Ⅲ 新しい名前
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
村で「主人公」という名前をもらってから、どれほど経っただろう。
穏やかな日々は、ずっと続くのだと思っていた。
朝になれば畑へ行き。
昼には子供たちと笑い。
夕方になれば、みんなで食卓を囲む。
夜には「おやすみ」と言って眠る。
そんな毎日が、私にとって世界のすべてになっていた。
だから。
その日も、いつもと同じ一日になるはずだった。
──ゴォォォォォン……!!
「……っ!?」
突然。
大地が震えた。
食器が棚から落ちる。
家々が軋み、家畜たちが一斉に騒ぎ始める。
『地震!?』
『外へ出ろ!』
村人たちが家から飛び出す。
私も外へ駆け出した。
「なに……あれ……」
村の外れ。
昨日まで何もなかった場所で、大地が割れていた。
土煙の向こうから。
巨大な何かが、地面を押し退けるようにせり上がってくる。
石造りの柱。
崩れかけた壁。
巨大な入口。
それは──遺跡だった。
『こんなもの……昨日までなかったぞ……』
誰かが呟いた。
誰も、その意味を理解できなかった。
───
最初に遺跡へ向かったのは、村の若者たちだった。
『危険だからやめろ』
大人たちはそう止めた。
けれど突然現れた遺跡への好奇心には勝てなかった。
『入口だけ見て戻ってくるって!』
笑いながら出ていった青年たち。
けれど。
夕方になっても帰ってこなかった。
夜になっても。
翌朝になっても。
──一人も。
穏やかな日々は、ずっと続くのだと思っていた。
朝になれば畑へ行き。
昼には子供たちと笑い。
夕方になれば、みんなで食卓を囲む。
夜には「おやすみ」と言って眠る。
そんな毎日が、私にとって世界のすべてになっていた。
だから。
その日も、いつもと同じ一日になるはずだった。
──ゴォォォォォン……!!
「……っ!?」
突然。
大地が震えた。
食器が棚から落ちる。
家々が軋み、家畜たちが一斉に騒ぎ始める。
『地震!?』
『外へ出ろ!』
村人たちが家から飛び出す。
私も外へ駆け出した。
「なに……あれ……」
村の外れ。
昨日まで何もなかった場所で、大地が割れていた。
土煙の向こうから。
巨大な何かが、地面を押し退けるようにせり上がってくる。
石造りの柱。
崩れかけた壁。
巨大な入口。
それは──遺跡だった。
『こんなもの……昨日までなかったぞ……』
誰かが呟いた。
誰も、その意味を理解できなかった。
───
最初に遺跡へ向かったのは、村の若者たちだった。
『危険だからやめろ』
大人たちはそう止めた。
けれど突然現れた遺跡への好奇心には勝てなかった。
『入口だけ見て戻ってくるって!』
笑いながら出ていった青年たち。
けれど。
夕方になっても帰ってこなかった。
夜になっても。
翌朝になっても。
──一人も。
