blog
「涙の声を知る者よ」 更新
2026/08/01 00:00今回のお話はアテナを中心としたリコール全体の物語を把握している方向けの内容になっていますので、なるべく全編の内容について簡易的に説明を......した......つもり! なのですが、如何せん説明下手であり内容も入り組んでいるため、もし理解が難しければまたメッセージなどでご質問いただけたらと思います。🌷


こちらの画像はリコールの軸となる本編、前日譚の繋がりを時系列順に説明したものです。
・メイデンは亡くなった絆という妹、理想のヒロインである彼女のために祈が生み出したハッピーエンドの物語であること
・アテナは絆を模して作られた存在であること
・メイデンが完結し、アテナの魂が転生してからも世界はヒロインの幸福を願い、システムのように彼女の意のままに運命を捻じ曲げていること
この辺が分かっていれば大丈夫です。リコール二章はアストレア(短編にも登場する、後のパンドラ)が運命に繋がれた人物を追う旅に出るという内容ですが、その人物こそがかつてアテナだったその魂だということが判明します。
三章に入り、アテナはメリーベルと共に自分に巻きついた運命の糸の先を握る人物を辿り祈に出会いますが、その際伝えられた「自分がフィクションの存在であること」、そして「ヒロインである自分のせいで大勢の運命を捻じ曲げてしまったこと」。これらの事実はアテナを酷く苦しめました。
祈からの「あなたは誰かの代わりではない」「初めこそ絆と重ねた存在だったけれど、彼女を失った私を救ってくれたのは間違いなくあなただった」「あなたの存在は私の不純な意に反して独立した一人の少女」などの言葉をアテナが受け入れられないまま本編は終わりますが、【幸福の詰め込まれた美しいフィクションの世界で生きること】【痛みも苦しみも愛もその腕に抱きしめながら生きること】この二択を選択することがリコールにおいてとても重要であり、今作品の人生観、テーマでもあるのです。


短編関連人物の簡易相関図
今回の時間軸では、パンドラは徐々に気持ちを整理しながらも消化することが出来ていないという状況です。それは繰り返す転生の中で大勢を傷つけてしまった自分が痛みに泣くことは許されないのではないか、またもし自分の涙が世界に見つかればまた運命を捻じ曲げてしまうのではないか、というトラウマに起因したものです。
たくさんの愛に包まれてやっと堪えていた涙を流し、たくさんの時間をかけながら安定した水流が作られました。これから彼女がどんな道を選択するのか、確かなことを今は皆さんの前で言葉には出来ませんが、私の知る彼女の望みと幸福の全てにより良い結果が訪れるようにただ願っています。