新入生歓迎会するんだってよ
食堂で
これまでの独白!
食堂にてお食事中の黒い毛玉を発見!
しかしその後突然静かに毛玉にキレ始めた前髪お化け!
に、びびる柴と上野!←イマココ
ぶ、ブラック遠坂様が降臨なさった……!冷気が流れ始めたので一時休戦。上野とお互いに抱き着く。教室で笑いあっていた食堂の前にいた、あの口元女神はどこに行ったんだ…!
一点をじっと見てる遠坂。チラッと髪の間から毛玉への鋭い視線が見えてしまった。
マジ誰だよお前急なキャラ変は嫌われんだぞいややっぱ怖過ぎる。なに急にほんと。
上野が俺の頭を撫で始めた。
和むとでも思ったのかお前。全然中和されてねぇよ。
「ほら、何してんのアンタら!出来たよ早く持っていきな!」
ドンッとワイルドにお皿を置く食堂のおばちゃん、いや今は勇者様。この空間をぶち破って頂きありがとうございます。
その一言のお陰で元の遠坂に戻りました。2人とも何してるの、早く運ばないと冷めちゃうよとまで言われました。
((((アタイ…ゆるせへんっ‼︎))))
この前まで見返していたアニメの音声が脳内を流れる。
………………。
「とりあえず小森どこにいるか探そうぜ」
俺はそう言い上野を引き剥がしてあたりを見回す。
「あ、あそこじゃない?」
「あの1人でぴょんぴょん跳ねてこっち見てる奴か」
「彼、僕らよりだいぶ小さいしね〜」
俺が少し見下げるくらいだから、160㎝くらい?元気だなぁーと3人で移動する。
良かった。あれがフラグじゃなくて。
小森の取っている場所はちゃんと4人席だった。
生徒会専用席の二階に上がる階段の横。
ドヤ顔でこっちを見ている。
「お前なら2人席取ってるかと思ったわ俺」
「あぁ最初はね。当然でしょ」
「いやー悪い、考え直、ん?」
なにて?
「上野君の為に2人席しか取ってなかったんだけど、後輩がたまたま僕を見つけて席を譲ってくれたの」
言いおるなお前。俺の手元を見ろ。持ってんのは俺のカレーとお前の3000円するロースとんかつ定食だぞ。急に激痛に襲われて、片手に力が入らなくなるかもしれんぞ。
料理に罪はないからする訳ねぇけどあとで一切れを奪ってやろうと決意した。
料理を置いて各自椅子に座る。
壁側の階段寄りに小森。その隣が上野。小森の前が遠坂で、その隣が俺。
それぞれ手を合わせ、いただきますをして食べ始める。
遠坂はb定食の和食。小森はロースとんかつ定食。上野は多分、シェフの気まぐれ(多量)ってメニューの色んな肉がこんもり乗った丼。
しばらく黙々と皆食べていたが、やっぱ気になって仕方ない。
さっきはブラック遠坂の衝撃で気にならなかったけど、実はなんか黒い毛玉に見覚えというか聞き覚えがある気がせんでも無いような……。
カレーの半分程まで食べた俺は一旦手を止めて、味噌汁を飲んでいる遠坂の様子を伺いながらさっきなんで怒ってたのか聞いた。
「あぁあの時……………………実はアレも今日転校してきたみたいなんだけどー…」
「けどー?」
雰囲気が変わらない為大丈夫そうだと判断し、安心した俺は相槌を打ちながら目の前の上野の丼から肉を奪う。
本来は小森から奪おうと思ってたけど遠い為渋々妥協。
上野も気になっていたのかこっちを見てたので、ばっちり目撃された。???って顔で俺を見て瞬きを数度繰り返すので俺のお盆を上野の方に押して食えと促す。フッ…しょうがねえな…トレードだ…。
「丁度門でアレと遭遇したんだ。それで挨拶を」
そんな珍獣みたいな……いや珍獣か。動く黒い毛玉だもんな。
「僕の荷物の上で。」
「「僕の荷物の上で」」
まさかの。思わず上野とユニゾン。
「どうやらアレは門の開け方を知らないらしく門を登ってきたみたいなんだ。それで僕の荷物の上に綺麗に着地。……お陰で僕の大事なパソコンとかが壊れたのに、アレは悪い急いでるからとかなんとか言ってそのまま走り去ったんだよね、」僕が不快って言った意味、分かった?と力無く俺に言った。
それはブチギレ案件。大きく頷く。
「それと…………滅多なことしない限り柴君に怒ることはないと思うからそんなに怯えないで」
「…バレバレでしたか。」
「あはは、バレバレです。そもそも、柴君は多分滅多なことしないだろうしね。だから僕も安心」
俺が間違ってた。やっぱ口元女神は女神だわ。
「さっきから何の話してんのかと思ったら、あのBクラスの問題児か」
「あれ、何か小森くん知ってんの?」
「アッうん…!実は朝から親衛隊のグループラインが凄く荒れてたんだ。だからある程度の情報は知ってるよ…!Bクラスになったとかは序の口だよ!」
本当に分かりやすいなお前。
食べ終わった小森が話に参加して来て、上野が聞くとキリッと答えた。
今は上野に向かって何でも聞いてとでも言わんばかりにフスフスしてる。
「へぇ〜やっぱり情報共有すごいんだね、じゃああの黒い掃除機が一匹狼と仲良しそうに隣にいるのってなんでか分かってたり?」
仲良しそうに隣に座ってる一匹狼?
振り向いて確認する。
黒い毛玉の隣に髪がワインレッドでウルフカットの服を着崩した不良がいた。横顔しか見えんが、あれは絶対イケメンだ。イケメンの不良だ。
毛玉の存在感で視界に入って無かったけど、あれが一匹狼か……。
小森が答え始めたので前を向く。
「掃除機……………。実は問題児とその彼は同室者で、すでに朝から一緒に登校して来てるのを色んな人に目撃されてるんだけど…………なんであんなにいちゃいちゃしてるのかはまだ分かってないんだ」
「いちゃいちゃって、小森はあの一匹狼は気になんねぇの?」
「あれは対象外だね。僕は中性的で綺麗な顔が好きなんだ」
ほーん……。
何気なく上野の方を見る。お、おれのカレー諸共完食してる………………育ち盛りだもんな……。
「ねえ小森君、狼君の事は分かったんだけど、アレに掴まれてる子は?」
「あぁあれね……。」
実は俺も少し気になってた。けど、
「あいつは俺でも知ってる。去年Sクラスだった奇人って言われてる奴だろ。廊下に文字書きまくってたところ見たことある」
「…Sクラス"だった"、ね。じゃあ、今はもしかしてアレと同じBクラス…とか?」
「そ。本来は基本的にクラス替えなんてしないんだけど、特にSクラスは。……僕の情報だと問題を起こしたとかでBに移ったらしい。」
「問題って?」
「さあ?そこまでは。興味なかったもん。それと、何で問題児と一緒にいるのかはまだ調査中」
まぁつまり一匹狼君は一匹じゃなくなったと。仲間ができて良かった良かった。
小森がふと食堂の入り口に目を向けた。
「なんか騒がし…ぃぁああああああああああああああああああっ?!!???!!」
いいシャウト!
上野を見ろ、隣で急に叫ばれて顔が死んでんぞ。
「発声練習?」
「んな訳無いでしょ馬鹿犬!!!せ、せせせせせせせ「み?」違う!!!」
ゆっくり深呼吸。
「滅多に、ここに来ない生徒会長様が、ここに!来たんだよ…………?!!!」
あー、成る程。通りでさっきから耳塞いでも盛大な悲鳴が聞こえるわけだ。すげー耳痛い。でも残念だな小森君。
「俺達は興味ねぇから帰るわ。」
「んなっ!!!!!」
小森が立ち上がって興奮してる間に、嫌な予感を察知していた俺達は片付けを終えていた。
「…………遠坂君、これ出られると思う?」
「いやぁ……入り口から結構離れてるのにここまで熱気が来るなんてそんなにすごい人だったんだねー」
「は、離せって!いた、痛い痛い痛い腰骨が折れる!俺の大事な脊髄が!」
「貴様だけは残ってもらうぞ……!僕の土台兼あの方の美しさを語るのを聞いてもらう……!」
これまでの独白!
食堂にてお食事中の黒い毛玉を発見!
しかしその後突然静かに毛玉にキレ始めた前髪お化け!
に、びびる柴と上野!←イマココ
ぶ、ブラック遠坂様が降臨なさった……!冷気が流れ始めたので一時休戦。上野とお互いに抱き着く。教室で笑いあっていた食堂の前にいた、あの口元女神はどこに行ったんだ…!
一点をじっと見てる遠坂。チラッと髪の間から毛玉への鋭い視線が見えてしまった。
マジ誰だよお前急なキャラ変は嫌われんだぞいややっぱ怖過ぎる。なに急にほんと。
上野が俺の頭を撫で始めた。
和むとでも思ったのかお前。全然中和されてねぇよ。
「ほら、何してんのアンタら!出来たよ早く持っていきな!」
ドンッとワイルドにお皿を置く食堂のおばちゃん、いや今は勇者様。この空間をぶち破って頂きありがとうございます。
その一言のお陰で元の遠坂に戻りました。2人とも何してるの、早く運ばないと冷めちゃうよとまで言われました。
((((アタイ…ゆるせへんっ‼︎))))
この前まで見返していたアニメの音声が脳内を流れる。
………………。
「とりあえず小森どこにいるか探そうぜ」
俺はそう言い上野を引き剥がしてあたりを見回す。
「あ、あそこじゃない?」
「あの1人でぴょんぴょん跳ねてこっち見てる奴か」
「彼、僕らよりだいぶ小さいしね〜」
俺が少し見下げるくらいだから、160㎝くらい?元気だなぁーと3人で移動する。
良かった。あれがフラグじゃなくて。
小森の取っている場所はちゃんと4人席だった。
生徒会専用席の二階に上がる階段の横。
ドヤ顔でこっちを見ている。
「お前なら2人席取ってるかと思ったわ俺」
「あぁ最初はね。当然でしょ」
「いやー悪い、考え直、ん?」
なにて?
「上野君の為に2人席しか取ってなかったんだけど、後輩がたまたま僕を見つけて席を譲ってくれたの」
言いおるなお前。俺の手元を見ろ。持ってんのは俺のカレーとお前の3000円するロースとんかつ定食だぞ。急に激痛に襲われて、片手に力が入らなくなるかもしれんぞ。
料理に罪はないからする訳ねぇけどあとで一切れを奪ってやろうと決意した。
料理を置いて各自椅子に座る。
壁側の階段寄りに小森。その隣が上野。小森の前が遠坂で、その隣が俺。
それぞれ手を合わせ、いただきますをして食べ始める。
遠坂はb定食の和食。小森はロースとんかつ定食。上野は多分、シェフの気まぐれ(多量)ってメニューの色んな肉がこんもり乗った丼。
しばらく黙々と皆食べていたが、やっぱ気になって仕方ない。
さっきはブラック遠坂の衝撃で気にならなかったけど、実はなんか黒い毛玉に見覚えというか聞き覚えがある気がせんでも無いような……。
カレーの半分程まで食べた俺は一旦手を止めて、味噌汁を飲んでいる遠坂の様子を伺いながらさっきなんで怒ってたのか聞いた。
「あぁあの時……………………実はアレも今日転校してきたみたいなんだけどー…」
「けどー?」
雰囲気が変わらない為大丈夫そうだと判断し、安心した俺は相槌を打ちながら目の前の上野の丼から肉を奪う。
本来は小森から奪おうと思ってたけど遠い為渋々妥協。
上野も気になっていたのかこっちを見てたので、ばっちり目撃された。???って顔で俺を見て瞬きを数度繰り返すので俺のお盆を上野の方に押して食えと促す。フッ…しょうがねえな…トレードだ…。
「丁度門でアレと遭遇したんだ。それで挨拶を」
そんな珍獣みたいな……いや珍獣か。動く黒い毛玉だもんな。
「僕の荷物の上で。」
「「僕の荷物の上で」」
まさかの。思わず上野とユニゾン。
「どうやらアレは門の開け方を知らないらしく門を登ってきたみたいなんだ。それで僕の荷物の上に綺麗に着地。……お陰で僕の大事なパソコンとかが壊れたのに、アレは悪い急いでるからとかなんとか言ってそのまま走り去ったんだよね、」僕が不快って言った意味、分かった?と力無く俺に言った。
それはブチギレ案件。大きく頷く。
「それと…………滅多なことしない限り柴君に怒ることはないと思うからそんなに怯えないで」
「…バレバレでしたか。」
「あはは、バレバレです。そもそも、柴君は多分滅多なことしないだろうしね。だから僕も安心」
俺が間違ってた。やっぱ口元女神は女神だわ。
「さっきから何の話してんのかと思ったら、あのBクラスの問題児か」
「あれ、何か小森くん知ってんの?」
「アッうん…!実は朝から親衛隊のグループラインが凄く荒れてたんだ。だからある程度の情報は知ってるよ…!Bクラスになったとかは序の口だよ!」
本当に分かりやすいなお前。
食べ終わった小森が話に参加して来て、上野が聞くとキリッと答えた。
今は上野に向かって何でも聞いてとでも言わんばかりにフスフスしてる。
「へぇ〜やっぱり情報共有すごいんだね、じゃああの黒い掃除機が一匹狼と仲良しそうに隣にいるのってなんでか分かってたり?」
仲良しそうに隣に座ってる一匹狼?
振り向いて確認する。
黒い毛玉の隣に髪がワインレッドでウルフカットの服を着崩した不良がいた。横顔しか見えんが、あれは絶対イケメンだ。イケメンの不良だ。
毛玉の存在感で視界に入って無かったけど、あれが一匹狼か……。
小森が答え始めたので前を向く。
「掃除機……………。実は問題児とその彼は同室者で、すでに朝から一緒に登校して来てるのを色んな人に目撃されてるんだけど…………なんであんなにいちゃいちゃしてるのかはまだ分かってないんだ」
「いちゃいちゃって、小森はあの一匹狼は気になんねぇの?」
「あれは対象外だね。僕は中性的で綺麗な顔が好きなんだ」
ほーん……。
何気なく上野の方を見る。お、おれのカレー諸共完食してる………………育ち盛りだもんな……。
「ねえ小森君、狼君の事は分かったんだけど、アレに掴まれてる子は?」
「あぁあれね……。」
実は俺も少し気になってた。けど、
「あいつは俺でも知ってる。去年Sクラスだった奇人って言われてる奴だろ。廊下に文字書きまくってたところ見たことある」
「…Sクラス"だった"、ね。じゃあ、今はもしかしてアレと同じBクラス…とか?」
「そ。本来は基本的にクラス替えなんてしないんだけど、特にSクラスは。……僕の情報だと問題を起こしたとかでBに移ったらしい。」
「問題って?」
「さあ?そこまでは。興味なかったもん。それと、何で問題児と一緒にいるのかはまだ調査中」
まぁつまり一匹狼君は一匹じゃなくなったと。仲間ができて良かった良かった。
小森がふと食堂の入り口に目を向けた。
「なんか騒がし…ぃぁああああああああああああああああああっ?!!???!!」
いいシャウト!
上野を見ろ、隣で急に叫ばれて顔が死んでんぞ。
「発声練習?」
「んな訳無いでしょ馬鹿犬!!!せ、せせせせせせせ「み?」違う!!!」
ゆっくり深呼吸。
「滅多に、ここに来ない生徒会長様が、ここに!来たんだよ…………?!!!」
あー、成る程。通りでさっきから耳塞いでも盛大な悲鳴が聞こえるわけだ。すげー耳痛い。でも残念だな小森君。
「俺達は興味ねぇから帰るわ。」
「んなっ!!!!!」
小森が立ち上がって興奮してる間に、嫌な予感を察知していた俺達は片付けを終えていた。
「…………遠坂君、これ出られると思う?」
「いやぁ……入り口から結構離れてるのにここまで熱気が来るなんてそんなにすごい人だったんだねー」
「は、離せって!いた、痛い痛い痛い腰骨が折れる!俺の大事な脊髄が!」
「貴様だけは残ってもらうぞ……!僕の土台兼あの方の美しさを語るのを聞いてもらう……!」
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