第一章
夢小説設定
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「今日も平和だなぁ」
飛行船の操舵室から見える青い空とどこまでも広がるコバルトブルーの海
穏やかな景色と静かな室内に気をよくさせた俺は一眠りしようと椅子に深く腰をかけ相棒のキャップも腕を組み合わせながら窓の外をのんびりと眺めだす
暖かい日差しにウトウトとしだした頃
「待って!どこいくの!」
「リコ!そっちいったよ!」
何やら下の方が騒がしくなり俺はため息と共に椅子を軋ませながらゆっくりと立ち上がった
「やれやれ……お子様は元気だなっと」
何も言わなくてもキャップは立ち上がった俺の肩に飛び乗りエレベーターを使って二人で下へと降り扉が開けば案の定……
お子様達が何やらバタバタと船内を走り回っているじゃないか
「おい、どうしたんだ?」
声をかけるとドットが慌てた様子で俺に駆け寄り現状を教えてくれた
「い、古のモンスターボールが急に震えだして!ラプラスの入ったボールが暴れてるんだ!」
「ラプラスが?」
ラプラスは正確に言えば俺達の仲間じゃない
ラクアへ行く為に協力して欲しいと頼み旅についてきてくれたが、ルシアスの手持ちポケモンだったわけだし
「まさか急にルシアスへの義理が生まれたのか?」
ポケモンは義理堅い
絆で結ばれると何年経とうとトレーナーを忘れる事はないという
それが死別だったとしてもだ
声を手がかりに足を進めるとちょうどリコの手を逃れ床を跳ねるボールからラプラスが飛び出したところだった
「ラプラス!!待って!いったいどうしちゃったの!!」
リコの声も聞かずラプラスはデッキから飛び降り下に広がる大海原へと飛び込んだ
大きな水柱を立てながらも流石は六英雄と呼ばれたポケモン、すぐさま泳ぎ出し飛行船から離れていった
「そんな……どうして?」
「あれ?待ってリコ!ラプラスが…」
ロイの指さす方向には泳いでいた筈のラプラスがコチラを見ながら止まっており、ついてこいと言っているようだった
「俺達に知らせたい何かがあるのかもしれない、俺が先に様子を見てこよう!」
リコから古のボールを受け取り、相棒のリザードンを呼び出し上空からすぐに追いかけた
ラプラスの元へ近寄れば理解したのかまた泳ぎ出し、暫く進むと小さな孤島に辿り着いた
いや孤島とも言えないな
ゴツゴツとした岩場と苔のような植物しか見えないのだから
こんな場所に呼んで何を知らせたいのか
警戒しつつラプラスの元へと追いつくと
「なっ!女の子?」
ラプラスの前には傷を負った女の子が岩場に仰向けに倒れていた
胸元まで海水に濡れ辛うじて顔だけが岩場の上に乗っており息ができている
もし俺達がここを通らなければどうなっていたか
「おいっ!大丈夫か!しっかりしろ!!」
もしもの未来を想像してしまい背筋をゾクリと震わせた俺は直ぐ様彼女の元へと近寄り両手で後頭部と背中をゆっくりと抱き上げた
意識がないせいかぐったりと力が抜け落ちた身体は冷たく、息遣いは口元へ耳を寄せてやっと聞こえる程度だった
唇が青い
これ以上身体を冷やすのは危険だと判断し俺は着ていた上着を脱ぐと彼女の肩にかけ、冷たい海の中から身体を引き上げた
「ラプラス…どうしてお前はこの子がここにいると分かったんだ?」
俺が彼女の様子を伺っている間ラプラスはじっと彼女を見つめだらりと海水に沈んだ手に鼻先を押しつけクルクルと甘えた声を出し、満足したのかボールへと戻っていった
初めて会ったわけではないのか?
何か関係があるにしろ今はこの子の命が大事だ
「フリード!どうだった……て、え?誰?」
飛行船に戻ってきた俺の腕の中にいる女の子にロイは目を大きくさせた
そりゃそうだよな、ラプラスを追いかけに行っただけの筈が知らない女の子を連れて帰ってきたんだからな
ロイだけでなくリコやドットも彼女の存在を知りたくてたまらないようだが、今は治療が先だ
モリーを呼び治療室に連れて行き、いざ診断というところでモリーが俺を睨んだ
「なんだよ?」
「服!脱がすんだから外に出てって!!」
「あ」
そうだった
早くなんとかしてやりたくて忘れていたが彼女は女の子で俺は男だ
ぎこちなく苦笑いを浮かべ治療室を慌てて出ていくと俺は強張った体から力を抜く為に大きくため息を吐き肩を下げた
「フリード!あの人どうしたの!」
「怪我してたよ!何があったの?」
治療室の扉の前で一息ついていた俺に気がついたロイとリコ、そしてドットは早く教えろとばかりに詰め寄り俺は分かる範囲で見たものを伝えた
岩場で倒れていた事
ラプラスが彼女に何故か心を開いていた事を
「ラプラスが?でもラプラスはルシアスの…」
「そうだ、俺達が初めてラプラスに会った時もアイツは他の人間に心を許してなかったのに…彼女には違ってた」
ラプラスの入ったボールを返すとリコは静かになったそれを見つめ考え込み始める
「ボク達がラプラスに会う前に会った事があるって事?」
「そう考えるのが妥当だろうな」
ドットもリコと同じように考え込むが、ロイは俺の後ろにある扉を覗き込もうとした為首根っこを掴み阻止する
「とにかくだっ!!今はモリーに任せろ」
お子様達はほっとくと何するか分からん
治療の邪魔をしないよう釘を打ち部屋の前から追い払い、俺は誰も近づけないよう扉の側に背中を押しつけ腕を組み合わせた
「…………冷てぇ」
組み合わせた腕は彼女を抱いたせいで濡れていた、少し濡れただけでこんなに冷たいんだ
彼女はどれだけあの冷たい海水の中を一人でいたんだろうか
「…………絶対……助けるからな」
誓うように組み合わせた腕を強く掴み俺は長い長い時間をじっとその場で待った
飛行船の操舵室から見える青い空とどこまでも広がるコバルトブルーの海
穏やかな景色と静かな室内に気をよくさせた俺は一眠りしようと椅子に深く腰をかけ相棒のキャップも腕を組み合わせながら窓の外をのんびりと眺めだす
暖かい日差しにウトウトとしだした頃
「待って!どこいくの!」
「リコ!そっちいったよ!」
何やら下の方が騒がしくなり俺はため息と共に椅子を軋ませながらゆっくりと立ち上がった
「やれやれ……お子様は元気だなっと」
何も言わなくてもキャップは立ち上がった俺の肩に飛び乗りエレベーターを使って二人で下へと降り扉が開けば案の定……
お子様達が何やらバタバタと船内を走り回っているじゃないか
「おい、どうしたんだ?」
声をかけるとドットが慌てた様子で俺に駆け寄り現状を教えてくれた
「い、古のモンスターボールが急に震えだして!ラプラスの入ったボールが暴れてるんだ!」
「ラプラスが?」
ラプラスは正確に言えば俺達の仲間じゃない
ラクアへ行く為に協力して欲しいと頼み旅についてきてくれたが、ルシアスの手持ちポケモンだったわけだし
「まさか急にルシアスへの義理が生まれたのか?」
ポケモンは義理堅い
絆で結ばれると何年経とうとトレーナーを忘れる事はないという
それが死別だったとしてもだ
声を手がかりに足を進めるとちょうどリコの手を逃れ床を跳ねるボールからラプラスが飛び出したところだった
「ラプラス!!待って!いったいどうしちゃったの!!」
リコの声も聞かずラプラスはデッキから飛び降り下に広がる大海原へと飛び込んだ
大きな水柱を立てながらも流石は六英雄と呼ばれたポケモン、すぐさま泳ぎ出し飛行船から離れていった
「そんな……どうして?」
「あれ?待ってリコ!ラプラスが…」
ロイの指さす方向には泳いでいた筈のラプラスがコチラを見ながら止まっており、ついてこいと言っているようだった
「俺達に知らせたい何かがあるのかもしれない、俺が先に様子を見てこよう!」
リコから古のボールを受け取り、相棒のリザードンを呼び出し上空からすぐに追いかけた
ラプラスの元へ近寄れば理解したのかまた泳ぎ出し、暫く進むと小さな孤島に辿り着いた
いや孤島とも言えないな
ゴツゴツとした岩場と苔のような植物しか見えないのだから
こんな場所に呼んで何を知らせたいのか
警戒しつつラプラスの元へと追いつくと
「なっ!女の子?」
ラプラスの前には傷を負った女の子が岩場に仰向けに倒れていた
胸元まで海水に濡れ辛うじて顔だけが岩場の上に乗っており息ができている
もし俺達がここを通らなければどうなっていたか
「おいっ!大丈夫か!しっかりしろ!!」
もしもの未来を想像してしまい背筋をゾクリと震わせた俺は直ぐ様彼女の元へと近寄り両手で後頭部と背中をゆっくりと抱き上げた
意識がないせいかぐったりと力が抜け落ちた身体は冷たく、息遣いは口元へ耳を寄せてやっと聞こえる程度だった
唇が青い
これ以上身体を冷やすのは危険だと判断し俺は着ていた上着を脱ぐと彼女の肩にかけ、冷たい海の中から身体を引き上げた
「ラプラス…どうしてお前はこの子がここにいると分かったんだ?」
俺が彼女の様子を伺っている間ラプラスはじっと彼女を見つめだらりと海水に沈んだ手に鼻先を押しつけクルクルと甘えた声を出し、満足したのかボールへと戻っていった
初めて会ったわけではないのか?
何か関係があるにしろ今はこの子の命が大事だ
「フリード!どうだった……て、え?誰?」
飛行船に戻ってきた俺の腕の中にいる女の子にロイは目を大きくさせた
そりゃそうだよな、ラプラスを追いかけに行っただけの筈が知らない女の子を連れて帰ってきたんだからな
ロイだけでなくリコやドットも彼女の存在を知りたくてたまらないようだが、今は治療が先だ
モリーを呼び治療室に連れて行き、いざ診断というところでモリーが俺を睨んだ
「なんだよ?」
「服!脱がすんだから外に出てって!!」
「あ」
そうだった
早くなんとかしてやりたくて忘れていたが彼女は女の子で俺は男だ
ぎこちなく苦笑いを浮かべ治療室を慌てて出ていくと俺は強張った体から力を抜く為に大きくため息を吐き肩を下げた
「フリード!あの人どうしたの!」
「怪我してたよ!何があったの?」
治療室の扉の前で一息ついていた俺に気がついたロイとリコ、そしてドットは早く教えろとばかりに詰め寄り俺は分かる範囲で見たものを伝えた
岩場で倒れていた事
ラプラスが彼女に何故か心を開いていた事を
「ラプラスが?でもラプラスはルシアスの…」
「そうだ、俺達が初めてラプラスに会った時もアイツは他の人間に心を許してなかったのに…彼女には違ってた」
ラプラスの入ったボールを返すとリコは静かになったそれを見つめ考え込み始める
「ボク達がラプラスに会う前に会った事があるって事?」
「そう考えるのが妥当だろうな」
ドットもリコと同じように考え込むが、ロイは俺の後ろにある扉を覗き込もうとした為首根っこを掴み阻止する
「とにかくだっ!!今はモリーに任せろ」
お子様達はほっとくと何するか分からん
治療の邪魔をしないよう釘を打ち部屋の前から追い払い、俺は誰も近づけないよう扉の側に背中を押しつけ腕を組み合わせた
「…………冷てぇ」
組み合わせた腕は彼女を抱いたせいで濡れていた、少し濡れただけでこんなに冷たいんだ
彼女はどれだけあの冷たい海水の中を一人でいたんだろうか
「…………絶対……助けるからな」
誓うように組み合わせた腕を強く掴み俺は長い長い時間をじっとその場で待った
