ZA短編集
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※恋人
※フラダリ×年下夢主
『(付き合って数ヶ月…キスから全然発展しないっ!だから今日こそ!フラダリさんを落としてメロメロラブラブにしてみせる!)』
名付けて恋に勝つには胃を掴め作戦!
「本当に大丈夫ですか?」
フラダリの借りている部屋に来たナマエ
鼻息荒く用意してきた食材をキッチンに並べてるが…大丈夫だろうか
『勿論です!こう見えて料理は得意なんです!最高に美味しいご飯を作りますから期待しててくださいね!』
「………得意そうには見えませんが」
バトルならともかく
普段の彼女はどこか抜けている部分がある
悪く言えば鈍臭いのだ、簡単に転んだり人混みにのまれ迷子になったり
思い出す度に不安が募りフラダリは自分の頭に手を当て心配そうに彼女の後ろ姿を見守った
『(落ち着けぇ!ギリギリまでデウロと一緒に練習した成果を見せてやる!)』
今回作るのはミアレの家庭料理の一つチキンフリカッセ、シチューのように簡単に出来る煮込み料理
ちょっと格好つけて大きな肉を買ってしまい、初めての分厚い生肉に包丁が上手く入らない
鶏皮が滑り包丁を力任せに動かすも下のまな板だけが揺れ最後まで切れない
予想と違う事態に焦りが湧き上がりナマエは冷や汗をじんわりと顔に浮かべた
『うっ………あれ?………え?切れないっ』
「…………切りましょうか?」
黒いタートルネックを着たフラダリは腕まくりをし隣に並ぼうとするが
『大丈夫です!フラダリさんは何もしないでください!』
フラダリの手を拒む彼女はまるで威嚇する子犬のようだ
可愛らしくムキになる姿に圧されフラダリは小さく笑うと了解だと言うように後ろに下がり、腕組みをしながら見守った
苦戦しながら全て切り終えた肉は不揃いであり随分と小さくなった物や口に入らないであろう大きい物もある
玉ねぎやキノコを似たように切り、次はフライパンで焼く作業になるが…
『うわぁっ!火がっ!強っ!熱っ!』
「やりましょうか?」
『だっ大丈夫です!』
本当に大丈夫だろうか?
強すぎる火のせいで野菜は焦げているのに肉はまだまだ充分な焼き目がついていない
試行錯誤しながらもホワイトソースを作り煮込み始めるが…
『これで………ん?んん?』
小さな木のスプーンで味見をしてみるが口に含んだ瞬間彼女の顔は百面相となり小首を傾げだす
「…………」
黙って見守っているとナマエは油が切れた機械のようにぎこちなく振り返り涙目を向けた
『……………フラダリさん』
「貸しなさい」
フラダリが調理の主導権を握るとあっという間にキッチンにいい香りが広がった
足りなかった調味料と適切な火力のお陰かフライパンの中では白い湯気とチキンのホワイトソース煮が美味しそうにぐつぐつと音を鳴らしている
『うわぁ〜手際がいいですね』
「男の一人暮らしなんでね、料理は自然と覚えましたよ」
木べらで料理をかき混ぜる彼の姿は自分とは違い様になっていてかっこいい
隣に並ぶナマエはしょんぼりと眉を下げ、せめてバケットだけでも用意しようと口を尖らせた
『(うぅ…あたしダメダメだ)』
今日は料理ができる女だと見せたかったのに
逆に悪い印象になったかもしれない
『(フラダリさんてなんでも出来るしカッコいいし…こんなの皆惚れちゃうよ、今日の事で呆れられてたら…どうしよ)』
彼女にとってはただでさえ付き合えたのが奇跡に近い
マイナスの未来を想像しバケットがどんどんと無駄に小さく刻まれていると
「ナマエさん」
『ぅっ…っ、はい?』
急に声をかけられ慌てて顔をあげると目の前に小さなスプーンを向けられていた
「味見をしていただけますか?」
『え?』
湯気の出ているそれをフラダリは軽く息を吹きかけ冷ますと、もう一度彼女の口元へと寄せライトグレーの瞳で見下ろした
「……口を開けて」
あーんをしろという事らしい
突然の恋人らしい行為にナマエは頬を真っ赤に染め上げ唇を結ぶも、フラダリの優しい視線が早くと急かす
『ぁ、あー』
フラダリを見つめながら恐る恐る口を開けると静かにスプーンが舌の上を撫で、自然と口を閉じスプーンの上の物を受け止める
料理の味が口内に広がると同時にスプーンが抜けるとフラダリは頭を傾けながら微笑みナマエの反応を待った
「いかがです?」
『……美味しいです(あーんして貰っちゃった!これって実際にやるとこんなに恥ずかしいんだっ…でも美味しっ)』
ポポポっと顔を赤めながらもぐもぐと口を動かす彼女にフラダリは満足するとフライパンの中を軽くかき混ぜ笑みを浮かべる
「それは良かった、君と私…二人で作った食事ですから普段よりも美味しい物になりましたね」
『そ、そうです…かね?』
フラダリもスプーンで一口味見をすると小さく頷き何やら納得しているようだった
「ええ、この味を知ってしまったら…毎日でも食べたいものだ」
『毎日?』
「……君次第だがね、考えてみてくれないか?」
不意にコチラを見たライトグレーの瞳
彼が言葉に含ませた意味はなんなのか
どういう事だとキョトンとしているとナマエは数秒遅れて意味に気がつく
『え?………ぁ……っ!!』
何を言いたいのか分かって貰えたと感じたフラダリは機嫌よく笑い料理を皿へ乗せていく
頬を赤めたまま棒立ちになってしまった彼女が切ったバケットも籠に入れ、棚からワインを出し食事用のテーブルに並べられていきレストランに来たみたいだった
「さあ熱いうちに頂こう、ゆっくりと食事を楽しんで……その後はデザートにしよう」
放心状態の彼女の肩を抱き席へとエスコートするとナマエは漸く我に帰った
『ぇ、あ?デザート?あたし何も用意してませんが?』
案内されるがままに席に腰掛けると彼女の耳元にフラダリの唇が近づき
「君がいるだろ?」
耳元で囁かれた甘い声と彼の香水の香り
彼女が反応するよりも早くフラダリは頬にリップ音を落とし、先程より熱の含んだ言葉を囁いた
「…君ほど甘そうなデザートを私は知らない、今から楽しみだ」
『〜〜なっ!』
慌てて顔をフラダリへと振り向かせるも、とんでもない事を囁やき終えた彼はクスクスと楽しそうに笑い自分の席へと戻っていく
ドキドキと心臓が喉から飛び出そうな自分とは違い余裕そうにワインのコルクを抜く恋人
『(あれ?なんかあたしが落とされてない?)』
作戦は……成功と言っていいのだろうか?
※フラダリ×年下夢主
『(付き合って数ヶ月…キスから全然発展しないっ!だから今日こそ!フラダリさんを落としてメロメロラブラブにしてみせる!)』
名付けて恋に勝つには胃を掴め作戦!
「本当に大丈夫ですか?」
フラダリの借りている部屋に来たナマエ
鼻息荒く用意してきた食材をキッチンに並べてるが…大丈夫だろうか
『勿論です!こう見えて料理は得意なんです!最高に美味しいご飯を作りますから期待しててくださいね!』
「………得意そうには見えませんが」
バトルならともかく
普段の彼女はどこか抜けている部分がある
悪く言えば鈍臭いのだ、簡単に転んだり人混みにのまれ迷子になったり
思い出す度に不安が募りフラダリは自分の頭に手を当て心配そうに彼女の後ろ姿を見守った
『(落ち着けぇ!ギリギリまでデウロと一緒に練習した成果を見せてやる!)』
今回作るのはミアレの家庭料理の一つチキンフリカッセ、シチューのように簡単に出来る煮込み料理
ちょっと格好つけて大きな肉を買ってしまい、初めての分厚い生肉に包丁が上手く入らない
鶏皮が滑り包丁を力任せに動かすも下のまな板だけが揺れ最後まで切れない
予想と違う事態に焦りが湧き上がりナマエは冷や汗をじんわりと顔に浮かべた
『うっ………あれ?………え?切れないっ』
「…………切りましょうか?」
黒いタートルネックを着たフラダリは腕まくりをし隣に並ぼうとするが
『大丈夫です!フラダリさんは何もしないでください!』
フラダリの手を拒む彼女はまるで威嚇する子犬のようだ
可愛らしくムキになる姿に圧されフラダリは小さく笑うと了解だと言うように後ろに下がり、腕組みをしながら見守った
苦戦しながら全て切り終えた肉は不揃いであり随分と小さくなった物や口に入らないであろう大きい物もある
玉ねぎやキノコを似たように切り、次はフライパンで焼く作業になるが…
『うわぁっ!火がっ!強っ!熱っ!』
「やりましょうか?」
『だっ大丈夫です!』
本当に大丈夫だろうか?
強すぎる火のせいで野菜は焦げているのに肉はまだまだ充分な焼き目がついていない
試行錯誤しながらもホワイトソースを作り煮込み始めるが…
『これで………ん?んん?』
小さな木のスプーンで味見をしてみるが口に含んだ瞬間彼女の顔は百面相となり小首を傾げだす
「…………」
黙って見守っているとナマエは油が切れた機械のようにぎこちなく振り返り涙目を向けた
『……………フラダリさん』
「貸しなさい」
フラダリが調理の主導権を握るとあっという間にキッチンにいい香りが広がった
足りなかった調味料と適切な火力のお陰かフライパンの中では白い湯気とチキンのホワイトソース煮が美味しそうにぐつぐつと音を鳴らしている
『うわぁ〜手際がいいですね』
「男の一人暮らしなんでね、料理は自然と覚えましたよ」
木べらで料理をかき混ぜる彼の姿は自分とは違い様になっていてかっこいい
隣に並ぶナマエはしょんぼりと眉を下げ、せめてバケットだけでも用意しようと口を尖らせた
『(うぅ…あたしダメダメだ)』
今日は料理ができる女だと見せたかったのに
逆に悪い印象になったかもしれない
『(フラダリさんてなんでも出来るしカッコいいし…こんなの皆惚れちゃうよ、今日の事で呆れられてたら…どうしよ)』
彼女にとってはただでさえ付き合えたのが奇跡に近い
マイナスの未来を想像しバケットがどんどんと無駄に小さく刻まれていると
「ナマエさん」
『ぅっ…っ、はい?』
急に声をかけられ慌てて顔をあげると目の前に小さなスプーンを向けられていた
「味見をしていただけますか?」
『え?』
湯気の出ているそれをフラダリは軽く息を吹きかけ冷ますと、もう一度彼女の口元へと寄せライトグレーの瞳で見下ろした
「……口を開けて」
あーんをしろという事らしい
突然の恋人らしい行為にナマエは頬を真っ赤に染め上げ唇を結ぶも、フラダリの優しい視線が早くと急かす
『ぁ、あー』
フラダリを見つめながら恐る恐る口を開けると静かにスプーンが舌の上を撫で、自然と口を閉じスプーンの上の物を受け止める
料理の味が口内に広がると同時にスプーンが抜けるとフラダリは頭を傾けながら微笑みナマエの反応を待った
「いかがです?」
『……美味しいです(あーんして貰っちゃった!これって実際にやるとこんなに恥ずかしいんだっ…でも美味しっ)』
ポポポっと顔を赤めながらもぐもぐと口を動かす彼女にフラダリは満足するとフライパンの中を軽くかき混ぜ笑みを浮かべる
「それは良かった、君と私…二人で作った食事ですから普段よりも美味しい物になりましたね」
『そ、そうです…かね?』
フラダリもスプーンで一口味見をすると小さく頷き何やら納得しているようだった
「ええ、この味を知ってしまったら…毎日でも食べたいものだ」
『毎日?』
「……君次第だがね、考えてみてくれないか?」
不意にコチラを見たライトグレーの瞳
彼が言葉に含ませた意味はなんなのか
どういう事だとキョトンとしているとナマエは数秒遅れて意味に気がつく
『え?………ぁ……っ!!』
何を言いたいのか分かって貰えたと感じたフラダリは機嫌よく笑い料理を皿へ乗せていく
頬を赤めたまま棒立ちになってしまった彼女が切ったバケットも籠に入れ、棚からワインを出し食事用のテーブルに並べられていきレストランに来たみたいだった
「さあ熱いうちに頂こう、ゆっくりと食事を楽しんで……その後はデザートにしよう」
放心状態の彼女の肩を抱き席へとエスコートするとナマエは漸く我に帰った
『ぇ、あ?デザート?あたし何も用意してませんが?』
案内されるがままに席に腰掛けると彼女の耳元にフラダリの唇が近づき
「君がいるだろ?」
耳元で囁かれた甘い声と彼の香水の香り
彼女が反応するよりも早くフラダリは頬にリップ音を落とし、先程より熱の含んだ言葉を囁いた
「…君ほど甘そうなデザートを私は知らない、今から楽しみだ」
『〜〜なっ!』
慌てて顔をフラダリへと振り向かせるも、とんでもない事を囁やき終えた彼はクスクスと楽しそうに笑い自分の席へと戻っていく
ドキドキと心臓が喉から飛び出そうな自分とは違い余裕そうにワインのコルクを抜く恋人
『(あれ?なんかあたしが落とされてない?)』
作戦は……成功と言っていいのだろうか?
