夢短編集SS
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ナマエ「……あの、こんなこと……銀時にしか頼めなくて……その……お願い……聞いてくれる?」
銀時「まあ……話くらいは聞く」
新八「おおー」
神楽「珍しく雰囲気出してるアル」
ナマエ「ありがとう。じゃあ……」
鞄をごそごそとするナマエ。
銀時(まさか、手作りのお菓子とかか? いや待て、そういう空気じゃねぇだろ。もっとこう……)
ナマエ「これ」
机の上に置かれたのは、パンパンに膨らんだモバイルバッテリー。
銀時「うわァァァァァァ!!! なに持ってきてんだお前ェェェ!!」
ナマエ「モバイルバッテリー」
銀時「見りゃわかるわ!!」
新八「やばいやつじゃないですか!!」
神楽「めちゃくちゃ膨らんでるアル!!」
ナマエ「捨てたいんだけど、怖くて触れなくて」
銀時「じゃあなんで俺に渡した!?」
ナマエ「だって、銀時なら何とかしてくれるかなって……」
銀時「万能便利屋扱いすんな!!」
ナマエ「え? 便利屋でしょ? なんでもやってくれるんでしょ?」
銀時「危険物取扱店じゃねーんだよ、ここは」
ナマエ「こんなこと、銀時にしか頼めなくて……」
銀時「重い話みたいに言うな!!」
神楽「銀ちゃん、顔真っ青アル」
銀時「爆弾渡された気分だよ!!」
ナマエ「でも危険物って、自治体によって捨て方違うし。私よくわかんなくて」
銀時「そこまではわかる」
ナマエ「だから……お願い♡」
銀時「可愛く言ってもダメだ!!」
新八「ちゃんと回収方法調べましょうよ!」
ナマエ「でもさ、膨らみ具合すごくない?」
銀時「観察するな!!」
ナマエ「見て見て」
銀時「近付けるなァァァ!!」
その後。銀時はホウキで距離を取りながらモバイルバッテリーを見張り、新八が回収方法を調べ、神楽が「爆発したら逃げるアル」と言い出し、ナマエだけが「なんかフグみたいでかわいいね」と呟いていた。
銀時「可愛くねぇよ!!! つか、特級呪物を渡そうとしてくんな!!」
ナマエ「そんなぁ」
銀時「そんなぁじゃねぇ!!」
ナマエ「でもほら、BBQの着火剤になるよ、きっと」
銀時「どんだけ激しいBBQやるつもりだ、てめーは!!」
新八「着火剤にしちゃダメです!!」
神楽「着火どころか爆発アル!!」
ナマエ「だって、すごい勢いで燃えそう」
銀時「その発想を捨てろ」
ナマエ「火起こし不要」
銀時「不要どころか全焼だわ」
ナマエ「文明の利器」
銀時「文明が生んだ厄災だよ」
新八「なんで危険物を見ると活用方法考えるんですか」
ナマエ「もったいない精神?」
銀時「その精神は今すぐ捨てろ」
ナマエ「じゃあキャンプファイヤー」
銀時「やめろ」
ナマエ「花火大会」
銀時「やめろ」
ナマエ「狼煙」
銀時「戦国時代か!!」
ナマエ「でもさ、こういうのって捨てるまでが怖いんだよ」
銀時「それはわかる」
ナマエ「だから銀時に」
銀時「押し付けるな」
ナマエ「はい」
銀時「だいたいな、俺に渡した時の言い方がおかしいんだよ」
ナマエのモノマネをする銀時『こんなこと、銀時にしか頼めなくて……』
ナマエ「あったね」
銀時「男心くすぐる空気出してんじゃねぇよ!!」
新八「確かに出してました!!」
神楽「完全に騙されたアル!!」
ナマエ「じゃあ……銀時、爆発しそうなモバイルバッテリー捨ててきて」
銀時「最初から言え!! 嫌だけどな!!」
新八「むしろそっちの方が被害少ないです」
神楽「心のダメージが減るアル」
ナマエ「でも、ちょっと惜しくない?」
銀時「なにが」
ナマエ「ここまで育ったのに」
銀時「観葉植物みたいに言うなァァァ!!!」
ナマエ「立派に膨らんだねぇ……」
銀時「愛着持つな!!」
新八「危険物を育成しないでください!!」
神楽「完全にペット感覚アル」
