類は友を呼ぶ!
…え? 俺も人の事言えない? オタクだから? …何回言わせるんだよ…オタクだって、何の引け目も無くオタクやってる訳じゃないんだぞ。群がるお前らリア充の圧力から耐え忍び、一つの愛を貫き通し…お前、ちゃんと聞けよ!
…はぁ、もういいよ…。ああ、そうそう、藤森の事だよな。あいつひでぇんだよ。中学の頃はクラスがずっと一緒だったし、何でかいっつも席が近かったし、なし崩し的に仲良くなったっていうか…まあ、腐れかけた縁みたいなもんだよな。
最初の頃は、あいつも普通の女子だったような気がするんだけどなあ…。周りにいた他の女子が落ち着き始めて、女子同士で仲良くしだした頃から、だんだん化けの皮がボロボロと…(笑)
確かに、昔からミーハーだったよ。イケメンな先生とか先輩とかに、とにかく弱い。俺も何回ダシに使われたもんか、分からないよ。あと、同級生の誰々が付き合ってるとか、そういう噂にはとにかく聡かったなあ。毎回どこから情報を仕入れているんだか…。何回聞いても教えてくれないんだよ。
結城…あ~、
…え? 付き合ってるのかって? 誰と誰が?
…………俺と藤森が!? 無い無い! っていうか、お前それもう二度と言うなよ! 何でって…俺が藤森に死ぬほど殴られるんだよ! 物理的なやつじゃなくて、精神をねちねちしつこく攻め立ててくるからな! 中三の時なんて、すっかり治まるまで丸々ひと月かかったんだぞ! 藤森の前でそれ、絶対言っちゃだめだからな!? 何をニヤニヤしてるんだよ! だから、そんなんじゃないんだって!
…おお、お前も言うな…。聞かれない様に気をつけろよ…。情報収集とかについては、あいつマジ忍者だから。
そうそう、何だかんだで面倒見はいいかもしれないな。そこはあいつのいい所だと思う。うん。
うん、ちょっと癖は強い奴だけど、悪い奴じゃないから、仲良くしてやってくれよ。…まあ、お前なら藤森がもう目をつけてるかもしれないけど…。うん? いや、こっちの話だ。
あ、予鈴鳴ったぞ。ほらほら、次の授業始まるから、席に着かなきゃダメだぞ。…優等生ぶってないよ! 予鈴が鳴ったら席に着くのは当たり前だろ! ほらほら、あっち行けよ! 続きは次の休み時間にでも話してやるから!