新入生歓迎会するんだってよ
3
※暴行表現
「なっ!!!」
「テメェ誰だ!!」
中で驚き焦っているのは、大柄ツーブロゴリラ、ピアスジャラジャラマン、汚ねぇ金髪、の3人。人数は合ってたようだ。
そしてそのヤンキー共の真ん中に半裸で転がっているのは、毛玉。
やっぱりかー。そうだよなー。風紀探してたみたいだしなー……。
そのまま室内を素早く視線を走らせ、バングルを把握。毛玉のは電源を落とされていて、ヤンキー共のは開けてすぐの扉の前に脱ぎ散らかした上着と共に電源をつけたまま置かれていた。
全員シールが、ある。
賭けは勝った。
逃げる選択肢は消えた。
無言のままの俺にヤンキー達が声を荒げる。
「誰だっつってんだよ!!」
「ふっ風紀か?!!」
「ヤベーんじゃね?!逃げるか?!」
逃げろ逃げろ。
そんな俺の願いはツーブロゴリラが消し去った。
「待てお前ら、他に足音はしねー……こいつ1人だ」
まずいな。どうやらこいつがこの3人の中のリーダー格の様だ。冷静になるのがはやい。2人もそれを聞いて余裕を取り戻した。
「へぇ…じゃあ邪魔するなら風紀だろうがなんだろうが、お前も同じように黙らせるしかねーってことかァ」
勝手に逃げてくれる事を期待したが無理だったか。
隣の部屋に行くには反対側の扉からが近い。鍵は閉まってなさそうだ。都合がいい。ヤンキー共が立ち上がり、こっちに近づいてくる前に口を開いた。
「当たり。俺は風紀じゃない。それと…
この手に持ってるのなーんだ?」
「?!」
手のひらに持っていた物を視線が集まる様に肩より上に挙げてみせた。精々引っ掛かってくれよ。
「正解は、」
意識的に声を大きく。
「閃光弾!」
「お前ら目ェー閉じろ!!!」
リーダー格のゴリラの言葉を筆頭に目を閉じたのを見て、持ってる球を地面に目掛けて思いっきり打つ。と、同時に地面にあったものを拾い上げて毛玉を俵担ぎにし、反対側の扉から飛び出した。男子高校生にしては軽いが人間って重い。飛び出した直後の教室の中には白い煙が充満していて、咳が聞こえた。
「ゲホッけむてぇ!閃光弾じゃねェ!?」
そうです。
「チッだまされた!ブッ殺す!!」
コワイ。
怒り心頭なヤンキー共は俺の後を追って隣の教室の扉の前に。俺のバングルが甲高く鳴っている。
「おい大丈夫か?起きろ!起きろって!」
教室の真ん中くらいまで毛玉を連れてきて思いっきり揺さぶるが反応がない。眠らされてるのか。
ガンガンガンガンガンガン!!!
…バン!!
鍵をかけた扉は、3人のヤンキー共によって安易に潰された。老朽化クソッタレがよ。器物破損だぞヤンキー共。
にやにやと気持ち悪い笑みを浮かべて3人が教室に足を踏み入れた。
毛玉から離れて後ずさる。
あーあ。
嫌だ。
「そんなにぶち殺されたかったかあ〜」
私刑宣告と共に、殴られ。蹴られ。
床に伏したのをまた蹴られて、殴られ、殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ
思考をやめた。
※暴行表現
「なっ!!!」
「テメェ誰だ!!」
中で驚き焦っているのは、大柄ツーブロゴリラ、ピアスジャラジャラマン、汚ねぇ金髪、の3人。人数は合ってたようだ。
そしてそのヤンキー共の真ん中に半裸で転がっているのは、毛玉。
やっぱりかー。そうだよなー。風紀探してたみたいだしなー……。
そのまま室内を素早く視線を走らせ、バングルを把握。毛玉のは電源を落とされていて、ヤンキー共のは開けてすぐの扉の前に脱ぎ散らかした上着と共に電源をつけたまま置かれていた。
全員シールが、ある。
賭けは勝った。
逃げる選択肢は消えた。
無言のままの俺にヤンキー達が声を荒げる。
「誰だっつってんだよ!!」
「ふっ風紀か?!!」
「ヤベーんじゃね?!逃げるか?!」
逃げろ逃げろ。
そんな俺の願いはツーブロゴリラが消し去った。
「待てお前ら、他に足音はしねー……こいつ1人だ」
まずいな。どうやらこいつがこの3人の中のリーダー格の様だ。冷静になるのがはやい。2人もそれを聞いて余裕を取り戻した。
「へぇ…じゃあ邪魔するなら風紀だろうがなんだろうが、お前も同じように黙らせるしかねーってことかァ」
勝手に逃げてくれる事を期待したが無理だったか。
隣の部屋に行くには反対側の扉からが近い。鍵は閉まってなさそうだ。都合がいい。ヤンキー共が立ち上がり、こっちに近づいてくる前に口を開いた。
「当たり。俺は風紀じゃない。それと…
この手に持ってるのなーんだ?」
「?!」
手のひらに持っていた物を視線が集まる様に肩より上に挙げてみせた。精々引っ掛かってくれよ。
「正解は、」
意識的に声を大きく。
「閃光弾!」
「お前ら目ェー閉じろ!!!」
リーダー格のゴリラの言葉を筆頭に目を閉じたのを見て、持ってる球を地面に目掛けて思いっきり打つ。と、同時に地面にあったものを拾い上げて毛玉を俵担ぎにし、反対側の扉から飛び出した。男子高校生にしては軽いが人間って重い。飛び出した直後の教室の中には白い煙が充満していて、咳が聞こえた。
「ゲホッけむてぇ!閃光弾じゃねェ!?」
そうです。
「チッだまされた!ブッ殺す!!」
コワイ。
怒り心頭なヤンキー共は俺の後を追って隣の教室の扉の前に。俺のバングルが甲高く鳴っている。
「おい大丈夫か?起きろ!起きろって!」
教室の真ん中くらいまで毛玉を連れてきて思いっきり揺さぶるが反応がない。眠らされてるのか。
ガンガンガンガンガンガン!!!
…バン!!
鍵をかけた扉は、3人のヤンキー共によって安易に潰された。老朽化クソッタレがよ。器物破損だぞヤンキー共。
にやにやと気持ち悪い笑みを浮かべて3人が教室に足を踏み入れた。
毛玉から離れて後ずさる。
あーあ。
嫌だ。
「そんなにぶち殺されたかったかあ〜」
私刑宣告と共に、殴られ。蹴られ。
床に伏したのをまた蹴られて、殴られ、殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ殴られ
思考をやめた。