第一章
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ジムチャレンジ開始後、数日して辿り着いた最初の町
ターフタウン
段々畑のあいまに家が並ぶこの町は農業が盛んであり、大きな地上絵や古い時代の人工物が観光客を呼び寄せる事で有名だった
『ここがターフタウン、色んな野菜や果物売ってそう…あ!後で地上絵も見に行かなきゃ!』
ガラルに引っ越して間もないせいか、すっかり観光客気分になってしまったナマエはパンフレット片手にワクワクとした顔で町に足を踏み入れるが
『……ん?何の音?』
ゴロゴロと何かが転がる音が何処からか聞こえてくる、不思議に思い足を止めパンフレットから顔を上げるが既に遅く
ドンッッ!!
『うべっ!!』
大きく真っ白な丸い物体が体当たりをしてきた
衝撃に耐えられず尻餅をつき、体の上に乗っかった物体に手を伸ばすとそれはふわふわしておりどこかで触った事がある感触だった
『いててっ、あれ?これって…ウールー?』
白い毛を撫でてやれば体を丸めていたウールーは背筋を戻し顔を出した
メェっと一声鳴きナマエの顔を見つめるウールーは主人じゃない事に漸く気が付き小首を傾げ、ナマエも同じように小首を傾げた
「あ〜大丈夫ですか!」
遅れて走ってきたのは首に緑色のタオルを巻き麦わら帽子のようなつばの広い帽子を被った青年だった
「すみません、うちのウールー転がるとなかなか止まらなくて」
『いえ、あたしこそちゃんと前を見てなかったから』
「怪我はありませんか?」
ウールーを退かし手を差し伸べてきた青年の顔は幼さが残る童顔だったが、出された手から見た腕や胸元の筋肉は別人のように逞しかった
『大丈夫です(…ダンデさんといい勝負かも)』
遠慮がちに彼の手を借り立ち上がり尻についた土埃をはらい終わると青年へと視線を戻した
『ウールーとお散歩中だったんですか?』
「いやぁ〜それが…ちょっと目を離した隙に放牧地の柵から何匹か逃げ出してたんだな」
たはは…と、力なく笑う彼は余程走っていたのかこめかみを伝う汗を首に巻いていたタオルでふき取り小さくため息を吐いた
『まだ逃げてる子がいるって事ですか?』
「そうなんだな、早く見つけないと次の仕事がどんどん遅れるのに」
『なら、あたしも手伝います!』
いきなり提案してきた彼女に青年は驚き目を開く、確かに助かるが申し訳なさも感じたからだ
「え?いいんですか?でも貴女にも予定があるんじゃ…」
『大丈夫です!これも何かの縁です!お手伝いさせてください!』
やる気満々に両手で拳を作る姿に青年は心に引っ掛かっていた申し訳なさが軽くなるのを感じ、少女の真っ直ぐな善意を受け取る事にする
「ありがとうございます!ではよろしくお願いしますね」
『はい!』
その後ターフタウンに散らばった逃げたウールーを二人で探して周る事にした
時には町並みに見惚れたり、見つけたウールーを望む方向へと連れて行く為に走って追い回したり
そのふわふわの毛並みに顔埋めたり
あちこち走り回っているうちに空は茜色になり気がつけば二人とも頬を汗と土で汚していた
「はい!これで全部っと」
最後のウールーの腰を軽く叩き柵の中へと入れ終えると青年は手伝ってくれたナマエへと向き直り満面の笑みを見せた
「本当に助かったんだな!僕だけじゃこんなに早く終わらなかったよ」
『いえいえ、全部見つかってよかったです』
ナマエも満足気に笑顔を浮かべ額の汗を腕で拭った、何だかんだ見たかった場所の観光もでき不満はない
ないが…一つ言うならジムチャレンジが出来なかった事だろう
『はぁ…流石に明日じゃないと駄目かな』
「ん?何がじゃ?」
『ジムチャレンジです、もう夕方だしこれじゃジムリーダーさんも相手してくれないかなって』
丘の上から町の中心に見えるスタジアムを見つめ寂しそうに目を細めると彼女の前にぬっと青年が立ちふさがり歯を出して笑った
「君さえよければすぐできますよ?」
『え?でも』
「この町のジムリーダーは僕です」
ジムリーダーは僕
ぼんやりと開会式で見た人物と重なった瞬間
『……………え?あ、ええっっっ!!!貴方がヤローさんですか!!』
「ハハッ!いい驚きっぷりじゃ!」
『すすすすみません!あたしガラルに来たばかりで有名人さん達に疎くて…それに開会式も緊張してて周りをみてなくてっ』
大きなスタジアムに初めての大勢からの視線を浴びせられ周りをよく見る余裕なんてなかった
失礼な事をしてしまったと顔を青ざめさせ自分の胸元の服を強く掴んでいると
大きな手が彼女の手の上に重なった
「大丈夫、君がいい子だって事は今日の一日でしっかり分かったから」
そばかすのあるヤローの顔が優しく微笑み、少しも怒っていないのが分かる
町の雰囲気と同じく彼も穏やかな性格のようだ
ヤローは触れていた手を話すとジムへの道を歩きだし
「本来なら僕とのバトルの前にいくつか試練があるんですが…今回は特別に無しにしましょう」
『そんな!そんな事したらヤローさんが怒られるんじゃ!』
慌てて後ろから追いかけ坂になる道を下っていくと前を歩くヤローが顔だけを振り向かせ
「君はジムミッション以上の成果を見せてくれましたから平気ですよ」
ね?っとニッコリと笑い二人は茜色に染まりながらジムスタジアムへと向かった
「ロトム、ナマエの画像は何かアップされてないか?」
【サッキカラ、ソレナンカイメダロト?】
ソワソワと落ち着かない様子の彼は腕を組み合わせたまま執務室の中を歩き回る
たった数分も数時間に感じ時計をみてはため息ばかりでてしまうのだ
それもこれもナマエの存在のせいだ
「そろそろ最初の町についていい頃なんだ、もしかしてワイルドエリアに戻ったのか?それとも何かあったんじゃ…」
【オ?オメアテノガゾウガ、ミツカッタロト!】
ピコッ!と受信した音を鳴らしたロトムはふわふわとダンデの前に近寄り何やら記事を画面に映し出す
漸く情報が来たと食い入るように画面に目を向けたダンデはじっと記事を最初から最後まで見逃すことなく見つめ次第にじんわりと表情を優しくさせていった
短い記事には今日ジムを通過した選手の情報と写真が載っており、その中にはナマエの姿が載っていた
「良かった…無事だったんだな」
ホッと肩が下がり親指で画面を操作していると、ふと指の動きが止まる写真を見つけてしまった
これは試合後だろうか、土埃で汚れた彼女がヤローにタオルで頬を拭かれている写真が載っておりダンデの唇がきゅっと力が入ってしまう
「………リザードン」
腰に下げていたボールを静かに取り出し呼びだされたリザードンは何だ?、と相棒を見つめる
「ヒトカゲに会いに行かないか?」
リザードンが彼女のヒトカゲを気に入っているのは知っている、敢えてナマエではなくヒトカゲに会いに行こうと言えばリザードンは一気にやる気になり鼻息を荒くした
これでいつもより早く飛んでくれる事だろう
「ターフタウンだ、日が暮れる前につけるよな?」
執務室の大きな窓を明け放ち、彼の背中に乗り込むと大きな翼は思いっきり風をきり空へと飛び出した
ターフタウン
段々畑のあいまに家が並ぶこの町は農業が盛んであり、大きな地上絵や古い時代の人工物が観光客を呼び寄せる事で有名だった
『ここがターフタウン、色んな野菜や果物売ってそう…あ!後で地上絵も見に行かなきゃ!』
ガラルに引っ越して間もないせいか、すっかり観光客気分になってしまったナマエはパンフレット片手にワクワクとした顔で町に足を踏み入れるが
『……ん?何の音?』
ゴロゴロと何かが転がる音が何処からか聞こえてくる、不思議に思い足を止めパンフレットから顔を上げるが既に遅く
ドンッッ!!
『うべっ!!』
大きく真っ白な丸い物体が体当たりをしてきた
衝撃に耐えられず尻餅をつき、体の上に乗っかった物体に手を伸ばすとそれはふわふわしておりどこかで触った事がある感触だった
『いててっ、あれ?これって…ウールー?』
白い毛を撫でてやれば体を丸めていたウールーは背筋を戻し顔を出した
メェっと一声鳴きナマエの顔を見つめるウールーは主人じゃない事に漸く気が付き小首を傾げ、ナマエも同じように小首を傾げた
「あ〜大丈夫ですか!」
遅れて走ってきたのは首に緑色のタオルを巻き麦わら帽子のようなつばの広い帽子を被った青年だった
「すみません、うちのウールー転がるとなかなか止まらなくて」
『いえ、あたしこそちゃんと前を見てなかったから』
「怪我はありませんか?」
ウールーを退かし手を差し伸べてきた青年の顔は幼さが残る童顔だったが、出された手から見た腕や胸元の筋肉は別人のように逞しかった
『大丈夫です(…ダンデさんといい勝負かも)』
遠慮がちに彼の手を借り立ち上がり尻についた土埃をはらい終わると青年へと視線を戻した
『ウールーとお散歩中だったんですか?』
「いやぁ〜それが…ちょっと目を離した隙に放牧地の柵から何匹か逃げ出してたんだな」
たはは…と、力なく笑う彼は余程走っていたのかこめかみを伝う汗を首に巻いていたタオルでふき取り小さくため息を吐いた
『まだ逃げてる子がいるって事ですか?』
「そうなんだな、早く見つけないと次の仕事がどんどん遅れるのに」
『なら、あたしも手伝います!』
いきなり提案してきた彼女に青年は驚き目を開く、確かに助かるが申し訳なさも感じたからだ
「え?いいんですか?でも貴女にも予定があるんじゃ…」
『大丈夫です!これも何かの縁です!お手伝いさせてください!』
やる気満々に両手で拳を作る姿に青年は心に引っ掛かっていた申し訳なさが軽くなるのを感じ、少女の真っ直ぐな善意を受け取る事にする
「ありがとうございます!ではよろしくお願いしますね」
『はい!』
その後ターフタウンに散らばった逃げたウールーを二人で探して周る事にした
時には町並みに見惚れたり、見つけたウールーを望む方向へと連れて行く為に走って追い回したり
そのふわふわの毛並みに顔埋めたり
あちこち走り回っているうちに空は茜色になり気がつけば二人とも頬を汗と土で汚していた
「はい!これで全部っと」
最後のウールーの腰を軽く叩き柵の中へと入れ終えると青年は手伝ってくれたナマエへと向き直り満面の笑みを見せた
「本当に助かったんだな!僕だけじゃこんなに早く終わらなかったよ」
『いえいえ、全部見つかってよかったです』
ナマエも満足気に笑顔を浮かべ額の汗を腕で拭った、何だかんだ見たかった場所の観光もでき不満はない
ないが…一つ言うならジムチャレンジが出来なかった事だろう
『はぁ…流石に明日じゃないと駄目かな』
「ん?何がじゃ?」
『ジムチャレンジです、もう夕方だしこれじゃジムリーダーさんも相手してくれないかなって』
丘の上から町の中心に見えるスタジアムを見つめ寂しそうに目を細めると彼女の前にぬっと青年が立ちふさがり歯を出して笑った
「君さえよければすぐできますよ?」
『え?でも』
「この町のジムリーダーは僕です」
ジムリーダーは僕
ぼんやりと開会式で見た人物と重なった瞬間
『……………え?あ、ええっっっ!!!貴方がヤローさんですか!!』
「ハハッ!いい驚きっぷりじゃ!」
『すすすすみません!あたしガラルに来たばかりで有名人さん達に疎くて…それに開会式も緊張してて周りをみてなくてっ』
大きなスタジアムに初めての大勢からの視線を浴びせられ周りをよく見る余裕なんてなかった
失礼な事をしてしまったと顔を青ざめさせ自分の胸元の服を強く掴んでいると
大きな手が彼女の手の上に重なった
「大丈夫、君がいい子だって事は今日の一日でしっかり分かったから」
そばかすのあるヤローの顔が優しく微笑み、少しも怒っていないのが分かる
町の雰囲気と同じく彼も穏やかな性格のようだ
ヤローは触れていた手を話すとジムへの道を歩きだし
「本来なら僕とのバトルの前にいくつか試練があるんですが…今回は特別に無しにしましょう」
『そんな!そんな事したらヤローさんが怒られるんじゃ!』
慌てて後ろから追いかけ坂になる道を下っていくと前を歩くヤローが顔だけを振り向かせ
「君はジムミッション以上の成果を見せてくれましたから平気ですよ」
ね?っとニッコリと笑い二人は茜色に染まりながらジムスタジアムへと向かった
「ロトム、ナマエの画像は何かアップされてないか?」
【サッキカラ、ソレナンカイメダロト?】
ソワソワと落ち着かない様子の彼は腕を組み合わせたまま執務室の中を歩き回る
たった数分も数時間に感じ時計をみてはため息ばかりでてしまうのだ
それもこれもナマエの存在のせいだ
「そろそろ最初の町についていい頃なんだ、もしかしてワイルドエリアに戻ったのか?それとも何かあったんじゃ…」
【オ?オメアテノガゾウガ、ミツカッタロト!】
ピコッ!と受信した音を鳴らしたロトムはふわふわとダンデの前に近寄り何やら記事を画面に映し出す
漸く情報が来たと食い入るように画面に目を向けたダンデはじっと記事を最初から最後まで見逃すことなく見つめ次第にじんわりと表情を優しくさせていった
短い記事には今日ジムを通過した選手の情報と写真が載っており、その中にはナマエの姿が載っていた
「良かった…無事だったんだな」
ホッと肩が下がり親指で画面を操作していると、ふと指の動きが止まる写真を見つけてしまった
これは試合後だろうか、土埃で汚れた彼女がヤローにタオルで頬を拭かれている写真が載っておりダンデの唇がきゅっと力が入ってしまう
「………リザードン」
腰に下げていたボールを静かに取り出し呼びだされたリザードンは何だ?、と相棒を見つめる
「ヒトカゲに会いに行かないか?」
リザードンが彼女のヒトカゲを気に入っているのは知っている、敢えてナマエではなくヒトカゲに会いに行こうと言えばリザードンは一気にやる気になり鼻息を荒くした
これでいつもより早く飛んでくれる事だろう
「ターフタウンだ、日が暮れる前につけるよな?」
執務室の大きな窓を明け放ち、彼の背中に乗り込むと大きな翼は思いっきり風をきり空へと飛び出した
