第一章
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『ヒトカゲ!そろそろ帰ろうか?』
丘の上に並ぶ自然の果樹達、その中でも特に沢山取れたオレンの実はとても美味しそうだ
服の裾を引っ張りカゴ代わりにした彼女は採れたての実を一つ手に取り鼻先に近づける
『……いい香り』
爽やかな甘い香りを放つオレンの実はポケモンも好む木の実だ
彼女の相棒のヒトカゲも大好物らしく木の実を一つくれとせがみ足元で鳴く
『一つだけだよ?後は帰ってから食べようね』
木の実を一つヒトカゲに渡し家路に向かおうとした時だ、食べようとしたオレンの実が誤って手元から滑ってしまった
カゲッ!!
丘の上にいたせいか、木の実はコロコロと下へと止まる事なく転がってしまい追いかけるヒトカゲまで足元を滑らせ転がってしまった
『えぇっ!ヒトカゲ!!』
慌ててしまった少女は後先考えず丘から転がるヒトカゲを追いかけるが、下へと下っていくうちにスピードが出てしまい足元が言う事を聞かない
『ちょっ、速っ、うわぁ!!』
木の実を落とすまいと両手で守っている為バランスが保てない、足の爪先に力を入れるが止まる事もできず下っていくと見えてきたのは丘の下の道を通る誰かの影
黒いTシャツに黒い帽子を深く被った青年はキョロキョロと辺りを見回しては小首を傾げ立ち止まると一足先に木の実とヒトカゲがその人物の足元へと転がりこみ
「ん?ヒトカゲか?どうしてこんなところに……」
目を回したヒトカゲに驚き手を伸ばそうした青年
遅れて聞こえてきた草を滑る音に気が付き顔を上げればヒトカゲが落ちてきた方向から勢いよく少女が走ってきた
『どいてぇっっ!!』
「なっ!!」
涙目で走って…いや、滑り落ちてきた少女は足に力を入れ踏ん張るが落下スピードは落ちず地面にダイブするしかないと諦める
せめて衝撃を最小限にしようと体を屈め身を守る姿勢で下へと落ちると地面ではなく青年の胸にダイブしてしまったようだ
ドサッ!
衝撃により青年は少女を抱きしめたまま尻餅をついたが怪我はない
「っ、大丈夫か?」
聞こえてきた青年の声に顔をあげると少女のスミレ色の瞳は涙で潤んでおり、帽子の影から見える金色の瞳は驚きに目を大きくさせていた
『ぁ…ご、ごめんなさいっ!あのっ怪我はないですか!痛かったですよね!』
胸に抱きしめられたまま必死に青年の体を気遣う少女はふと、自分と青年の間に違和感を覚え視線を下へと下げ顔を青くさせた
「どうした?何処か痛むのか?」
やはり怪我をしてしまったのかと体を少し後ろへ傾け少女を見つめると、ふわりとオレンの香りが二人を包みこんだ
『オレンの実が…』
「……あ」
落ちてきた時、力任せに抱きしめたせいだろう
二人の間に挟まれた木の実は潰れてしまいオレンジ色の汁が服を濡らしていた
『ごごごごごめんなさいっ!洗います!いえっ弁償しますから!』
余程動揺しているのだろう
濡れた青年の服を咄嗟に脱がそうと捲り上げ、割れた腹筋が露わになる
「待てっ!このぐらい大丈夫だ!平気だから落ち着いてくれっ」
少女に服を脱がされるなんて初めての経験だが恥ずかしすぎる
脱がそうとする彼女の手首を両手で掴み制止させると漸く少女は青年の顔を見てくれた
「服は大丈夫だ、それより君は?痛いところはないのか?随分凄いスピードで落ちてきたが」
『ぁ、大丈夫です…はい』
一つ深呼吸をし落ち着きを取り戻した少女は肩から力が抜けたようだったが、青年の太ももの上に跨がったままだという事に気がつくと今度は顔を赤くし体を捩られた
『い、今退きます!重かったですよね!』
「そんな事ないさ、軽すぎて気にもしなかったぜ」
クスッと小さく笑う青年の上から退き地面に座り直すとまだ目を回したヒトカゲがフラフラとした足取りで少女の膝に擦り寄った
『ヒトカゲ〜もう!心配したんだから!』
クルルルぅ…
「君のヒトカゲか?」
『はい、上で木の実を取ってたんですが落ちて転がった実をヒトカゲが追いかけて…』
「君まで落ちてきた…と」
喉奥でククッと笑う彼は口元を隠しているが少女には笑っているのがバレバレだ
笑われた事に拗ねたのか少女は口を尖らせ顔を背けてしまった
「ああ、すまない怒らないでくれ」
『怒ってません、それに迷惑かけたのはコチラですから』
「でも俺のせいでせっかくの木の実をダメにしてしまったな、もう少し考えて受け止めるべきだったぜ」
『違っ!貴方のせいじゃ!』
先に立ちあがった彼は浅黒い手を差し出し
「じゃあお互い様…という事にしてくれないか?」
帽子の影からニッコリと微笑む彼の顔にこれ以上何か言う事もできない
迷惑をかけたのも服を汚したのも自分のせいだというのに…全てを許してくれる笑顔だった
『それは……無理があります』
彼の手を取りながらふらつく足で立ち上がると思った以上に彼が逞しい体つきだというのが今更分かった
立ちあがったというのにまだ手を支えていてくれる彼の手は大きく腕は丸太のように太い
Tシャツの袖はパンパンに筋肉で膨れた二の腕により限界まで伸びており可哀想なくらいだ
サイズがあっていないのか
それともこのフィット感はわざとなのか
黒いTシャツの胸元も胸筋の存在を隠しきれずにいる
『(こんな凄い体の男性見たことない…というかそんな相手の服を脱がそうとしたあたしって)』
頬を染め彼の手から自分の手をさり気なく離すと突然空から風を切る音がした
その音は大きな影と共に二人の元へと近寄り顔を上げた少女は驚きに口を半開きにさせてしまう
『リザードンだ!』
「ああ、俺の迎えだ」
帽子のツバを軽く持ち上げながら確認し微笑む、どうやら彼の相棒のようだ
リザードンはずしっと地面に両足を着けると青年と共にいた少女に気が付き興味をしめした
鼻を引くつかせ顔の匂いを嗅いだと思えばオレンの実の汁がぐっしょりとついた服に鼻先を近づけ
グイッ!!
『ひゃあっ!』
「リザードン!!」
服に染み付いたオレンの実の汁を舐めたかったのか裾に噛みつき引っ張り始めた
体の軽い少女は簡単に引き寄せられバランスを崩しそうになり青年が咄嗟に彼女を支える
「こら!離すんだ!すまないっ俺の相棒が」
鼻先を軽く叩かれたリザードンは大人しく口を離すが悪気はないようだ
口先についたオレンの汁を楽しむようにペロリと長い舌で舐め取るとグルグルと喉を鳴らしおかわりを狙ってるように見える
『いえっ、オレンの実が好きなんですね、あたし達も好きだから仲間ですね』
小さく微笑む彼女が気に入ったのかリザードンは嬉しそうに鳴き声をあげ、ヒトカゲも同意見とばかりに鳴き声をあげる
怒っていない事にホッとした青年も微笑むとハッと我に帰り腕時計を確認した
「もうこんな時間だったのか!すまないが、この後用事があるんだ…良かったら家まで送るが」
『いえっ大丈夫です!あたしはもう少しこの辺りにいます、ヒトカゲの木の実を探さないと』
「そうか…じゃあお先に失礼するぜ」
リザードンに飛び乗る前に足を止めた青年は勢いよく振り返り
「なあっ!」
『はい?』
「君の名前を聞いてもいいだろうか?」
そう言えばお互い名乗っていなかった
短い時間とはいえ濃厚な出会いだったせいで忘れていたのだろう
今更自己紹介するのが可笑しくて少女は微笑むと
『ナマエです、この先のハロンの外れに暮らしてます』
プラチナブロンドの髪が風に揺れスミレ色の瞳が嬉しそうに細められる
ただ名前を聞いただけだと言うのに不思議と彼女の存在が青年の心の中で大きくなった気がした
「ナマエ…そうか!俺はダンデだ!また必ず会おうナマエ!」
挨拶をし今度こそリザードンの背に飛び乗った彼は大空へと飛び上がり何処かへと消えてしまった
『ダンデ……あれ?さっきのってチャンピオンダンデ?……まさかね?』
丘の上に並ぶ自然の果樹達、その中でも特に沢山取れたオレンの実はとても美味しそうだ
服の裾を引っ張りカゴ代わりにした彼女は採れたての実を一つ手に取り鼻先に近づける
『……いい香り』
爽やかな甘い香りを放つオレンの実はポケモンも好む木の実だ
彼女の相棒のヒトカゲも大好物らしく木の実を一つくれとせがみ足元で鳴く
『一つだけだよ?後は帰ってから食べようね』
木の実を一つヒトカゲに渡し家路に向かおうとした時だ、食べようとしたオレンの実が誤って手元から滑ってしまった
カゲッ!!
丘の上にいたせいか、木の実はコロコロと下へと止まる事なく転がってしまい追いかけるヒトカゲまで足元を滑らせ転がってしまった
『えぇっ!ヒトカゲ!!』
慌ててしまった少女は後先考えず丘から転がるヒトカゲを追いかけるが、下へと下っていくうちにスピードが出てしまい足元が言う事を聞かない
『ちょっ、速っ、うわぁ!!』
木の実を落とすまいと両手で守っている為バランスが保てない、足の爪先に力を入れるが止まる事もできず下っていくと見えてきたのは丘の下の道を通る誰かの影
黒いTシャツに黒い帽子を深く被った青年はキョロキョロと辺りを見回しては小首を傾げ立ち止まると一足先に木の実とヒトカゲがその人物の足元へと転がりこみ
「ん?ヒトカゲか?どうしてこんなところに……」
目を回したヒトカゲに驚き手を伸ばそうした青年
遅れて聞こえてきた草を滑る音に気が付き顔を上げればヒトカゲが落ちてきた方向から勢いよく少女が走ってきた
『どいてぇっっ!!』
「なっ!!」
涙目で走って…いや、滑り落ちてきた少女は足に力を入れ踏ん張るが落下スピードは落ちず地面にダイブするしかないと諦める
せめて衝撃を最小限にしようと体を屈め身を守る姿勢で下へと落ちると地面ではなく青年の胸にダイブしてしまったようだ
ドサッ!
衝撃により青年は少女を抱きしめたまま尻餅をついたが怪我はない
「っ、大丈夫か?」
聞こえてきた青年の声に顔をあげると少女のスミレ色の瞳は涙で潤んでおり、帽子の影から見える金色の瞳は驚きに目を大きくさせていた
『ぁ…ご、ごめんなさいっ!あのっ怪我はないですか!痛かったですよね!』
胸に抱きしめられたまま必死に青年の体を気遣う少女はふと、自分と青年の間に違和感を覚え視線を下へと下げ顔を青くさせた
「どうした?何処か痛むのか?」
やはり怪我をしてしまったのかと体を少し後ろへ傾け少女を見つめると、ふわりとオレンの香りが二人を包みこんだ
『オレンの実が…』
「……あ」
落ちてきた時、力任せに抱きしめたせいだろう
二人の間に挟まれた木の実は潰れてしまいオレンジ色の汁が服を濡らしていた
『ごごごごごめんなさいっ!洗います!いえっ弁償しますから!』
余程動揺しているのだろう
濡れた青年の服を咄嗟に脱がそうと捲り上げ、割れた腹筋が露わになる
「待てっ!このぐらい大丈夫だ!平気だから落ち着いてくれっ」
少女に服を脱がされるなんて初めての経験だが恥ずかしすぎる
脱がそうとする彼女の手首を両手で掴み制止させると漸く少女は青年の顔を見てくれた
「服は大丈夫だ、それより君は?痛いところはないのか?随分凄いスピードで落ちてきたが」
『ぁ、大丈夫です…はい』
一つ深呼吸をし落ち着きを取り戻した少女は肩から力が抜けたようだったが、青年の太ももの上に跨がったままだという事に気がつくと今度は顔を赤くし体を捩られた
『い、今退きます!重かったですよね!』
「そんな事ないさ、軽すぎて気にもしなかったぜ」
クスッと小さく笑う青年の上から退き地面に座り直すとまだ目を回したヒトカゲがフラフラとした足取りで少女の膝に擦り寄った
『ヒトカゲ〜もう!心配したんだから!』
クルルルぅ…
「君のヒトカゲか?」
『はい、上で木の実を取ってたんですが落ちて転がった実をヒトカゲが追いかけて…』
「君まで落ちてきた…と」
喉奥でククッと笑う彼は口元を隠しているが少女には笑っているのがバレバレだ
笑われた事に拗ねたのか少女は口を尖らせ顔を背けてしまった
「ああ、すまない怒らないでくれ」
『怒ってません、それに迷惑かけたのはコチラですから』
「でも俺のせいでせっかくの木の実をダメにしてしまったな、もう少し考えて受け止めるべきだったぜ」
『違っ!貴方のせいじゃ!』
先に立ちあがった彼は浅黒い手を差し出し
「じゃあお互い様…という事にしてくれないか?」
帽子の影からニッコリと微笑む彼の顔にこれ以上何か言う事もできない
迷惑をかけたのも服を汚したのも自分のせいだというのに…全てを許してくれる笑顔だった
『それは……無理があります』
彼の手を取りながらふらつく足で立ち上がると思った以上に彼が逞しい体つきだというのが今更分かった
立ちあがったというのにまだ手を支えていてくれる彼の手は大きく腕は丸太のように太い
Tシャツの袖はパンパンに筋肉で膨れた二の腕により限界まで伸びており可哀想なくらいだ
サイズがあっていないのか
それともこのフィット感はわざとなのか
黒いTシャツの胸元も胸筋の存在を隠しきれずにいる
『(こんな凄い体の男性見たことない…というかそんな相手の服を脱がそうとしたあたしって)』
頬を染め彼の手から自分の手をさり気なく離すと突然空から風を切る音がした
その音は大きな影と共に二人の元へと近寄り顔を上げた少女は驚きに口を半開きにさせてしまう
『リザードンだ!』
「ああ、俺の迎えだ」
帽子のツバを軽く持ち上げながら確認し微笑む、どうやら彼の相棒のようだ
リザードンはずしっと地面に両足を着けると青年と共にいた少女に気が付き興味をしめした
鼻を引くつかせ顔の匂いを嗅いだと思えばオレンの実の汁がぐっしょりとついた服に鼻先を近づけ
グイッ!!
『ひゃあっ!』
「リザードン!!」
服に染み付いたオレンの実の汁を舐めたかったのか裾に噛みつき引っ張り始めた
体の軽い少女は簡単に引き寄せられバランスを崩しそうになり青年が咄嗟に彼女を支える
「こら!離すんだ!すまないっ俺の相棒が」
鼻先を軽く叩かれたリザードンは大人しく口を離すが悪気はないようだ
口先についたオレンの汁を楽しむようにペロリと長い舌で舐め取るとグルグルと喉を鳴らしおかわりを狙ってるように見える
『いえっ、オレンの実が好きなんですね、あたし達も好きだから仲間ですね』
小さく微笑む彼女が気に入ったのかリザードンは嬉しそうに鳴き声をあげ、ヒトカゲも同意見とばかりに鳴き声をあげる
怒っていない事にホッとした青年も微笑むとハッと我に帰り腕時計を確認した
「もうこんな時間だったのか!すまないが、この後用事があるんだ…良かったら家まで送るが」
『いえっ大丈夫です!あたしはもう少しこの辺りにいます、ヒトカゲの木の実を探さないと』
「そうか…じゃあお先に失礼するぜ」
リザードンに飛び乗る前に足を止めた青年は勢いよく振り返り
「なあっ!」
『はい?』
「君の名前を聞いてもいいだろうか?」
そう言えばお互い名乗っていなかった
短い時間とはいえ濃厚な出会いだったせいで忘れていたのだろう
今更自己紹介するのが可笑しくて少女は微笑むと
『ナマエです、この先のハロンの外れに暮らしてます』
プラチナブロンドの髪が風に揺れスミレ色の瞳が嬉しそうに細められる
ただ名前を聞いただけだと言うのに不思議と彼女の存在が青年の心の中で大きくなった気がした
「ナマエ…そうか!俺はダンデだ!また必ず会おうナマエ!」
挨拶をし今度こそリザードンの背に飛び乗った彼は大空へと飛び上がり何処かへと消えてしまった
『ダンデ……あれ?さっきのってチャンピオンダンデ?……まさかね?』
