土器土器体育祭
塩島side
校庭から大きく離れた校舎の近くで騒ぎは現在進行形で起こっていた。
普通に体育祭に参加してたらこんなところ来ない。とはいえ、これもその"計画“のうちであれば、Zクラスの生徒と生徒会親衛隊の生徒がこんな所に居る理由については…と嫌々納得する塩島だった。
さて、どっちが計画側なのか、どちらもなのか。
途中から10数名に増えたZクラスの生徒はどいつも大柄。
そのうえ短気で喧嘩っ早い。
彼らは風紀にとってお互い顔馴染みだった。
所謂ブラックリスト。
1人につき数人の風紀委員が対応する姿を見て、重いため息を吐いた。
飛鳥と共にZクラスが大人しくなるように画策したが、留年が確定しているこいつらには関係無かったな、とうんざりする。
南部が居なくなったことは既に知っている。
風紀室に居たかったが、こういった場において夏目は向いていないのは自他共に分かりきっていることだった。そのため、翠は今連携の為に俺の代わりに風紀室で風紀委員のそれぞれの行動に指示を出している。
翠への連絡は同時に俺に入るようになっていることや、翠の指示は的確で信頼を置いていることにより特段心配はしていない。
だが、この後起こすであろう制裁について考えると、自身もすぐに動けるようにこの場を早く収める必要性を感じた。
勝気な親衛隊が未だにガラの悪い生徒に食いかかるのを止める為に眼鏡の位置を直しながら、また騒ぎ始める方へ向かった。
「…鳩尾殴って全員落とすか?」
「「「委員長?!!」」」
校庭から大きく離れた校舎の近くで騒ぎは現在進行形で起こっていた。
普通に体育祭に参加してたらこんなところ来ない。とはいえ、これもその"計画“のうちであれば、Zクラスの生徒と生徒会親衛隊の生徒がこんな所に居る理由については…と嫌々納得する塩島だった。
さて、どっちが計画側なのか、どちらもなのか。
途中から10数名に増えたZクラスの生徒はどいつも大柄。
そのうえ短気で喧嘩っ早い。
彼らは風紀にとってお互い顔馴染みだった。
所謂ブラックリスト。
1人につき数人の風紀委員が対応する姿を見て、重いため息を吐いた。
飛鳥と共にZクラスが大人しくなるように画策したが、留年が確定しているこいつらには関係無かったな、とうんざりする。
南部が居なくなったことは既に知っている。
風紀室に居たかったが、こういった場において夏目は向いていないのは自他共に分かりきっていることだった。そのため、翠は今連携の為に俺の代わりに風紀室で風紀委員のそれぞれの行動に指示を出している。
翠への連絡は同時に俺に入るようになっていることや、翠の指示は的確で信頼を置いていることにより特段心配はしていない。
だが、この後起こすであろう制裁について考えると、自身もすぐに動けるようにこの場を早く収める必要性を感じた。
勝気な親衛隊が未だにガラの悪い生徒に食いかかるのを止める為に眼鏡の位置を直しながら、また騒ぎ始める方へ向かった。
「…鳩尾殴って全員落とすか?」
「「「委員長?!!」」」