第一章
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ポケモンとトレーナーは絆を深め本当のパートナーになる
つまり野生ポケモンを捕まえた時すぐに懐くわけではない……という事を小さい頃学校で教わった記憶がある
何故そんな事を思い出したかと言うと
『サルノリ!ストップ!そっちに行っちゃ駄目っ!!』
実際に今体験しているからだ
ダンデさんから貰ったサルノリはヒトカゲに負けず劣らずの元気な子だった
木の実を食べたりブラシをかけてあげていた時は大人しかったのに、遊びに火がつくと興奮してしまい全然言う事を聞いてくれなかった
部屋中を飛び回りサルノリが倒した本や花瓶が酷い有様で、母さんが帰ってくる前に片付けないとマズいのにサルノリによって次々仕事が増やされる
ヒトカゲもサルノリの暴れっぷりに怒り出し追いかけるものだから余計に酷い
『あ!サルノリ!外はだめっ!!って、ああ〜〜もう!』
窓から外へと飛び出してしまったサルノリをヒトカゲと追いかけ玄関を飛び出す、庭にはいない…どうやらもっと遠くに行ったみたい
嫌な予感に背中をゾワゾワと震わせていると予感は的中、坂を下りたまどろみの森への柵を壊したウールーの背にあたしのサルノリが乗っており二匹は勢いよく森へと入ってしまった
『ここって立ち入り禁止…だっけか?どうしよう…でも、サルノリが…』
もしここで立ち止まったらダンデさんに顔向けできない、彼はあたしを信じてポケモンを譲ってくれたんだから…
恥じないトレーナーにならなきゃ!
『よ、よしっ!』
地面に散らばった壊れた柵を跨ぎ森への入り口に入ろうとすると奥から何かのポケモンの鳴き声が聞こえた
真昼だというのに薄暗く奥がよく見えない深い森、足元にいるヒトカゲと目が合うと喉につっかえていた唾を無理矢理飲み込みあたしは足を…
「おいっ!」
『ぴえっっっ!!』
急に呼び止められ奇声が出ちゃったよ!
恥ずかしさとびっくりしてすぎてドキドキと胸を鳴らし振り返るとホップくんが駆け寄ってきた
「何してんだよ!ここは立ち入り禁止だぞ?……お前柵まで壊したのか?」
『あたしが壊したんじゃないよ!ウールーが壊して…その子とサルノリも一緒に森に入っちゃったから…』
チラリと森の入り口をもう一度見るとやっぱり少し怖い、ヒトカゲは強いって信じているけどどんなポケモンがいるか分からない
立ち入り禁止にされるくらいの森だし危険かもしれない、怖気づく足に力を入れなおし森に入ろうとするあたしの手をホップくんが突然掴んできた
「待てよ!」
『何?止めないで、ちゃんとサルノリ達を見つけたら戻ってくるから!』
「俺も行くぞ!」
『……え?』
立ち入り禁止の場所に入るなと怒られるかと思えば自分もついていくと言ってくれた
ホップはナマエの手を握り直すと隣に並びにっこりと白い歯を出して笑った
「ウールー達をほっとけないぞ!それにこれも俺がチャンピオンになる為の冒険の始まりだ!ナマエ!バシッと解決するぞ!」
自分より年下だというのにやっぱり男の子だからかな?ホップくんが頼もしく見えあたしは彼の手を握り返し頷いた
『ありがとうっ!』
森は奥へ進むにつれ霧が濃くなり足元が見えにくい、手を繋いだままゆっくりと進むと狼の遠吠えのような声が薄暗い森の中で響いた
『今のなんのポケモン?』
「分からないぜ、ナマエ!俺から離れるなよ?」
『ホップくんこそ!何かあったらあたしの後ろに隠れて!』
お互いを心配しつつ深い霧の中で辺りを警戒しているとガサガサと霧の中茂みが揺れる音が聞こえ…
ウルーーードッ!!
「なっ!」
『ホップくん!』
雄叫びをあげる大きな狼のようなポケモンが二人の背後から現れた
あたしはホップくんを後ろへと隠すとすぐさまヒトカゲに指示をだし謎のポケモンに攻撃を繰り出した
でも
カゲッ?
ヒトカゲの技は謎のポケモンにはかすりもせず湯気に触れたかのようにすり抜けた
手応えが無さすぎる
ならばと距離を取りひのこや鳴き声を使ってみるがやっぱりわざが通じない
それどころか謎のポケモンが吠える度に霧が深くなっていく気がした
「ナマエ!大丈夫か?なにも見えないぞ!」
『ホップくん!どこ!っ、ヒトカゲっ!!』
何も見えない
ヒトカゲさえ尻尾の炎がぼんやりと見えるくらいしか確認できない
後ろにいる筈のホップくんに手を伸ばそうとすると霧が一際深くなり……
カゲッッ!!
ヒトカゲの呼ぶ声が聞こえたのを最後に目の前がグラリと揺れあたしの意識はそこで途絶えた
「リザードン?どうした何か気になるのか?」
リザードンが顔を向けた方角にはナマエの家とまどろみの森がある
ヒトカゲに会いたいのだろうか?
「なんだ?彼女を気に入ったのか?」
ナマエのヒトカゲは平均より随分と小柄だがカバーするように素早さが高い
技の威力も申し分なくこれからの成長がとても楽しみで俺が育てたいくらいだ
育てたい…と言えばナマエもそうだな
彼女を見ているとつい手を伸ばしたくなるのはきっとトレーナーとして育てたい気持ちのせいだろう
乗り気じゃなかった癖にバトルが始まったと同時に目の色を変え勝利を掴みに来る姿勢は好感が持てる
もっとやる気にさせたくてサルノリを渡したが、はにかみながら笑う彼女の顔は…なんだか…
いや…気のせいだな
とにかく彼女とホップが強いトレーナーになってくれたら良い
何処までもバトル馬鹿な自分に改めて気が付き苦笑いを浮かべているとリザードンが俺のマントを咥え引っ張ってきた
「ん?」
今度はなんだと彼を見るとその目は真剣に何かを訴える物に見えた
俺の口元は静かに笑みを消し相棒の望む方向へと走り出す
見えてきたのはまどろみの森の入り口だ
いつもは誰も入れないように柵が立てられているというのに、破壊された柵だった物が地面に散らばっている
地面に片膝をつき壊れた破片を注意深く観察すると白い毛が木片に引っかかっている
そして薄っすらと土を蹴った足跡が二つ…森への入り口へと続いていた
誰か入ったのか?
嫌な予感に俺の首筋がざわつき始める
自分で言うのもなんだが…俺の勘は当たる
リザードンを連れ森へと駆け出し彼に匂いを探って貰った
目視だけで進めば俺じゃなくてもこの森は迷う
木片の犯人と足跡の人物の手掛かりを捜させ暫く森を進むとリザードンが何かに気が付き鳴き声をあげた
その声に反応するように霧に包まれた先でぼんやりと炎が揺らいだのを俺は見落とさず走り出す
霧の中で浮かび上がる木々を避け頬を枝で傷つけながら炎を頼りに走り続けると俺のよく知った人物の悲痛な耳に届いた
「ナマエっ!!起きてくれっ!」
「ホップッ!!」
漸く見えた炎の主はヒトカゲの尻尾だった
その直ぐ側には地面に座り込み顔を真っ青にさせたホップ…そしてその腕に抱かれダラリと横たわるナマエが……
「ナマエッッッ!!」
背筋から足元へと血の気が下がったようにゾクリとした物が走った
俺はすぐにホップの腕の中からナマエを奪い取り腕に抱き直した
頬に触れ口元に手をかざし息があるか確認する、まさかと最悪な展開が頭に過ったが息はありどうやら気を失っているだけのようだ
「……っ、はぁ……驚かすな…」
息と共に肩から力が抜け、側で不安げにコチラを見るホップに視線を向けた
「……何があった?どうして森に入ったんだ」
怒るつもりはなかった
だが……腕の中にいる少女を失うかもしれなかったと思うとつい声が重くなってしまう
「実は…」
サルノリとウールーを追いかけて森に
そして見たことない不思議なポケモンとの出会い、大体の話を聞き終えると俺はマントを脱ぎ彼女の体が冷えないように包みこんだ
「リザードン、サルノリとウールーを探してくれ」
ヒトカゲと再会を楽しんでいた相棒に声をかければ彼はすぐに翼を広げ何処かへ飛んでいく
その間に俺は彼女の頬についた土を手で擦り汚れをとってやった
間近で見る彼女は俺の心配など知らず呑気に眠っていた
あの日…出会った時も思ったが彼女はとても軽くて食事をちゃんと食べているのか心配になるぜ
首も細くて色も俺とは違い雪のように白い
触った頬は柔らかく、長いまつ毛と形のいい唇につい目が止まり俺は…
「(………どうかしてるぜ)」
何か…今まで感じた事のない感情に頭が支配されそうになった
これもまどろみの森にいたというポケモンのせいかもしれない
彼女だけでなく俺まで気を失うわけにはいかないと、頭を振りリザードンが帰るまで俺はナマエを胸に抱いたまま地面に座っていた
彼女の体を冷やさないように
そう
彼女の体が心配だからだ
こんなに……離したくないなんて思うのは
つまり野生ポケモンを捕まえた時すぐに懐くわけではない……という事を小さい頃学校で教わった記憶がある
何故そんな事を思い出したかと言うと
『サルノリ!ストップ!そっちに行っちゃ駄目っ!!』
実際に今体験しているからだ
ダンデさんから貰ったサルノリはヒトカゲに負けず劣らずの元気な子だった
木の実を食べたりブラシをかけてあげていた時は大人しかったのに、遊びに火がつくと興奮してしまい全然言う事を聞いてくれなかった
部屋中を飛び回りサルノリが倒した本や花瓶が酷い有様で、母さんが帰ってくる前に片付けないとマズいのにサルノリによって次々仕事が増やされる
ヒトカゲもサルノリの暴れっぷりに怒り出し追いかけるものだから余計に酷い
『あ!サルノリ!外はだめっ!!って、ああ〜〜もう!』
窓から外へと飛び出してしまったサルノリをヒトカゲと追いかけ玄関を飛び出す、庭にはいない…どうやらもっと遠くに行ったみたい
嫌な予感に背中をゾワゾワと震わせていると予感は的中、坂を下りたまどろみの森への柵を壊したウールーの背にあたしのサルノリが乗っており二匹は勢いよく森へと入ってしまった
『ここって立ち入り禁止…だっけか?どうしよう…でも、サルノリが…』
もしここで立ち止まったらダンデさんに顔向けできない、彼はあたしを信じてポケモンを譲ってくれたんだから…
恥じないトレーナーにならなきゃ!
『よ、よしっ!』
地面に散らばった壊れた柵を跨ぎ森への入り口に入ろうとすると奥から何かのポケモンの鳴き声が聞こえた
真昼だというのに薄暗く奥がよく見えない深い森、足元にいるヒトカゲと目が合うと喉につっかえていた唾を無理矢理飲み込みあたしは足を…
「おいっ!」
『ぴえっっっ!!』
急に呼び止められ奇声が出ちゃったよ!
恥ずかしさとびっくりしてすぎてドキドキと胸を鳴らし振り返るとホップくんが駆け寄ってきた
「何してんだよ!ここは立ち入り禁止だぞ?……お前柵まで壊したのか?」
『あたしが壊したんじゃないよ!ウールーが壊して…その子とサルノリも一緒に森に入っちゃったから…』
チラリと森の入り口をもう一度見るとやっぱり少し怖い、ヒトカゲは強いって信じているけどどんなポケモンがいるか分からない
立ち入り禁止にされるくらいの森だし危険かもしれない、怖気づく足に力を入れなおし森に入ろうとするあたしの手をホップくんが突然掴んできた
「待てよ!」
『何?止めないで、ちゃんとサルノリ達を見つけたら戻ってくるから!』
「俺も行くぞ!」
『……え?』
立ち入り禁止の場所に入るなと怒られるかと思えば自分もついていくと言ってくれた
ホップはナマエの手を握り直すと隣に並びにっこりと白い歯を出して笑った
「ウールー達をほっとけないぞ!それにこれも俺がチャンピオンになる為の冒険の始まりだ!ナマエ!バシッと解決するぞ!」
自分より年下だというのにやっぱり男の子だからかな?ホップくんが頼もしく見えあたしは彼の手を握り返し頷いた
『ありがとうっ!』
森は奥へ進むにつれ霧が濃くなり足元が見えにくい、手を繋いだままゆっくりと進むと狼の遠吠えのような声が薄暗い森の中で響いた
『今のなんのポケモン?』
「分からないぜ、ナマエ!俺から離れるなよ?」
『ホップくんこそ!何かあったらあたしの後ろに隠れて!』
お互いを心配しつつ深い霧の中で辺りを警戒しているとガサガサと霧の中茂みが揺れる音が聞こえ…
ウルーーードッ!!
「なっ!」
『ホップくん!』
雄叫びをあげる大きな狼のようなポケモンが二人の背後から現れた
あたしはホップくんを後ろへと隠すとすぐさまヒトカゲに指示をだし謎のポケモンに攻撃を繰り出した
でも
カゲッ?
ヒトカゲの技は謎のポケモンにはかすりもせず湯気に触れたかのようにすり抜けた
手応えが無さすぎる
ならばと距離を取りひのこや鳴き声を使ってみるがやっぱりわざが通じない
それどころか謎のポケモンが吠える度に霧が深くなっていく気がした
「ナマエ!大丈夫か?なにも見えないぞ!」
『ホップくん!どこ!っ、ヒトカゲっ!!』
何も見えない
ヒトカゲさえ尻尾の炎がぼんやりと見えるくらいしか確認できない
後ろにいる筈のホップくんに手を伸ばそうとすると霧が一際深くなり……
カゲッッ!!
ヒトカゲの呼ぶ声が聞こえたのを最後に目の前がグラリと揺れあたしの意識はそこで途絶えた
「リザードン?どうした何か気になるのか?」
リザードンが顔を向けた方角にはナマエの家とまどろみの森がある
ヒトカゲに会いたいのだろうか?
「なんだ?彼女を気に入ったのか?」
ナマエのヒトカゲは平均より随分と小柄だがカバーするように素早さが高い
技の威力も申し分なくこれからの成長がとても楽しみで俺が育てたいくらいだ
育てたい…と言えばナマエもそうだな
彼女を見ているとつい手を伸ばしたくなるのはきっとトレーナーとして育てたい気持ちのせいだろう
乗り気じゃなかった癖にバトルが始まったと同時に目の色を変え勝利を掴みに来る姿勢は好感が持てる
もっとやる気にさせたくてサルノリを渡したが、はにかみながら笑う彼女の顔は…なんだか…
いや…気のせいだな
とにかく彼女とホップが強いトレーナーになってくれたら良い
何処までもバトル馬鹿な自分に改めて気が付き苦笑いを浮かべているとリザードンが俺のマントを咥え引っ張ってきた
「ん?」
今度はなんだと彼を見るとその目は真剣に何かを訴える物に見えた
俺の口元は静かに笑みを消し相棒の望む方向へと走り出す
見えてきたのはまどろみの森の入り口だ
いつもは誰も入れないように柵が立てられているというのに、破壊された柵だった物が地面に散らばっている
地面に片膝をつき壊れた破片を注意深く観察すると白い毛が木片に引っかかっている
そして薄っすらと土を蹴った足跡が二つ…森への入り口へと続いていた
誰か入ったのか?
嫌な予感に俺の首筋がざわつき始める
自分で言うのもなんだが…俺の勘は当たる
リザードンを連れ森へと駆け出し彼に匂いを探って貰った
目視だけで進めば俺じゃなくてもこの森は迷う
木片の犯人と足跡の人物の手掛かりを捜させ暫く森を進むとリザードンが何かに気が付き鳴き声をあげた
その声に反応するように霧に包まれた先でぼんやりと炎が揺らいだのを俺は見落とさず走り出す
霧の中で浮かび上がる木々を避け頬を枝で傷つけながら炎を頼りに走り続けると俺のよく知った人物の悲痛な耳に届いた
「ナマエっ!!起きてくれっ!」
「ホップッ!!」
漸く見えた炎の主はヒトカゲの尻尾だった
その直ぐ側には地面に座り込み顔を真っ青にさせたホップ…そしてその腕に抱かれダラリと横たわるナマエが……
「ナマエッッッ!!」
背筋から足元へと血の気が下がったようにゾクリとした物が走った
俺はすぐにホップの腕の中からナマエを奪い取り腕に抱き直した
頬に触れ口元に手をかざし息があるか確認する、まさかと最悪な展開が頭に過ったが息はありどうやら気を失っているだけのようだ
「……っ、はぁ……驚かすな…」
息と共に肩から力が抜け、側で不安げにコチラを見るホップに視線を向けた
「……何があった?どうして森に入ったんだ」
怒るつもりはなかった
だが……腕の中にいる少女を失うかもしれなかったと思うとつい声が重くなってしまう
「実は…」
サルノリとウールーを追いかけて森に
そして見たことない不思議なポケモンとの出会い、大体の話を聞き終えると俺はマントを脱ぎ彼女の体が冷えないように包みこんだ
「リザードン、サルノリとウールーを探してくれ」
ヒトカゲと再会を楽しんでいた相棒に声をかければ彼はすぐに翼を広げ何処かへ飛んでいく
その間に俺は彼女の頬についた土を手で擦り汚れをとってやった
間近で見る彼女は俺の心配など知らず呑気に眠っていた
あの日…出会った時も思ったが彼女はとても軽くて食事をちゃんと食べているのか心配になるぜ
首も細くて色も俺とは違い雪のように白い
触った頬は柔らかく、長いまつ毛と形のいい唇につい目が止まり俺は…
「(………どうかしてるぜ)」
何か…今まで感じた事のない感情に頭が支配されそうになった
これもまどろみの森にいたというポケモンのせいかもしれない
彼女だけでなく俺まで気を失うわけにはいかないと、頭を振りリザードンが帰るまで俺はナマエを胸に抱いたまま地面に座っていた
彼女の体を冷やさないように
そう
彼女の体が心配だからだ
こんなに……離したくないなんて思うのは
