ZA短編集
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
カラスバ×年下夢主
『どうしよ…もう暗くなってきたっ』
ポツポツと街灯に灯りが入り足元の影が大きくなる頃、茜色から藍色に染まっていくミアレシティは夜店が賑わい出す
カバン一つを肩からかけ、一人走り続ける少女は何度も空を確認しつつ家路を急いだ
『はぁっ、っ、あの角を曲がれば近道できる!』
少しでも早く帰りたかった
普段なら気をつけていたというのに、全力疾走でスピードを緩めず角を曲がると誰かの胸にぶつかってしまった
『うわぁっ!ご、ごめっ、って!ジプソさん!』
ぶつかった相手はジプソと言う大柄な男だった
勢いよくぶつかったというのに微動だにしない彼は黒いスーツを軽く直し、少女の顔を見るやいなや安心したようにホッと息を吐いた
「お嬢、探しましたよ?」
『もうっ!お嬢って呼ばないでくださいってば!探してたって…まさか…』
離れ乱れた髪を耳にかけながら戻すと目の前のジプソは懐からスマホロトムを取り出し誰かに連絡しだす
『あっ!待って!』
「ボス見つけました」
誰に電話をかけるのか言わなくても分かるのだろう、連絡しないでくれと言う前に繋がってしまいジプソと電話の主は一つ二つ会話を交わすとスマホロトムを少女へと向け直した
「お嬢」
電話の主と話せとジェスチャーされ恐る恐るスマホロトムを耳に近づける
『う…も、もしもし?』
【こっっのぉ!アホんだらぁぁぁぁぁ!!】
『ひっっ!!』
スピーカーモードにでもしたのかと疑う程大きな怒鳴り声が響き彼女の耳がキーンと耳鳴りがなる
電話の主はそんな彼女の事などお構いなしに早口で文句をつらつらと喋りだした
【門限は五時やって何度も言うとるやろっ!お前はそんな事も覚えとる事ができんのか!脳ミソ入っとるんか!空っぽなんか?あっ?】
『うぅ…わざとじゃないです、ロトムの充電が切れて……ごめんなさい』
子犬がぺしゃりと伏せる幻覚が見えるほどしょんぼりと肩を落とし涙目で話す少女はジプソから見ても可哀想だ
姿が見えないであろう電話の主にも声により彼女が反省しているのは勿論分かる
暫くお互い黙り込むと少女のスンスンと言った鼻をすする音が聞こえ出し…
【はぁぁぁ……すぐ帰ってき?ええな】
『………あい』
それだけ言うと電話は切れてしまい
用件が終わったと確認したジプソはロトムを懐へとしまい直した
『ジプソさぁぁん!どうしよっ!カラスバさん凄い怒ってる!』
一気に溜めていた涙を流しキャンキャン鳴くもジプソにどうこうできる問題ではない
「ファイトです!今車呼びますから覚悟決めてください」
『うぇぇぇん!やだぁ!』
この少女の名前はナマエ
サビ組の世話になっている特殊な存在だ
黒いスーツの厳つい組メンバーの中で浮いている少女に周りからは不思議に思われるが、サビ組の全員が彼女を特別に扱っていた
それもこれもサビ組のボス、カラスバの影響だ
「いい加減外で仕事を探すのはお辞めください、ボスが心配します」
『うぅ!なんでバレちゃったの?完璧に隠せたと思ったのに』
「このミアレシティでボスの耳に入らない情報はないですよ」
『……少しでもカラスバさんの役にたちたかったのに』
「その気持ちはボスもきっと理解してくれますが、貴方に何かあれば仕事先でポケモン大会になりかねませんよ」
『どうして…そんなに…』
車窓から見える街並みに視線を向けるが彼女はぼんやりと別の事を考えているようだった
カラスバと出会ったのは数年前だ
孤児で身寄りのない彼女を引き取った彼はサビ組に居場所を作ってくれた
見た目は怖いが彼はいつもナマエを可愛がり育ててくれたが、もうすぐ成人を迎えようとした頃から態度が代わり過保護が悪化した
そして熱い眼差しと愛の言葉を口にしだし、一人の女として見てくるようになった
昔から彼女もカラスバを慕っていたが素直に異性として受け入れるにはまだ自分は未熟だと感じ逃げ回っていたのだ
『(でも…今のあたしじゃ、何か仕事を見つけてせめて力になってから想いを伝えたいのに…)』
暫くしてサビ組に着けば下っ端から幹部メンバーまでジプソとナマエに頭を下げ礼儀を示し、彼女も慣れたように建物の中へと入っていった
エレベーターを使い上へと着けば一際広い執務室が広がり、その中央に位置するデスクに両肘をつけ顎の下で手を組み合わせる男がじっとコチラを睨んでいた
「ボス、お連れしました」
「……二人にしてや」
「はっ!」
『ええ!ジプソさん行っちゃうの!』
やだ!と頭を左右に振るもジプソは頑張れと笑いエレベーターで消えてしまう
残された少女はダラダラと冷や汗をかき動けずにいるとわざとらしい大きなため息が室内に響いた
「なんや…顔も見せてくれんのか?それとも俺からそっちに行かんとあかんの?」
『い、今行きます!』
すぐさま駆け寄ると彼…カラスバはくるりと椅子を回し目の前に立つ少女に向き直る
眼鏡越しにじっと猛禽類のような鋭い瞳で見つめると徐ろに自分の太ももを数回叩き、ここに座れと指示をだした
断る事を許さないオーラにナマエも抵抗せず彼の太ももに横向きに座ると腰に彼の手が周り顔が近くなる
「……怪我は?」
『どこも怪我してません』
「…………そうか、なら」
スッと影が顔にかかったと思えば…
「約束守れやッドアホっ!!!」
ゴンッ!!
『痛っっ!!』
至近距離でくらった頭突きに身悶えするが腰に回された腕により逃げることもできない
赤くなる額を涙目で擦る彼女を見つめカラスバは眉を寄せると
「心配するやろーがっ!!ったく…ちょっと目ぇ離すとこれや!ほんまに鎖でもつけたろーか?」
『え?カラスバさんSMがすきなの?』
ぴくりと彼の片眉が動き、ゆっくりと手がナマエの白い首を鷲掴みしだす
「……………好きやったら付き合ってくれるん?」
『冗談です!じょーだんっ!もう冗談に決まってるじゃないですか!』
身の危険を感じ空元気に笑ってみせるとカラスバもニヤリと笑い、掴んでいた首から手を離してくれた
「ハッ、まあ確かにお前には首輪がお似合いやろーな…白い首に黒い首輪か…それはそれで唆るなぁ」
なんとも怪しい言葉だ
腰に回されていた手はいつの間にか尻を撫でておりナマエは頬を真っ赤にし大きな声をあげる
『優しいカラスバさんが好きです!優しいが一番です!はいっ!』
「あ?俺は元々優しいやろ?ベッド中でも…めっちゃ優しい男やで?」
『〜〜っ!』
だんだんと近づく彼の顔を湯気が出そうな程顔を真っ赤にし口をパクパクとコイキングのように動かせば、カラスバは笑いを我慢できず喉を鳴らしながら瞳を細めた
「ククッ、はぁ〜やっぱおもろいなぁお前は」
全て冗談だったのだろうか?
尻を撫でていた手も呆気なく離れ腰に戻ると彼はナマエの長い髪を一束手に取り俯きながら指で遊び出す
「まあ今日は…ご主人様の元にちゃんと帰ってきただけ許したるわ」
『あたしはペットじゃないです』
ムッと口をへの字にさせ彼を見つめるとカラスバは指で遊んでいた髪の毛から視線を上げ
「せやな…じゃあそろそろ俺の女になってくれるんか?」
見せつけるように髪に口づけし、ナマエはドキッと胸を大きく高鳴らせた
『っ!!なりません!』
慌てて彼の太ももから飛び跳ねるとパタパタと走り出し奥の彼女の自室へと逃げてしまった
逃げれらたカラスバは熱の籠ったため息を一つするとデスクの上で頬杖をつき意味深な笑みを浮かべた
「ほんま………おもろいなぁ、この俺がこんなに女に熱くなるなんて」
余裕ぶってはいるが彼も彼なりに理性と葛藤しているようだ
悪い虫がつかないよう誰にも取られないよう目を光らせてしまうのは恋のせいだろう
年の離れた少女に向けるには強すぎる執着だがもうどうする事もできない
「(お前が欲しくて欲しくてたまらない)」
カラスバは…
「(せやなら堪忍してや…もう逃がしてやれんのや)」
意外に一途なようだ
『どうしよ…もう暗くなってきたっ』
ポツポツと街灯に灯りが入り足元の影が大きくなる頃、茜色から藍色に染まっていくミアレシティは夜店が賑わい出す
カバン一つを肩からかけ、一人走り続ける少女は何度も空を確認しつつ家路を急いだ
『はぁっ、っ、あの角を曲がれば近道できる!』
少しでも早く帰りたかった
普段なら気をつけていたというのに、全力疾走でスピードを緩めず角を曲がると誰かの胸にぶつかってしまった
『うわぁっ!ご、ごめっ、って!ジプソさん!』
ぶつかった相手はジプソと言う大柄な男だった
勢いよくぶつかったというのに微動だにしない彼は黒いスーツを軽く直し、少女の顔を見るやいなや安心したようにホッと息を吐いた
「お嬢、探しましたよ?」
『もうっ!お嬢って呼ばないでくださいってば!探してたって…まさか…』
離れ乱れた髪を耳にかけながら戻すと目の前のジプソは懐からスマホロトムを取り出し誰かに連絡しだす
『あっ!待って!』
「ボス見つけました」
誰に電話をかけるのか言わなくても分かるのだろう、連絡しないでくれと言う前に繋がってしまいジプソと電話の主は一つ二つ会話を交わすとスマホロトムを少女へと向け直した
「お嬢」
電話の主と話せとジェスチャーされ恐る恐るスマホロトムを耳に近づける
『う…も、もしもし?』
【こっっのぉ!アホんだらぁぁぁぁぁ!!】
『ひっっ!!』
スピーカーモードにでもしたのかと疑う程大きな怒鳴り声が響き彼女の耳がキーンと耳鳴りがなる
電話の主はそんな彼女の事などお構いなしに早口で文句をつらつらと喋りだした
【門限は五時やって何度も言うとるやろっ!お前はそんな事も覚えとる事ができんのか!脳ミソ入っとるんか!空っぽなんか?あっ?】
『うぅ…わざとじゃないです、ロトムの充電が切れて……ごめんなさい』
子犬がぺしゃりと伏せる幻覚が見えるほどしょんぼりと肩を落とし涙目で話す少女はジプソから見ても可哀想だ
姿が見えないであろう電話の主にも声により彼女が反省しているのは勿論分かる
暫くお互い黙り込むと少女のスンスンと言った鼻をすする音が聞こえ出し…
【はぁぁぁ……すぐ帰ってき?ええな】
『………あい』
それだけ言うと電話は切れてしまい
用件が終わったと確認したジプソはロトムを懐へとしまい直した
『ジプソさぁぁん!どうしよっ!カラスバさん凄い怒ってる!』
一気に溜めていた涙を流しキャンキャン鳴くもジプソにどうこうできる問題ではない
「ファイトです!今車呼びますから覚悟決めてください」
『うぇぇぇん!やだぁ!』
この少女の名前はナマエ
サビ組の世話になっている特殊な存在だ
黒いスーツの厳つい組メンバーの中で浮いている少女に周りからは不思議に思われるが、サビ組の全員が彼女を特別に扱っていた
それもこれもサビ組のボス、カラスバの影響だ
「いい加減外で仕事を探すのはお辞めください、ボスが心配します」
『うぅ!なんでバレちゃったの?完璧に隠せたと思ったのに』
「このミアレシティでボスの耳に入らない情報はないですよ」
『……少しでもカラスバさんの役にたちたかったのに』
「その気持ちはボスもきっと理解してくれますが、貴方に何かあれば仕事先でポケモン大会になりかねませんよ」
『どうして…そんなに…』
車窓から見える街並みに視線を向けるが彼女はぼんやりと別の事を考えているようだった
カラスバと出会ったのは数年前だ
孤児で身寄りのない彼女を引き取った彼はサビ組に居場所を作ってくれた
見た目は怖いが彼はいつもナマエを可愛がり育ててくれたが、もうすぐ成人を迎えようとした頃から態度が代わり過保護が悪化した
そして熱い眼差しと愛の言葉を口にしだし、一人の女として見てくるようになった
昔から彼女もカラスバを慕っていたが素直に異性として受け入れるにはまだ自分は未熟だと感じ逃げ回っていたのだ
『(でも…今のあたしじゃ、何か仕事を見つけてせめて力になってから想いを伝えたいのに…)』
暫くしてサビ組に着けば下っ端から幹部メンバーまでジプソとナマエに頭を下げ礼儀を示し、彼女も慣れたように建物の中へと入っていった
エレベーターを使い上へと着けば一際広い執務室が広がり、その中央に位置するデスクに両肘をつけ顎の下で手を組み合わせる男がじっとコチラを睨んでいた
「ボス、お連れしました」
「……二人にしてや」
「はっ!」
『ええ!ジプソさん行っちゃうの!』
やだ!と頭を左右に振るもジプソは頑張れと笑いエレベーターで消えてしまう
残された少女はダラダラと冷や汗をかき動けずにいるとわざとらしい大きなため息が室内に響いた
「なんや…顔も見せてくれんのか?それとも俺からそっちに行かんとあかんの?」
『い、今行きます!』
すぐさま駆け寄ると彼…カラスバはくるりと椅子を回し目の前に立つ少女に向き直る
眼鏡越しにじっと猛禽類のような鋭い瞳で見つめると徐ろに自分の太ももを数回叩き、ここに座れと指示をだした
断る事を許さないオーラにナマエも抵抗せず彼の太ももに横向きに座ると腰に彼の手が周り顔が近くなる
「……怪我は?」
『どこも怪我してません』
「…………そうか、なら」
スッと影が顔にかかったと思えば…
「約束守れやッドアホっ!!!」
ゴンッ!!
『痛っっ!!』
至近距離でくらった頭突きに身悶えするが腰に回された腕により逃げることもできない
赤くなる額を涙目で擦る彼女を見つめカラスバは眉を寄せると
「心配するやろーがっ!!ったく…ちょっと目ぇ離すとこれや!ほんまに鎖でもつけたろーか?」
『え?カラスバさんSMがすきなの?』
ぴくりと彼の片眉が動き、ゆっくりと手がナマエの白い首を鷲掴みしだす
「……………好きやったら付き合ってくれるん?」
『冗談です!じょーだんっ!もう冗談に決まってるじゃないですか!』
身の危険を感じ空元気に笑ってみせるとカラスバもニヤリと笑い、掴んでいた首から手を離してくれた
「ハッ、まあ確かにお前には首輪がお似合いやろーな…白い首に黒い首輪か…それはそれで唆るなぁ」
なんとも怪しい言葉だ
腰に回されていた手はいつの間にか尻を撫でておりナマエは頬を真っ赤にし大きな声をあげる
『優しいカラスバさんが好きです!優しいが一番です!はいっ!』
「あ?俺は元々優しいやろ?ベッド中でも…めっちゃ優しい男やで?」
『〜〜っ!』
だんだんと近づく彼の顔を湯気が出そうな程顔を真っ赤にし口をパクパクとコイキングのように動かせば、カラスバは笑いを我慢できず喉を鳴らしながら瞳を細めた
「ククッ、はぁ〜やっぱおもろいなぁお前は」
全て冗談だったのだろうか?
尻を撫でていた手も呆気なく離れ腰に戻ると彼はナマエの長い髪を一束手に取り俯きながら指で遊び出す
「まあ今日は…ご主人様の元にちゃんと帰ってきただけ許したるわ」
『あたしはペットじゃないです』
ムッと口をへの字にさせ彼を見つめるとカラスバは指で遊んでいた髪の毛から視線を上げ
「せやな…じゃあそろそろ俺の女になってくれるんか?」
見せつけるように髪に口づけし、ナマエはドキッと胸を大きく高鳴らせた
『っ!!なりません!』
慌てて彼の太ももから飛び跳ねるとパタパタと走り出し奥の彼女の自室へと逃げてしまった
逃げれらたカラスバは熱の籠ったため息を一つするとデスクの上で頬杖をつき意味深な笑みを浮かべた
「ほんま………おもろいなぁ、この俺がこんなに女に熱くなるなんて」
余裕ぶってはいるが彼も彼なりに理性と葛藤しているようだ
悪い虫がつかないよう誰にも取られないよう目を光らせてしまうのは恋のせいだろう
年の離れた少女に向けるには強すぎる執着だがもうどうする事もできない
「(お前が欲しくて欲しくてたまらない)」
カラスバは…
「(せやなら堪忍してや…もう逃がしてやれんのや)」
意外に一途なようだ
