新入生歓迎会するんだってよ
4
※一瞬背後注意
暫くすると満足したのか、仰向けにされるがまま転がされた。弱えのになんで来たんだマゾか?と3人が俺を見下し嘲笑している。
それを受け、切れて動かしづらい口を動かした。
「……すぐに風紀が来る…ぜ……逃げれば?」
ぎこちなく腕を動かし、音が鳴り続けるバングルを3人に見せ睨んだ。
リーダー格の男が可笑しそうに言う。
「センサーに反応して風紀が来るとでも思ったか?残念だが…今頃他のやつの所に行ってるだろうぜ」
腕から力を抜き、床に落とす。
痛む全身から意識を外し、今度は思考を巡らせる。
そうか…つまり、南部さんが親衛隊に追い回されたのは制裁の為だけではなく、風紀を釣る為でもあった?
…人数差があるのはこっちが本命だからか。
「…制裁に手を貸す目的は……?」
「そりゃあつまんねぇからだよ」
即答か。
「時期リーダーになる2年のガキもショタコンの腑抜けだしな〜」
「ばぁかロリコンだって」
「ダハハッかわんねーって」
「まぁいい、じゃあ、えーと今は10時過ぎか。時間はたっぷりあるみたいだし……
こいつの前菜がわりにお前もやっとくか」
嘘じゃん。
嘘だ嘘だ嘘と言え冗談って…!満足したかと…淡い期待をあっさりと…っ!
なんっでこいつら馬鹿の一つ覚えみたいにボコった後ヤるって思考なんだよ、どんなルーティンだよ!!リョナは普通に無理だから俺理解できねぇ!!
本当に嫌だ。
暴行は耐え凌げるけどケツはヤメロ。
卒業まで守り抜くと誓ってんだよ!
ジャルタリリィにな!!!(最登場)
「え〜でもオレこんなごついのに勃たねぇって」
そうだ!いけ!おせ!
だがもう1人が俺の前にしゃがんできた。
「いや…」そう言ってピアスジャラジャラマン…面倒だな。縮めてピアスマンが俺の半分脱げているフードを頭から完全に外し、顔を両手でまじまじと覗かれた。なんだやめろ見るな。
「オレ、勃つわ」
勃つの…?
失笑するツーブロゴリラと汚ねえ金髪に言葉を並べるピアスマン。
「いやオレェ、こういう目つき悪いやつを泣かせてつり目を垂れ目に見えるくらいドロッドロにするのが性癖なんよ」
オワタ俺のケツ。
痛む全身を必死に動かしてピアスマンから遠ざかろうとしてるのを2人が抑えてくる。
痛みから滲む視界。あざだらけで口は切れ、痛みやら何やらで真っ赤になってるだろう顔。
ほらもうドロドロ。やめろください。
震える声で制止をする俺を見てピアスマンが上機嫌に「時間はまだまだあるし、優しーくしてやろうな」と。
絶望のゴングが大きく脳内に響いた。
1人に腕を地面に縫い付けられてもう1人に足を押さえられて身動きが取れない。上の服を脱がせたピアスマンは、すぐ俺の胸に吸い付いた。AVの見過ぎ!!
「おっぱい美味しいでちゅか?」
「ハハハ!」
「うーっせ」
2人に茶化されながらも吸ったり、舐めたり噛んだり、抓ったりを繰り返す。
気持ち悪いだけの筈の違和感は、ピアスマンの手腕のせいか次第に感じだした。
それが苦痛で、少しでも抵抗しようと唯一動かせる上半身を捩り続けるが何一つ現状は変わらない。
断続的な声を洩らし、息を乱す俺を見てピアスマンは「感度良いじゃん」と言った。
褒めてるつもりか?全く嬉しくない。
肌を伝う体液に身体がぴく、と跳ねる。胸部から垂れる唾液は気持ち悪さを感じさせる筈なのに、より一層熱をあげさせる要因になっていた。
はやく終われはやく終われはやく終われはやく終われ…!!
半泣きでまた大きく身を捩ろうとした俺を咎めるように、俺の胸をピアスマンが強く噛んだその時。
「ぅアッ…んンッ………、は」
声が漏れてしまった。
気持ち悪い、男の喉から出る女子みたいな高い、掠れた声。動きの止まったピアスマンに異変を感じ、周りの2人の様子も見渡すと異様に熱を帯びた目でこちらを見ていた。
こいつら…まさか。
「オレもイケそうだわ」
「勃った」
死ねカス
「もういいんじゃね?メンドクセーことしてねーでもうヤろうぜ」
「じゃあオレは口使うか」
汚ねえ金髪の言葉を皮切りに手足を抑えていた2人がズボンの前を寛ぎ出した。ピアスマンは「じゃあオレはつり目くんのご開帳するか〜」と言って俺の下半身に手を伸ばした。
ズボンに手をかけるその直前。
「…ッハァ……なぁ……」
まだ息の整っていないまま、下卑た笑みを浮かべている3人に声をかける。
俺の視線は教室の時計に。振動を背中に感じて安堵のため息を吐き、集まった6つの視線に笑みを返してやった。
「…警察は呼ばれてから来るまで、どのくらいかかると思う…?」
「ははっ何言ってんだこいつ」
可笑しそうに笑われる。
「答えは、最短10分」
「……………。」
3人は俺の発言に異様さを感じ戸惑い出したが、俺は口を動かすのをやめない。
「救急車は8分…………
さて、風紀は?」
沈黙を落とし、俺から完全に手を離して立ち上がった3人に尚笑いかける。
「は、はは…だから来るわけねえってさっき」
1人の言葉に頷くのを見て、ネタバラシと言わんばかりにズボンのポケットから、隠し持っていた3人分のバングルを出してみせた。見つからない様に庇いながら殴られんの、大変だったんだからな。
「それっ!隣に置いてきたはずじゃ!」
「テメェ…煙幕の時持ってきたのか…」
リーダー格の男は落ち着きを取り戻そうと、いや、と否定する。
「だからなんだ?オレら3人のバングルがこの部屋にあったからと言ってなんだってんだ?ア"?」
上半身を起こした俺を見下げながら嘲笑する男に、合わせた視線をわざとチラ、と毛玉の方に向けた。まさか、と漏らす声に声を出して笑いそうになってしまった。
腹痛くてできねぇけど。
ツーブロゴリラは毛玉に駆け寄り、うつ伏せになっていた身体をひっくり返すと音が大きくなり腕についているバングルは赤々と付いていて、俺のバングルと響音していた。
固まる3人。
ばーか。
「俺と毛玉、お前らのバングル合わせて5つも鳴ってるなんてそこそこの音量なはずが…………俺のおっぱいそんな良かった?」
殴ろうとしてきた瞬間、廊下の方から多人数の足音と声がすぐそばまで聞こえてきたのに気付いたようで、舌打ちをすると3人共慌てて教室から逃げ出して行った。
それを尻目に、正解は5分、と呟いた。
…大幅に遅れて10分くらいになってるけどな。チッ。何してやがった風紀め。苛立ちのまま舌打ちをしたのも仕方ねぇだろ。
途端に騒がしくなる廊下に詰まっていた息を吐き出し、全身の力を抜いて床に身体を投げ出した。
はぁ〜〜〜〜〜!
くっっっそ!全身痛ぇ!好き勝手にやりやがって変態共!!!息子反応してんじゃねぇか!!童貞を開発すんなクソッタレ!!
って違う。まだだ。
早くここから離れねぇと風紀が来る。面倒になるのは御免被る。苦痛に顔を歪めながら脱がされた服を急ぎ回収。重い体を叱咤して教室の古い窓を開けにいった。くそ、身体がうまく動かない。錆びついた窓を開けていると、いつの間に起きてたのか毛玉から背に声をかけられた。
「あの……!その、ありがとう!」
埃まみれの教室に軽く風が吹き抜ける。
窓に身を乗り出し背を向けたまま、返事は返さなかった。
というより返せなかった。
内心滝汗。思う事はただ一つ。頼む、顔見てませんように。
ガンッ
あっ。やべ。
壊れた扉を踏み付ける足音が聞こえたが、痛みで動きの鈍っていた俺は窓から出るのに少し遅れてしまい、扉に入ってきた人を一瞬目に写す。
そこにいたのは、
ゆるい絵柄の生き物が描かれたトレーナーを着て、黒のキャップをかぶる
惶
だった。
※一瞬背後注意
暫くすると満足したのか、仰向けにされるがまま転がされた。弱えのになんで来たんだマゾか?と3人が俺を見下し嘲笑している。
それを受け、切れて動かしづらい口を動かした。
「……すぐに風紀が来る…ぜ……逃げれば?」
ぎこちなく腕を動かし、音が鳴り続けるバングルを3人に見せ睨んだ。
リーダー格の男が可笑しそうに言う。
「センサーに反応して風紀が来るとでも思ったか?残念だが…今頃他のやつの所に行ってるだろうぜ」
腕から力を抜き、床に落とす。
痛む全身から意識を外し、今度は思考を巡らせる。
そうか…つまり、南部さんが親衛隊に追い回されたのは制裁の為だけではなく、風紀を釣る為でもあった?
…人数差があるのはこっちが本命だからか。
「…制裁に手を貸す目的は……?」
「そりゃあつまんねぇからだよ」
即答か。
「時期リーダーになる2年のガキもショタコンの腑抜けだしな〜」
「ばぁかロリコンだって」
「ダハハッかわんねーって」
「まぁいい、じゃあ、えーと今は10時過ぎか。時間はたっぷりあるみたいだし……
こいつの前菜がわりにお前もやっとくか」
嘘じゃん。
嘘だ嘘だ嘘と言え冗談って…!満足したかと…淡い期待をあっさりと…っ!
なんっでこいつら馬鹿の一つ覚えみたいにボコった後ヤるって思考なんだよ、どんなルーティンだよ!!リョナは普通に無理だから俺理解できねぇ!!
本当に嫌だ。
暴行は耐え凌げるけどケツはヤメロ。
卒業まで守り抜くと誓ってんだよ!
ジャルタリリィにな!!!(最登場)
「え〜でもオレこんなごついのに勃たねぇって」
そうだ!いけ!おせ!
だがもう1人が俺の前にしゃがんできた。
「いや…」そう言ってピアスジャラジャラマン…面倒だな。縮めてピアスマンが俺の半分脱げているフードを頭から完全に外し、顔を両手でまじまじと覗かれた。なんだやめろ見るな。
「オレ、勃つわ」
勃つの…?
失笑するツーブロゴリラと汚ねえ金髪に言葉を並べるピアスマン。
「いやオレェ、こういう目つき悪いやつを泣かせてつり目を垂れ目に見えるくらいドロッドロにするのが性癖なんよ」
オワタ俺のケツ。
痛む全身を必死に動かしてピアスマンから遠ざかろうとしてるのを2人が抑えてくる。
痛みから滲む視界。あざだらけで口は切れ、痛みやら何やらで真っ赤になってるだろう顔。
ほらもうドロドロ。やめろください。
震える声で制止をする俺を見てピアスマンが上機嫌に「時間はまだまだあるし、優しーくしてやろうな」と。
絶望のゴングが大きく脳内に響いた。
1人に腕を地面に縫い付けられてもう1人に足を押さえられて身動きが取れない。上の服を脱がせたピアスマンは、すぐ俺の胸に吸い付いた。AVの見過ぎ!!
「おっぱい美味しいでちゅか?」
「ハハハ!」
「うーっせ」
2人に茶化されながらも吸ったり、舐めたり噛んだり、抓ったりを繰り返す。
気持ち悪いだけの筈の違和感は、ピアスマンの手腕のせいか次第に感じだした。
それが苦痛で、少しでも抵抗しようと唯一動かせる上半身を捩り続けるが何一つ現状は変わらない。
断続的な声を洩らし、息を乱す俺を見てピアスマンは「感度良いじゃん」と言った。
褒めてるつもりか?全く嬉しくない。
肌を伝う体液に身体がぴく、と跳ねる。胸部から垂れる唾液は気持ち悪さを感じさせる筈なのに、より一層熱をあげさせる要因になっていた。
はやく終われはやく終われはやく終われはやく終われ…!!
半泣きでまた大きく身を捩ろうとした俺を咎めるように、俺の胸をピアスマンが強く噛んだその時。
「ぅアッ…んンッ………、は」
声が漏れてしまった。
気持ち悪い、男の喉から出る女子みたいな高い、掠れた声。動きの止まったピアスマンに異変を感じ、周りの2人の様子も見渡すと異様に熱を帯びた目でこちらを見ていた。
こいつら…まさか。
「オレもイケそうだわ」
「勃った」
死ねカス
「もういいんじゃね?メンドクセーことしてねーでもうヤろうぜ」
「じゃあオレは口使うか」
汚ねえ金髪の言葉を皮切りに手足を抑えていた2人がズボンの前を寛ぎ出した。ピアスマンは「じゃあオレはつり目くんのご開帳するか〜」と言って俺の下半身に手を伸ばした。
ズボンに手をかけるその直前。
「…ッハァ……なぁ……」
まだ息の整っていないまま、下卑た笑みを浮かべている3人に声をかける。
俺の視線は教室の時計に。振動を背中に感じて安堵のため息を吐き、集まった6つの視線に笑みを返してやった。
「…警察は呼ばれてから来るまで、どのくらいかかると思う…?」
「ははっ何言ってんだこいつ」
可笑しそうに笑われる。
「答えは、最短10分」
「……………。」
3人は俺の発言に異様さを感じ戸惑い出したが、俺は口を動かすのをやめない。
「救急車は8分…………
さて、風紀は?」
沈黙を落とし、俺から完全に手を離して立ち上がった3人に尚笑いかける。
「は、はは…だから来るわけねえってさっき」
1人の言葉に頷くのを見て、ネタバラシと言わんばかりにズボンのポケットから、隠し持っていた3人分のバングルを出してみせた。見つからない様に庇いながら殴られんの、大変だったんだからな。
「それっ!隣に置いてきたはずじゃ!」
「テメェ…煙幕の時持ってきたのか…」
リーダー格の男は落ち着きを取り戻そうと、いや、と否定する。
「だからなんだ?オレら3人のバングルがこの部屋にあったからと言ってなんだってんだ?ア"?」
上半身を起こした俺を見下げながら嘲笑する男に、合わせた視線をわざとチラ、と毛玉の方に向けた。まさか、と漏らす声に声を出して笑いそうになってしまった。
腹痛くてできねぇけど。
ツーブロゴリラは毛玉に駆け寄り、うつ伏せになっていた身体をひっくり返すと音が大きくなり腕についているバングルは赤々と付いていて、俺のバングルと響音していた。
固まる3人。
ばーか。
「俺と毛玉、お前らのバングル合わせて5つも鳴ってるなんてそこそこの音量なはずが…………俺のおっぱいそんな良かった?」
殴ろうとしてきた瞬間、廊下の方から多人数の足音と声がすぐそばまで聞こえてきたのに気付いたようで、舌打ちをすると3人共慌てて教室から逃げ出して行った。
それを尻目に、正解は5分、と呟いた。
…大幅に遅れて10分くらいになってるけどな。チッ。何してやがった風紀め。苛立ちのまま舌打ちをしたのも仕方ねぇだろ。
途端に騒がしくなる廊下に詰まっていた息を吐き出し、全身の力を抜いて床に身体を投げ出した。
はぁ〜〜〜〜〜!
くっっっそ!全身痛ぇ!好き勝手にやりやがって変態共!!!息子反応してんじゃねぇか!!童貞を開発すんなクソッタレ!!
って違う。まだだ。
早くここから離れねぇと風紀が来る。面倒になるのは御免被る。苦痛に顔を歪めながら脱がされた服を急ぎ回収。重い体を叱咤して教室の古い窓を開けにいった。くそ、身体がうまく動かない。錆びついた窓を開けていると、いつの間に起きてたのか毛玉から背に声をかけられた。
「あの……!その、ありがとう!」
埃まみれの教室に軽く風が吹き抜ける。
窓に身を乗り出し背を向けたまま、返事は返さなかった。
というより返せなかった。
内心滝汗。思う事はただ一つ。頼む、顔見てませんように。
ガンッ
あっ。やべ。
壊れた扉を踏み付ける足音が聞こえたが、痛みで動きの鈍っていた俺は窓から出るのに少し遅れてしまい、扉に入ってきた人を一瞬目に写す。
そこにいたのは、
ゆるい絵柄の生き物が描かれたトレーナーを着て、黒のキャップをかぶる
惶
だった。