ZA短編集
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お題【一緒にお風呂に入りましょう】
【シローの場合】
「駄目です!そんなとんでもない事っ!!」
食事も済ませ入浴の準備も完璧
明日は休みとなれば今夜は恋人とのんびりと風呂にでもと思い誘ってみたのだが…
断固拒否する彼の言葉に納得いかないナマエは頬を膨らませじっとりとした目を向けた
『どうしてですか?別に一緒にお風呂くらいいいじゃないですか!』
「夫婦でもないのに一緒に風呂だなんてっ破廉恥です!本来風呂とは自分の全てを曝け出し身を清める行為!それを婚約もしていない自分と貴女が一緒に入るなどっ!」
認めないと怒ってはいるが、怖くはない
寧ろ彼の言葉には矛盾がありナマエは冷静に反論しだす
『……えっちな事はしてるのに?今さらじゃないですか』
恋人になって半年…やる事はもうやっている
今さら何を言っているのかとシローを見れば彼はみるみる首筋から顔まで真っ赤に染め上げた
「〜〜っ、それは致し方無かったと言いますか…自分の精神力が弱かったせいであって!本来ならば結婚するまで清い男女でいるべきなのです!」
確かに初めてのキスも行為も誘ったのはナマエからだったが、面白い程に彼も抵抗できず最後には自分から求める程溺れていた
「(本来ならば貴女と契りを結んでから事に及びたかったのに…あんな淫らに誘われてはっ)」
自分自身の欲に抗えない弱さにシローは反省しているのかブツブツと眉を寄せながら顔を背けた
『そっか…シローさんはあたしと入りたくないんだ?』
推してもダメなら引いてみろ
わざと弱々しくしょんぼりとした顔をし肩を落とせばシローはすぐに騙され…
「ちっ違います!いえっそれよりナマエさん!その聞き方は卑怯じゃないですか!自分だって入りたいです!ですがっ…ですがッッッ!!」
『もう…いいです』
「っ、ナマエさんっ!誤解です!」
葛藤しつつも恋人を悲しませたくはないのだろう、シローは恐る恐る彼女の肩を掴みコチラを向かせた
泣いていたらどうしよう
嫌われたらどうしよう
そんな不安に眉を下げ彼女の様子を伺おうとすると
『……ぷっ、顔真っ赤!』
顔をあげた彼女はニンマリとイタズラっぽく笑っており、シローは目を見開きじわじわと顔をまた真っ赤にさせ自分が騙された事に気がつく
「〜くっ!また自分をからかいましたね!」
これで何回目だろうか
騙される自分も自分だが…と呆れているとシローの胸にクスクスと笑うナマエが抱きついてきた
身長の低い彼女は胸元にしか届かない
そんな小さな彼女は男の加護欲を擽り可愛くて仕方ない
「ナマエさん?」
頭を撫でてやれば彼女はチラリと上目遣いでコチラを見つめ嬉しそうに微笑む
『ふふっ、じゃあお嫁さんになったらシローさんの背中洗ってあげてもいい?』
ぽわんと頭に浮かんだのは裸の自分の背中を洗ってくれる裸の彼女
無意識に想像してしまい鼻の奥が急激に熱くなったシローは咄嗟に自分の鼻を抑え眉を寄せた
「〜〜〜〜っ!……是非っお願いします!」
もう駄目だ
彼女に勝てる気がしない
シローは将来彼女の尻に敷かれた自分を想像するも悪い気はしなかった
【カラスバの場合】
「俺と風呂?」
『駄目ですか?』
仕事終わりの恋人の背広を受け取りつつお願いしてみた
きっと断られるだろうとオドオドとカラスバの顔色を伺うと彼はニヤリと笑い
「ええよぉ?寧ろ俺から頼みたいくらいや、ほな今から入ろうか?」
『え?今からですかっ、あ、待ってっ』
彼女の言葉も聞かずカラスバはナマエが持っていた背広を奪い取り床に投げ捨てると手を繋ぎいそいそと浴室へと連れて行った
二人で入っても広めのバスタブ
今日は特別に泡風呂にしシャボンのいい香りが浴室に広がる
「なあなあ?俺の髪洗ってくれへん?」
『ふふ、いいですよ?』
カラスバの後ろに移動し頭を洗ってやると、彼は気持ちよさそうに目を閉じ溜めていた息を吐きつつリラックスし始めた
いつもの眼鏡がないせいか、それとも無防備な表情のせいか年上なのに若く見えるのが不思議だ
『カラスバさんって結構甘えるタイプだったんですね(ソフトクリームみたいにしよっと)』
泡で頭を遊んでいるとカラスバは薄っすらと目を開け前を向いたまま真剣な声で呟いた
「俺かて一人の人間やで?偶には甘えたい時もある…まぁ惚れた女にしかこんなん見せへんけどな」
『(……惚れた女っ、なんか愛されてる!)』
仕事の時とは違い自分にしか見せない素直なカラスバにナマエの心臓は苦しいくらいに暴れ出す
今更ながら彼に愛されていると実感すると彼の頭を洗う手の動きが鈍くなり照れて頬が赤くなった
その気配に気がついたカラスバは…
「なんや…随分顔が赤くなってますやん?のぼせたか?」
顔だけを振り向かせた彼はきっと確信犯だろう
ニヤニヤとした笑みを浮かべ体も彼女へと向き直らせると湯を波たたせジリジリと距離を詰めてきた
『だっ大丈夫です!いいから前向いて!』
泡風呂のお陰でお互いの裸はよく見えない
それでも裸には違いなく、あまり密着されると困る物がある
「遠慮せんと、して欲しい事あるんやったらおねだりしてええんやで?」
端っこに身を寄せる彼女に詰め寄った彼は上半身を泡風呂から出し覆いかぶさるように見下ろす
いつもスーツに隠された体は細いながらも男性らしい筋肉がついておりお湯と泡が重力によって彼の肌を滑り落ちた
胸元から腹へと流れ顕になっていく割れた腹筋
頭の泡が何とも場違いだが彼の瞳はギラついており熱を帯び出していた
「偶にはここでしよか?」
泡を纏わせた彼の手がナマエの顎に触れると彼女は緊張のあまり大きな声で
『髪ッッッ!まずは髪洗いましょう!!』
浴室の為ぐわんと響く声にカラスバの動きは止まり、顔を真っ赤にして焦り出す彼女に鼻で笑い返した
「おーこわっ、そないに怒らんと…はぁ…しゃ〜ないな』
ヤレヤレと元通り背を向けて風呂に浸かり身を委ねるとナマエもホッとしカラスバの頭をまた洗い出す
『ほな、これ終わったら今度は俺がお前の髪洗ったるわ」
『いえいえ!あたしのはいいですよ!』
「ええからやらせろや、俺の楽しみを奪わんといて……な?」
甘えるより甘やかす方が彼は好きなようだ
【フラダリの場合】
『一緒に入っていいですか!』
突如開けられた浴室の扉
先に湯船に入っていたフラダリはキョトンと気の抜けた顔をしてしまう
「……構いませんが、狭いですよ?」
大人一人が足を伸ばして入れる程度の広さのバスタブは二人で入るには狭い
分かっているがナマエは嬉しそうにバスタオルを体に巻き付けたまま入り込み、寝そべって入るフラダリの胸に背中を預けて温かいお湯を楽しんだ
『あ〜〜〜気持ちいい〜』
寒い日に入る風呂は格別なものがある
彼女が持参したゆらゆらと浮いて揺れるコダックのオモチャも気持ちよさそうに見える
「溺れないでくださいね?」
『だ〜いじょ〜ぶ〜』
逞しい体に身を任せ程よい熱さのお湯に入る気持ちよさのせいで顔が蕩けそうだ
普段は届かない彼の首元に頭を預けリラックスしていると大きな手が水音をさせながらナマエの肩を撫でた
「痣が出来てますね」
『ん?あ〜たぶん今日やったバトルのせいですね、技に当たっちゃって』
肩には少し青痣ができていた
その傷を癒すようにフラダリは手の中で優しく撫で眉を寄せた
「気をつけてください…君の肌は弱くて赤くなりやすいのですから」
『ん〜次から気をつけますよ〜』
気の抜けた返事をしつつフラダリの首元に擦り寄り目を閉じる彼女
白い湯気に包まれた浴室は天井からぽちゃんと水滴が落ちる音が響き外とは別世界のようだった
ゆらゆらと静かに揺れる湯の上に浮く黄色いコダックのオモチャを指先で突きフラダリはふと静かにしているナマエへと視線を戻した
「ナマエさん?眠いのですか?」
『んーん、違うんです…ただこうしてフラダリさんにくっつくの気持ちいいなぁって思って』
素直に甘えてくる年下の彼女が愛しい
フラダリはまだ傷への説教が言い足りなかったが、甘える彼女に気をよくし瞳を細め顔を寄せた
「……私もです」
額に触れるだけのキスを一つ落とせばナマエは目を開け顔をあげる
もっとキスが欲しいと言葉にせずとも分かるおねだりにフラダリは顔を傾け、そっと片手で顎を支えてやると今度は唇にキスを落とした
『……ん』
触れるだけのキスをし、唇が離れるとまたどちらとなく唇を合わせ浴室にリップ音が響いた
「…っ………もっと深いキスをしても?」
唇を離した彼は眉間にしわを寄せ熱い息遣いをしナマエの肩に置いていた手を太ももへと滑らせバスタオルと肌の隙間を指で引っ掻いた
熱を孕むその顔がナマエは好きだった
いつもクールな彼も恋人を前にすると一人の男となり求めてきてくれる
愛しさと満足感に笑みを浮かべると体を反転させ水音をさせながらフラダリの上に跨った
既に反応し始めたそこにわざと腰を落とせばフラダリの眉がぴくりと揺れ切なげな顔が見下ろせる
「ナマエさん…いいのですか?そんなに私を煽って…」
大きな両手が骨盤辺りを掴みぐっと力を込めてくる
今すぐ抱きたいと願う彼にナマエは小悪魔のように笑いフラダリの頬を撫でた
『ふふっ、お風呂から上がってからにしませんか?のぼせますよ?』
ここまでしてお預けなようだ
フラダリは遊ばれているのを感じ取ると小さく笑い
「もう一度キスさせてくれたら…我慢しましょう」
代わりにキスを強請るとナマエは愛しげにフラダリの頬を両手で包み彼の唇を奪った
フラダリも小さな唇を楽しみ舌をねじ込むと彼女の舌を絡め取り深いキスを贈り、早く欲しいの強請るように彼女の尻を強く鷲掴みにした
逃げる腰を自分へと強く引き寄せ密着させると敏感な部分に何か熱い物が触れナマエはぴくんと体を震わせた
『んっ、ぁ…ここじゃ駄目ですってば』
「分かっている…キスするだけです」
喋る為に離れた唇に噛みつき、また深いキスを贈るフラダリ
『(本当に…のぼせちゃいそう…)』
彼らがすぐに浴室を出れたかどうかは、二人にしか分からない
オマケ
【グリの場合】
『待って!やっぱり無しで!』
「何を今さら、俺と入りたいと言ったのは君の方ですよ?」
脱衣場で彼女の服の裾を力任せに上げようとするグリ、その手を必死に拒むナマエは耳まで顔を真っ赤にさせもはや半泣き状態だ
『あたしは恋人同士いちゃいちゃしながら普通に入りたいって言ったの!グリさんは明らかに目的が違うでしょ!』
先に上着を脱いだ彼のポケットから出てきたのは避妊具、しかも一つや二つではなくダラリと何個も繋がったままの物だ
絶倫の彼が明らかに風呂でヤルつもりだった事を知り今に至る
「何を言っているのです?恋人が目の前で裸になっているのに何もしないなんて男じゃねぇでしょ!」
『やっぱりえっちな事考えてるじゃん!』
「男のロマンだと思って受け入れてください!」
『やだぁぁぁ!!』
結局力に負けたナマエはその後肌に無数の赤い花を咲かせグッタリとのぼせてしまい
逆にツヤツヤの肌になった上機嫌のグリに介抱されたそうだ
【シローの場合】
「駄目です!そんなとんでもない事っ!!」
食事も済ませ入浴の準備も完璧
明日は休みとなれば今夜は恋人とのんびりと風呂にでもと思い誘ってみたのだが…
断固拒否する彼の言葉に納得いかないナマエは頬を膨らませじっとりとした目を向けた
『どうしてですか?別に一緒にお風呂くらいいいじゃないですか!』
「夫婦でもないのに一緒に風呂だなんてっ破廉恥です!本来風呂とは自分の全てを曝け出し身を清める行為!それを婚約もしていない自分と貴女が一緒に入るなどっ!」
認めないと怒ってはいるが、怖くはない
寧ろ彼の言葉には矛盾がありナマエは冷静に反論しだす
『……えっちな事はしてるのに?今さらじゃないですか』
恋人になって半年…やる事はもうやっている
今さら何を言っているのかとシローを見れば彼はみるみる首筋から顔まで真っ赤に染め上げた
「〜〜っ、それは致し方無かったと言いますか…自分の精神力が弱かったせいであって!本来ならば結婚するまで清い男女でいるべきなのです!」
確かに初めてのキスも行為も誘ったのはナマエからだったが、面白い程に彼も抵抗できず最後には自分から求める程溺れていた
「(本来ならば貴女と契りを結んでから事に及びたかったのに…あんな淫らに誘われてはっ)」
自分自身の欲に抗えない弱さにシローは反省しているのかブツブツと眉を寄せながら顔を背けた
『そっか…シローさんはあたしと入りたくないんだ?』
推してもダメなら引いてみろ
わざと弱々しくしょんぼりとした顔をし肩を落とせばシローはすぐに騙され…
「ちっ違います!いえっそれよりナマエさん!その聞き方は卑怯じゃないですか!自分だって入りたいです!ですがっ…ですがッッッ!!」
『もう…いいです』
「っ、ナマエさんっ!誤解です!」
葛藤しつつも恋人を悲しませたくはないのだろう、シローは恐る恐る彼女の肩を掴みコチラを向かせた
泣いていたらどうしよう
嫌われたらどうしよう
そんな不安に眉を下げ彼女の様子を伺おうとすると
『……ぷっ、顔真っ赤!』
顔をあげた彼女はニンマリとイタズラっぽく笑っており、シローは目を見開きじわじわと顔をまた真っ赤にさせ自分が騙された事に気がつく
「〜くっ!また自分をからかいましたね!」
これで何回目だろうか
騙される自分も自分だが…と呆れているとシローの胸にクスクスと笑うナマエが抱きついてきた
身長の低い彼女は胸元にしか届かない
そんな小さな彼女は男の加護欲を擽り可愛くて仕方ない
「ナマエさん?」
頭を撫でてやれば彼女はチラリと上目遣いでコチラを見つめ嬉しそうに微笑む
『ふふっ、じゃあお嫁さんになったらシローさんの背中洗ってあげてもいい?』
ぽわんと頭に浮かんだのは裸の自分の背中を洗ってくれる裸の彼女
無意識に想像してしまい鼻の奥が急激に熱くなったシローは咄嗟に自分の鼻を抑え眉を寄せた
「〜〜〜〜っ!……是非っお願いします!」
もう駄目だ
彼女に勝てる気がしない
シローは将来彼女の尻に敷かれた自分を想像するも悪い気はしなかった
【カラスバの場合】
「俺と風呂?」
『駄目ですか?』
仕事終わりの恋人の背広を受け取りつつお願いしてみた
きっと断られるだろうとオドオドとカラスバの顔色を伺うと彼はニヤリと笑い
「ええよぉ?寧ろ俺から頼みたいくらいや、ほな今から入ろうか?」
『え?今からですかっ、あ、待ってっ』
彼女の言葉も聞かずカラスバはナマエが持っていた背広を奪い取り床に投げ捨てると手を繋ぎいそいそと浴室へと連れて行った
二人で入っても広めのバスタブ
今日は特別に泡風呂にしシャボンのいい香りが浴室に広がる
「なあなあ?俺の髪洗ってくれへん?」
『ふふ、いいですよ?』
カラスバの後ろに移動し頭を洗ってやると、彼は気持ちよさそうに目を閉じ溜めていた息を吐きつつリラックスし始めた
いつもの眼鏡がないせいか、それとも無防備な表情のせいか年上なのに若く見えるのが不思議だ
『カラスバさんって結構甘えるタイプだったんですね(ソフトクリームみたいにしよっと)』
泡で頭を遊んでいるとカラスバは薄っすらと目を開け前を向いたまま真剣な声で呟いた
「俺かて一人の人間やで?偶には甘えたい時もある…まぁ惚れた女にしかこんなん見せへんけどな」
『(……惚れた女っ、なんか愛されてる!)』
仕事の時とは違い自分にしか見せない素直なカラスバにナマエの心臓は苦しいくらいに暴れ出す
今更ながら彼に愛されていると実感すると彼の頭を洗う手の動きが鈍くなり照れて頬が赤くなった
その気配に気がついたカラスバは…
「なんや…随分顔が赤くなってますやん?のぼせたか?」
顔だけを振り向かせた彼はきっと確信犯だろう
ニヤニヤとした笑みを浮かべ体も彼女へと向き直らせると湯を波たたせジリジリと距離を詰めてきた
『だっ大丈夫です!いいから前向いて!』
泡風呂のお陰でお互いの裸はよく見えない
それでも裸には違いなく、あまり密着されると困る物がある
「遠慮せんと、して欲しい事あるんやったらおねだりしてええんやで?」
端っこに身を寄せる彼女に詰め寄った彼は上半身を泡風呂から出し覆いかぶさるように見下ろす
いつもスーツに隠された体は細いながらも男性らしい筋肉がついておりお湯と泡が重力によって彼の肌を滑り落ちた
胸元から腹へと流れ顕になっていく割れた腹筋
頭の泡が何とも場違いだが彼の瞳はギラついており熱を帯び出していた
「偶にはここでしよか?」
泡を纏わせた彼の手がナマエの顎に触れると彼女は緊張のあまり大きな声で
『髪ッッッ!まずは髪洗いましょう!!』
浴室の為ぐわんと響く声にカラスバの動きは止まり、顔を真っ赤にして焦り出す彼女に鼻で笑い返した
「おーこわっ、そないに怒らんと…はぁ…しゃ〜ないな』
ヤレヤレと元通り背を向けて風呂に浸かり身を委ねるとナマエもホッとしカラスバの頭をまた洗い出す
『ほな、これ終わったら今度は俺がお前の髪洗ったるわ」
『いえいえ!あたしのはいいですよ!』
「ええからやらせろや、俺の楽しみを奪わんといて……な?」
甘えるより甘やかす方が彼は好きなようだ
【フラダリの場合】
『一緒に入っていいですか!』
突如開けられた浴室の扉
先に湯船に入っていたフラダリはキョトンと気の抜けた顔をしてしまう
「……構いませんが、狭いですよ?」
大人一人が足を伸ばして入れる程度の広さのバスタブは二人で入るには狭い
分かっているがナマエは嬉しそうにバスタオルを体に巻き付けたまま入り込み、寝そべって入るフラダリの胸に背中を預けて温かいお湯を楽しんだ
『あ〜〜〜気持ちいい〜』
寒い日に入る風呂は格別なものがある
彼女が持参したゆらゆらと浮いて揺れるコダックのオモチャも気持ちよさそうに見える
「溺れないでくださいね?」
『だ〜いじょ〜ぶ〜』
逞しい体に身を任せ程よい熱さのお湯に入る気持ちよさのせいで顔が蕩けそうだ
普段は届かない彼の首元に頭を預けリラックスしていると大きな手が水音をさせながらナマエの肩を撫でた
「痣が出来てますね」
『ん?あ〜たぶん今日やったバトルのせいですね、技に当たっちゃって』
肩には少し青痣ができていた
その傷を癒すようにフラダリは手の中で優しく撫で眉を寄せた
「気をつけてください…君の肌は弱くて赤くなりやすいのですから」
『ん〜次から気をつけますよ〜』
気の抜けた返事をしつつフラダリの首元に擦り寄り目を閉じる彼女
白い湯気に包まれた浴室は天井からぽちゃんと水滴が落ちる音が響き外とは別世界のようだった
ゆらゆらと静かに揺れる湯の上に浮く黄色いコダックのオモチャを指先で突きフラダリはふと静かにしているナマエへと視線を戻した
「ナマエさん?眠いのですか?」
『んーん、違うんです…ただこうしてフラダリさんにくっつくの気持ちいいなぁって思って』
素直に甘えてくる年下の彼女が愛しい
フラダリはまだ傷への説教が言い足りなかったが、甘える彼女に気をよくし瞳を細め顔を寄せた
「……私もです」
額に触れるだけのキスを一つ落とせばナマエは目を開け顔をあげる
もっとキスが欲しいと言葉にせずとも分かるおねだりにフラダリは顔を傾け、そっと片手で顎を支えてやると今度は唇にキスを落とした
『……ん』
触れるだけのキスをし、唇が離れるとまたどちらとなく唇を合わせ浴室にリップ音が響いた
「…っ………もっと深いキスをしても?」
唇を離した彼は眉間にしわを寄せ熱い息遣いをしナマエの肩に置いていた手を太ももへと滑らせバスタオルと肌の隙間を指で引っ掻いた
熱を孕むその顔がナマエは好きだった
いつもクールな彼も恋人を前にすると一人の男となり求めてきてくれる
愛しさと満足感に笑みを浮かべると体を反転させ水音をさせながらフラダリの上に跨った
既に反応し始めたそこにわざと腰を落とせばフラダリの眉がぴくりと揺れ切なげな顔が見下ろせる
「ナマエさん…いいのですか?そんなに私を煽って…」
大きな両手が骨盤辺りを掴みぐっと力を込めてくる
今すぐ抱きたいと願う彼にナマエは小悪魔のように笑いフラダリの頬を撫でた
『ふふっ、お風呂から上がってからにしませんか?のぼせますよ?』
ここまでしてお預けなようだ
フラダリは遊ばれているのを感じ取ると小さく笑い
「もう一度キスさせてくれたら…我慢しましょう」
代わりにキスを強請るとナマエは愛しげにフラダリの頬を両手で包み彼の唇を奪った
フラダリも小さな唇を楽しみ舌をねじ込むと彼女の舌を絡め取り深いキスを贈り、早く欲しいの強請るように彼女の尻を強く鷲掴みにした
逃げる腰を自分へと強く引き寄せ密着させると敏感な部分に何か熱い物が触れナマエはぴくんと体を震わせた
『んっ、ぁ…ここじゃ駄目ですってば』
「分かっている…キスするだけです」
喋る為に離れた唇に噛みつき、また深いキスを贈るフラダリ
『(本当に…のぼせちゃいそう…)』
彼らがすぐに浴室を出れたかどうかは、二人にしか分からない
オマケ
【グリの場合】
『待って!やっぱり無しで!』
「何を今さら、俺と入りたいと言ったのは君の方ですよ?」
脱衣場で彼女の服の裾を力任せに上げようとするグリ、その手を必死に拒むナマエは耳まで顔を真っ赤にさせもはや半泣き状態だ
『あたしは恋人同士いちゃいちゃしながら普通に入りたいって言ったの!グリさんは明らかに目的が違うでしょ!』
先に上着を脱いだ彼のポケットから出てきたのは避妊具、しかも一つや二つではなくダラリと何個も繋がったままの物だ
絶倫の彼が明らかに風呂でヤルつもりだった事を知り今に至る
「何を言っているのです?恋人が目の前で裸になっているのに何もしないなんて男じゃねぇでしょ!」
『やっぱりえっちな事考えてるじゃん!』
「男のロマンだと思って受け入れてください!」
『やだぁぁぁ!!』
結局力に負けたナマエはその後肌に無数の赤い花を咲かせグッタリとのぼせてしまい
逆にツヤツヤの肌になった上機嫌のグリに介抱されたそうだ
