第一章
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最近目につく少女がいる
名をナマエと言った旅行者だ
初めて出会った時、私にぶつかって転んでしまった彼女を思い出すと申し訳なさが込み上げる
一時の出会いかと思えば彼女のカバンの中に身を隠すジガルデ・セルを見つけ私は目を疑った、彼女が自分の意思で連れ歩いているのかそれともジガルデ・セルの意思なのか
確認する前に君は私から逃げてしまった
二度目の出会いで彼女の話を聞けばZAロワイヤルに参加する事になったと言い偶然にしては出来過ぎてると感じた
セルを集める私とメガシンカ使いへと歩む彼女
この少女がミアレに訪れたのは偶然ではない
全ては運命なのだと実感したのだ
全てはジガルデが選ぶ事だが、私の中で彼女こそが求めた人物なのではないかと予感がしていた
その日からだろうか
君を意識しだしたのは…
「(……今日は見かけなかった)」
昼間でも薄暗い雨の中
カフェの店内を外から覗けば楽しげに話す客達の顔が濡れたガラス越しに僅かに見えるが、彼女の姿は見つけられず…用がすむとまた歩き出す
カフェ巡りが好きだと…
嬉しそうに微笑んだ少女の声が、顔が頭から離れず店を前にしては足を止めて姿を探してしまう繰り返しだった
何度かそんな不毛な事を繰り返し、雨水が張ったアスファルトの道を音を鳴らしながら歩き無意識に行き着いたのはホテルZ
フード越しにツタの伸びた外観のホテルの窓を見上げると二階の窓に明かりが灯っているのが見えた
彼女だろうか?
少女が何階に部屋をとっているのかは分からないというのに、私は明るい窓を見つめ自分自身の愚かな行動に冷静になると背を向けてその場を後にした
「(会ってどうするというのか…私は何をしている)」
だが彼女との再会は思ったよりも早かった
その日はジガルデが何やら知らせたい事がある動きを見せた
残りのジガルデ・セルでも見つけたのかと思い後をついて行くと見えたのはポケモンを体に巻き付け梯子から降りる途中の彼女だった
何故そんな事をしているのか…と気になりそちらに足を向けるとポケモンが暴れ出し彼女の手元が滑り体が後ろへと傾く
私は考えるよりも先に体が動き走り出したが
金色の髪をした青年が私より先に少女を救い、その笑顔と感謝の言葉を奪われた
奪われた…?
何故そう感じる
自問自答しながら青年が消えたのを見計らい彼女に会えば花のように明るい少女の微笑みが私の心の靄を消してくれた
MZ団の仕事をするナマエさん
今回はあの青年が助けてくれたから良かったものの、もしタイミングが合わなければ大きな事故になっていただろう
「君が無事ならそれでいい」
素直な意見を言えば君は頬をほんのりと赤め視線を泳がせた
なんだろうか…手がムズムズする
頭を撫でたいがそれは小さな子供扱いになってしまうだろうか?
いや…女性に触れる事態良くないだろう
私は彼女の友でも深い仲でもない
触れたくなる気持ちを抑え話に意識を逸らそうと会話していると私達の間に一人の少年が飛び込んできた
ガイと呼ばれた少年は明らかに私に警戒している、何も悪い事なんてしていないつもりだが…
下手に刺激するのも良くないだろうと身を引き後ろから聞こえる二人の仲よさげな声が耳に届く
その声を聞きたくなくて私はフードを深く被り重い足で宛もなく歩いた
彼女に最後に会ってから数日経つ頃だ
運がいいのか
それともお互いに何か引き寄せ合う運命でもあるのか
私はまた彼女を見つけてしまった
公園でひと休みしようかと思って立ち寄った先にナマエさんがおり、彼女は野生のピカチュウやシシコ達と戯れていた
「ナマエさん」
『え?あっ!Fさん!』
シシコの腹を撫でていた彼女は私を見るなりビクッと体を揺らし顔に緊張の色を見せた
ポケモン達と戯れている時はもっと自然な笑顔だった…何故私にはそれを見せない
今もすぐに視線を泳がせ気不味そうで、私は額に力が入りぴくりと眉が寄った気がした
「どうやら皆野生ポケモンのようですが…随分と好かれていますね」
シシコの側に座る彼女の隣に片膝をつけしゃがむと視線が近くなる
これなら目と目を見て話せるだろうと思ったが彼女はすぐにシシコへと顔を背け先程より激しくシシコの腹を撫でだした
『そ、そうですかね?この子達が人懐っこいだけですよ!』
シシコにとっては気持ちいいのだろう
両足をぴんっと伸ばし舌をダラリと出したままされるがままだ
「よくポケモンに好かれる者は良いトレーナーになれる者が多いと聞く、君もそうだろう」
『そうなんですか?…へへ、そうだといいなぁ』
照れ笑いしチラリとコチラを見た彼女は何かに気がつくと急に吹き出した
『んはっ!Fさんもっ、ふふ!』
「なんです?」
『Fさんも随分好かれていますね』
何の事だ
小首を傾げ彼女に教えて貰おうと見つめていると白い手が私の顔に…いや、頭に触れ理由を見せてくれた
『はいっ』
私の頭から取ったのは小さな花
自分でも頭に触れてみると他にも何個か花が飾られており、辺りを見回すと小さなフラベベ達がクスクスと笑っていた
「……いつの間に」
『Fさんもポケモン達に好かれているって事ですね』
ニッコリと私に向かって笑うその顔は緊張の色もなく自然なものだった
私だけに向けた笑顔
それが何よりも私の心を満たし胸が熱くなる
小さな炎が燃え出すような感覚に戸惑い、そっと自分の胸を手のひらで抑えるも熱は消えず
『ん?フラベベあたしにも花をくれるの?』
フラベベに花を貰う彼女の横顔を見ては心音がドクドクと早鐘をうった
気がつけば私達の周りはポケモン達が集まり争いが起こる雰囲気もない
ゆっくりと芝生に私も腰掛けるとすぐに胡座をかいた足元にシシコが入り込み寝る体勢に入った
「……ふっ、甘えん坊ですね」
グルグルと喉を鳴らすシシコ…遠い昔こうして同じようにシシコの首元を撫でた気がする
あれはいつだったか……確か……
その瞬間
途端にズキンッと鈍い痛みが顔の左側に走った
「ぐっ!!」
『Fさん?』
思い出そうとしただけだ
なのにズキズキとした痛みが強さを増していき、頭の中に見たことがない映像が走った気がした
昔の私が見たものだろうか?
一瞬ではあるが、今の私にとっては昔の記憶は不快であり考えると痛みが頭に響く
顔を歪め左目を手のひらで覆うと私の元にナマエさんが身を寄せ顔を覗き込んできた
『Fさん!大丈夫ですか?具合が悪いなら病院にっ』
「いえっ…結構です…なんでもありません」
君が心配する事じゃない
昔の私がした愚行を知らないでほしい
ズキズキと走る痛みに耐えながら俯くと足元にいたシシコが私の頬を舐め慰めてくれた
宙を浮くフラベベ達も私の様子を伺いピカチュウまで心配そうに寄り添う
こんな私を気遣ってくれる皆のお陰か…痛みはゆっくりと引き私は左目を抑えていた手をゆっくりと下ろし彼女へと漸く顔を向け直した
「もう大丈夫です…心配させて申し訳ない」
『本当に大丈夫ですか?』
「ええ…偶にあるのです、もう見えない筈の左目の奥が熱くなり痛みを走らせるのですが…きっと昔の私が暴れているのでしょう」
体を返せ……とでも言うのか
過去の自分に嘲笑い眉を下げると側にいた彼女が…
私の左頬を……そっと撫でた
『あ、ごめんなさいっ!』
頬を真っ赤に染めた彼女は慌てだし離れようとしたその手を私は咄嗟に掴み、触れた左の頬へと無理矢理力任せに戻した
「もう少し……このまま……駄目でしょうか?」
『〜〜っ!い、いえ…Fさんが良ければ』
「…………ありがとう」
小さな手は温かくて気持ちがいい
私のあげた薬を塗っているのか仄かに花の香りがし…目を閉じると穏やかな気持ちになれた
ナマエさん
君の存在が私の中で日に日に大きくなっている
この胸の炎は育てて良い物なんだろうか?
どうか……この答えを教えてくれ
名をナマエと言った旅行者だ
初めて出会った時、私にぶつかって転んでしまった彼女を思い出すと申し訳なさが込み上げる
一時の出会いかと思えば彼女のカバンの中に身を隠すジガルデ・セルを見つけ私は目を疑った、彼女が自分の意思で連れ歩いているのかそれともジガルデ・セルの意思なのか
確認する前に君は私から逃げてしまった
二度目の出会いで彼女の話を聞けばZAロワイヤルに参加する事になったと言い偶然にしては出来過ぎてると感じた
セルを集める私とメガシンカ使いへと歩む彼女
この少女がミアレに訪れたのは偶然ではない
全ては運命なのだと実感したのだ
全てはジガルデが選ぶ事だが、私の中で彼女こそが求めた人物なのではないかと予感がしていた
その日からだろうか
君を意識しだしたのは…
「(……今日は見かけなかった)」
昼間でも薄暗い雨の中
カフェの店内を外から覗けば楽しげに話す客達の顔が濡れたガラス越しに僅かに見えるが、彼女の姿は見つけられず…用がすむとまた歩き出す
カフェ巡りが好きだと…
嬉しそうに微笑んだ少女の声が、顔が頭から離れず店を前にしては足を止めて姿を探してしまう繰り返しだった
何度かそんな不毛な事を繰り返し、雨水が張ったアスファルトの道を音を鳴らしながら歩き無意識に行き着いたのはホテルZ
フード越しにツタの伸びた外観のホテルの窓を見上げると二階の窓に明かりが灯っているのが見えた
彼女だろうか?
少女が何階に部屋をとっているのかは分からないというのに、私は明るい窓を見つめ自分自身の愚かな行動に冷静になると背を向けてその場を後にした
「(会ってどうするというのか…私は何をしている)」
だが彼女との再会は思ったよりも早かった
その日はジガルデが何やら知らせたい事がある動きを見せた
残りのジガルデ・セルでも見つけたのかと思い後をついて行くと見えたのはポケモンを体に巻き付け梯子から降りる途中の彼女だった
何故そんな事をしているのか…と気になりそちらに足を向けるとポケモンが暴れ出し彼女の手元が滑り体が後ろへと傾く
私は考えるよりも先に体が動き走り出したが
金色の髪をした青年が私より先に少女を救い、その笑顔と感謝の言葉を奪われた
奪われた…?
何故そう感じる
自問自答しながら青年が消えたのを見計らい彼女に会えば花のように明るい少女の微笑みが私の心の靄を消してくれた
MZ団の仕事をするナマエさん
今回はあの青年が助けてくれたから良かったものの、もしタイミングが合わなければ大きな事故になっていただろう
「君が無事ならそれでいい」
素直な意見を言えば君は頬をほんのりと赤め視線を泳がせた
なんだろうか…手がムズムズする
頭を撫でたいがそれは小さな子供扱いになってしまうだろうか?
いや…女性に触れる事態良くないだろう
私は彼女の友でも深い仲でもない
触れたくなる気持ちを抑え話に意識を逸らそうと会話していると私達の間に一人の少年が飛び込んできた
ガイと呼ばれた少年は明らかに私に警戒している、何も悪い事なんてしていないつもりだが…
下手に刺激するのも良くないだろうと身を引き後ろから聞こえる二人の仲よさげな声が耳に届く
その声を聞きたくなくて私はフードを深く被り重い足で宛もなく歩いた
彼女に最後に会ってから数日経つ頃だ
運がいいのか
それともお互いに何か引き寄せ合う運命でもあるのか
私はまた彼女を見つけてしまった
公園でひと休みしようかと思って立ち寄った先にナマエさんがおり、彼女は野生のピカチュウやシシコ達と戯れていた
「ナマエさん」
『え?あっ!Fさん!』
シシコの腹を撫でていた彼女は私を見るなりビクッと体を揺らし顔に緊張の色を見せた
ポケモン達と戯れている時はもっと自然な笑顔だった…何故私にはそれを見せない
今もすぐに視線を泳がせ気不味そうで、私は額に力が入りぴくりと眉が寄った気がした
「どうやら皆野生ポケモンのようですが…随分と好かれていますね」
シシコの側に座る彼女の隣に片膝をつけしゃがむと視線が近くなる
これなら目と目を見て話せるだろうと思ったが彼女はすぐにシシコへと顔を背け先程より激しくシシコの腹を撫でだした
『そ、そうですかね?この子達が人懐っこいだけですよ!』
シシコにとっては気持ちいいのだろう
両足をぴんっと伸ばし舌をダラリと出したままされるがままだ
「よくポケモンに好かれる者は良いトレーナーになれる者が多いと聞く、君もそうだろう」
『そうなんですか?…へへ、そうだといいなぁ』
照れ笑いしチラリとコチラを見た彼女は何かに気がつくと急に吹き出した
『んはっ!Fさんもっ、ふふ!』
「なんです?」
『Fさんも随分好かれていますね』
何の事だ
小首を傾げ彼女に教えて貰おうと見つめていると白い手が私の顔に…いや、頭に触れ理由を見せてくれた
『はいっ』
私の頭から取ったのは小さな花
自分でも頭に触れてみると他にも何個か花が飾られており、辺りを見回すと小さなフラベベ達がクスクスと笑っていた
「……いつの間に」
『Fさんもポケモン達に好かれているって事ですね』
ニッコリと私に向かって笑うその顔は緊張の色もなく自然なものだった
私だけに向けた笑顔
それが何よりも私の心を満たし胸が熱くなる
小さな炎が燃え出すような感覚に戸惑い、そっと自分の胸を手のひらで抑えるも熱は消えず
『ん?フラベベあたしにも花をくれるの?』
フラベベに花を貰う彼女の横顔を見ては心音がドクドクと早鐘をうった
気がつけば私達の周りはポケモン達が集まり争いが起こる雰囲気もない
ゆっくりと芝生に私も腰掛けるとすぐに胡座をかいた足元にシシコが入り込み寝る体勢に入った
「……ふっ、甘えん坊ですね」
グルグルと喉を鳴らすシシコ…遠い昔こうして同じようにシシコの首元を撫でた気がする
あれはいつだったか……確か……
その瞬間
途端にズキンッと鈍い痛みが顔の左側に走った
「ぐっ!!」
『Fさん?』
思い出そうとしただけだ
なのにズキズキとした痛みが強さを増していき、頭の中に見たことがない映像が走った気がした
昔の私が見たものだろうか?
一瞬ではあるが、今の私にとっては昔の記憶は不快であり考えると痛みが頭に響く
顔を歪め左目を手のひらで覆うと私の元にナマエさんが身を寄せ顔を覗き込んできた
『Fさん!大丈夫ですか?具合が悪いなら病院にっ』
「いえっ…結構です…なんでもありません」
君が心配する事じゃない
昔の私がした愚行を知らないでほしい
ズキズキと走る痛みに耐えながら俯くと足元にいたシシコが私の頬を舐め慰めてくれた
宙を浮くフラベベ達も私の様子を伺いピカチュウまで心配そうに寄り添う
こんな私を気遣ってくれる皆のお陰か…痛みはゆっくりと引き私は左目を抑えていた手をゆっくりと下ろし彼女へと漸く顔を向け直した
「もう大丈夫です…心配させて申し訳ない」
『本当に大丈夫ですか?』
「ええ…偶にあるのです、もう見えない筈の左目の奥が熱くなり痛みを走らせるのですが…きっと昔の私が暴れているのでしょう」
体を返せ……とでも言うのか
過去の自分に嘲笑い眉を下げると側にいた彼女が…
私の左頬を……そっと撫でた
『あ、ごめんなさいっ!』
頬を真っ赤に染めた彼女は慌てだし離れようとしたその手を私は咄嗟に掴み、触れた左の頬へと無理矢理力任せに戻した
「もう少し……このまま……駄目でしょうか?」
『〜〜っ!い、いえ…Fさんが良ければ』
「…………ありがとう」
小さな手は温かくて気持ちがいい
私のあげた薬を塗っているのか仄かに花の香りがし…目を閉じると穏やかな気持ちになれた
ナマエさん
君の存在が私の中で日に日に大きくなっている
この胸の炎は育てて良い物なんだろうか?
どうか……この答えを教えてくれ
