ZA短編集
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※恋人同士
※クリア後世界
プリズムタワーでの事件後、街に留まる決意をしてから半年が経った頃
私は随分と穏やかな日々を送っていた
『フラダリさーーん!』
私を呼ぶ声に反応し顔を上げれば愛しい恋人が道路を挟んで向こう側からコチラに向かって走ってくる
白い息を吐き鼻の上を赤くさせ無邪気に笑う彼女は私よりも若く幼さが残る少女だった
『うわぁっ!』
冬の寒さのせいか道路が凍っていたのだろう
盛大に転んだナマエさんの元へと駆け寄り手を差し伸べれば彼女は照れ臭そうに私の手を握ってくれた
「大丈夫ですか?」
『あはは…恥ずかしいっ』
「そんなに急がなくても、私はもう何処にも行きませんよ」
『フラダリさんの顔見たら走りたくなって…へへっ』
可愛らしい事を言ってくれるものだ
何故こんなに可愛らしい人が自分を選んでくれたのか今だに信じられないが…彼女の隣を誰かに譲る気にもなれない
ゆっくりと立たせ、また転ばないよう私の腕に捕まるようにエスコートすると彼女は思い出したように顔を明るくさせコチラを見上げた
『そうだ!聞いてください!ビックニュースです!』
「そんなに飛び跳ねてはまた転んでしまいますよ?」
ミミロルのように小さく飛び跳ねる彼女は余程嬉しい事があったのだろう
彼女が幸せなら私も幸せだ、どんなエピソードを聞かせてくれるのかと期待に耳を傾けていると
『赤ちゃんができました!!』
一瞬
頭の中が真っ白になった
もしくは息が止まったと表現するべきだろうか
「今…赤ちゃんと言いましたか?」
歳のせいだろうか
聞き間違いをしたのかともう一度問いかけるとナマエさんは私の腕に寄り添い頬を緩めた
『はい!』
「それは……私と……君の?」
『フラダリさんとあたしの赤ちゃんです!』
聞き間違いなどではない
確かに体の関係は持ったが…いつ避妊具を忘れただろうか?
あぁ…そういえばいつだったか記憶が曖昧な夜があった、その日か?何故そんな大事な瞬間を忘れているんだ私は
男として一番支配欲と独占欲を満たす瞬間を…いやそんな場合ではないな
悶々と考えていると自分が父親になるのだという実感がじわじわと湧き上がり同時に頬が勝手にニヤけてしまう
「ナマエさん」
彼女の腰に腕を周し向き合うように抱き寄せると私は有り余る幸福をどう伝えるべきか言葉に詰まった
こんなに小柄で若い君が私のような男の子供を宿してくれるなんて…
家族を持つなんて考えた事がなかったが…より近く彼女の存在を感じるようになり愛しくて溜まらなくなった
出来るなら今すぐ抱きしめて熱いキスをしたいくらいだが…
「まずはおめでとう…そしてありがとうと君に伝えたい」
『フラダリさん?』
「君の為なら私はどんな望みも叶えよう…産まれてくる子に最高の物を用意すると誓います、だから…」
私と正式に夫婦になってほしい
そう言葉を続けようとした時だ
腰に回していた手が少し濡れた彼女のコートに触れ大事な事を思い出す
彼女はさっき転んだのだと
「っ!!ナマエさん!腰は痛くありませんか?体調は?」
『え?別に…ちょっとお尻がヒリヒリするくらいで…ってうわぁっ!!』
医学に詳しいわけではないがこれは良くない事態だというのは分かる
私は咄嗟に彼女を抱き上げると走り出していた
きっと酷く動揺していたのだろう
『ちょっ、フラダリさん!どうしたんですか!あっ危なっ!』
本来ならば車なりポケモンを使えばよかったがそれさえ頭に浮かばず、私は人混みをかき分けナマエさんを腕の中に抱きしめたまま街中を走り病院へと駆け込んだ
「正常です、骨もヒビも入ってませんので」
病院の医者は淡々と告げるが私の心はまだ不安に呑まれていた、転んだ刺激で私達の子供に何かあっては困る
「お腹の子供は平気ですか?盛大に転んだのですが」
「子供?彼女妊娠してませんよ?」
「…………………………ん?」
数分後ー
病院の待ち合い室に腰掛けた私は両手で顔を覆い隠し両足の間に身を丸め込むように俯いた
きっと耳まで真っ赤に染まっているだろうがこれ以上顔を隠す事ができない
いっそフードも被ってしまおうかと悩んでいると湿布を貰ってきた彼女が隣に腰掛けニヤニヤとした顔を向けてきた
『まさかフラダリさんがそんな誤解をしてたなんてっ、ふふふっ』
「君のせいです…あんな言い方をされれば誰だって誤解するでしょう」
どうやら赤ちゃんとは私の手持ちポケモンと彼女の手持ちポケモンの間に出来た子供の事だそうだ
それを私と自分の赤ちゃんと言うものだから…誤解するのは仕方ないと分かってほしい
『でも…なんだか嬉しかったです』
「何故です?」
『もし赤ちゃんが本当にできてもフラダリさんは喜んでくれるんだって分かりましたから』
指の隙間から頬をほんのりと染め喜ぶ彼女を見つめると私は背筋を戻し、代わりに額を彼女の肩に押し付け目を閉じた
君の肌からは私の好きな匂いがする
匂いを嗅ぐだけで気持ちが満たされるのだから私は随分と君に骨抜き状態なのだろう
まだ頬が赤い私は君にどんな風に見えているだろうか
年上なのに情けないと思っただろうか
『フラダリさん?』
「近々…ちゃんと君にプロポーズを申し込みます」
『え…ええっ!な、フラダリさん?いきなり何?』
焦る君の姿がほんの少し愉快で先程まであった羞恥心が和らいだ私はクスクスと笑い返した
君との子供ならいつでも喜んで受け入れよう
だが…その前に、私は君と永遠を誓いたい
君をもっと独り占めしたい
私の愛で溺れさせてみたい
だから未来の子供達よ
もう少しゆっくりと…私達の元へ来てください
※クリア後世界
プリズムタワーでの事件後、街に留まる決意をしてから半年が経った頃
私は随分と穏やかな日々を送っていた
『フラダリさーーん!』
私を呼ぶ声に反応し顔を上げれば愛しい恋人が道路を挟んで向こう側からコチラに向かって走ってくる
白い息を吐き鼻の上を赤くさせ無邪気に笑う彼女は私よりも若く幼さが残る少女だった
『うわぁっ!』
冬の寒さのせいか道路が凍っていたのだろう
盛大に転んだナマエさんの元へと駆け寄り手を差し伸べれば彼女は照れ臭そうに私の手を握ってくれた
「大丈夫ですか?」
『あはは…恥ずかしいっ』
「そんなに急がなくても、私はもう何処にも行きませんよ」
『フラダリさんの顔見たら走りたくなって…へへっ』
可愛らしい事を言ってくれるものだ
何故こんなに可愛らしい人が自分を選んでくれたのか今だに信じられないが…彼女の隣を誰かに譲る気にもなれない
ゆっくりと立たせ、また転ばないよう私の腕に捕まるようにエスコートすると彼女は思い出したように顔を明るくさせコチラを見上げた
『そうだ!聞いてください!ビックニュースです!』
「そんなに飛び跳ねてはまた転んでしまいますよ?」
ミミロルのように小さく飛び跳ねる彼女は余程嬉しい事があったのだろう
彼女が幸せなら私も幸せだ、どんなエピソードを聞かせてくれるのかと期待に耳を傾けていると
『赤ちゃんができました!!』
一瞬
頭の中が真っ白になった
もしくは息が止まったと表現するべきだろうか
「今…赤ちゃんと言いましたか?」
歳のせいだろうか
聞き間違いをしたのかともう一度問いかけるとナマエさんは私の腕に寄り添い頬を緩めた
『はい!』
「それは……私と……君の?」
『フラダリさんとあたしの赤ちゃんです!』
聞き間違いなどではない
確かに体の関係は持ったが…いつ避妊具を忘れただろうか?
あぁ…そういえばいつだったか記憶が曖昧な夜があった、その日か?何故そんな大事な瞬間を忘れているんだ私は
男として一番支配欲と独占欲を満たす瞬間を…いやそんな場合ではないな
悶々と考えていると自分が父親になるのだという実感がじわじわと湧き上がり同時に頬が勝手にニヤけてしまう
「ナマエさん」
彼女の腰に腕を周し向き合うように抱き寄せると私は有り余る幸福をどう伝えるべきか言葉に詰まった
こんなに小柄で若い君が私のような男の子供を宿してくれるなんて…
家族を持つなんて考えた事がなかったが…より近く彼女の存在を感じるようになり愛しくて溜まらなくなった
出来るなら今すぐ抱きしめて熱いキスをしたいくらいだが…
「まずはおめでとう…そしてありがとうと君に伝えたい」
『フラダリさん?』
「君の為なら私はどんな望みも叶えよう…産まれてくる子に最高の物を用意すると誓います、だから…」
私と正式に夫婦になってほしい
そう言葉を続けようとした時だ
腰に回していた手が少し濡れた彼女のコートに触れ大事な事を思い出す
彼女はさっき転んだのだと
「っ!!ナマエさん!腰は痛くありませんか?体調は?」
『え?別に…ちょっとお尻がヒリヒリするくらいで…ってうわぁっ!!』
医学に詳しいわけではないがこれは良くない事態だというのは分かる
私は咄嗟に彼女を抱き上げると走り出していた
きっと酷く動揺していたのだろう
『ちょっ、フラダリさん!どうしたんですか!あっ危なっ!』
本来ならば車なりポケモンを使えばよかったがそれさえ頭に浮かばず、私は人混みをかき分けナマエさんを腕の中に抱きしめたまま街中を走り病院へと駆け込んだ
「正常です、骨もヒビも入ってませんので」
病院の医者は淡々と告げるが私の心はまだ不安に呑まれていた、転んだ刺激で私達の子供に何かあっては困る
「お腹の子供は平気ですか?盛大に転んだのですが」
「子供?彼女妊娠してませんよ?」
「…………………………ん?」
数分後ー
病院の待ち合い室に腰掛けた私は両手で顔を覆い隠し両足の間に身を丸め込むように俯いた
きっと耳まで真っ赤に染まっているだろうがこれ以上顔を隠す事ができない
いっそフードも被ってしまおうかと悩んでいると湿布を貰ってきた彼女が隣に腰掛けニヤニヤとした顔を向けてきた
『まさかフラダリさんがそんな誤解をしてたなんてっ、ふふふっ』
「君のせいです…あんな言い方をされれば誰だって誤解するでしょう」
どうやら赤ちゃんとは私の手持ちポケモンと彼女の手持ちポケモンの間に出来た子供の事だそうだ
それを私と自分の赤ちゃんと言うものだから…誤解するのは仕方ないと分かってほしい
『でも…なんだか嬉しかったです』
「何故です?」
『もし赤ちゃんが本当にできてもフラダリさんは喜んでくれるんだって分かりましたから』
指の隙間から頬をほんのりと染め喜ぶ彼女を見つめると私は背筋を戻し、代わりに額を彼女の肩に押し付け目を閉じた
君の肌からは私の好きな匂いがする
匂いを嗅ぐだけで気持ちが満たされるのだから私は随分と君に骨抜き状態なのだろう
まだ頬が赤い私は君にどんな風に見えているだろうか
年上なのに情けないと思っただろうか
『フラダリさん?』
「近々…ちゃんと君にプロポーズを申し込みます」
『え…ええっ!な、フラダリさん?いきなり何?』
焦る君の姿がほんの少し愉快で先程まであった羞恥心が和らいだ私はクスクスと笑い返した
君との子供ならいつでも喜んで受け入れよう
だが…その前に、私は君と永遠を誓いたい
君をもっと独り占めしたい
私の愛で溺れさせてみたい
だから未来の子供達よ
もう少しゆっくりと…私達の元へ来てください
