pkmn

いわゆる一目惚れだと思う。初めて会った時、ぼくは彼女に恋をしたんだ。
振り向いてほしくてチャンピオンになったって言ったらなんて返されるかな。
だけど、彼女にとってのぼくは、対等で、ライバルで。『宝物』なんて見つめる君が眩しい。……けどさ。

君の優しさ、この距離感、ぼくを見つめるその表情――ねぇ、勘違いしてしまっても仕方ないよね?

「……ネモちゃんはズルいなぁ」
「え?ハルト、どうかした?」
「なーんでもない!」

まぁ、本当にズルいのはぼくの方なんだけど。
(このまま君の『宝物』でいさせて)
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