夢短編集SS
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万事屋の台所に置かれたパックのいちご。
それをじっと見ている銀時。
「なあ、それなに?」
「いちご」
「それは見りゃ分かるわ」
銀時は一粒つまみ、いちごをくるくる回す。
「なんか粒がデケーし、真っ赤なんだけど」
「そこそこ高いやつだから」
「そこそこ?」
「一パック千円くらい」
「高ェよ!! そんな高級品がなんでウチにあるんだよ」
「私が買った」
「奇跡か?」
「失礼だな」
ナマエがいちごをボウルに入れ、電子レンジを開ける。
「なんか電子レンジに入れようとしてない?」
「入れる」
「何してんの?」
「これをチンして濾して、いちご牛乳にするから」
「いちごをそんなもったいない使い方すんじゃねェ!!」
「うるせー」
「そのまま食えよ!! いちごに対する冒涜だぞ!?」
「いちご牛乳飲みたい」
「贅沢すぎんだろ!!」
「いいじゃん」
「よくねェよ!!」
「私の金で買ったいちごだ!! 文句あっか!?」
「……一口くれ」
「やだ」
「ケチ!!」
「さっきもったいないって言ったじゃん」
「言った」
「なら飲むな」
「それとこれとは別だろ!!」
「何騒いでいるアルか?」
「いちご牛乳作ってる」
「飲むアル」
「俺も」
「二人とも飲む気満々じゃねーか」
ザルで濾して、冷たい牛乳を注ぐ。
綺麗なピンク色のいちご牛乳完成。
「おお」
「うまそう」
ナマエはコップを二つ出す。
「……俺のは?」
「ない」
「なんでだよ!!」
「もったいないから」
「さっきの発言まだ引きずってんの!?」
「銀ちゃんの自業自得アル」
「くそォォォ!!」
「うまいアル」
「おいしい」
「……一口」
「やだ」
銀時、ナマエのコップを奪う。
「ちょっ——」
銀時の喉が鳴る。
「うめェェェ!!」
