不定期開催!オンボロ寮・美食研究会
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夜の帳が下りたオンボロ寮のキッチン。
普段は埃っぽく、幽霊たちの溜まり場となっているこの場所も、今日は香ばしい香りに満たされている。
「ななし〜、オレ様の腹の虫はもう暴動を起こしてるんだゾ!」
テーブルの上でフォークとナイフを握りしめ、尻尾をメトロノームのように激しく振り回しているのは、相棒のグリム。その目の前で、監督生であるななしは、使い込まれたフライパンと格闘していた。
この学園において、ななしは唯一魔法が使えない存在だ。ななしは己の腕とキッチンにある限られた道具、そして元の世界で培った生活の知恵だけを武器にしている。
「はいはい、今盛り付けるから待っててね」
これは、不定期に開催される「オンボロ寮・美食研究会」。
魔法が使えないななしが、元の世界のアイディアを駆使して料理を作り、グリムがその味を評価するという、至って平和で腹ペコな集会である。
本日のメニュー
チーズ肉巻きおにぎり~ハニーマスタードを添えて~
【材料(約10個分)】
・温かいご飯:500g(お茶碗約3杯分)
・醤油・みりん:各大さじ1(ご飯の下味用)
・豚バラ薄切り肉:10枚(長めのもの)
・スライスチーズ(とろけるタイプ):5枚(半分に切る)
・塩・コショウ:少々
・片栗粉:適量
★特製タレ
・ 醤油・みりん・酒(各大さじ2)
・砂糖(大さじ1)
★ハニーマスタードソース
・ 粒マスタード(大さじ1)
・蜂蜜(大さじ1/2)
・マヨネーズ(大さじ1/2)
【作り方】
①ご飯に醤油とみりんを混ぜ、下味をつける。
②半分に切ったチーズを芯にして、ご飯を俵型に固く握る。
③豚バラ肉を隙間なく巻き付け、軽く塩コショウをして、全体に片栗粉を薄くまぶす。
④フライパンに油を引かずに(肉の脂を利用)、巻き終わりを下にして並べ、転がしながら全面カリカリになるまで焼く。
⑤余分な脂を拭き取り、★特製タレを加えて煮絡める。
⑥仕上げに混ぜ合わせた★ハニーマスタードソースをたっぷりとかける。
「完成! 魔法が使えなくても、火加減ひとつで美味しくなるんだから。これぞ科学の勝利だね」
「めちゃくちゃいい匂いがするんだゾ! 早くいただくんだゾーー!!」
グリムがまさに肉塊に食らいつこうとした、その時。
――ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!
「おーい! ななし、開けろー! 匂いでバレてんだよ!」
「夜分にすまない、ななし。……エース、そんなに叩いたら迷惑だろう」
けたたましいノックと、聞き慣れた騒がしい声。
ななしが溜息をつきながら重い扉を開けると、そこには案の定、ハーツラビュル寮のコンビが立っていた。
「……エースにデュース。今夜はタルトの盗み食いでもないし、首輪もついてないみたいだけど。何か用?」
「ひっでーな! 友だちが遊びに来てやったっていうのに! ……っていうか何これ、マジでいい匂い。学園の食堂じゃ嗅いだことないジャンクな香りがする」
エースが鼻をひくひくさせながら、ななしの脇をすり抜けて中に入ってくる。その後ろで申し訳なさそうにしつつも、視線がすでにテーブルの上の料理に釘付けになっているデュースが続いた。
「いや、その……。少し、寮での課題に行き詰まってな。気分転換に散歩をしていたら、ここから信じられないくらい美味そうな香りがしてきたから、つい吸い寄せられてしまったんだ」
「散歩っていうか、デュースが『この匂いを辿れば、きっと ななしが何か美味いものを作っているはずだ!』って猛ダッシュしたんだけどな。オレ、追いつくの大変だったんだぜ?」
「エ、エース! 余計なことを言うな!」
「ふなー! オレ様の食い物を狙う奴らは追い出すんだゾ! 帰れ帰れ!」
グリムが威嚇するようにフォークを振り回すが、エースはそんなことお構いなしにテーブルを覗き込む。
「何これ、肉? 米? しかもこのタレの照り具合……めっちゃうまそー! なあななし、これオレらの分もあるよね?」
「……あるけど、これはグリムとの美食研究会の試食用なんだからね。ちゃんと感想を言ってもらうよ?」
ななしが呆れ顔で皿を追加すると、エースは「やったぜ!」と叫んで椅子に飛びつき、デュースは「恩に着る」と真面目な顔で深く頭を下げた。
「よし、じゃあ改めて。いただきます!」
騒がしい夕食会が幕を開けた。
「もぐもぐ……ふなっ! この、中からトロリと溢れ出すチーズがたまんねーんだゾ! 外側の肉のカリカリと、中のモチモチした米が最高なんだゾ!」
「うわ、マジだ。この黄色いソース、ハチミツの甘さの後にマスタードの刺激が来て、肉の脂をさっぱりさせてくれる。……ななし、お前魔法使えないのに、なんでこんなに味の組み立てが上手いの?」
エースが頬を膨らませながら親指を立てる。
一方でデュースは一口食べた瞬間に動きを止め、カッと目を見開いていた。
「……ッ!!」
「デュース、大丈夫? お水いる?」
ななしが心配すると、デュースは感動に打ち震えるような目で見つめ返してきた。
「すごい……! この、一口で完結している破壊力。まるでマジカルホイールで直線をフルスロットルで駆け抜けているような衝撃だ! 肉と米、そしてチーズ……。これぞ漢の料理だ……! 力が湧いてくる!」
「なんか、たとえが物騒」
「魔法を使えば一瞬で成形できるかもしれないが、この絶妙な握り具合は、きっとななしの手作業だからこそ成せる業なんだろう。……感謝して食べる」
デュースは礼儀正しく、しかし凄まじいスピードで二個目に手を伸ばした。
「そういえばさ、課題に行き詰まったって言ってたけど、何だったの?」
「あー……。それ聞く? 飛行術のレポートだよ。『箒で飛んでいる時の風の抵抗と魔力消費の相関関係について』。あんなの気合で飛べばいいじゃんねー?」
「気合で飛べるなら苦労しないんだゾ」
グリムが口の周りをソースだらけにしながら鼻を鳴らす。すると、デュースが真剣な顔で語り出した。
「いや、エース。理論も大事だぞ。僕は今回、レポートのために風の抵抗を体感しようと思って、ずっと向かい風の中を全力で走っていたんだが……」
「あはは、それただのトレーニングになってない? 魔法使えばいいのに」
ななしが笑うと、エースも茶化すように乗っかる。
「だよねー。こいつ、挙句の果てに『風が足りない!』とか言って、自分で風魔法を顔面に当てながら走ってんの。側から見たらただの変質者だぜ?」
「バ、バカとはなんだ! 僕はいつだって真剣なんだ!」
狭いオンボロ寮の食堂に、笑い声と怒鳴り声が響き渡る。ななしは、そんな二人を眺めながら自分のおにぎりを一口齧った。
魔法のような奇跡は起こせなくても、こうして自分の作った料理を「美味い」と言って食べてくれる友だちがいる。それは、どんな魔法よりも温かい光景に思えた。
「でも、こうして ななしの飯食ってると、なんか悩みとかどうでもよくなるな。魔法の練習より、こういう『生活』って感じのことしてる方が落ち着くっていうか」
「ああ。……ななし、君の料理はすごいな。僕もレポートくらい自分の頭でしっかり考え直してみるよ」
「あはは、おにぎり一個でそこまで感心されると照れるな。でも、そう言ってもらえると嬉しいよ」
「ふなー! 感心してる暇があったら、最後の一つをオレ様に譲るんだゾ!」
「あ! 待てグリム! それはオレが狙ってたやつ!」
「エース、卑怯だぞ! グリムも、それはななしの分じゃないのか!?」
最後の一個を巡って、皿の上でフォークが火花を散らす。
「はいはい、喧嘩しない! 最後に残ったのは、作った人の特権として、わたしがいただきまーす」
「えっ」「ふなっ!」
ななしはニコリと微笑み、迷うことなくその肉の欠片を口へと運んだ。
「うん、冷めても味が落ち着いて美味しい。片栗粉をまぶしたおかげで、タレがしっかり絡んでるね」
「「あぁぁぁぁーーーー!!」」
絶叫するエースとグリム。
それを横目に、デュースだけが「……まあ、妥当だな」と深く頷いていた。
窓の外では、ナイトレイブンカレッジの静かな夜が更けていく。しかしオンボロ寮の一角だけは、いつまでも明かりが消えず、賑やかな笑い声が絶えることはなかった。
「……ねえ、二人とも。今日の感想は?」
エースは椅子に深くもたれかかり満足げにお腹をさすった。
「決まってんじゃん。星五つ……いや、レポートが完成したら星十個にしてやるよ」
「僕は……そうだな。あまりの美味しさに血が騒ぎそうになった。……とにかく最高だった。ごちそうさま、ななし」
「ふなー! オレ様は星、一千万個なんだゾーー!! 今度はもっと高級な肉を巻くんだゾ!」
美食研究会の夜は、こうして賑やかに幕を閉じた。
……もっともこの後、課題のレポートが一行も進んでいないことに気づいた二人が「ななし、お願い! レポートの構成だけ一緒に考えて!」と夜中まで泣きつくことになるのだが、それはまた別の話である。
普段は埃っぽく、幽霊たちの溜まり場となっているこの場所も、今日は香ばしい香りに満たされている。
「ななし〜、オレ様の腹の虫はもう暴動を起こしてるんだゾ!」
テーブルの上でフォークとナイフを握りしめ、尻尾をメトロノームのように激しく振り回しているのは、相棒のグリム。その目の前で、監督生であるななしは、使い込まれたフライパンと格闘していた。
この学園において、ななしは唯一魔法が使えない存在だ。ななしは己の腕とキッチンにある限られた道具、そして元の世界で培った生活の知恵だけを武器にしている。
「はいはい、今盛り付けるから待っててね」
これは、不定期に開催される「オンボロ寮・美食研究会」。
魔法が使えないななしが、元の世界のアイディアを駆使して料理を作り、グリムがその味を評価するという、至って平和で腹ペコな集会である。
本日のメニュー
チーズ肉巻きおにぎり~ハニーマスタードを添えて~
【材料(約10個分)】
・温かいご飯:500g(お茶碗約3杯分)
・醤油・みりん:各大さじ1(ご飯の下味用)
・豚バラ薄切り肉:10枚(長めのもの)
・スライスチーズ(とろけるタイプ):5枚(半分に切る)
・塩・コショウ:少々
・片栗粉:適量
★特製タレ
・ 醤油・みりん・酒(各大さじ2)
・砂糖(大さじ1)
★ハニーマスタードソース
・ 粒マスタード(大さじ1)
・蜂蜜(大さじ1/2)
・マヨネーズ(大さじ1/2)
【作り方】
①ご飯に醤油とみりんを混ぜ、下味をつける。
②半分に切ったチーズを芯にして、ご飯を俵型に固く握る。
③豚バラ肉を隙間なく巻き付け、軽く塩コショウをして、全体に片栗粉を薄くまぶす。
④フライパンに油を引かずに(肉の脂を利用)、巻き終わりを下にして並べ、転がしながら全面カリカリになるまで焼く。
⑤余分な脂を拭き取り、★特製タレを加えて煮絡める。
⑥仕上げに混ぜ合わせた★ハニーマスタードソースをたっぷりとかける。
「完成! 魔法が使えなくても、火加減ひとつで美味しくなるんだから。これぞ科学の勝利だね」
「めちゃくちゃいい匂いがするんだゾ! 早くいただくんだゾーー!!」
グリムがまさに肉塊に食らいつこうとした、その時。
――ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!
「おーい! ななし、開けろー! 匂いでバレてんだよ!」
「夜分にすまない、ななし。……エース、そんなに叩いたら迷惑だろう」
けたたましいノックと、聞き慣れた騒がしい声。
ななしが溜息をつきながら重い扉を開けると、そこには案の定、ハーツラビュル寮のコンビが立っていた。
「……エースにデュース。今夜はタルトの盗み食いでもないし、首輪もついてないみたいだけど。何か用?」
「ひっでーな! 友だちが遊びに来てやったっていうのに! ……っていうか何これ、マジでいい匂い。学園の食堂じゃ嗅いだことないジャンクな香りがする」
エースが鼻をひくひくさせながら、ななしの脇をすり抜けて中に入ってくる。その後ろで申し訳なさそうにしつつも、視線がすでにテーブルの上の料理に釘付けになっているデュースが続いた。
「いや、その……。少し、寮での課題に行き詰まってな。気分転換に散歩をしていたら、ここから信じられないくらい美味そうな香りがしてきたから、つい吸い寄せられてしまったんだ」
「散歩っていうか、デュースが『この匂いを辿れば、きっと ななしが何か美味いものを作っているはずだ!』って猛ダッシュしたんだけどな。オレ、追いつくの大変だったんだぜ?」
「エ、エース! 余計なことを言うな!」
「ふなー! オレ様の食い物を狙う奴らは追い出すんだゾ! 帰れ帰れ!」
グリムが威嚇するようにフォークを振り回すが、エースはそんなことお構いなしにテーブルを覗き込む。
「何これ、肉? 米? しかもこのタレの照り具合……めっちゃうまそー! なあななし、これオレらの分もあるよね?」
「……あるけど、これはグリムとの美食研究会の試食用なんだからね。ちゃんと感想を言ってもらうよ?」
ななしが呆れ顔で皿を追加すると、エースは「やったぜ!」と叫んで椅子に飛びつき、デュースは「恩に着る」と真面目な顔で深く頭を下げた。
「よし、じゃあ改めて。いただきます!」
騒がしい夕食会が幕を開けた。
「もぐもぐ……ふなっ! この、中からトロリと溢れ出すチーズがたまんねーんだゾ! 外側の肉のカリカリと、中のモチモチした米が最高なんだゾ!」
「うわ、マジだ。この黄色いソース、ハチミツの甘さの後にマスタードの刺激が来て、肉の脂をさっぱりさせてくれる。……ななし、お前魔法使えないのに、なんでこんなに味の組み立てが上手いの?」
エースが頬を膨らませながら親指を立てる。
一方でデュースは一口食べた瞬間に動きを止め、カッと目を見開いていた。
「……ッ!!」
「デュース、大丈夫? お水いる?」
ななしが心配すると、デュースは感動に打ち震えるような目で見つめ返してきた。
「すごい……! この、一口で完結している破壊力。まるでマジカルホイールで直線をフルスロットルで駆け抜けているような衝撃だ! 肉と米、そしてチーズ……。これぞ漢の料理だ……! 力が湧いてくる!」
「なんか、たとえが物騒」
「魔法を使えば一瞬で成形できるかもしれないが、この絶妙な握り具合は、きっとななしの手作業だからこそ成せる業なんだろう。……感謝して食べる」
デュースは礼儀正しく、しかし凄まじいスピードで二個目に手を伸ばした。
「そういえばさ、課題に行き詰まったって言ってたけど、何だったの?」
「あー……。それ聞く? 飛行術のレポートだよ。『箒で飛んでいる時の風の抵抗と魔力消費の相関関係について』。あんなの気合で飛べばいいじゃんねー?」
「気合で飛べるなら苦労しないんだゾ」
グリムが口の周りをソースだらけにしながら鼻を鳴らす。すると、デュースが真剣な顔で語り出した。
「いや、エース。理論も大事だぞ。僕は今回、レポートのために風の抵抗を体感しようと思って、ずっと向かい風の中を全力で走っていたんだが……」
「あはは、それただのトレーニングになってない? 魔法使えばいいのに」
ななしが笑うと、エースも茶化すように乗っかる。
「だよねー。こいつ、挙句の果てに『風が足りない!』とか言って、自分で風魔法を顔面に当てながら走ってんの。側から見たらただの変質者だぜ?」
「バ、バカとはなんだ! 僕はいつだって真剣なんだ!」
狭いオンボロ寮の食堂に、笑い声と怒鳴り声が響き渡る。ななしは、そんな二人を眺めながら自分のおにぎりを一口齧った。
魔法のような奇跡は起こせなくても、こうして自分の作った料理を「美味い」と言って食べてくれる友だちがいる。それは、どんな魔法よりも温かい光景に思えた。
「でも、こうして ななしの飯食ってると、なんか悩みとかどうでもよくなるな。魔法の練習より、こういう『生活』って感じのことしてる方が落ち着くっていうか」
「ああ。……ななし、君の料理はすごいな。僕もレポートくらい自分の頭でしっかり考え直してみるよ」
「あはは、おにぎり一個でそこまで感心されると照れるな。でも、そう言ってもらえると嬉しいよ」
「ふなー! 感心してる暇があったら、最後の一つをオレ様に譲るんだゾ!」
「あ! 待てグリム! それはオレが狙ってたやつ!」
「エース、卑怯だぞ! グリムも、それはななしの分じゃないのか!?」
最後の一個を巡って、皿の上でフォークが火花を散らす。
「はいはい、喧嘩しない! 最後に残ったのは、作った人の特権として、わたしがいただきまーす」
「えっ」「ふなっ!」
ななしはニコリと微笑み、迷うことなくその肉の欠片を口へと運んだ。
「うん、冷めても味が落ち着いて美味しい。片栗粉をまぶしたおかげで、タレがしっかり絡んでるね」
「「あぁぁぁぁーーーー!!」」
絶叫するエースとグリム。
それを横目に、デュースだけが「……まあ、妥当だな」と深く頷いていた。
窓の外では、ナイトレイブンカレッジの静かな夜が更けていく。しかしオンボロ寮の一角だけは、いつまでも明かりが消えず、賑やかな笑い声が絶えることはなかった。
「……ねえ、二人とも。今日の感想は?」
エースは椅子に深くもたれかかり満足げにお腹をさすった。
「決まってんじゃん。星五つ……いや、レポートが完成したら星十個にしてやるよ」
「僕は……そうだな。あまりの美味しさに血が騒ぎそうになった。……とにかく最高だった。ごちそうさま、ななし」
「ふなー! オレ様は星、一千万個なんだゾーー!! 今度はもっと高級な肉を巻くんだゾ!」
美食研究会の夜は、こうして賑やかに幕を閉じた。
……もっともこの後、課題のレポートが一行も進んでいないことに気づいた二人が「ななし、お願い! レポートの構成だけ一緒に考えて!」と夜中まで泣きつくことになるのだが、それはまた別の話である。
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