長いお話・2 (ふたつめの連載)













天使の姿を実際に見た者はいるだろうか?
背に翼を戴く姿は、教会や、絵本の挿絵や、クリスマスツリーのオーナメントや…様々な物で誰もが目にした事はある筈だけれど。




「みんな!」



手を伸ばせば届くくらいに近く、幻でも夢でもなくこの天使はいる。
ーーーいや、翼を戴いた隆一は。
こんなに側で微笑んで見せる。




「ーーーーー…」



全員声を出す事も忘れて暫し魅入ってしまった。
純白の翼。
それを背中から生やして、皆に向かって手を広げる隆一。
けれどもその表情は、いつも見ている隆一そのもので。
余りに屈託無く笑うから、拍子抜けしてしまう…。



きらきらきら…


隆一が動く度に、七色の光の粒子が宙を舞う。その光の粒子が辺りにひしめく闇に触れると…



「ぇ、あ…?…」

「すげ…」

「ーーー闇が…」



そこにいたメンバー皆が息をのんだ。
全てを飲み尽くそうと光すら吸い込んだ闇は、しばらくすると逆に光を発して脆くなって消えていった。

そんな様子を見ていた二人の隆一は、引き込まれた地の底と同じ経過を辿る闇を目の当たりにして。

大丈夫だよ、と。
メンバー達に向かって頷いて見せた。



「ーーー皆んな綺麗な雨になった。その後には新しい生命が芽吹いていたよ」


ね!と、頷き合う二人の隆一を見て。ようやくここにいる全員が、この長かった困難な一件の結末に、どうにかやっと辿り着けたような気がした。


さぁ!もう一度初めから演奏しよう!
今度こそ最後まで、この曲を演りきろう!

隆一の掛け声と共にメンバー達は大きく頷いて立ち位置に戻る。
十人ルナシーが再び出来上がるのを確認すると、隆一は眼前に広がる星空のように瞬く光を惚れぼれと見つめた。



「応援してくれてるんだね…皆んな。ーーー」

「ああ、」

「すごく綺麗。力になる。だから俺たちも、」

「ーーー」

「負けないよ」




真っ暗闇の中。
真矢のカウントが鳴った。




























泣いている。
啜り泣く声が聞こえる。

誰だろう。
誰が泣いているの?
誰もいない森の端で。
氷で凍てついた世界の端で。
光射さない海の底で。
建ち並ぶビル群の、その陰で。

誰にも気付かれないように。
声を殺して。
ーーーけれども本当は、気付いて欲しいと願っている。悲しさ、悔しさ、憤りを抱えた存在。
初めは小さな黒い影。
もしかしたら、青空を見上げるだけで溶けてしまったかもしれないくらいの。
そんな小さな負の感情。

けれどもいつしか小さな影達は、手を繋いで、絡み合って。
ひとつの巨大な闇になった。



〝ヒトリジャ無イネ〟

〝皆ンナ イル〟

〝空ヲ覆ウ位ニ 大キクナロウ〟

〝光モ生命モ遮ッテ〟

〝誰モヒトリキリニ ナラナイヨウニ〟

〝ホラ 皆ンナ同ジ 闇ノ中〟

〝怖クナイ 寂シクナイヨ〟

〝モウ二度ト 泣カナクテイインダ〟




誰も気付かない声。
だけれどその声に話しかけたのは…



「ーーーねぇ、本当に?」


〝⁉〟



背に純白の翼を生やした、ひとりの青年で。
その彼の隣には彼と同じ姿の青年と、それを支える楽器を携えた者達がいた。




「このままでいいの⁇本当に?」

「何も感じないまま終わっても、いいの?」



翼を広げた青年…隆一の言葉に、闇の塊は一気に襲い掛かる。
最後の力を振り絞るように。


〝何ガ…何ガワカル!〟

〝オ前達ナンカニッ…‼〟


飲みこむ勢いの闇は隆一に目前まで迫る。
しかしその寸前で、光の弾かれて触れた闇は飛び散った。




「ーーーわかるから言ってんの‼」

〝ッ…⁉〟

「みんなそうなの!楽しくて幸せなだけの人なんていないよ!俺だって…俺たちだって今まで色んな事があったんだから!めちゃくちゃ悔しくて悲しくて、自分が許せなくて、もう嫌だって思う事もあったよ!でもみんな同じ!それでもその時期を耐えて、小さな喜びを何とか見つけながら生きてるの‼泣きそうになったら唇を噛んで、空を見上げて気持ちを昇華させてんの!ーーーそんな気持ちを…」

〝ーーーッ…〟

「そんな風に闇の塊にしちゃダメだ!どす黒い塊にしちゃダメだよ!負の感情なんてあって当然!それを自分を陥れて醜いものにしないで!綺麗な…」

〝ーーー綺麗…?〟

「そうだよ。綺麗な闇に変えるんだ。ーーーだって悔しいとか、悲しいとか。それだけ見たら辛いけど…。その奥にあるものって大事なものでしょう?ーーーだから、そんなに自分を責めて辛いんでしょう?」



〝ーーーッ…ァ、〟



辛い…悲しい、悔しい。
そんな感情の基には、確かに存在している筈だから。
闇に凝り固まってしまう程の、愛情が。
人に、物事に…様々だけれど。
愛情を寄せて、慈しんだものが。



「ねぇ?皆んなで思い出そうよ。あなた達が持っている筈の大事なものを。いっせーの!で上を見上げるんだ。今は暗い空だけど、きっと晴れて青空が見えてくる。ーーー俺たちが手伝うから」



そう言って隆一が回りに囲むメンバー達にウインクすると、それを受けたメンバー達は演奏しながら力強く頷く。

聞いていて!
そう言うように歌い上げる隆一の歌は暗闇を突き抜ける。
音の通り難さなんて感じさせない、ステージそのままの演奏と歌がそこにはあって。
翼は光を振り撒いて。
その光に包まれた闇達は次第にグレーに…青く…色を変えて。



「ーーーっ…これで終わらせるよ!!!!!」



隆一の絶叫と共に、辺りは一面。





きらきらきらきら…




あまりに眩しくて、目が開けていられなくて。
ーーーそれから、隆一は急に全身の力が抜ける感覚に。

歌の最後まで声を伸ばすと。

ふっ…と、意識を手放してしまった。




その最後に聞こえた。



〝ーーーア…リガ…と…う…〟










暗闇に包まれながら、それでもスマホのライトを振りかざす客席。必死に今できる事を、と。メンバー達にエールをと、ファンとスタッフと一丸になって作り上げ続ける星空の景色。
しかし長丁場。その濃い闇を前にして、気持ちが折れそうになってしまうのも仕方がないのかもしれない。
揺れるライトの光が、覚束ない動きになり始める中で。
そこで葉山は、その一部始終を見ていた。
まるで映画のシーンのような光景を。



「…あ、?」



閃光が走った。
細い細い光の線。
それはみるみるうちに線を増やして、五条の光を放ち始めた。
息をのむ客席。
葉山も思わず立ち上がって、ステージの有るべき場所を凝視した。



「ーーーっ…ぅわ!」


急にだ。
真っ白に輝く辺り一面。
眩しくて目が開けていられない。
きらきらした光の粒が会場中に飛び散って、さらに会場の外へとその光の粒子は広がった。

眩しさを堪えてでも、何が起こったのかと無理矢理にでも目を開けようとした葉山の耳に、それは聞こえた。



「あ…この、音」


聞き慣れた楽器の音。
それが誰によるものか、すぐにわかって。
さらに…


「ーーーっ…この歌声」


今まで幾度となく聞いた、その歌声。
それは誰でもない、ルナシーのものだった。




「ーーーーー隆一さん!」

「イノランさん!スギゾーさん、Jさん!真矢さん!!!!!」


葉山の絶叫を聞いて辺りの皆も立ち上がる。
そして今目の前にいるのがルナシーのメンバーに違いないと悟ると。
一同に声を上げてメンバーを呼んだ。



RYUICHI!
SUGIZO!
INORAN!
J!
真矢!


湧き上がる客席に応えるように歌う隆一の背には翼が見える。
初めは衣装なのかと思ったそれは光を振り撒いて、隆一の動きに合わせてひらりと揺れる。
何よりその姿が真っ白な服装と良く似合っていて。



「ーーー隆一さんって…天使だったんですか…?」



思わず葉山が呟いてしまう程。

〝愛に満ちた微笑みで〟

歌いながら微笑む隆一は、あの曲の歌詞そのままだと思ったのだ。


闇は薄くなって、やがて光を纏って消えて。
空が晴れる。

何かはよくわからないままだったけれど。
この世界を覆う闇は消えて、後には透き通った雨が降り注いで。
これできっと、終わったのだ…と。
言葉なくとも、皆んな安堵した。







ーーーーーその直後。
隆一が崩折れた。
カクン…と、電池が切れたみたいに。






























〈隆一…ねぇ、隆一?大丈夫?〉

「ーーーん、ぇ…?」

〈平気?〉

「ーーーあ…リュ…」

〈隆一〉

「…リュ…イチ?」



ぼんやりとした目を開けると、そこには心配そうに覗き込むリュウイチの姿があった。
辺りは真っ白な空間。
ここが初めて隆一と対面したあの白い空間だと、隆一はすぐにわかった。
そして…



「っ…ね、闇は⁉皆んなどうなったの⁉」


突如ガバッと起き上がった隆一は先程までの事を思い出してリュウイチに問い詰めた。
自分達があの暗闇の中であの特別な曲を演奏した事や、飲み込まれた闇がどうなったのか。
隆一は皆の無事を案じていても立っていられなくなった。
そんな隆一に、リュウイチは穏やかに笑うと隆一の手をとってこう言った。




〈大丈夫、闇は晴れた。闇は綺麗な雨になって、今頃新しい生命を芽吹かせているよ〉

「ーーーぇ、じゃあ…」

〈終わったんだ。全部。ーーー今回の、この長かった事が〉

「…っ…リュ…」

〈隆一、ありがとう〉

「ーーーっ…違…!リュウ…チも、だもん!」

〈隆一…ーーーーーうん!〉



すり抜けてしまうのも構わずに、ぎゅっと抱きつく隆一はちょっと歳下のリュウイチに受け止められて。
側から見たらどっちが歳上なんだか…な、光景だけれど。
そんなのも微笑ましいと、皆思うのだろう。

胸の内に去来する今まで事。
それこそあの非常階段から始まった、奇妙な出来事の連続の日々。
リュウイチとの出会い。
過去の自分達の音の記憶の存在。
神様の存在。
世界を覆う闇の正体。
そして、与えられた歌う使命。

未知の領域に踏み込まざるを得なかった日々の中で、隆一に助言や支をくれたリュウイチは〝過去の自身の歌声の記憶〟以上に大切な存在になっていた。

鏡合わせの自分。
共に挑む戦友。

リュウイチがいなかったら、こうして結末を迎える事も困難だっただろう。





リュウイチはそっと身体を離すと、隆一に寂しげに微笑んで言った。


〈ーーー全てが終わったから、隆一の翼も消えたね〉

「え、?あ、ホントだ」

〈それから手首の痕も…〉

「ーーーあ、」


イノランに貰ったブレスレットをずらすと、そこにはもう、あの黒々とした痕は無かった。



〈〝神様〟の管理下では無くなった。ーーー本当に全部終わったんだよ〉

「ーーーそ、っか」

〈ーーーうん〉

「ーーーね、じゃあ、リュウイチは?この後どうなるの⁇他のメンバーと同じ場所に帰れるんだよね?」

〈ーーー…〉

「ーーーーーリュウイチ?」

〈…わかんない〉

「…え?」

〈ーーー俺、地上に降りる前に〝神様〟と派手に喧嘩しちゃった。それに俺は他のメンバーと違って具現化されているから…この後どうされるのか…わかんないや〉

「ーーーっ…嘘だ…そんなのって…」



また彼等と同じ場所に帰りたいと願うのは当たり前の事だ。
ずっとひとりきりでいたリュウイチなのに、今後がわからないと寂しそうに笑うのが不憫でならなかった。











「〝神様〟にはどうやったら会えるの⁇」

〈…隆一?〉

「〝神様〟に会いたい。それで言いたいよ。リュウイチをちゃんと帰してあげてって」

〈ーーー隆一…そんな、いいよ〉

「っ…なんで⁉」

〈…せっかく終わったのに、隆一にもうこれ以上迷惑かけられない〉

「ーーーっ…リュ…」

〈相手は〝神様〟だ。俺すらその姿を見た事がない存在だ。しかも俺は散々言い散らかして地上に来たから、何をされるかわからない。ーーーどんな罰があるかわからない。それを隆一にまで押し付けたくないよ。ーーーせっかく…〉

「ーーーーー」

〈隆一はここからはまた穏やかな日常に戻れるんだから。ーーーイノちゃんと、音楽と。幸せになれるんだから。俺は地上に降りる時に覚悟を決めた。もしも〝神様〟に逆らった罰があるなら受けようって。だからいいんだ。俺の事はいいから、隆一はイノちゃんの元に…〉

「っ…それはリュウイチもでしょう⁇」

〈ーーー隆…〉

「リュウイチだってイノちゃんが好きなくせに!リュウイチの方こそひとりで大変で寂しい思いしてきたくせに‼それなのにまだそんな遠慮すんの⁉俺ばっかり幸せになったって意味ないよ‼一緒に頑張ってきたのに…!ここからはリュウイチだって皆んなの元に帰ってイノちゃんと幸せになるんだよっ…‼」

〈ーーーっ…〉

「ねぇ!聞いてんの⁇〝神様〟‼ーーーっ…リュウイチを帰す…って…それくらいしてくれたっていいじゃないか‼〝神様〟っ…‼‼」




いつの間にか隆一の頬を伝う涙。
悔しくてもどかしかった。
本心はどれだけ帰りたいと思っているか、知っているから。



「ーーーっ…姿を見せないなんて卑怯だ‼」

〈隆一…っ…もぅ、いいから〉

「よくない‼」




喚いている自分が何が何やらわからなくなるくらい、泣きじゃくっていた隆一が。ばっ!と、顔を上げた時だ。
目の前にいるリュウイチの身体が今までよりも希薄に感じた。今までなら手を伸ばせばすり抜けはするものの、確かにそこにいるという存在感があったのに、今はどうだ?



「ーーー…リュウイチ?」

〈え、?〉

「ね、なんか…透けてる?」

〈ーーーえ?…あ、ホント…だ〉



ほわほわと淡い光を纏いながらそこにいるリュウイチのその感じに覚えがあった。
それは、音の記憶達と同じ感じ。
いなくなったリュウイチを探し彷徨っていた彼らと同じ存在感になっていた。



「…ねぇ、もしかして、具現化が解けた?」

〈っ…〉

「俺と同じみたく、リュウイチも〝神様〟の管理下じゃなくなった?」

〈ーーーっ…って、ことは…〉

「帰れるんじゃないの⁇リュウイチ」

〈ーーーーーっ…〉





姿を現せない理由は〝神様〟にもあったのかもしれない。
〝神様〟にすら手の施しようがなかった今回の一件を解決する為に、隆一に白羽の矢が立てられた時。
リュウイチを姿ある形に作り出し、結果隆一本人をも巻き込んだ大掛かりな事態になった事。
〝神様〟にも、そんな二人に感謝する気持ちがあったのかもしれない。
溜め込んだ想いをぶちまけて地上に降りたリュウイチに、なにも罰など与えずに。逆に自由になれる姿に戻す事が出来るのは〝神様〟しかいないのだから。




「リュウイチに、もういいよ。って、もう帰りなさい。って、事だよね?」

〈ーーー不器用〉

「ね?ーーーでも、きっとそうゆう事だよね?ありがとうって、〝神様〟なりの」

〈うんっ!〉



リュウイチは上を向いて叫んだ。
〝神様〟ありがとう!
めちゃくちゃムカついた時もあったけど、今は感謝しています!
お元気でー‼


それを聞いていた隆一も。
〝神様〟さっきは散々言ってごめんなさい!リュウイチを自由にしてくれてありがとうございます!
無事に解決できて良かったです!


そう続けざまに叫んで、二人顔を合わせてくすくす笑った。
そんな二人に、聞こえたのだ。




ーーーヤレヤレ…。




「え?」

〈今なんか…聞こえた?〉

「聞こえたよね?」

〈うん、〉



そして。
さらに…



ーーー心ニ想ウ、願イヲ…






〈ーーーえ、?〉

「…あ、」



リュウイチの前にふわふわと揺らめくオレンジ色の光。
それはだんだんと人型になって、やがて…



〈…あ〉


見覚えのあるシルエット。
その人物は優しく微笑んでいて、その形が綺麗に現れると話し掛けたのだ。


〈リュウイチ…リュウちゃん〉

〈っ…イ、〉

〈ーーーまた、やっと会えた〉

〈ーーーっ…イノちゃ…〉

〈自由になれたリュウちゃんと、〉

〈っ…うん!〉



〝神様〟はさらに二人を引き合わせるというこんなサプライズもしてくれて、それに感謝しつつも隆一は対面する二人を見つめて、隆一は思わず目潤ませてしまう。
あの闇の中でも出会えた二人だけれど、あの時はまだ〝神様〟の管理下にあったから。
こうして自由の身になれて再会できた二人に、もう何の制約も無いのだ。

ーーーそうなると、この白い空間で今の自分はお邪魔虫のような気持ちになってしまう。
まだ恋人同士ではないものの、好き同士である二人の再会の場にいるのは照れくさいような…気がして。
しかしなにも隠れる場所が無いこの空間、隆一がソワソワしているとリュウイチがこう言った。




〈隆一、本当にありがとう。イノちゃんとまたこうやって会えたよ〉

「うん、ホントに良かった。リュウイチ、幸せにね?」

〈隆一とイノちゃんみたいになれるように頑張るね〉

「ふふふっ、うん!」

〈ーーー隆一…っていうか、隆ちゃん〉

「イノちゃん良かったね。リュウイチをよろしくね?」

〈ああ。この事が解決できて、またリュウと会えたのは隆ちゃんと皆んなお陰だ。本当にありがとな〉

「ーーーもう、離れちゃだめだよ」

〈うん!もう離れない。ずっと一緒にいるよ〉

〈っ…リュウ…〉

〈…イノちゃん。ーーーイヤ?〉

〈…な訳、ない!から〉

〈うん!〉

「ーーーねぇ、見ているこっちが照れちゃうよ。…これなら大丈夫だね」




隆一が照れつつも安堵したタイミングで、いつかのあの抗えない眠気が隆一を襲う。
立っている事も出来なくて、真っ白な地面に倒れ込む瞬間。
頭の遠くでリュウイチとイノランの声が聞こえて、遠くなっていって。

ーーーそれから…




…‼

隆一!

隆ちゃんっ…‼




隆一を呼ぶ、隆一が誰よりも大好きな…声が聞こえたのだ。





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