土器土器体育祭

■■様
※R18
エロくないけどsexしてる



甘い匂いが立ち込める静かな部屋で、2人の喘ぎ声と肌と肌が弾む音、変則的に鳴る水音、布が畳と擦れる音が響く。
1人は容姿が美しい生徒で、畳に仰向けに倒れて揺さぶられており、もう1人は布で目隠しがされ、運動しているのが分かるくらい筋肉が付いた無骨な生徒だった。

感じ入ったように畳に背を預けている男の髪がぱさりと音を立てるのに煽られるようにもう1人の男が強く腰を振った。
「■■様…もう…っ」
「ぁっ…イイよ…そこ、もっと…っ」
その熱っぽい声に興奮した男が線の細い彼の腰を引き寄せ、ラストスパートをかけるように何度も腰を動かし、やがて体を震わせて動きを止めた。
荒い呼吸音と独特な匂いが部屋を満たす。

やがて陰部をゆっくり引き抜いた男が、手探りに目の前にいる男の顔に触れ、何か言おうとした時だった。
扉をノックする音と、「■■様、カウセリング中にお邪魔をして申し訳ございません。この後よろしいでしょうか」と扉の向こうからくぐもった声が。
それを聞いた綺麗な男は扉の方へ気怠げに顔を向け、胸部を上下させて荒い呼吸を繰り返していたが、やがて深く何度か呼吸を繰り返した後に口を開いた。
「その声は…鯨岡君だね?いいよ。そのままその部屋でもう少しだけ待っててくれるかな?」
その声色は、直前まで何事もなかった様に涼しげだ。
男は扉越しに感謝と了承の言葉を伝えた後、足音と共に扉から離れた。

「■■様……。」
「ふふ、ごめんね。それで、君の気持ちは晴れたかな?」
「は、はい…。でも…。」
「そうだね、いつもより短い時間だったね。続きはまた今度、君がまた辛くなったらここに話しにおいで」
俯いて握った両手に美しい男が手を添えて優しく耳元で語りかけると、顔を赤くした男はコクコクと首を上下させてその言葉に頷いた。
その様子に穏やかに笑みを浮かべ、服を整えるように伝えた。ベルトを直すのを確認し、身嗜みを整えるのを少し手伝った美しい男は、目隠しをされた男の手を引いて隣の部屋へと繋がる扉に導いた。

先程まで居た部屋の、その隣の部屋で■■へ伝達として駐在している1人の生徒が■■にタオルを渡した後、男の目隠しを外すと、廊下へと繋がる扉へ促す。
「息災になさってください。機会がございましたら、またのご利用を」
そう、決まり文句を澱み無く笑顔で伝えると、部屋から送り出した。生徒は男が廊下を進むのを見届けると扉を閉め、■■と男が居た部屋へ向かい慣れたように後片付けを始めた。

畳に座っていた鯨岡はそれらを静観していたが、やがて■■が身嗜みを整え終えるのを確認すると声を掛けた。
「体育祭で計画している件について、最後にご意見をいただきたく伺いました」
「うん。そうだったね」
隣の部屋から生徒が出てきて、扉に手をかけながら■■に、片付け終えました。と伝える。
「ありがとう。じゃあ隣で話そうか」
そう促すと、鯨岡と共に空気が入れ替わった畳の部屋へと入って行った。

「それで?」
「はい。体育祭で転入生の神庭慧を

学園から消そうと計画しています」
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