第一章
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夜はZAロワイヤルに参加し昼間はMZ団として行動する日々に慣れたある日
ナマエは今建物の屋上から降りられなくなっているポケモンをどうやって助けようか悩んでいた
『よしよし、怖かったね?でもよく登ってこれたね?』
建物の持ち主からポケモンの声が上からすると依頼があり屋上で確認して見たが、そこにいたのはミニリュウだった
登ったはいいが降りられないなんて、猫のような話だがミニリュウは余程怖かったのかナマエに巻き付いて離れようとしない
『うーん、どうやって降りようかな?』
スマホロトムを使って降りるにしてもミニリュウを抱いたままでは不安が残る
後は登った梯子で地道に降りるしかないが…
『落ちないようにしがみついていられる?』
涙を流すミニリュウに問いかければプルプルと震えながらも頷き、ナマエの上半身にしがみついた
手足がない分巻き付くしかないが、大丈夫だろうか?
『ゆっくり行くから怖かったら目を閉じててね?』
なるべく揺らさないように、ゆっくりと梯子を降りるもミニリュウにとっては怖いのだろう
目を強く閉じたミニリュウは彼女の肩に顔を押し付け震えている
『ここを降りたら何か美味しいの食べよっか?木の実でもいいしポケフードでもいいかもね、あたしのワニノコはね?ポケフードが好きで…』
気を紛らわせようと話しかけながら降りるとミニリュウの震えは次第に消えていき、話に耳を傾けているようだった
『もう少し…と』
このまま無事に降りられる…と、思った矢先
ミ…ミニュぅッッッ!!!
安心しきったミニリュウは目を開けてしまい、まだ離れている地面に怯え暴れ出す
ミィィィッッ!!
『え、ちょっ!危なっ』
大きな体で右へ左へと暴れるミニリュウを支えようとすると、手が梯子から滑ってしまいふわっと下から上へと風が流れていく感覚に襲われる
『っ!』
咄嗟にミニリュウを抱きしめ襲いかかる浮遊感、怯えるミニリュウだけでも守ろうとナマエが体を丸め落下に備え目を閉じると
ドサッ!!
「っと、大丈夫ですか?」
誰かの硬く太い腕がガッチリと彼女の背中と腰を受け止め胸の中に抱きしめた
ミニリュウを抱いた彼女は目を恐る恐る開け、受け止めてくれた人を確認しキョトンと目を見開いた
『ぅ、ぁ、……え?あっありがとうございます?』
金髪に長い睫毛をした青年は整った顔からは想像できない程逞しい体つきをしており、太い首元や頬に感じる彼の厚い胸板の感触に驚いてしまう
『うわっ!ごめんなさっああっ!ミニリュウ!大丈夫?』
バッ!と、胸板に押しつけていた頬を離し慌てたまま謝罪をしたと思えばポケモンの心配をしだす
彼女だって地面に落ちそうになり危なかったというのに自分の事は二の次のようだ
その優しさと天然っぷりに青年は笑顔を浮かべゆっくりと彼女を地面へと降ろした
「うん、大丈夫そうですね!でもどうしてボールに入れてやらなかったのです?貴女のような女性にはミニリュウは重かったでしょうに」
確かにボールに入れてしまえばもっと楽に降りられただろうが…
『この子は野生の子なんです、助ける為とは言え人間の都合で無理にボールに入れるのも違うかなって』
依頼だったからだ
パートナー探しとしてミニリュウに出会っていたのならばゲットしたいが、今回はあくまでもポケモン助けに来たのだから…
「貴女はお優しいのですね!ポケモンの気持ちに寄り添う心!素晴らしいです!」
ニカッ!と白い歯を出して笑う彼
無邪気な笑顔を向けられると途端に照れてしまいナマエは気不味そうに話を逸らそうとする
『いえいえ、それより貴方こそ大丈夫ですか?あたしとミニリュウを受け止めて重かったでしょうに』
「問題ありません!力こそパワー!自分の鍛え上げられた筋肉はこのくらい何でもありません!」
拳を作った腕を曲げて見せれば筋肉で出来たコブがムチッと大きな山となり現れる
確かにこれほど立派な筋肉の持ち主なら楽々かもしれないと苦笑いしてしまう
『あ…あはは、そうですか…確かに凄い筋肉ですもんね』
「貴女も鍛えたくなったらジャスティスの会にきてください!いつでも歓迎いたしますから!では、自分はこれで!」
丁寧に別れを告げた彼は離れた場所にいる似たような道着を着た女性達の元へと戻っていき、ナマエはため息と共に緊張を緩めていった
『なんか…凄い人だったね?』
ミニリュウと顔を向かい合わせるとお互いに笑い、腕から地面へと離してやる
漸く地面に戻れたのが嬉しいのだろう尻尾の先をパタパタと揺らすミニリュウは歌を歌い出しご機嫌だ
『もう登っちゃだめだからね?じゃあね』
依頼終了の報告をスマホロトムで送り次の依頼を探しに行こうとすると、後ろから服の裾を引っ張る感覚がし…
『ミニリュウ?』
振り返れば服の裾を引っ張っていたのはミニリュウだった、服を咥えたその顔は何か言いたそうで目を潤ませていた
『えっと…あたしと一緒に来てくれる…って事かな?』
まさか…と、ボールを見せ問いかけるとミニリュウは元気よく鳴き声あげ飛び跳ねる
そのまま自分からボールのセンサーボタンに口を寄せると光と共にボールの中へと吸い込まれカチンっとゲットした証拠の音が鳴った
『ありがとう!今日からよろしくね?』
新しい仲間ができるのはやっぱり嬉しいものだ、ボールに入ったミニリュウに微笑み腰のボールホルダーにかけると指先でトンットンッと軽く撫でる
『ワニノコと仲良くしてくれるといいなぁ』
へらりと笑い今度こそ次の依頼に行こうとすると、少し離れた場所からコチラを見る視線に気がつく
『……あ』
ゆっくりと彼女の元へと近寄る…その視線の主はナマエがここ最近ずっと気にしていた存在
「……こんにちは」
『え、Fさん!こっここここんにちは!!』
Fだ
心の準備ができてなかった
口元が震えてしまい挨拶一つもままならずどもってしまい恥ずかしさに頬を染め自分の口元を手のひらで隠した
Fはそんな彼女をからかう事もせず困ったように微笑むと目の前に立ち優しい眼差しで見下ろしてきた
「君はまた…危なかっしい事をしていますね」
『え?見てたんですか?』
「ええ、君が梯子から落ちそうになっていたのが見え……つい体が動いて走ったのですが」
結果は他の者が先にかけつけた
間に合わなかったのが情けないのかFはふと視線を落とし、悲しげな顔を浮かべるもすぐにいつも通りの表情に戻る
「君が無事ならそれでいい」
『(もしかしたら…Fさんに受け止めて貰えてたかもしれないんだ!なんか惜しい事をした気分なのは何故だろ?)』
Fに受け止めて貰えてたら
想像するとドキドキと胸が早鐘をうち、頬が熱くなるが嫌な気分ではない
寧ろもっと感じたい
『(うぅ〜ほっぺ熱い)』
「そもそも何故こんな事に?」
『あっMZ団に来た依頼です、屋上でポケモンが泣いているから確認して欲しいと言われたので』
「……なるほど」
Fは自分の口元を軽く撫で考えこむと視線を彼女へと戻し眉を下げた
「仕事なのは分かりましたが……君はもう少し自分の身も気をつけてくださいね?」
『(Fさんがっ心配してくれた!)』
深い意味はないかもしれないが彼からの心配の言葉が嬉しくてナマエは顔を明るくさせてしまう
『あのっ!薬!貰ったお薬とってもいい匂いで気に入ってます!』
両手を彼に向け鼻息荒くどうですか?と言わんばかりに目を輝かせる
薬のお陰か手のひらの傷は随分消えており、何より彼女が可愛らしく見えFも自然と優しく微笑んだ
「………それはよかった」
細められたライトグレーの瞳
柔らかい空気と適度な緊張感
今なら言える
『Fさん!良かったらこれからっ』
「お〜いナマエ!探したぞ!」
今度こそお茶に誘おうとするが、タイミング悪く自分を呼ぶ声が近づいてきた
『ガイ?』
駆け寄ってきたガイは見知らぬ男と頬が赤い彼女を見比べ目を見開くとナマエの前へと割り込んだ
「なんだよ、コイツに何か用ですか?」
ギロっとFを睨みナマエを後ろへと下がらせる彼は何か誤解しているようだ
『へ?ちょっ何してんの?』
「いいから、オレの後ろに下がってろ」
彼女を守ろうとする姿勢に気が付きFは静かに鼻で笑い
「……フッ、これはこれは…頼もしいボディーガードだ」
「ああ!コイツに何かしたらオレが黙ってないぜ!」
威嚇しボールを構え出すとFは手を出す気はないと教えるように軽く両手を顔の横に上げ一歩下がった
『違っ!なんかどっちも変だよ!ガイこの人はそんなんじゃないの!』
出会ったのは今日で二回目だが
彼が誤解するような悪人ではない
それを伝えようとガイの肩を掴み前から退かそうとするも彼は動かず、二人のやりとりを見ていたFはナマエと目が合うと…
「これ以上君達の邪魔をしてはいけませんね…では失礼」
『違うんです!Fさんっ待って!』
止めの言葉も虚しく
彼はどこかへと消えてしまい、Fが見えなくなるとガイは自慢げに両手を腰に当て顎を上げた
「絡まれて困ってたんだろ?どうだ?オレなかなか頼りになるだろ?」
ニカッと歯を出して笑うが…
『ガァァァイッッ!!!』
「なんだよっ、なんでそんな怖い顔っ痛っ!」
鬼の様な形相でいきなり頭を引っ叩かれハテナマークを浮かべるもナマエの手は止まらず
『もぉぉぉ!!余計な事してっ!!馬鹿!ガイの馬鹿っ!!』
「はぁ?っ、いてっ!痛いって!なんなんだよ!」
助けたつもりが余計なお世話となったガイだった
ナマエは今建物の屋上から降りられなくなっているポケモンをどうやって助けようか悩んでいた
『よしよし、怖かったね?でもよく登ってこれたね?』
建物の持ち主からポケモンの声が上からすると依頼があり屋上で確認して見たが、そこにいたのはミニリュウだった
登ったはいいが降りられないなんて、猫のような話だがミニリュウは余程怖かったのかナマエに巻き付いて離れようとしない
『うーん、どうやって降りようかな?』
スマホロトムを使って降りるにしてもミニリュウを抱いたままでは不安が残る
後は登った梯子で地道に降りるしかないが…
『落ちないようにしがみついていられる?』
涙を流すミニリュウに問いかければプルプルと震えながらも頷き、ナマエの上半身にしがみついた
手足がない分巻き付くしかないが、大丈夫だろうか?
『ゆっくり行くから怖かったら目を閉じててね?』
なるべく揺らさないように、ゆっくりと梯子を降りるもミニリュウにとっては怖いのだろう
目を強く閉じたミニリュウは彼女の肩に顔を押し付け震えている
『ここを降りたら何か美味しいの食べよっか?木の実でもいいしポケフードでもいいかもね、あたしのワニノコはね?ポケフードが好きで…』
気を紛らわせようと話しかけながら降りるとミニリュウの震えは次第に消えていき、話に耳を傾けているようだった
『もう少し…と』
このまま無事に降りられる…と、思った矢先
ミ…ミニュぅッッッ!!!
安心しきったミニリュウは目を開けてしまい、まだ離れている地面に怯え暴れ出す
ミィィィッッ!!
『え、ちょっ!危なっ』
大きな体で右へ左へと暴れるミニリュウを支えようとすると、手が梯子から滑ってしまいふわっと下から上へと風が流れていく感覚に襲われる
『っ!』
咄嗟にミニリュウを抱きしめ襲いかかる浮遊感、怯えるミニリュウだけでも守ろうとナマエが体を丸め落下に備え目を閉じると
ドサッ!!
「っと、大丈夫ですか?」
誰かの硬く太い腕がガッチリと彼女の背中と腰を受け止め胸の中に抱きしめた
ミニリュウを抱いた彼女は目を恐る恐る開け、受け止めてくれた人を確認しキョトンと目を見開いた
『ぅ、ぁ、……え?あっありがとうございます?』
金髪に長い睫毛をした青年は整った顔からは想像できない程逞しい体つきをしており、太い首元や頬に感じる彼の厚い胸板の感触に驚いてしまう
『うわっ!ごめんなさっああっ!ミニリュウ!大丈夫?』
バッ!と、胸板に押しつけていた頬を離し慌てたまま謝罪をしたと思えばポケモンの心配をしだす
彼女だって地面に落ちそうになり危なかったというのに自分の事は二の次のようだ
その優しさと天然っぷりに青年は笑顔を浮かべゆっくりと彼女を地面へと降ろした
「うん、大丈夫そうですね!でもどうしてボールに入れてやらなかったのです?貴女のような女性にはミニリュウは重かったでしょうに」
確かにボールに入れてしまえばもっと楽に降りられただろうが…
『この子は野生の子なんです、助ける為とは言え人間の都合で無理にボールに入れるのも違うかなって』
依頼だったからだ
パートナー探しとしてミニリュウに出会っていたのならばゲットしたいが、今回はあくまでもポケモン助けに来たのだから…
「貴女はお優しいのですね!ポケモンの気持ちに寄り添う心!素晴らしいです!」
ニカッ!と白い歯を出して笑う彼
無邪気な笑顔を向けられると途端に照れてしまいナマエは気不味そうに話を逸らそうとする
『いえいえ、それより貴方こそ大丈夫ですか?あたしとミニリュウを受け止めて重かったでしょうに』
「問題ありません!力こそパワー!自分の鍛え上げられた筋肉はこのくらい何でもありません!」
拳を作った腕を曲げて見せれば筋肉で出来たコブがムチッと大きな山となり現れる
確かにこれほど立派な筋肉の持ち主なら楽々かもしれないと苦笑いしてしまう
『あ…あはは、そうですか…確かに凄い筋肉ですもんね』
「貴女も鍛えたくなったらジャスティスの会にきてください!いつでも歓迎いたしますから!では、自分はこれで!」
丁寧に別れを告げた彼は離れた場所にいる似たような道着を着た女性達の元へと戻っていき、ナマエはため息と共に緊張を緩めていった
『なんか…凄い人だったね?』
ミニリュウと顔を向かい合わせるとお互いに笑い、腕から地面へと離してやる
漸く地面に戻れたのが嬉しいのだろう尻尾の先をパタパタと揺らすミニリュウは歌を歌い出しご機嫌だ
『もう登っちゃだめだからね?じゃあね』
依頼終了の報告をスマホロトムで送り次の依頼を探しに行こうとすると、後ろから服の裾を引っ張る感覚がし…
『ミニリュウ?』
振り返れば服の裾を引っ張っていたのはミニリュウだった、服を咥えたその顔は何か言いたそうで目を潤ませていた
『えっと…あたしと一緒に来てくれる…って事かな?』
まさか…と、ボールを見せ問いかけるとミニリュウは元気よく鳴き声あげ飛び跳ねる
そのまま自分からボールのセンサーボタンに口を寄せると光と共にボールの中へと吸い込まれカチンっとゲットした証拠の音が鳴った
『ありがとう!今日からよろしくね?』
新しい仲間ができるのはやっぱり嬉しいものだ、ボールに入ったミニリュウに微笑み腰のボールホルダーにかけると指先でトンットンッと軽く撫でる
『ワニノコと仲良くしてくれるといいなぁ』
へらりと笑い今度こそ次の依頼に行こうとすると、少し離れた場所からコチラを見る視線に気がつく
『……あ』
ゆっくりと彼女の元へと近寄る…その視線の主はナマエがここ最近ずっと気にしていた存在
「……こんにちは」
『え、Fさん!こっここここんにちは!!』
Fだ
心の準備ができてなかった
口元が震えてしまい挨拶一つもままならずどもってしまい恥ずかしさに頬を染め自分の口元を手のひらで隠した
Fはそんな彼女をからかう事もせず困ったように微笑むと目の前に立ち優しい眼差しで見下ろしてきた
「君はまた…危なかっしい事をしていますね」
『え?見てたんですか?』
「ええ、君が梯子から落ちそうになっていたのが見え……つい体が動いて走ったのですが」
結果は他の者が先にかけつけた
間に合わなかったのが情けないのかFはふと視線を落とし、悲しげな顔を浮かべるもすぐにいつも通りの表情に戻る
「君が無事ならそれでいい」
『(もしかしたら…Fさんに受け止めて貰えてたかもしれないんだ!なんか惜しい事をした気分なのは何故だろ?)』
Fに受け止めて貰えてたら
想像するとドキドキと胸が早鐘をうち、頬が熱くなるが嫌な気分ではない
寧ろもっと感じたい
『(うぅ〜ほっぺ熱い)』
「そもそも何故こんな事に?」
『あっMZ団に来た依頼です、屋上でポケモンが泣いているから確認して欲しいと言われたので』
「……なるほど」
Fは自分の口元を軽く撫で考えこむと視線を彼女へと戻し眉を下げた
「仕事なのは分かりましたが……君はもう少し自分の身も気をつけてくださいね?」
『(Fさんがっ心配してくれた!)』
深い意味はないかもしれないが彼からの心配の言葉が嬉しくてナマエは顔を明るくさせてしまう
『あのっ!薬!貰ったお薬とってもいい匂いで気に入ってます!』
両手を彼に向け鼻息荒くどうですか?と言わんばかりに目を輝かせる
薬のお陰か手のひらの傷は随分消えており、何より彼女が可愛らしく見えFも自然と優しく微笑んだ
「………それはよかった」
細められたライトグレーの瞳
柔らかい空気と適度な緊張感
今なら言える
『Fさん!良かったらこれからっ』
「お〜いナマエ!探したぞ!」
今度こそお茶に誘おうとするが、タイミング悪く自分を呼ぶ声が近づいてきた
『ガイ?』
駆け寄ってきたガイは見知らぬ男と頬が赤い彼女を見比べ目を見開くとナマエの前へと割り込んだ
「なんだよ、コイツに何か用ですか?」
ギロっとFを睨みナマエを後ろへと下がらせる彼は何か誤解しているようだ
『へ?ちょっ何してんの?』
「いいから、オレの後ろに下がってろ」
彼女を守ろうとする姿勢に気が付きFは静かに鼻で笑い
「……フッ、これはこれは…頼もしいボディーガードだ」
「ああ!コイツに何かしたらオレが黙ってないぜ!」
威嚇しボールを構え出すとFは手を出す気はないと教えるように軽く両手を顔の横に上げ一歩下がった
『違っ!なんかどっちも変だよ!ガイこの人はそんなんじゃないの!』
出会ったのは今日で二回目だが
彼が誤解するような悪人ではない
それを伝えようとガイの肩を掴み前から退かそうとするも彼は動かず、二人のやりとりを見ていたFはナマエと目が合うと…
「これ以上君達の邪魔をしてはいけませんね…では失礼」
『違うんです!Fさんっ待って!』
止めの言葉も虚しく
彼はどこかへと消えてしまい、Fが見えなくなるとガイは自慢げに両手を腰に当て顎を上げた
「絡まれて困ってたんだろ?どうだ?オレなかなか頼りになるだろ?」
ニカッと歯を出して笑うが…
『ガァァァイッッ!!!』
「なんだよっ、なんでそんな怖い顔っ痛っ!」
鬼の様な形相でいきなり頭を引っ叩かれハテナマークを浮かべるもナマエの手は止まらず
『もぉぉぉ!!余計な事してっ!!馬鹿!ガイの馬鹿っ!!』
「はぁ?っ、いてっ!痛いって!なんなんだよ!」
助けたつもりが余計なお世話となったガイだった
