第一章
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ハロンに引っ越してから暫く
ガラルでも田舎町のここで静かにのんびりとした日々を過ごせるだろうと思っていたのに…
「やあ!」
『え…えぇ…?』
その予想は大きく外れてしまったようだ
「俺の事覚えているよな?まさか忘れたわけじゃないだろ?」
『覚えてます…はい、でも…まさかチャンピオンとは思ってませんでした』
ヒトカゲを追いかけ丘の上を転がったあの日に出会った青年はガラルの王でありチャンピオンのダンデだった
まさか人違いだろうと信じ考えないように今日まで過ごしていたが、本人から自宅に尋ねてくるとは思わなかった
初めて会った日とは違い今日はユニフォームを着ており雑誌やテレビでしか見た事ないキャラクターが突然現れたように現実味がなかった
有名人とは無縁の生活なのに
何故よりにもよってガラルで一番の有名人が自分に会いに来るのだろうか
『あの…今日はどうしてここに?やっぱり弁償が必要でしたか?それとも迷惑料を…』
まさか笑顔で怒りに来たのでは?
顔が青くなりカタカタと体が小刻みに震えだす少女にダンデは誤解だと素早く両手を左右に振った
「違うぜ!今日は君を誘いに来たんだ!」
『はい?』
「今から俺の家でバーベキューしようぜ!」
『……はい?』
話が読めない
何故いきなりバーベキューなのか
何故自分を誘ってきたのか
分からない事だらけで断ろうと何か言い訳を探そうとするが
客人の顔を見に玄関に来たヒトカゲを見つけた彼はニッコリと微笑み
「君のヒトカゲにもプレゼントがあるぜ!リザードンも会いたがっているし是非来てくれ」
満面の笑みを浮かべる彼にまたしても何も言えなくなりグッと言葉を飲み込むと観念したように頷いた
了解を得たと分かればダンデはすぐに彼女を自宅へと早く招こうとし尻尾を振って散歩をせがむ犬のようだった
丘の上の外れにあるナマエの家からダンデの家は近く少し歩けばすぐに着く
彼の家はハロンでも一番大きく庭も広く小さいながらも池やバトルコートまである
『(…凄い家)』
本当に自分なんかが来ていいのかと不安になりながらも家の門を通ると既にバーベキューは始まっておりダンデの家族が肉を焼いていた
「お!アニキ待ってたぞ!」
両手に串に刺さった肉を持つ少年はダンデの後ろにいる少女に気がつくとキョトンと目を大きくさせた
その顔はダンデそっくりだ
「コイツはホップ、俺の弟だ!ホップ彼女はナマエだ」
『ナマエです、よろしくお願いします』
「母ちゃんから聞いたぜ!新しいお隣さんだろ?よろしくな!」
年は分からないが身長はナマエと同じくらいであり、少年と青年の間といったところだ
金色の瞳と紫の髪の毛のせいか笑う姿までダンデにそっくりだった
『(ダンデさんが子供の時はこんな感じだったんだろうな…って事はホップくんも大きくなったらこんな筋肉モリモリになるのかな?)』
筋肉がついたホップを想像をしていると現実のホップが彼女の顔を覗き込み、急に近くなった距離感にナマエはビクッと肩を揺らした
「もしかしてお前もアニキからポケモンを貰うのか?」
『ポケモンを?どうしてですか?』
「あれ?ジムチャレンジする奴かと思ったのに違うのか?」
期待していたものと違ったのか不満を現すホップに困りダンデへと視線をずらすと彼は顎髭を片手で撫でながら少し考え込む
「そうだな…君さえよければホップとバトルしてみないか?」
『え?バトルですか?何でそうなるんですか?バーベキューするんじゃ…』
「お!やろうぜ!アニキから貰ったポケモンまだ戦わせた事なかったんだ!」
話を聞かないのも兄弟そっくりだ
バーベキューを食べさせてくれるんじゃなかったのかとダンデを睨むが彼はニコニコと笑いながらバトルコートへと案内した
『……なんでこんな事に』
「へへ!勝つのは俺だぞ!こっちにはポケモンが二匹いるんだからな!」
二匹いるから勝って当たり前だという自信があるのだろう、早くも勝負があったような態度をするホップにナマエはぴくりと眉を揺らした
『…………ヒトカゲ、負けないよね?』
カゲッ!
数分後ー
「な、嘘だろ!」
「……ほう?」
『ヒトカゲ!お疲れ様っ』
クルル〜
勝負はヒトカゲの圧勝
数をものともせず的確な指示とヒトカゲの技の威力に負けホップのポケモンは二匹とも戦闘不能になってしまった
「なかなかいいバトルだったぜ!君ならコイツも育てられるだろう」
バトルを終えたばかりの彼女にダンデが手渡したのはモンスターボールだった
『この子は?』
「サルノリだ、君にプレゼントするぜ」
ヒトカゲ以外のポケモンを育てるのは初めてだったが、新しい出会いは嬉しいものだ
『サルノリ…ありがとうございます』
ボールを大切そうに撫でる彼女をダンデは嬉しそうに目を細めて見つめ、思い出したように彼女の足元にいるヒトカゲに視線を向ける
「そうだ!ヒトカゲにもプレゼントがあるんだ、リザードンの元に行ってごらん」
ヒトカゲは小首を傾げつつ言われた通りに庭の奥にいるリザードンの元へと駆け出し、すぐさま喜びの声が響いた
リザードンとヒトカゲの目の前には山盛りのオレンの実が用意されており、二匹は仲良く食べだす
『オレンの実?』
遅れてついてきた彼女もオレンの実の量に驚いた、いくら二匹分とはいえ山盛りになるほど集めるのは大変だっただろう
驚いてしまった彼女の後ろからダンデはイタズラを企む少年のように笑みを浮かべ、静かに背中を屈めながら彼女の耳元で囁いた
「この前俺がダメにしてしまっただろ?」
『あれはっ』
咄嗟に振り返れば思ったよりも彼の顔が近く金色の瞳と視線がぶつかった
ほんの僅かに動けば鼻先がぶつかるほどの距離に二人は一瞬息をするのも忘れお互いを見つめてしまう
「〜〜っ!ナマエ!もう一回勝負だ!」
彼らの止まった時間を戻すようにホップの声が響きナマエはすぐさまダンデから離れた
顔を背けてしまった彼女をダンデは目で追いかけつつ背筋を戻すと触れそうになった鼻先を軽く手のひらでなぞり、先程見た彼女の顔思い出していた
「ナマエ!いいだろ?やろうぜ!」
『え、疲れるから嫌です…というかご飯食べたいです』
「そんな事言わず勝負しようぜ!な?いいだろ!」
バトルしたいというホップと彼から逃げながら肉を食べようとする二人の姿は同年代のようだった
初めて会った筈だが相性は悪くないのだろう
「ハハッ!ホップにもライバルができたな!よかったぜ!」
『なんでそうなるんですかっ!しませんよ!もうしませんからね!』
この数時間後
推薦状を当たり前のようにダンデから渡されたナマエは声にならない悲鳴をあげたそうだ
ガラルでも田舎町のここで静かにのんびりとした日々を過ごせるだろうと思っていたのに…
「やあ!」
『え…えぇ…?』
その予想は大きく外れてしまったようだ
「俺の事覚えているよな?まさか忘れたわけじゃないだろ?」
『覚えてます…はい、でも…まさかチャンピオンとは思ってませんでした』
ヒトカゲを追いかけ丘の上を転がったあの日に出会った青年はガラルの王でありチャンピオンのダンデだった
まさか人違いだろうと信じ考えないように今日まで過ごしていたが、本人から自宅に尋ねてくるとは思わなかった
初めて会った日とは違い今日はユニフォームを着ており雑誌やテレビでしか見た事ないキャラクターが突然現れたように現実味がなかった
有名人とは無縁の生活なのに
何故よりにもよってガラルで一番の有名人が自分に会いに来るのだろうか
『あの…今日はどうしてここに?やっぱり弁償が必要でしたか?それとも迷惑料を…』
まさか笑顔で怒りに来たのでは?
顔が青くなりカタカタと体が小刻みに震えだす少女にダンデは誤解だと素早く両手を左右に振った
「違うぜ!今日は君を誘いに来たんだ!」
『はい?』
「今から俺の家でバーベキューしようぜ!」
『……はい?』
話が読めない
何故いきなりバーベキューなのか
何故自分を誘ってきたのか
分からない事だらけで断ろうと何か言い訳を探そうとするが
客人の顔を見に玄関に来たヒトカゲを見つけた彼はニッコリと微笑み
「君のヒトカゲにもプレゼントがあるぜ!リザードンも会いたがっているし是非来てくれ」
満面の笑みを浮かべる彼にまたしても何も言えなくなりグッと言葉を飲み込むと観念したように頷いた
了解を得たと分かればダンデはすぐに彼女を自宅へと早く招こうとし尻尾を振って散歩をせがむ犬のようだった
丘の上の外れにあるナマエの家からダンデの家は近く少し歩けばすぐに着く
彼の家はハロンでも一番大きく庭も広く小さいながらも池やバトルコートまである
『(…凄い家)』
本当に自分なんかが来ていいのかと不安になりながらも家の門を通ると既にバーベキューは始まっておりダンデの家族が肉を焼いていた
「お!アニキ待ってたぞ!」
両手に串に刺さった肉を持つ少年はダンデの後ろにいる少女に気がつくとキョトンと目を大きくさせた
その顔はダンデそっくりだ
「コイツはホップ、俺の弟だ!ホップ彼女はナマエだ」
『ナマエです、よろしくお願いします』
「母ちゃんから聞いたぜ!新しいお隣さんだろ?よろしくな!」
年は分からないが身長はナマエと同じくらいであり、少年と青年の間といったところだ
金色の瞳と紫の髪の毛のせいか笑う姿までダンデにそっくりだった
『(ダンデさんが子供の時はこんな感じだったんだろうな…って事はホップくんも大きくなったらこんな筋肉モリモリになるのかな?)』
筋肉がついたホップを想像をしていると現実のホップが彼女の顔を覗き込み、急に近くなった距離感にナマエはビクッと肩を揺らした
「もしかしてお前もアニキからポケモンを貰うのか?」
『ポケモンを?どうしてですか?』
「あれ?ジムチャレンジする奴かと思ったのに違うのか?」
期待していたものと違ったのか不満を現すホップに困りダンデへと視線をずらすと彼は顎髭を片手で撫でながら少し考え込む
「そうだな…君さえよければホップとバトルしてみないか?」
『え?バトルですか?何でそうなるんですか?バーベキューするんじゃ…』
「お!やろうぜ!アニキから貰ったポケモンまだ戦わせた事なかったんだ!」
話を聞かないのも兄弟そっくりだ
バーベキューを食べさせてくれるんじゃなかったのかとダンデを睨むが彼はニコニコと笑いながらバトルコートへと案内した
『……なんでこんな事に』
「へへ!勝つのは俺だぞ!こっちにはポケモンが二匹いるんだからな!」
二匹いるから勝って当たり前だという自信があるのだろう、早くも勝負があったような態度をするホップにナマエはぴくりと眉を揺らした
『…………ヒトカゲ、負けないよね?』
カゲッ!
数分後ー
「な、嘘だろ!」
「……ほう?」
『ヒトカゲ!お疲れ様っ』
クルル〜
勝負はヒトカゲの圧勝
数をものともせず的確な指示とヒトカゲの技の威力に負けホップのポケモンは二匹とも戦闘不能になってしまった
「なかなかいいバトルだったぜ!君ならコイツも育てられるだろう」
バトルを終えたばかりの彼女にダンデが手渡したのはモンスターボールだった
『この子は?』
「サルノリだ、君にプレゼントするぜ」
ヒトカゲ以外のポケモンを育てるのは初めてだったが、新しい出会いは嬉しいものだ
『サルノリ…ありがとうございます』
ボールを大切そうに撫でる彼女をダンデは嬉しそうに目を細めて見つめ、思い出したように彼女の足元にいるヒトカゲに視線を向ける
「そうだ!ヒトカゲにもプレゼントがあるんだ、リザードンの元に行ってごらん」
ヒトカゲは小首を傾げつつ言われた通りに庭の奥にいるリザードンの元へと駆け出し、すぐさま喜びの声が響いた
リザードンとヒトカゲの目の前には山盛りのオレンの実が用意されており、二匹は仲良く食べだす
『オレンの実?』
遅れてついてきた彼女もオレンの実の量に驚いた、いくら二匹分とはいえ山盛りになるほど集めるのは大変だっただろう
驚いてしまった彼女の後ろからダンデはイタズラを企む少年のように笑みを浮かべ、静かに背中を屈めながら彼女の耳元で囁いた
「この前俺がダメにしてしまっただろ?」
『あれはっ』
咄嗟に振り返れば思ったよりも彼の顔が近く金色の瞳と視線がぶつかった
ほんの僅かに動けば鼻先がぶつかるほどの距離に二人は一瞬息をするのも忘れお互いを見つめてしまう
「〜〜っ!ナマエ!もう一回勝負だ!」
彼らの止まった時間を戻すようにホップの声が響きナマエはすぐさまダンデから離れた
顔を背けてしまった彼女をダンデは目で追いかけつつ背筋を戻すと触れそうになった鼻先を軽く手のひらでなぞり、先程見た彼女の顔思い出していた
「ナマエ!いいだろ?やろうぜ!」
『え、疲れるから嫌です…というかご飯食べたいです』
「そんな事言わず勝負しようぜ!な?いいだろ!」
バトルしたいというホップと彼から逃げながら肉を食べようとする二人の姿は同年代のようだった
初めて会った筈だが相性は悪くないのだろう
「ハハッ!ホップにもライバルができたな!よかったぜ!」
『なんでそうなるんですかっ!しませんよ!もうしませんからね!』
この数時間後
推薦状を当たり前のようにダンデから渡されたナマエは声にならない悲鳴をあげたそうだ
