中間テストですよ
3
さて、じゃあ次はどうするか。となったところで委員長が行動を始めた。
「その掲示板を4人でただジッと眺めるだけなんて効率が悪いですからね。私は話を聞きに回ってみようと思います。誰か付いて来ますか?」
「あー…じゃあ俺が」
笑顔を固まらせる宗を見兼ねて俺が挙手した。
ホッと息を吐くな宗!
バレたらコンクリ詰めだぞ!
「何か失礼なこと考えましたか柴君」
「いえ全く全然そんなことは」
横から刺さる視線に顔を背けつつ、今度は俺が息を吐く番だった。こわ。
「…俺はまだ何かないか掲示板探ってます。……その方が向いてるので」
南部さんの発言に数回頷く委員長。
「そうですね。それがよろしいでしょう。では宗君はそれをサポート、または監視カメラの再チェックをお願いします」
「わ、わかりました!」
指定された宗は姿勢を良くした。
それから2人とは風紀室で別れ、何やら装備を整えたらしい委員長と廊下を並んで歩く。
「………。」
「……………。」
無言が気不味い。
な、何か話題…行き先でも聞くか。
「あの、今ってどこに向かってるんですか?」
「ん?…ああ、職員室です」
考え事をしていたらしく、返事が少し遅れて返ってきた。邪魔してすいません。
……職員室?
権現寺先生に鉢合わせるのは嫌だな。
「…権現寺先生なら、今頃の時間でしたら恐らく華道部に。顧問をしてらっしゃいますから」
フッと口元を緩める委員長。
読心術…?!?
でも、おかげで少しは気が楽になった。
再度考え事を始めた委員長の邪魔をしない様に、陽が傾いてきたのを1人でに窓の外に目を向け認識。
無言で廊下を進んで職員室に着いた。
結構な生徒が実は掲示板を見ていたらしく、道中遠巻きで様々な生徒に見られていたのは大変居心地が悪かった。
まあ…麗しいご尊顔の塩島委員長の横だったから、俺の存在は霞んで見えたっぽくて然程注目は無かったが。
いずれにせよ、1人で外を出歩かなくて良かったな。
ドアをノック。職員室に入る定型文を述べてから中に入る。
ところで誰に用が?と、言う間もなく委員長が目当ての人物を呼んだ。
「美月先生いらっしゃいますか?」
先生か。
「はいよー……って塩島とわんちゃん」
コピー機を触っていた先生が振り向いて俺らを認識。眉を上げて目を丸くした。
風紀ってマジだったのか…と口が動いたのを遠目でも見て分かった。
マジもマジでしてよ。
授業で使うらしいプリントを片手に携え、全然使ってない様子の、先生に用意されているデスクに招かれた。
先生は椅子に座ると、今は居ない他の先生方の椅子を勝手に拝借して俺と委員長に座る様に促す。
座るのを見届けた先生が口を開いた。
「で、どうした?」
「話は柴君達からお聞きしました」
「…そーか。それで?」
主語が無く突飛な発言だったが、風紀と俺が一緒であった為に察していたらしい。先生の返事を聞いて委員長がにっこり。
「単刀直入に申し上げますと、美月先生は敵になってください」
「は?」
「え?」
さて、じゃあ次はどうするか。となったところで委員長が行動を始めた。
「その掲示板を4人でただジッと眺めるだけなんて効率が悪いですからね。私は話を聞きに回ってみようと思います。誰か付いて来ますか?」
「あー…じゃあ俺が」
笑顔を固まらせる宗を見兼ねて俺が挙手した。
ホッと息を吐くな宗!
バレたらコンクリ詰めだぞ!
「何か失礼なこと考えましたか柴君」
「いえ全く全然そんなことは」
横から刺さる視線に顔を背けつつ、今度は俺が息を吐く番だった。こわ。
「…俺はまだ何かないか掲示板探ってます。……その方が向いてるので」
南部さんの発言に数回頷く委員長。
「そうですね。それがよろしいでしょう。では宗君はそれをサポート、または監視カメラの再チェックをお願いします」
「わ、わかりました!」
指定された宗は姿勢を良くした。
それから2人とは風紀室で別れ、何やら装備を整えたらしい委員長と廊下を並んで歩く。
「………。」
「……………。」
無言が気不味い。
な、何か話題…行き先でも聞くか。
「あの、今ってどこに向かってるんですか?」
「ん?…ああ、職員室です」
考え事をしていたらしく、返事が少し遅れて返ってきた。邪魔してすいません。
……職員室?
権現寺先生に鉢合わせるのは嫌だな。
「…権現寺先生なら、今頃の時間でしたら恐らく華道部に。顧問をしてらっしゃいますから」
フッと口元を緩める委員長。
読心術…?!?
でも、おかげで少しは気が楽になった。
再度考え事を始めた委員長の邪魔をしない様に、陽が傾いてきたのを1人でに窓の外に目を向け認識。
無言で廊下を進んで職員室に着いた。
結構な生徒が実は掲示板を見ていたらしく、道中遠巻きで様々な生徒に見られていたのは大変居心地が悪かった。
まあ…麗しいご尊顔の塩島委員長の横だったから、俺の存在は霞んで見えたっぽくて然程注目は無かったが。
いずれにせよ、1人で外を出歩かなくて良かったな。
ドアをノック。職員室に入る定型文を述べてから中に入る。
ところで誰に用が?と、言う間もなく委員長が目当ての人物を呼んだ。
「美月先生いらっしゃいますか?」
先生か。
「はいよー……って塩島とわんちゃん」
コピー機を触っていた先生が振り向いて俺らを認識。眉を上げて目を丸くした。
風紀ってマジだったのか…と口が動いたのを遠目でも見て分かった。
マジもマジでしてよ。
授業で使うらしいプリントを片手に携え、全然使ってない様子の、先生に用意されているデスクに招かれた。
先生は椅子に座ると、今は居ない他の先生方の椅子を勝手に拝借して俺と委員長に座る様に促す。
座るのを見届けた先生が口を開いた。
「で、どうした?」
「話は柴君達からお聞きしました」
「…そーか。それで?」
主語が無く突飛な発言だったが、風紀と俺が一緒であった為に察していたらしい。先生の返事を聞いて委員長がにっこり。
「単刀直入に申し上げますと、美月先生は敵になってください」
「は?」
「え?」