第一章
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朝になったというのに自室から出れずにいたナマエはベッドに腰掛け、自分の手のひらを見つめてはゆっくりとした深い呼吸を繰り返し頬を熱くさせていた
『……触っちゃった』
数日前に偶然会えたFとの一時は彼女にとっては夢のようでまだ実感が湧かない
失った記憶に苦しがっているのを黙って見ていられずつい手を伸ばし触れてしまった彼の頬
怒られるかと思えばFは離れようとしたナマエの手を掴み自ら触れさせ、まるで救いを求めているようにも見えた
『(記憶がないって…どんな気分なんだろう…きっとつらいし…怖いよね?)』
時間が経っているというのに手のひらに感じた温もりも、至近距離で見た彼の顔も忘れられず
思い出しては自分の大胆な行動に胸をきゅっとさせ後悔とも喜びとも言えない…なんともむず痒い感情に包まれ動けずにいた
『(あの後Fさんすぐに帰っちゃったんだよね…大丈夫だったかな?聞きたくてもあたしが探すと見つからないし…もっと会えればいいのにな)』
「ナマエ〜?起きてる?」
ぼんやりとしていると部屋の扉をノックするデウロの声が聞こえた
朝食の時間になっても現れなかった為心配してくれたのだろう
『ぁ…ごめん、起きてるよ!』
体の自由を取り戻したようにベッドから立つことが漸く出来た気がした、部屋の外にいるデウロの元へと顔を出すと彼女はナマエの顔を見つめ片眉をあげた
「どうかしたの?なんか元気ないよ?」
『そうかな?』
「何?何か悩み事でもあるの?」
自分より年下の彼女に話すべきか
もしかしたら同じ女として今のモヤモヤを分かってくれるかもしれない
『……実は、気になっている人がいてね?』
自分の手を落ち着きなく絡めポツポツと今感じている事を口にし彼女に相談する事にした
Fとの出会い
彼の事が忘れられない事
彼をもっと知りたいが嫌われるのが怖い
この気持ちが何なのか分からないと頭に浮かんだ拙い言葉で伝え終わるとデウロは目を輝かせ
「それって!恋だよっっっ!!」
『恋?え?あたしが?』
自分自身の事だというのにぴんっと来ないのか小首を傾げるとデウロは鈍感なナマエに大きなため息を吐いて見せた
「その人の事で頭がいっぱいなんでしょ?好かれたいんでしょ?」
『好かれたいっていうか…もっと色々話したいし仲良くなりたいかな?』
「はい!確定!!それはもう恋です!」
勢いよく指刺され、これが恋なのだと自覚するとナマエの顔はじわじわと熱を帯びだし胸が早鐘を打ち出した
「ねぇねぇ!Fさんってどんな人?何歳くらい?」
『どんなって…紳士で、声が低くてカッコよくて…年は分からないけど結構上かな?』
まだ彼の事は詳しく知らない
見た目やお茶をした時の雰囲気
そして最後に見たポケモン達を見つめる穏やかな横顔を思い出しては照れたように自分の口元を指の背で隠した
すっかり恋する乙女の顔になっている彼女にデウロは満足そうに微笑んだ
「そうなんだ〜こりゃガイに勝ち目はないかな?」
『なんでそこでガイが出るの?』
「んーん!こっちの話!」
ガイが何か関係しているのだろうかとデウロを見つめているとエレベーターが2階で止まった音が聞こえそちらへと二人は視線を向けた
「おい、もうとっくに朝食の時間すぎてっぞ!呼びに行ったデウロまで帰ってこないしピュールがイラついてるぞ!」
イラついているのはどちらかというとガイなのかもしれないが、彼は部屋の出入り口で話す主人公#達の元へ近づくとムスッとした表情で二人を見比べた
「あはは〜ごめんごめん女の子同士だからさ、つい話し込んじゃった!そうだ!確かガイってマチエールさんと知り合いだよね?」
『マチエールさん?』
「そう!ミアレで一番スゴ腕の探偵さんなんだよ!」
探偵に何の用かと疑問を抱いているとデウロが彼女の耳元へと口を寄せヒソヒソと囁いた
「その人なら…Fさんの事、何か知ってるかもよ?」
『デウロっ!』
「ガイよろしくね!」
そそくさと先にエレベーターで下へと逃げた彼女は恋のキューピット気分なのだろう
助言を残した年下に良いように遊ばれナマエは熱くなる頬を手のひらで扇ぎ口を尖らせる
『(ったく…デウロったら面白がって)』
「マチエールさんに会いたいのか?それならちょうどいいぜ!今日これからお前を会わせようと思ってたんだ!」
『ええ…?』
朝食後ー
ガイの案内によりマチエールのいるハンサムハウスへと向かう事になった
「ほらここだよマチエールさんのいるハンサムハウス!変な名前だよな?」
扉の前にはニャスパーという小型ポケモンがガイ達を待っており、中へと案内すると部屋の中央に位置したデスクにマチエールが目を閉じて座っていた
「ミアレで生き倒れかけてたオレをAZさんに会わせてくれたのもマチエールさんなんだ!な?マチエールさん!」
マチエールのデスク前に立ち声をかけるも反応はなく…よく耳を澄ませると規則正しい寝息が聞こえていた
「寝てんのかよっ!!」
ガイの声に反応したマチエールは微動だにせず目だけを開けるとさも最初から起きていたように挨拶をしだす
「ようこそ、ハンサムハウスへ」
「………いや寝てたじゃんか」
『(この人…大丈夫かな?)』
「改めて自己紹介するね、あたしは探偵事務所ハンサムハウスの二代目所長マチエール!よろしくねナマエ!」
気を取り直して自己紹介をするとマチエールが日々ミアレの為に仕事をしている事を知った
ガイとマチエールの関係、そして彼がマチエールに何か仕事を依頼しているのも知ったがガイは内容までは詳しくナマエに話してくれなかった
「そうだ!ナマエのZAロワイヤルでの活躍はあたしの耳にも入っててね、君の力を活かす為にも是非探偵の仕事もやってみない?」
『探偵って、専門的な事はあたしには無理だと思いますが』
「大丈夫!内容はMZ団がやっている仕事と変わりないしナマエにもできるような物を任せるから!」
断る隙を与えないようだ
仕方なく頷くとマチエールは満面の笑みを浮かべ連絡先を早速交換する事になった
「じゃあ、オレは仕事があるから先に行くな」
マチエールに紹介する用事がすんだガイはにこりと笑うと先に部屋を飛び出し、ナマエは二人っきりになったマチエールを改めて見つめた
『あの…人探しってあたしもマチエールさんに依頼できますか?』
「ん?その人の特徴とか教えてくれればできるよ?」
Fさんを探してほしい
頬に添えた手に甘える彼の顔を思い浮かべると口から出そうになった言葉は喉の奥につっかえ上手く出てこなかった
『っ……いえ…やっぱりいいです』
「そう?遠慮しなくてもいいんだよ?」
『いえ…大丈夫です(会いたいけど、これは違う気がするし…きっとまた何処かで会えるよね?)』
自分なりにこれはフェアじゃないと自己解決し切なげに瞳を熱くさせていると、そんな彼女の顔を覗きこんだマチエールが怪しい笑みを浮かべた
「おやおや〜〜?もしかしてその相手って?」
『〜〜っ!何でもないです!そんな目で見ないでください!』
「んふふふっ!そういうのも勿論受け付けるから何かあったら相談してね?」
デウロにマチエール…
厄介な相手に恋がバレたかもしれない
『……触っちゃった』
数日前に偶然会えたFとの一時は彼女にとっては夢のようでまだ実感が湧かない
失った記憶に苦しがっているのを黙って見ていられずつい手を伸ばし触れてしまった彼の頬
怒られるかと思えばFは離れようとしたナマエの手を掴み自ら触れさせ、まるで救いを求めているようにも見えた
『(記憶がないって…どんな気分なんだろう…きっとつらいし…怖いよね?)』
時間が経っているというのに手のひらに感じた温もりも、至近距離で見た彼の顔も忘れられず
思い出しては自分の大胆な行動に胸をきゅっとさせ後悔とも喜びとも言えない…なんともむず痒い感情に包まれ動けずにいた
『(あの後Fさんすぐに帰っちゃったんだよね…大丈夫だったかな?聞きたくてもあたしが探すと見つからないし…もっと会えればいいのにな)』
「ナマエ〜?起きてる?」
ぼんやりとしていると部屋の扉をノックするデウロの声が聞こえた
朝食の時間になっても現れなかった為心配してくれたのだろう
『ぁ…ごめん、起きてるよ!』
体の自由を取り戻したようにベッドから立つことが漸く出来た気がした、部屋の外にいるデウロの元へと顔を出すと彼女はナマエの顔を見つめ片眉をあげた
「どうかしたの?なんか元気ないよ?」
『そうかな?』
「何?何か悩み事でもあるの?」
自分より年下の彼女に話すべきか
もしかしたら同じ女として今のモヤモヤを分かってくれるかもしれない
『……実は、気になっている人がいてね?』
自分の手を落ち着きなく絡めポツポツと今感じている事を口にし彼女に相談する事にした
Fとの出会い
彼の事が忘れられない事
彼をもっと知りたいが嫌われるのが怖い
この気持ちが何なのか分からないと頭に浮かんだ拙い言葉で伝え終わるとデウロは目を輝かせ
「それって!恋だよっっっ!!」
『恋?え?あたしが?』
自分自身の事だというのにぴんっと来ないのか小首を傾げるとデウロは鈍感なナマエに大きなため息を吐いて見せた
「その人の事で頭がいっぱいなんでしょ?好かれたいんでしょ?」
『好かれたいっていうか…もっと色々話したいし仲良くなりたいかな?』
「はい!確定!!それはもう恋です!」
勢いよく指刺され、これが恋なのだと自覚するとナマエの顔はじわじわと熱を帯びだし胸が早鐘を打ち出した
「ねぇねぇ!Fさんってどんな人?何歳くらい?」
『どんなって…紳士で、声が低くてカッコよくて…年は分からないけど結構上かな?』
まだ彼の事は詳しく知らない
見た目やお茶をした時の雰囲気
そして最後に見たポケモン達を見つめる穏やかな横顔を思い出しては照れたように自分の口元を指の背で隠した
すっかり恋する乙女の顔になっている彼女にデウロは満足そうに微笑んだ
「そうなんだ〜こりゃガイに勝ち目はないかな?」
『なんでそこでガイが出るの?』
「んーん!こっちの話!」
ガイが何か関係しているのだろうかとデウロを見つめているとエレベーターが2階で止まった音が聞こえそちらへと二人は視線を向けた
「おい、もうとっくに朝食の時間すぎてっぞ!呼びに行ったデウロまで帰ってこないしピュールがイラついてるぞ!」
イラついているのはどちらかというとガイなのかもしれないが、彼は部屋の出入り口で話す主人公#達の元へ近づくとムスッとした表情で二人を見比べた
「あはは〜ごめんごめん女の子同士だからさ、つい話し込んじゃった!そうだ!確かガイってマチエールさんと知り合いだよね?」
『マチエールさん?』
「そう!ミアレで一番スゴ腕の探偵さんなんだよ!」
探偵に何の用かと疑問を抱いているとデウロが彼女の耳元へと口を寄せヒソヒソと囁いた
「その人なら…Fさんの事、何か知ってるかもよ?」
『デウロっ!』
「ガイよろしくね!」
そそくさと先にエレベーターで下へと逃げた彼女は恋のキューピット気分なのだろう
助言を残した年下に良いように遊ばれナマエは熱くなる頬を手のひらで扇ぎ口を尖らせる
『(ったく…デウロったら面白がって)』
「マチエールさんに会いたいのか?それならちょうどいいぜ!今日これからお前を会わせようと思ってたんだ!」
『ええ…?』
朝食後ー
ガイの案内によりマチエールのいるハンサムハウスへと向かう事になった
「ほらここだよマチエールさんのいるハンサムハウス!変な名前だよな?」
扉の前にはニャスパーという小型ポケモンがガイ達を待っており、中へと案内すると部屋の中央に位置したデスクにマチエールが目を閉じて座っていた
「ミアレで生き倒れかけてたオレをAZさんに会わせてくれたのもマチエールさんなんだ!な?マチエールさん!」
マチエールのデスク前に立ち声をかけるも反応はなく…よく耳を澄ませると規則正しい寝息が聞こえていた
「寝てんのかよっ!!」
ガイの声に反応したマチエールは微動だにせず目だけを開けるとさも最初から起きていたように挨拶をしだす
「ようこそ、ハンサムハウスへ」
「………いや寝てたじゃんか」
『(この人…大丈夫かな?)』
「改めて自己紹介するね、あたしは探偵事務所ハンサムハウスの二代目所長マチエール!よろしくねナマエ!」
気を取り直して自己紹介をするとマチエールが日々ミアレの為に仕事をしている事を知った
ガイとマチエールの関係、そして彼がマチエールに何か仕事を依頼しているのも知ったがガイは内容までは詳しくナマエに話してくれなかった
「そうだ!ナマエのZAロワイヤルでの活躍はあたしの耳にも入っててね、君の力を活かす為にも是非探偵の仕事もやってみない?」
『探偵って、専門的な事はあたしには無理だと思いますが』
「大丈夫!内容はMZ団がやっている仕事と変わりないしナマエにもできるような物を任せるから!」
断る隙を与えないようだ
仕方なく頷くとマチエールは満面の笑みを浮かべ連絡先を早速交換する事になった
「じゃあ、オレは仕事があるから先に行くな」
マチエールに紹介する用事がすんだガイはにこりと笑うと先に部屋を飛び出し、ナマエは二人っきりになったマチエールを改めて見つめた
『あの…人探しってあたしもマチエールさんに依頼できますか?』
「ん?その人の特徴とか教えてくれればできるよ?」
Fさんを探してほしい
頬に添えた手に甘える彼の顔を思い浮かべると口から出そうになった言葉は喉の奥につっかえ上手く出てこなかった
『っ……いえ…やっぱりいいです』
「そう?遠慮しなくてもいいんだよ?」
『いえ…大丈夫です(会いたいけど、これは違う気がするし…きっとまた何処かで会えるよね?)』
自分なりにこれはフェアじゃないと自己解決し切なげに瞳を熱くさせていると、そんな彼女の顔を覗きこんだマチエールが怪しい笑みを浮かべた
「おやおや〜〜?もしかしてその相手って?」
『〜〜っ!何でもないです!そんな目で見ないでください!』
「んふふふっ!そういうのも勿論受け付けるから何かあったら相談してね?」
デウロにマチエール…
厄介な相手に恋がバレたかもしれない
