうしたの遊星!?」
予想外の出来事に夢主はパニック状態になりながらも尋ねた。
「あ、いや、その……風邪はキスしたら治るとクロウから聞いたから実践してみたんだ」
遊星も顔が赤くなりながら答えた。
「…………は、初耳なんだけど」
「そうなのか? 地域限定療法なのかもしれない。しかし……まだ顔が赤いな。もう一度やらしてくれ」
「!? だ、大丈夫だって! さっきので熱吹っ飛んだから!」
「ダメだ。風邪は初期段階で治さないと悪化してしまう」
「ゆ、遊星―……んんっ!」


遊星が納得(満足)するまで夢主は彼と何回もキスをすることになった(終)
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