中間テストですよ
中間試験!とZクラスの話
迎えた試験。
試験直前の時間に死んだ目で赤点回避のプリントを見ながらブツブツ呟く上野を見て、珍しく小森が引いた顔をしたこと以外は、何事もなく初日が終わった。
いくら4限で学校が終わるとはいえ、流石に試験週は各自自習ということで勉強会は無し。
俺も寮で今日やった試験の自己採点をした。
まぁ、まずまずか。
90点は確実に超えてるのを確認して安心した。
晩飯を惶と食べながら、そういえばと疑問を投げた。
「そういや、Zクラスって試験どうしてんの?俺、そっちのこと未知すぎてー……」
あっ。しくった。もしかしたら無神経だったかもしれん。ヤベッ、とした俺の顔を見て片眉をあげた惶。
「した」
端的に答えた惶が再びもぐもぐ口を動かす。
「だ、だよな〜、そらそうだわ」
「書き終わったら前に持ってってあとは各自好きにしてるが」
好きに、とは。
惶は食べ終わり、一息ついて何でもないように疑問符で顔を埋め尽くす俺に詳しく話してくれた。
「レンさんが、"赤点はダセェからやめろ。あと1番赤点で最低な点とったヤツは俺直々にピアス開けてやるからね♡"つってからは、」
「悪い。ごめん。待って。誰、レンさん」
何でもないように言ってくれたけど何にもわからんが俺。
挙手して話を止めた。
「俺らのリーダー。3年」
リーダー…って、遠坂と初日に食堂に行った帰りに話してた飛鳥って人か。
ありがとうございます。進めてもろて。
手をどうぞと差し出し、続きをお願いする。
「…レンさんは鼻とか、手とか、好きなところに開けるからピアス嫌な奴は普通に試験受けてる。で、終わったら携帯見たりゲームしてたりする」
「なるほ。ありがとうございます」
さいですか。
最後の一文には触れずに終わった。
「惶は今日どうだった?」
「さァ。赤点は取ってねぇんじゃねぇか」
偉い。
偉い?
にしても上野とどっこいどっこいなんだな…。
そもそもで試験ちゃんと受けてること自体にも驚いたが。
3学年をまとめているレンさんとやらの凄さがよく伝わった。
「ん?寝んの?勉強は?」
「試験前」
迎えた試験。
試験直前の時間に死んだ目で赤点回避のプリントを見ながらブツブツ呟く上野を見て、珍しく小森が引いた顔をしたこと以外は、何事もなく初日が終わった。
いくら4限で学校が終わるとはいえ、流石に試験週は各自自習ということで勉強会は無し。
俺も寮で今日やった試験の自己採点をした。
まぁ、まずまずか。
90点は確実に超えてるのを確認して安心した。
晩飯を惶と食べながら、そういえばと疑問を投げた。
「そういや、Zクラスって試験どうしてんの?俺、そっちのこと未知すぎてー……」
あっ。しくった。もしかしたら無神経だったかもしれん。ヤベッ、とした俺の顔を見て片眉をあげた惶。
「した」
端的に答えた惶が再びもぐもぐ口を動かす。
「だ、だよな〜、そらそうだわ」
「書き終わったら前に持ってってあとは各自好きにしてるが」
好きに、とは。
惶は食べ終わり、一息ついて何でもないように疑問符で顔を埋め尽くす俺に詳しく話してくれた。
「レンさんが、"赤点はダセェからやめろ。あと1番赤点で最低な点とったヤツは俺直々にピアス開けてやるからね♡"つってからは、」
「悪い。ごめん。待って。誰、レンさん」
何でもないように言ってくれたけど何にもわからんが俺。
挙手して話を止めた。
「俺らのリーダー。3年」
リーダー…って、遠坂と初日に食堂に行った帰りに話してた飛鳥って人か。
ありがとうございます。進めてもろて。
手をどうぞと差し出し、続きをお願いする。
「…レンさんは鼻とか、手とか、好きなところに開けるからピアス嫌な奴は普通に試験受けてる。で、終わったら携帯見たりゲームしてたりする」
「なるほ。ありがとうございます」
さいですか。
最後の一文には触れずに終わった。
「惶は今日どうだった?」
「さァ。赤点は取ってねぇんじゃねぇか」
偉い。
偉い?
にしても上野とどっこいどっこいなんだな…。
そもそもで試験ちゃんと受けてること自体にも驚いたが。
3学年をまとめているレンさんとやらの凄さがよく伝わった。
「ん?寝んの?勉強は?」
「試験前」