pkmn

いわゆる一目惚れだ。初めて会った時から彼女は恋愛対象だった。
ジムチャレンジを始めたのだって、最初の動機は不純。『好き』になってほしかったから、なんて言ったらどう思われるかな。
あなたの言う『好き』がわたしと同じじゃないのは分かってる。……けど。

あなたのその優しさ、この距離感、わたしに向けたあの表情――全部全部ね、勘違いしてしまうよ。

「ネモちゃんはイジワルだね」
「えっ!?私、アオイの嫌なことしちゃってた?」
「ううん、ナイショ」

あぁ、意地が悪いのはわたしの方か。それでもいいや。
(いつかわたしを『好き』になってよ。)
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