Ⅲ 新しい名前
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
内部へ足を踏み入れてすぐ。
誰もが異変に気づいた。
『……なんだ、これ……』
普通の遺跡ではない。
壁から木が生えている。
いや。
生えているのではない。
石の壁と樹木が途中から溶け合っている。
少し先には椅子があった。
けれど背もたれの部分から石像の腕が伸び、その先端は錆びた剣へ変化している。
『気味が悪い……』
誰かが呟く。
私は答えられなかった。
物と物が混ざっている。
違う。
もっと気持ちの悪い何か。
──変えられている。
本来なら別々に存在するはずのものが、何かの力で無理やり一つの形へ作り替えられている。
その光景を見ていると。
なぜか胸がざわついた。
『……主人公?』
「ううん。なんでもない」
私は首元のチョーカーへ触れた。
ほんの少し。
熱を持っているような気がした。
───
「──いたぞ!」
声が響いた。
全員が走る。
そして。
足が止まった。
「……嘘……」
壁に。
人がいた。
探していた青年たちだった。
『おい!』
『しっかりしろ!』
けれど、誰も動かない。
身体の半分が──壁へ沈んでいる。
石と皮膚の境界がない。
指先の一部はすでに鉱物のように硬化し、壁そのものへ変わり始めている。
「助けないと……!」
私は駆け寄った。
『待て、主人公!』
青年の腕を掴もうとした。
──その瞬間。
《ミツケタ》
背後から、声がした。
振り返る。
そこにいたのは──
──人ではなかった。
歪んだ機械の身体。
不気味な顔。
こちらへ向けられる砲口。
私は知らなかった。
それが何なのか。
けれど身体だけは理解した。
──危険。
『伏せろ!!』
誰かが叫んだ。
直後。
轟音。
「きゃあっ!!」
床が砕けた。
足元が消える。
『主人公!』
伸ばされた手。
私も必死に腕を伸ばす。
届かない。
「──っ!」
身体が宙へ投げ出された。
誰もが異変に気づいた。
『……なんだ、これ……』
普通の遺跡ではない。
壁から木が生えている。
いや。
生えているのではない。
石の壁と樹木が途中から溶け合っている。
少し先には椅子があった。
けれど背もたれの部分から石像の腕が伸び、その先端は錆びた剣へ変化している。
『気味が悪い……』
誰かが呟く。
私は答えられなかった。
物と物が混ざっている。
違う。
もっと気持ちの悪い何か。
──変えられている。
本来なら別々に存在するはずのものが、何かの力で無理やり一つの形へ作り替えられている。
その光景を見ていると。
なぜか胸がざわついた。
『……主人公?』
「ううん。なんでもない」
私は首元のチョーカーへ触れた。
ほんの少し。
熱を持っているような気がした。
───
「──いたぞ!」
声が響いた。
全員が走る。
そして。
足が止まった。
「……嘘……」
壁に。
人がいた。
探していた青年たちだった。
『おい!』
『しっかりしろ!』
けれど、誰も動かない。
身体の半分が──壁へ沈んでいる。
石と皮膚の境界がない。
指先の一部はすでに鉱物のように硬化し、壁そのものへ変わり始めている。
「助けないと……!」
私は駆け寄った。
『待て、主人公!』
青年の腕を掴もうとした。
──その瞬間。
《ミツケタ》
背後から、声がした。
振り返る。
そこにいたのは──
──人ではなかった。
歪んだ機械の身体。
不気味な顔。
こちらへ向けられる砲口。
私は知らなかった。
それが何なのか。
けれど身体だけは理解した。
──危険。
『伏せろ!!』
誰かが叫んだ。
直後。
轟音。
「きゃあっ!!」
床が砕けた。
足元が消える。
『主人公!』
伸ばされた手。
私も必死に腕を伸ばす。
届かない。
「──っ!」
身体が宙へ投げ出された。
