中間テストですよ
柴退室後
「宗ちゃん終わりそうー?」
「うん、あとちょっと」
先程柴に言った言葉は嘘ではなかったようだ。
柴が帰って数分後。
お互いの仕事から目を離さず会話していた時、扉が開いた。
入ってきたのは書紀の白崎だ。
「ただいま」
「おかえり〜」
「おかえりなさい白崎君」
両手にファイルを抱えて疲れた顔の白崎は、机の上を見て少し驚いた。
いつもなら「終わらへん〜!」と木雨がまだ嘆いている筈が手元が片付いており、宗も余裕がありそうなことにも。
「なんか…ちょっと綺麗になってないか?」
片付けが苦手で散らかしていった白崎自身の机の上も、ざっくりとはいえ纏められていて、最近日の目を見なかった机の表面が見えていた。
ファイルを机に置いて2人に疑問を投げかけてすぐ、木雨がパソコンから顔を上げた。
「せやねん!ちょお聞いてや、ゆきっぺ」
何?と本名、白崎 雪(シロサキ ユキ)こと、ゆきっぺは、木雨から今日の話を聞いた。
そしてこのブラック活動に新しい人員が来たのか。と驚いた。同時に放送で会長が呼び出していた人で納得した。
「へぇ。そんな子が」
「おもろい奴やで〜」
「白崎君が帰ってくる少し前に帰ったんだけど。…すれ違っちゃったね」
2人が会話している間にちゃっかり作業を終わらせた宗は、片付けをはじめながら会話に入った。
「ところで体育祭の話どうだった?」
「会長が無駄に新しい係を作ったお陰で少し面倒だけど、なんとかなりそうだったよ」
片付け始めた宗を見て慌ててパソコンに向き直った木雨をおいて2人が話す。
今日する作業はもう無いようで、白崎も帰る支度を始めた。
下を向いて荷物をまとめる頬に髪が落ち、それをいつもの事のように耳に掛ける姿はとても絵になっていた。
終わったー!という、いつもより早い木雨の言葉を聞きながら、白崎はまだ自分だけ知らない柴に思いを巡らせていた。
「いったいどんな子なんだろう…」
「明日から楽できるわ〜」
「(柴君ごめん…!でも助かります…!!)」
「宗ちゃん終わりそうー?」
「うん、あとちょっと」
先程柴に言った言葉は嘘ではなかったようだ。
柴が帰って数分後。
お互いの仕事から目を離さず会話していた時、扉が開いた。
入ってきたのは書紀の白崎だ。
「ただいま」
「おかえり〜」
「おかえりなさい白崎君」
両手にファイルを抱えて疲れた顔の白崎は、机の上を見て少し驚いた。
いつもなら「終わらへん〜!」と木雨がまだ嘆いている筈が手元が片付いており、宗も余裕がありそうなことにも。
「なんか…ちょっと綺麗になってないか?」
片付けが苦手で散らかしていった白崎自身の机の上も、ざっくりとはいえ纏められていて、最近日の目を見なかった机の表面が見えていた。
ファイルを机に置いて2人に疑問を投げかけてすぐ、木雨がパソコンから顔を上げた。
「せやねん!ちょお聞いてや、ゆきっぺ」
何?と本名、白崎 雪(シロサキ ユキ)こと、ゆきっぺは、木雨から今日の話を聞いた。
そしてこのブラック活動に新しい人員が来たのか。と驚いた。同時に放送で会長が呼び出していた人で納得した。
「へぇ。そんな子が」
「おもろい奴やで〜」
「白崎君が帰ってくる少し前に帰ったんだけど。…すれ違っちゃったね」
2人が会話している間にちゃっかり作業を終わらせた宗は、片付けをはじめながら会話に入った。
「ところで体育祭の話どうだった?」
「会長が無駄に新しい係を作ったお陰で少し面倒だけど、なんとかなりそうだったよ」
片付け始めた宗を見て慌ててパソコンに向き直った木雨をおいて2人が話す。
今日する作業はもう無いようで、白崎も帰る支度を始めた。
下を向いて荷物をまとめる頬に髪が落ち、それをいつもの事のように耳に掛ける姿はとても絵になっていた。
終わったー!という、いつもより早い木雨の言葉を聞きながら、白崎はまだ自分だけ知らない柴に思いを巡らせていた。
「いったいどんな子なんだろう…」
「明日から楽できるわ〜」
「(柴君ごめん…!でも助かります…!!)」