新入生歓迎会するんだってよ

2


よーしよしよし。
付近を捜索し校舎の中のセンサー範囲外位置は把握済み。仕掛けも上々。
ただ、バングルは賭け。
あとは…中の状況次第、それと、


緊張で心臓破裂しそう。おぇ。

あいつらが空き教室に入ってから既に4分程経過していた。中の状況によっては手遅れも想定できる。でもやるしかねぇ。しくっても精々リンチだろう…

…いやクッソ嫌だが?
我オタク陰キャもやしぞ。

脳内の俺が全力でイヤイヤ言ってるが、足は淡々とあいつらのいる空き教室に向かう。

忍び足で教室まで近づき、影が映らないように扉の前にしゃがむ。
服を破く音とロッカーの中で聞いたやつらの話し声が。間に合ってはいるようだ。ギリギリであるが。
というか話し声デカくて忍び足した意味。

扉を開ける前に頭に巡るのは不確定不安要素のバングル。バングルに計画の全てを賭けてる。それ次第で俺は逃げるぞ。だって風紀が来ないかもしれないから。悪いな中の奴。


あとはタイミングを見計らって…


「にしてもこの広さでこいつをすぐ良く見つけれたよな〜」
「その話はさっきしたろーが」
「あ、殴るのは極力駄目らしいぜ」
「だから手っ取り早く服破ってんだよ」
「なーる、エロいし?」
「ハハハへんたーい、そろそろコイツ目さますんじゃねー?」
「それを待ってたんだろォ」
「オッ、オー!肌白ぇじゃん、いけるいける!」
悪いがイかせてやんねぇよ。


フード深くかぶり、ドアを蹴飛ばしてご挨拶。



お邪魔します。
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